深夜、時計は12時を少し過ぎた時間を指している。
落ち着いた雰囲気のバーで、私はゆったりとグラスを傾ける。
落ち着いた雰囲気のバーで、私はゆったりとグラスを傾ける。
「…また、会えるなんてね」
「…そうだね」
あなたは微笑んでくれる。あの頃とは少し違う、寂しそうな笑顔で。
「…何年ぶりかな」
「…さあ、もう会えないと思ってたから」
「ずっとあなたのこと、忘れてたわ。」
「…うん。君の記憶を…消したんだ。僕が」
「…」
「ごめん」
「いいよ。あなたはそういう存在だから。」
でも、あなたと再び出会って、全て思い出した。
あなたといた日々。
全てが輝いていた日々。
物心ついたときから、小さいあなたはいつも私と一緒だった。
文字を覚えたての私と一緒に本を読んでくれた。
両親が仕事で寂しい思いをしていたときも、ずっと側にいてくれた。
あなたと遊ぶことを、両親にとがめられたこともある。
あなたといた日々。
全てが輝いていた日々。
物心ついたときから、小さいあなたはいつも私と一緒だった。
文字を覚えたての私と一緒に本を読んでくれた。
両親が仕事で寂しい思いをしていたときも、ずっと側にいてくれた。
あなたと遊ぶことを、両親にとがめられたこともある。
でもそれくらいのことで私とあなたの絆は揺るがなかった。
いつからだろう。
私があなたから離れていったのは。
あなたを否定するようになったのは。
その存在を認めなくなったとき、あなたは私の前から姿を消した。
あなたとのたくさんの思い出、その記憶と共に。
私があなたから離れていったのは。
あなたを否定するようになったのは。
その存在を認めなくなったとき、あなたは私の前から姿を消した。
あなたとのたくさんの思い出、その記憶と共に。
私は今も小さいあなたを見つめる。
「私、うれしい。あなたとまたあえて」
あなたは、透き通った羽を動かして、少し居心地わるそうにしている。
「でも…私…」
でも
「私………うわーーーーん!こんなのってないよー!」
「う、うん。正直僕もこんなことになるなんて…。ていうかいままで独身だったんだね」
「うるさーい!ふえーーーーーん、ぜーったい契約解除してやるー!」
「が、頑張れ!きっといい人見つかるよ!」
「今夜はのんでやるーーー!」
やけになって強いお酒をあおる。
小さいあなたとの酒盛りは夜明けまで続いた。
そんな、妖精が見えるようになった30歳の誕生日だった。
そんな、妖精が見えるようになった30歳の誕生日だった。
おわり
小さい頃妖精と契約してた人が30過ぎて処女なら妖精が見えるようになる、と契約しちゃいましたよーな話でした。
小さい頃妖精と契約してた人が30過ぎて処女なら妖精が見えるようになる、と契約しちゃいましたよーな話でした。