「そら、自己紹介だ、No.順にな」
フランスの一件からそう経たない頃
S-No.0こと、蜘蛛神イクトミさんが、4人の新メンバーを連れてきた
やたら露出度の高い服を着た目のやり場に困る少女
奇妙な丸い生物を連れたツインテールの少女
活発そうなポニーテールの少女
桜色の胴着に袴を穿いた侍風の少女
・・・また女ばかりか
S-No.0こと、蜘蛛神イクトミさんが、4人の新メンバーを連れてきた
やたら露出度の高い服を着た目のやり場に困る少女
奇妙な丸い生物を連れたツインテールの少女
活発そうなポニーテールの少女
桜色の胴着に袴を穿いた侍風の少女
・・・また女ばかりか
「やっほー☆ 今日からR-No.6になったロベルタ・リベラでーす! ロビィって呼んでね♪」
「R-No.7、ラピーナ・レスピーギだよー」
「ウチはR-No.8、乱堂 凛々や! 以後宜しゅう!」
「お初にお目にかかるでござる、拙者は・・・あー、あーるなんばーないん、流崎 羅菜と申すでござる、見知り置きを」
「あらぁ、可愛らしい子達が盛り沢山ですわね♪」
「R-No.7、ラピーナ・レスピーギだよー」
「ウチはR-No.8、乱堂 凛々や! 以後宜しゅう!」
「お初にお目にかかるでござる、拙者は・・・あー、あーるなんばーないん、流崎 羅菜と申すでござる、見知り置きを」
「あらぁ、可愛らしい子達が盛り沢山ですわね♪」
ローゼさんがやけにはしゃいでいる
人数が増えたからか・・・まるで子供だ
比べて蓮華さんは、早くもR-No.の名簿を作り上げている・・・流石だ
人数が増えたからか・・・まるで子供だ
比べて蓮華さんは、早くもR-No.の名簿を作り上げている・・・流石だ
「おーい、日天、人の話を聞く時はちゃんと相手の目を見てだな」
「じゃあそこから出てきてくれ、S-No.0」
「じゃあそこから出てきてくれ、S-No.0」
イクトミさんの説明をしよう
そもそも「イクトミ」というのはネイティブアメリカンの神話で伝えられる蜘蛛神だ
本来は、ネイティブアメリカンのような頭に羽の飾りをつけたりした格好をしているが、
世界中の蜘蛛に自分の意識を移す事もできるらしい
さて、現在のイクトミさんは蜘蛛の状態だ
それも・・・ロベルタという少女の、胸の谷間にいる
そもそも「イクトミ」というのはネイティブアメリカンの神話で伝えられる蜘蛛神だ
本来は、ネイティブアメリカンのような頭に羽の飾りをつけたりした格好をしているが、
世界中の蜘蛛に自分の意識を移す事もできるらしい
さて、現在のイクトミさんは蜘蛛の状態だ
それも・・・ロベルタという少女の、胸の谷間にいる
「良いじゃねぇか別に、ここ落ち着くんだし」
「あんたが落ち着こうが勝手だが、オレがそこをジロジロ見る訳にいかないだろ
・・・あと、約1名その姿が苦手な奴がいる」
「あんたが落ち着こうが勝手だが、オレがそこをジロジロ見る訳にいかないだろ
・・・あと、約1名その姿が苦手な奴がいる」
そう、約1名―――ロールだけは、部屋の隅で泣きながら脅えていた
「ッバ、バッカじゃねーのマジで!? 何でクモの格好で来るワケ!? チョーアリえないカンジ!!」
「ま、まぁまぁ、落ち着いてロールちゃん;」
「ま、まぁまぁ、落ち着いてロールちゃん;」
それにしても何て破廉恥な格好をしているんだこの女は
胸を覆っているのが布1枚だけじゃないか
しかもやたら大きい・・・っか、勘違いするな、オレはそんなものに興味はない!
胸を覆っているのが布1枚だけじゃないか
しかもやたら大きい・・・っか、勘違いするな、オレはそんなものに興味はない!
「ねぇねぇ、あの人絶対我慢してるんだよー」
「ホンマは見とぉてしゃあないんやろなぁ、女の子ばっかりやから嫌な目で見られとぉないんやろ」
「かっかっか、年頃の男は皆そうでござるよ、遠慮なさるな」
「お前らちょっと黙ってろ!?」
「・・・初心ですね、R-No.3」
「R-No.1まで!?」
「ホンマは見とぉてしゃあないんやろなぁ、女の子ばっかりやから嫌な目で見られとぉないんやろ」
「かっかっか、年頃の男は皆そうでござるよ、遠慮なさるな」
「お前らちょっと黙ってろ!?」
「・・・初心ですね、R-No.3」
「R-No.1まで!?」
男の気持ちにもなって欲しい、但しそこの変態蜘蛛神は除いて
「えへへへー、なーんか照れちゃうなー♪」
ロベルタが何やらもじもじし始めた
やめろ、腕で挟んでやたら胸を強調するな、余計見づらくなる
やめろ、腕で挟んでやたら胸を強調するな、余計見づらくなる
「わっ、っちょ、やめろロビィ潰れr」
ぶちっ
「「「「「「「「あ、」」」」」」」」
・・・蜘蛛神、沈黙
「ふぅ~、やぁっと憎きクモが消え去ったってカンジ?」
「あらららら・・・悪い事しちゃったかなー」
「多分あちらに怪我はないと思うけれど・・・と、とりあえず、潰しちゃったのを取りませんこと?」
「あらららら・・・悪い事しちゃったかなー」
「多分あちらに怪我はないと思うけれど・・・と、とりあえず、潰しちゃったのを取りませんこと?」
ローゼさんがティッシュを持ちだした
本格的にオレはこの部屋に居られないかも知れん、一度退室しようとした
が、ドアノブを捻る直前に、額に衝撃
本格的にオレはこの部屋に居られないかも知れん、一度退室しようとした
が、ドアノブを捻る直前に、額に衝撃
「~~~~~~~~~~~~~っ!?」
「・・・悪い」
「あらレジーヌさん! 紹介致しますわ、新しいメンバーですの♪」
「・・・悪い」
「あらレジーヌさん! 紹介致しますわ、新しいメンバーですの♪」
入ってきたのは、R-No.5――レジーヌ・ルーフィオ
先日、フランスで問題を起こした契約者だったのだが、ローゼさんの案で彼女の監視下に置く形で「組織」に配属された
だが
先日、フランスで問題を起こした契約者だったのだが、ローゼさんの案で彼女の監視下に置く形で「組織」に配属された
だが
「お、お前ら、そいつにだけは不用意に近づくなよ! 絶対にだぞ!」
「どういう事でござるか?」
「またその話ですの? 日天さん、レジーヌさんは記憶処理をしてありますから―――」
「違う! 良いから近づかないでくれ!!」
「どういう事でござるか?」
「またその話ですの? 日天さん、レジーヌさんは記憶処理をしてありますから―――」
「違う! 良いから近づかないでくれ!!」
オレは知っている
記憶処理をした後であるにも関わらず、あいつがローゼさん達を見る目が獣の目になっている事を
前髪や眼鏡で隠していると思っているのだろうが、俺の目は誤魔化されん
記憶処理をした後であるにも関わらず、あいつがローゼさん達を見る目が獣の目になっている事を
前髪や眼鏡で隠していると思っているのだろうが、俺の目は誤魔化されん
「ちょっと日天、幾らなんでもそれは可哀想ってカンジー」
「ホントなんだよー、よろしくねレジーヌさん」
「御意」
「むぅ、面白い人柄でござるな」
「なっ・・・」
「ホントなんだよー、よろしくねレジーヌさん」
「御意」
「むぅ、面白い人柄でござるな」
「なっ・・・」
何故オレの意見が通らない?
答えは簡単――――――男が“オレ”しかいないからだ
だからオレは願う、切に願う
答えは簡単――――――男が“オレ”しかいないからだ
だからオレは願う、切に願う
「イクトミさん・・・R-No.10だけは・・・男にしてくれ・・・」
...続く