仕事が忙しかったりすると、犬の散歩なんて真夜中しかできない
物騒な世の中だが、こればっかりは仕方ないことである
それに、我が家の犬はどちらにせよ、真夜中しか散歩は不可能であろう
何せ…
物騒な世の中だが、こればっかりは仕方ないことである
それに、我が家の犬はどちらにせよ、真夜中しか散歩は不可能であろう
何せ…
「ご主人様、女性が真夜中に犬の散歩は物騒だと思うのです、最近の世知辛いご時世的に」
「大丈夫よ、犬であるあなたが護ってくれるんだから」
「ご主人様、愛玩動物のチワワに何を期待するのです」
「大丈夫、あなたチワワである以前に人面犬だから」
「大丈夫よ、犬であるあなたが護ってくれるんだから」
「ご主人様、愛玩動物のチワワに何を期待するのです」
「大丈夫、あなたチワワである以前に人面犬だから」
そう
私のチワワは人面犬
しかも美少年である
誰得と言われたら私得だ
まぁ、困った事に、一般の人はこの子を見ると悲鳴を上げて逃げ出す事が多いので、こうやって真夜中しか散歩できないのだが
私のチワワは人面犬
しかも美少年である
誰得と言われたら私得だ
まぁ、困った事に、一般の人はこの子を見ると悲鳴を上げて逃げ出す事が多いので、こうやって真夜中しか散歩できないのだが
「むーむー。人面犬にできる事なんて、ゴミをあさったり「何見てるんだよ」って言うことくらいなのにー」
「可愛いあなたにゴミなんて漁らせるものですか。帰ったら、松坂牛焼いてあげるからね」
「犬に食べさせるにはもったいなさすぎますよ。ご主人様こそカップラーメンにシュークリーム入れて食べてないできっちりした食事をとってください」
「可愛いあなたにゴミなんて漁らせるものですか。帰ったら、松坂牛焼いてあげるからね」
「犬に食べさせるにはもったいなさすぎますよ。ご主人様こそカップラーメンにシュークリーム入れて食べてないできっちりした食事をとってください」
ちょっぴり口やかましいけれど、可愛い私の相棒だ
ダンボール箱に押し込められて震えていたこの子を見つけて以来、私の心は満たされている
この子が言うには、都市伝説であるが故に人間と契約できるとの事で契約もしたのだ
特別不思議な力がある訳ではないが、こんな可愛い子と契約で来て、私は幸せである
ダンボール箱に押し込められて震えていたこの子を見つけて以来、私の心は満たされている
この子が言うには、都市伝説であるが故に人間と契約できるとの事で契約もしたのだ
特別不思議な力がある訳ではないが、こんな可愛い子と契約で来て、私は幸せである
……と
そうやって愛しの愛犬と散歩していると、真正面からコツコツ、男が歩いてきた
コートを着た、不審な男だ
ちょっと警戒して、道の端による
そうやって愛しの愛犬と散歩していると、真正面からコツコツ、男が歩いてきた
コートを着た、不審な男だ
ちょっと警戒して、道の端による
「………お嬢さん」
「何かしら?」
「何かしら?」
かけられる、低い声
暗闇の底から響いてくるような不気味な声だ
見れば、顔は包帯まみれで、表情は見えない
暗闇の底から響いてくるような不気味な声だ
見れば、顔は包帯まみれで、表情は見えない
「…今……何時かな?」
「今?えぇと…」
「今?えぇと…」
ポケットから携帯電話を出そうとした、その時
愛しの愛犬が、吠え声をあげた
愛しの愛犬が、吠え声をあげた
「きゃんきゃん!ご主人様、こいつ、注射男なのです!」
「っ!」
「っ!」
注射男!
確か、美女と少年に死の注射をしてくる変態都市伝説ではないか!!
確か、美女と少年に死の注射をしてくる変態都市伝説ではないか!!
何?
「美」女とは断定されてないって?
気にしてはいけない
だって、私を襲っているんだもの
美女を襲うのよ、こいつは
「美」女とは断定されてないって?
気にしてはいけない
だって、私を襲っているんだもの
美女を襲うのよ、こいつは
「っく、人面犬…」
か、と
注射男は、我が愛犬を見て
注射男は、我が愛犬を見て
「------気持ち悪っ!?」
と
失礼極まりない叫び声をあげた
失礼極まりない叫び声をあげた
「きゃわん!?」
がーんがーんがーん、と我が愛犬がショックを受けている!
「ちょっと!?可愛いこの子のどこが気持ち悪いのよっ!?」
「気持ち悪ぃよっ!?小型犬の体に人間の顔とか気色悪いにも程があるわっ!?整った西洋系美少年な分余計にタチが悪いわっ!?何このキメラ、誰得だよっ!!??」
「私得だぁあああああああああああああああっ!!!」
「気持ち悪ぃよっ!?小型犬の体に人間の顔とか気色悪いにも程があるわっ!?整った西洋系美少年な分余計にタチが悪いわっ!?何このキメラ、誰得だよっ!!??」
「私得だぁあああああああああああああああっ!!!」
ごがすっ!!!
私の渾身の膝蹴りは、注射男の股間に命中
注射男は声にならない悲鳴を上げて転がった
注射男は声にならない悲鳴を上げて転がった
「私の愛犬のガラスハートを傷つけるたぁいい度胸だ!!死ねやこの変態っ!!」
がっがっがっがっがっ!!
「きゃいんきゃいん!?駄目なのです、ご主人様!!ハイヒールでそんな踏みつけ続けたら、注射男が死んじゃうのですーーーっ!!」
愛犬がとめてくれるのにも気づかず
私は、変態注射男を踏みつけ続けたのだった
私は、変態注射男を踏みつけ続けたのだった
単発なので続くはずなんてない