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女の子と女の子

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だれでも歓迎! 編集
 女の子が、一人で歩いている
 夕暮れの道を、一人でてくてく、てくてくと

 しばらく歩いていると、前方からも、誰かが歩いてきた
 女の子は、対して気にすることなく、てくてくと歩いていく
 大人の人だろうか
 その人は、どんどん、女の子に近づいてきて

(………あれ?)

 女の子は気付いた
 それが、大人の人ではなかった事に
 それが、女の子と、同じくらいの年頃の、女の子である事に
 そして

 それが
 女の子と、まったく同じ姿をしている事に

 顔立ち背丈髪型だけでなく
 着ている服まで、まったく、同じ

 女の子は、きょとん、と立ち止まり、その女の子が近づいてくるのを、ただ見ていた
 女の子は近づいてきて、女の子ににっこりと笑いかける

「こんにちは、あなたはだぁれ?」
「こんにちわ。私は………ハナちゃん。あなたは?」
「私もハナちゃんだよ」

 にこにこと、女の子は笑っている
 まるで、鏡に映った姿のように


 二人の姿は、瓜二つ
 声も、まったく同じだった

「…おんなじ?」
「そうだね、おんなじだね」

 まるで、双子のようにそっくりな姿
 同じ、「ハナちゃん」と言う愛称

 ……偶然にしては、あまりに奇妙
 そして、どこか、不自然な現実に
 しかし、女の子は、その不自然さに気付かずに
 その偶然を無邪気に喜んでしまった

 その奇妙な女の子と、女の子が友達同士になることに、そう時間はかからなかった


 そして、その日以降
 女の子は、毎日のように、帰り道、その女の子と会うようになっていた

「ハナちゃんは、私以外にお友達はいるの?」
「ん~ん、私にはハナちゃんしか友達はいないよ。ハナちゃんは?」
「一杯いるよ。レナちゃんにリカちゃんに、サトコちゃんにミオンちゃんにシオンちゃん、ケーちゃんにサトちゃん………それに、リューちゃん」

 たくさん、友達の名前を口にする女の子
 女の子は、気付かない
 女の子が口にした名前に、女の子が、かすかに反応した事に

「そうなんだ。ハナちゃんが、一番仲良しなのはだぁれ?」
「リューちゃんだよ」

 そう、一番仲がいいのはその子
 …そして、それだけじゃあない
 その子の事が、女の子は、ほんのちょっぴり、好きだった

 それは、言い表すならば、初恋
 幼い少女が、生まれて初めて抱いた、大切な感情

「ふーん……ねぇ、ハナちゃん、そのリューちゃん、って、もしかして、こういう名前?」

 女の子が、ぽそぽそと、女の子の耳元で伝えると
 女の子は、びっくりしたように女の子を見つめた

「どうして、知ってるの?」
「やっぱり」

 にっこり笑う女の子
 その笑みの裏に、邪悪な意志が動いた事に、女の子は気付かない

「私も、リューちゃんに会ってみたいな」
「ハナちゃんも、リューちゃんと友達になりたいの?」
「……………うん、そうだよ」

 にっこりと女の子は笑みを深めた
 邪悪も深まった事に、女の子は気付かない

「それじゃあ。紹介してあげようか?」
「ん~、それもいいけど……こんなの、どう?」

 笑って、とある悪戯を提案してきた女の子
 女の子は、それを聞いて面白そうだ、と思った



 これは、自分達にしかできない悪戯だ
 きっと、「リューちゃん」もびっくりするだろう

 このところ、「リューちゃん」は元気がない
 前から、クラスメイトに苛められていたらしく、元気がない事が多かった
 隣のクラスに所属している女の子は、いつも、「リューちゃん」を助けられず、苦い思いをしていたものだ

 そのいじめは、最近なくなったらしい
 けれど、なぜか、「リューちゃん」はさらに元気がなくなってしまったのだ

 元気付けたい
 びっくりさせたい
 女の子はそう考えた

 だから
 女の子の悪戯の提案に、乗ってしまったのだ



 女の子は気付かない
 己の運命の歯車は、既に狂い始めている事に
 女の子は気付かない
 己の未来に、払いようのない闇が、影が、挿し込み始めている事実に






「………………見つけたぞ……………………………め、父上の仇…………………へし折ってやる」                                                       to be … ?




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