「犬を十何匹も毒殺って、なんでそんな事したんだ?」
「犬嫌いなんすよ」
「あっそ、つーかさぁ。そんな事しといてお咎め無し?
おまえ何者だよ」
「世間が俺を必要としてるんすよ」
「犬嫌いなんすよ」
「あっそ、つーかさぁ。そんな事しといてお咎め無し?
おまえ何者だよ」
「世間が俺を必要としてるんすよ」
外に出て、辺りを見回す。……いねぇじゃん。
あ、来た。高そうな車だな、おい。
「こんちゃっす」
目の前で停まった車の運転手に声をかける。
「乗ってください。」
返ってきたのは感情の無い無機質な声。どうも俺はこの黒服ってのは好きになれねぇや。
「どーも、組織が手ぇ回してくれたんすよね」
「任務です。」
「はいはい、獲物は?」
「犬です」
「……へぇ」
あ、来た。高そうな車だな、おい。
「こんちゃっす」
目の前で停まった車の運転手に声をかける。
「乗ってください。」
返ってきたのは感情の無い無機質な声。どうも俺はこの黒服ってのは好きになれねぇや。
「どーも、組織が手ぇ回してくれたんすよね」
「任務です。」
「はいはい、獲物は?」
「犬です」
「……へぇ」
任務は簡単。
逮捕された時と同じように犬を十匹程殺す。なんて楽な仕事。
「…………な、わけないよなぁ」
組織の指定した場所、夜中の墓場にいってみりゃ、何だこりゃあ。
「人面犬」に、「リュバン」、「日本狼の生き残り」が二匹、それに「ブラックドッグ」。狼混じってんじゃん。
「あん?普通の犬もいるな」
「何処で知ったか、人の味を覚えちまった奴らさ」
人面犬がしゃべる。
「ホントにどこでだよ。……いや、この辺ならそんな機会もあるのか?」
なにしろ都市伝説の密集地だからな。
「それで人間、何用だ」
「やだなぁ、そんな恐い顔しないでくださいよ。友好的にいきましょうよ」
「何用だと聞いている」
あー、ヤダヤダ。犬と会話なんて気持ち悪い。
「組織の仕事なんすよ。人を襲ってる獣の都市伝説がいるからどうにかしろ、って」
「俺たちを退治しに来たって事かい?香水プンプンさせやがって、臭いんだよ!」
ブラックドッグが口を開くと、周囲の犬が唸りだす。日本狼なんか今にも飛び掛かってきそうだし。
「やだなぁ。穏便にいきましょうよ、穏便に」
「穏便にすませる方法があるのか?」
あるわけねーだろ。
逮捕された時と同じように犬を十匹程殺す。なんて楽な仕事。
「…………な、わけないよなぁ」
組織の指定した場所、夜中の墓場にいってみりゃ、何だこりゃあ。
「人面犬」に、「リュバン」、「日本狼の生き残り」が二匹、それに「ブラックドッグ」。狼混じってんじゃん。
「あん?普通の犬もいるな」
「何処で知ったか、人の味を覚えちまった奴らさ」
人面犬がしゃべる。
「ホントにどこでだよ。……いや、この辺ならそんな機会もあるのか?」
なにしろ都市伝説の密集地だからな。
「それで人間、何用だ」
「やだなぁ、そんな恐い顔しないでくださいよ。友好的にいきましょうよ」
「何用だと聞いている」
あー、ヤダヤダ。犬と会話なんて気持ち悪い。
「組織の仕事なんすよ。人を襲ってる獣の都市伝説がいるからどうにかしろ、って」
「俺たちを退治しに来たって事かい?香水プンプンさせやがって、臭いんだよ!」
ブラックドッグが口を開くと、周囲の犬が唸りだす。日本狼なんか今にも飛び掛かってきそうだし。
「やだなぁ。穏便にいきましょうよ、穏便に」
「穏便にすませる方法があるのか?」
あるわけねーだろ。
ドサリ、と一匹の犬が倒れる。
だってこれ時間稼ぎだし。
初めの犬を合図に、倒れる、痙攣する、嘔吐、次々と犬の動きがおかしくなる。何匹かはずっと我慢してたんだろうな。
「な、何事だ」
人面犬とリュバン、ブラックドッグに後普通の犬が二匹無事か。
日本狼どっちも痙攣してら。
「いやー、拾い食いなんてするもんじゃ無いっすよ。美味しかったっすかね、チョコレート」
犬には、食べさせてはいけない物がある。葱、韮、玉葱、葡萄、コーヒーに、チョコレート。
いやー、この近所にチョコレート入りの食い物ばらまいたかいがあった。
「集団相手に戦力削ぐのは常道っすよ?」
「こ、の……死ねぇ!!」
ブラックドッグが飛び掛かって来て、
グチャ、と変な音。
あーあ、火吐いたらもう少し長生きできたのに。
ブラックドッグは、墓石から突然に生えた、毛むくじゃらの太い腕に頭を潰されていた。
「そういや、さっき香水がどうのって言ってたっすね。この臭いで鼻、上手くきかないっしょ」
墓石は変化し、そこから現れたのは俺の契約都市伝説「化け狸」
「アー、やっとウゴけるぜ」
だるそうに大きな狸がしゃべる。
「ウゥゥゥゥゥゥ……」「グルルルル……」
そしてその狸に、残った犬どもが唸りだす。
「な、何事だ」
人面犬とリュバン、ブラックドッグに後普通の犬が二匹無事か。
日本狼どっちも痙攣してら。
「いやー、拾い食いなんてするもんじゃ無いっすよ。美味しかったっすかね、チョコレート」
犬には、食べさせてはいけない物がある。葱、韮、玉葱、葡萄、コーヒーに、チョコレート。
いやー、この近所にチョコレート入りの食い物ばらまいたかいがあった。
「集団相手に戦力削ぐのは常道っすよ?」
「こ、の……死ねぇ!!」
ブラックドッグが飛び掛かって来て、
グチャ、と変な音。
あーあ、火吐いたらもう少し長生きできたのに。
ブラックドッグは、墓石から突然に生えた、毛むくじゃらの太い腕に頭を潰されていた。
「そういや、さっき香水がどうのって言ってたっすね。この臭いで鼻、上手くきかないっしょ」
墓石は変化し、そこから現れたのは俺の契約都市伝説「化け狸」
「アー、やっとウゴけるぜ」
だるそうに大きな狸がしゃべる。
「ウゥゥゥゥゥゥ……」「グルルルル……」
そしてその狸に、残った犬どもが唸りだす。
「何故退治されねばならん……」
「あん?」
人面犬が悔しそうに言う。
「我らは、人を襲った事は無い!
何かの都市伝説に殺された人間を食った事はある!契約者に襲われて反撃もした!
だが、我々から人を襲った事など……無い」
「うん、知ってる」
「……………………は?」
「ほら、無駄話してる間に残りはアンタだけっすよ」
人面犬の前に巨大な狸が立ち塞がる。
その爪は、牙は、犬の血で、肉で、真っ赤に染まり、狸はニィッと笑う。
「何故だ……ならば何故、我々を殺す…………」
「何故って、そりゃあ、」「オレタチはこのヨで1バン、イヌがキラいだからだよ」
そして、人面犬が赤に染まる。
「あん?」
人面犬が悔しそうに言う。
「我らは、人を襲った事は無い!
何かの都市伝説に殺された人間を食った事はある!契約者に襲われて反撃もした!
だが、我々から人を襲った事など……無い」
「うん、知ってる」
「……………………は?」
「ほら、無駄話してる間に残りはアンタだけっすよ」
人面犬の前に巨大な狸が立ち塞がる。
その爪は、牙は、犬の血で、肉で、真っ赤に染まり、狸はニィッと笑う。
「何故だ……ならば何故、我々を殺す…………」
「何故って、そりゃあ、」「オレタチはこのヨで1バン、イヌがキラいだからだよ」
そして、人面犬が赤に染まる。
「おい、ケイヤクシャ」
「なんすかね」
「リュバンとかってのにニげられたぞ?」
「さすが、逃げ足速いなぁ」
「このアト、どうするんだ?」
「帰ったら別の任務が待ってるっすからね。このまま俺らも逃げますか。
それに……」
「それに……?」
「人を喰った都市伝説、その爪や歯の跡、残った毛、そろそろばれるっす」
「アァ、そりゃニげねぇとなぁ」
化け狸と顔を見合わせ、ニヤリと笑う。
「なんすかね」
「リュバンとかってのにニげられたぞ?」
「さすが、逃げ足速いなぁ」
「このアト、どうするんだ?」
「帰ったら別の任務が待ってるっすからね。このまま俺らも逃げますか。
それに……」
「それに……?」
「人を喰った都市伝説、その爪や歯の跡、残った毛、そろそろばれるっす」
「アァ、そりゃニげねぇとなぁ」
化け狸と顔を見合わせ、ニヤリと笑う。
化け狸は犬が嫌いだ。得てして、化けた狸は犬に気づかれる。
気づかれて、人を喰えなくなるから。
気づかれて、人を喰えなくなるから。
終