「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - 強迫観念

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吸血鬼。それはドラキュラを筆頭に世界レベルの知名度を持つ都市伝説である。
少女はそんな吸血鬼の契約者だった。
「足りない……」
足元に転がる死体を見下ろしながら、少女は呟いた。
死体が誰なのか、少女は知らない。知っているのはあまり美味しい血ではなかった事、そして、組織の敵だという事。
「調子はいかがですか?」
いつからいたのか、そばに立つ黒服が口を開いた。
「早めに次の血が欲しいです」
少女は新たに身体を流れる血液が徐々にダメになっていくような感覚に顔をしかめながら、少女は言った。
少女は病気だった。目眩がした、動悸がした、血が止まらなくなった。病名、再生不良性貧血。少女は入院した。
効果の表れない薬。見つからないドナー。定期的な輸血。家計を圧迫する治療費。
『治療の必要の無い身体が欲しいですか?』
そこに組織の黒服は現れた。
そして少女は都市伝説「吸血鬼」と契約した。
頭痛がしない、目眩がしない、走り回っても大丈夫。それどころか、普通の人間以上の身体能力を手にいれた。
何故こんな素晴らしい組織と敵対する人がいるのか、少女には理解できなかった。もとより理解する気などなかったが。
吸血鬼となっても、病気が治った訳ではない。血が必要だった。輸血の代わりに、組織の敵を襲い、血を吸った。
いつしか、少女は組織の過激派の一員として有名になっていた。そんな事、少女にはどうでもよかったが。
「血を、血が必要なんです。次の任務、早く持ってきて下さい」

少女は恐れているのだ。再び、病室での生活に戻る事を。再び、あの不自由な身体に戻る事を。
そして、少女は気付かない。
吸血鬼と契約して数年。それほど大きく無い少女の容量、逆に容量を大きく喰らう都市伝説、長期に渡る能力の使用。
もはや、『人間だった頃の病気』など物ともしない身体になっている事に。身体を流れる血液が異常だという感覚など存在していない事に。
少女は今宵も気付かない。






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