「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - 蛇返し

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だれでも歓迎! 編集
夜道で少女が一人、俺の前にいる
避けて通ろうにも、俺が横に動くとそれと同時に、鏡にでも映ったかのように同じように動いてくる
「どちらさんで?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
そう聞いても何も話さない 何この人
「・・・私は」
そう思っていると少女が口を開く
「私は退屈しているの」
・・・はい?いきなり何を言い出すんだこいつ
「毎日が退屈で仕方がなかったの でもね、あれに会って変わったの」
そう言いながら、少女の目には狂気が宿り始める
ああ、これは少しまずいかもしれんな
恐らくこの少女が言うアレ、とは・・・

「ねぇ・・・」
少女の長い髪の毛が、数匹の蛇に変化する
恐らく「髪の長い子供は蛇の霊が憑き易い」だろう
「貴方も私の退屈しのぎに付き合ってよ!」
そういいながら、蛇になった髪の毛をこちらへ伸ばしてきた
「・・・ッ」
なんとかギリギリでかわす
素直に直進すればいいものを 追尾なんて厄介な能力持ちやがって
「・・・つまらないなぁ ちゃんと当たってよ」
ふざけんな こっちが避けてるのはお前のためなんだぞ?
「これは避けられないんじゃないかしら?」
少女の髪の毛が集まり、数匹の大蛇へと変化した

・・・避けられない なら、仕方が無いよな せいぜい後悔しろ

鳴き声のような風を切る音を放ちながら迫り来る大蛇を、俺はただ見つめるだけ
大蛇の一匹が肩に噛み付き、左手が持っていかれる
「アハハハハハハハハハハ! ・・・え?」
大蛇が俺の左腕をもいだことからか、狂ったように笑っていた少女が疑問の声を漏らす
大蛇は消え、髪は元の形に戻っている
が、少女にはまだ一点、おかしいところがあった
左手が、無くなっている
「っああああああああああ!?」
一拍遅れて痛みがきたのか、少女はしゃがみこんで悲鳴を上げる
もがれた筈の俺の左腕は、まるで最初から何もなかったかのように元に戻っていた
「今楽にしてやるよ」
俺はナイフを取り出す 長年使ってきた相棒を振り上げて、
「じゃ、さよなら」
少女目掛けて思いっきり振り下ろした



丑の刻参りを人に見られると災いが自分に降りかかる
自動発動
自分に対し、明確な「傷つける」という意思をもって放った攻撃の効果を一拍置いたあとでそっくりそのまま放った相手に返す
例えばナイフで刺されると一拍置いた後、刺した人の、自分が刺された場所と全く同じ位置に傷とナイフが現れる
返す、なので自分の傷等は無くなる
ただし痛みは来る




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