「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - ひきこさんと雨男

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だれでも歓迎! 編集
ずるずる……ずるずる……

ひきこさんが走っている

買ってあげたばかりの大きなぬいぐるみを引き摺りながら走る

それは、すでに原型を留めない程にすり減っていたが
余程気に入った様で、ズタボロでもお構いなし

毎日、引き摺りに出掛ける
楽しそうだ
だが、今日は帰りが遅い
と思っていたが、戻ってきた

「それは……どうしたんだい?」
「とれない」
「外せないのかい?」

なぜか狐耳を装備して戻ってきた
カチューシャを取り外そうとしたが、完全にくっついている
まるで呪いのアイテムの様だ

「新手の都市伝説の攻撃か……」
「つよいぞ」
「強いのか……相手はどんな?」
「おんな」
「女か……」

判断材料が少な過ぎる
相手の能力は一体なんなのか……


「これ」
「ハンカチ?」
「おとした」
「手がかりか……これだけでは難しいかな」
「そうか」

ひきこさんは残念そうだ
困った

「やり返したいのかい?」
「ちがう」
「ん?」
「おとしたから追いかけた」
「それで……逃げられた……と」
「そうだ」

……大体把握した

女がハンカチを落とす
⇒ひきこさんが拾う
⇒必死な形相で追いかける
⇒驚いた女が逃げる
⇒女による何らかの攻撃を受ける⇒狐耳をつけられる?!

把握した様な気がしたが、そうでもなかった

理解に苦しむ
なぜ、狐耳なのか……黒猫耳ではいけないのか……
いや、そうでなくて
なぜ、カチューシャをつけたのか
だが、その前にまず

「狐耳、可愛いな」
「そうか」
「今度逢ったら、ハンカチ返してあげような」
「たのむ」
「いや、ひきこさんが返してあげるんだよ」
「そうなのか?」
「ひきこさんでないと、相手の顔も判らないしね」
「そうか」
「ゆっくり近づけば、逃げられないよ」
「うしろからか?」
「いや……前からで頼む」
「そうか」

ずるずる……ずるずる……

ひきこさんが歩いている

狐耳をつけて歩いている
ズタボロのぬいぐるみを引き摺りながら、ゆっくりと


コトコト……コトコト……

鍋が鳴っている

「ムシはとれるか?」
「採れるが、どうするんだい?」
「食べる」
「……やはり、食べるのか」

ひきこさんは虫を食べると言われている都市伝説だ
知らず渋面になる

「カエルさんが食べる」
「……蛙さんが食べるのか」

ほっとする

「おにぎりをたべる」
「おにぎり……」
「できるか?」
「出来るけど……カレー作ったんだ、食べれないかな?」
「カレーか」
「嫌いかい?」
「カレーおにぎり」
「おにぎりは外せないのか……難しそうだが、やってみよう」
「たのむ」

コトコト……コトコト……

鍋が鳴っている       <終>






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