……答えを出すのに、さほど、時間はかからなかった
懐から、携帯電話を取り出す
相手は、すぐに応答してくれた
懐から、携帯電話を取り出す
相手は、すぐに応答してくれた
『きっちゃん?どうした?』
「………見つけた」
「………見つけた」
問いかけに対し、シンプルに答える菊
シンプルすぎて、普通ならば通じない
が、相手は、菊との付き合いが長い
たったこれだけでも、ある程度は通じてくれる
シンプルすぎて、普通ならば通じない
が、相手は、菊との付き合いが長い
たったこれだけでも、ある程度は通じてくれる
『ん、どっちだ?』
「……少女」
『そっちか。場所は?』
「繁華街南部」
「……少女」
『そっちか。場所は?』
「繁華街南部」
少女との距離を保ったまま、短くやり取りする
…周囲の人間が万が一、菊の言葉を聞いていても、ほぼ単語でやり取りしている為、意味を理解するのは不可能だろう
理解できた者には、超能力者の称号をプレゼントするところだ
…周囲の人間が万が一、菊の言葉を聞いていても、ほぼ単語でやり取りしている為、意味を理解するのは不可能だろう
理解できた者には、超能力者の称号をプレゼントするところだ
『今、追いかけてるのか?』
「………ん」
『わかった。適切な奴がそっち向かうから、きっちゃんは無理するな』
「……悠里は、来ない?」
『俺はきっちゃんみたく腕っぷしが強い訳じゃないしな。基本、仕事は裏方なんだよ』
「……そう?………自分は、強く、ない」
『道路標識引っこ抜いて振り回せる奴のセリフじゃないよな』
「………ん」
『わかった。適切な奴がそっち向かうから、きっちゃんは無理するな』
「……悠里は、来ない?」
『俺はきっちゃんみたく腕っぷしが強い訳じゃないしな。基本、仕事は裏方なんだよ』
「……そう?………自分は、強く、ない」
『道路標識引っこ抜いて振り回せる奴のセリフじゃないよな』
友人である悠里の言葉に、菊は小さく首をかしげるばかりだ
自分は、強くなどない
まだまだ、弱い
もっともっと、強くならなければならないと言うのに
何故、悠里はそう言ってくるのだろう?
不思議でならない
自分は、強くなどない
まだまだ、弱い
もっともっと、強くならなければならないと言うのに
何故、悠里はそう言ってくるのだろう?
不思議でならない
『とりあえず、だ。きっちゃん。危険だから、無理はするなよ』
「ん……………ただ」
『ただ?』
「他にも、追跡者」
「ん……………ただ」
『ただ?』
「他にも、追跡者」
菊の、その言葉に
電話の向こうの悠里の様子が……かすかに、変わったように見えた
電話の向こうの悠里の様子が……かすかに、変わったように見えた
『わかった。もっと急がせる。で、きっちゃん……悪いが、しっかり、その子を追いかけてくれ』
「………ん」
『で、万が一、その子が襲われたら……悪いけど、助けてやってくれないか?』
「かまわない………が、何故?」
『死人を出さないように。一応な』
「………ん」
『で、万が一、その子が襲われたら……悪いけど、助けてやってくれないか?』
「かまわない………が、何故?」
『死人を出さないように。一応な』
それは
あの少女の死を危惧しているのか
それとも、少女を「追う者」の死を危惧しているのか
どちらともとれる、言葉
あの少女の死を危惧しているのか
それとも、少女を「追う者」の死を危惧しているのか
どちらともとれる、言葉
「………了解した」
『悪い……でも、本当、無理はするな』
「大丈夫」
『悪い……でも、本当、無理はするな』
「大丈夫」
短く答え、通話を切った
ふらり、少女が路地裏に入った
少女を追っていた者が、それを追いかけていったのが見える
ふらり、少女が路地裏に入った
少女を追っていた者が、それを追いかけていったのが見える
……あまり、人相のいい男では、なかった
ついでに言うと……
ついでに言うと……
「………犯罪者」
この所、ぽつぽつと噂を聞く、女性を襲っているグループの連中だ
先日、そのグループの一部が死体で見つかった事を思い出す
ニュースにはなっていないが、獄門寺家分家の人間だからこそ、菊はその情報を持っていた
先日、そのグループの一部が死体で見つかった事を思い出す
ニュースにはなっていないが、獄門寺家分家の人間だからこそ、菊はその情報を持っていた
辺りを見回す
ちょうど、人気はない
ついでに、手ごろな物を発見した
菊は、その手ごろな物……カーブミラー付きの道路標識に、手を伸ばすと
ちょうど、人気はない
ついでに、手ごろな物を発見した
菊は、その手ごろな物……カーブミラー付きの道路標識に、手を伸ばすと
------ぼごっ、と
あっけなく、それを引き抜いて
軽く振って、強度を確認すると………それを手に、少女と、少女の追跡者の追跡へと戻ったのだった
軽く振って、強度を確認すると………それを手に、少女と、少女の追跡者の追跡へと戻ったのだった
to be … ?