- 復讐のカレー作戦-
ピンポーン
「野名勝男さんですね。あなたに逮捕状が出ています。」
朝、インターホンにでたら、うちの会社の部下が警官の格好をして現れた。
こいつは、使えない上に愛想もなく、趣味もカレーを作るという地味なものでつきあっていて全く面白くないやつだ。
確か昨日、仕事でミスを見つけたので、いつものように「お前はカレーを作ることしか能がないのか!」などと叱り飛ばしていたら、「あんたを後悔させてやる」などと言いだしていたが、こんな格好で何がしたいのだろう。
こいつは、使えない上に愛想もなく、趣味もカレーを作るという地味なものでつきあっていて全く面白くないやつだ。
確か昨日、仕事でミスを見つけたので、いつものように「お前はカレーを作ることしか能がないのか!」などと叱り飛ばしていたら、「あんたを後悔させてやる」などと言いだしていたが、こんな格好で何がしたいのだろう。
「は?朝からなにを馬鹿なことを言ってるんだおまえは。何だその格好は。」
「何だと言われましても…、私は警察官です。ほら、この通り」
「何だと言われましても…、私は警察官です。ほら、この通り」
警察を名乗る部下は、手帳を取り出して俺に見せてきた。確かに本物の警察手帳だ。
「そんな馬鹿な。なぜおまえが警察官などやっているんだ!公務員は兼業出来ないはずだぞ!」
「うるさいですね、そんなのどうだって良いじゃないですか。とにかく、あなたを未成年への強制わいせつの罪で逮捕します。」
「うるさいですね、そんなのどうだって良いじゃないですか。とにかく、あなたを未成年への強制わいせつの罪で逮捕します。」
何を言っているんだこの部下は、強制わいせつ?全く身に覚えがない。
騒ぎを聞きつけて台所から出てきた家内も戸惑っているようだ。
騒ぎを聞きつけて台所から出てきた家内も戸惑っているようだ。
「ふざけるな!私がなにをしたと言うんだ!でたらめを言うんじゃない!」
「あなたは先日、朝の電車で女子高生に対して痴漢を働きました。証拠の書類も揃っていますよ。なんならお見せしましょうか?」
「あなた…嘘でしょう?」
「そんなことする訳ないだろう!だいたい俺は車通勤だぞ!」
「そうそう趣味の悪い車でね。まあとにかく逮捕状も出てますし、逮捕です逮捕。」
「あなたは先日、朝の電車で女子高生に対して痴漢を働きました。証拠の書類も揃っていますよ。なんならお見せしましょうか?」
「あなた…嘘でしょう?」
「そんなことする訳ないだろう!だいたい俺は車通勤だぞ!」
「そうそう趣味の悪い車でね。まあとにかく逮捕状も出てますし、逮捕です逮捕。」
そう言って手錠を掛けようとする部下。
「何をするんだ!俺は無実だ!なあ。妻のお前なら信じてくれるよな!」
「何をするんだ!俺は無実だ!なあ。妻のお前なら信じてくれるよな!」
そう言って家内に縋ろうとするが、
「近寄らないで!…あなたがそんな人だったなんて…」
「な!お前まで…!」
「な!お前まで…!」
くそっ!
家内にさえ信じてもらえないとは。
とにかくここから逃げよう。きっと何かの間違いだ。
部下が警官で、俺が女子高生に痴漢をして、そして逮捕状が出ているだと?
絶対に何かの間違いだ!
手錠を掛けようとする部下を突き飛ばし、俺は家の外へ走る出す。
しかし
家内にさえ信じてもらえないとは。
とにかくここから逃げよう。きっと何かの間違いだ。
部下が警官で、俺が女子高生に痴漢をして、そして逮捕状が出ているだと?
絶対に何かの間違いだ!
手錠を掛けようとする部下を突き飛ばし、俺は家の外へ走る出す。
しかし
『野名勝男、お前は包囲されている。大人しく投降しなさい。』
拡声器の音と共に俺の目に飛び込んできた光景は、俺の家を包囲する大量のパトカーや警察官、機動隊まで出動している。
「な…!なんだこれは…一体なにがどうなっているんだ…!」
仮に痴漢相手だとしても機動隊まで出動するのか?
逃げられるわけもなく、俺はなす術無く拘束された。
手錠を掛けられ、パトカーで俺は連行されていった。
逃げられるわけもなく、俺はなす術無く拘束された。
手錠を掛けられ、パトカーで俺は連行されていった。
~
警察官の格好をした俺は、野名勝男がなにやら喚きながら連行されていく様子を見届ける。
ふへへへへ。
ざまーみろ課長め!
今まで毎日毎日ねちねちねちねちと俺をいじめやがって。
なにが「お前はカレーを作ることしか能がないのか、本当に使えんやつだな」、だ。
お前は今そのおかげで逮捕されてるんだよ。
てめーはJK好きの痴漢野郎として豚箱にぶち込まれやがれ。ばーか。
あー楽しい。ほんと良いものと契約したもんだぜ。
俺は最初に課長に見せた手帳を開く。
それは警察手帳などではなく、 こんな事が書いてある。
ふへへへへ。
ざまーみろ課長め!
今まで毎日毎日ねちねちねちねちと俺をいじめやがって。
なにが「お前はカレーを作ることしか能がないのか、本当に使えんやつだな」、だ。
お前は今そのおかげで逮捕されてるんだよ。
てめーはJK好きの痴漢野郎として豚箱にぶち込まれやがれ。ばーか。
あー楽しい。ほんと良いものと契約したもんだぜ。
俺は最初に課長に見せた手帳を開く。
それは警察手帳などではなく、 こんな事が書いてある。
『おいしいタイ風カレーの作り方』
そう、ついこの間俺が契約したのは、『カレーの作り方を書けば単位が貰える』と言う都市伝説だ。
レポートが間に合わない学生が、おいしいカレーの作り方を書いて提出したところ単位を取得出来たという都市伝説で、おいしいカレーの作り方を書くことで、警察手帳、逮捕状、機動隊への指令書など、あらゆる書類を偽造する事が出来る。
レポートが間に合わない学生が、おいしいカレーの作り方を書いて提出したところ単位を取得出来たという都市伝説で、おいしいカレーの作り方を書くことで、警察手帳、逮捕状、機動隊への指令書など、あらゆる書類を偽造する事が出来る。
カレーが大の得意料理の俺としては、まさにうってつけの都市伝説だったというわけだ。
俺はすっきりした気分で伸びをして、これからのことを考える。
さて、とりあえずはもう少し課長を貶めておくか。
今は書類さえあれば何でも出来る世の中だ。
このまま無理やり起訴して、無理やり有罪にしないとな。
あと会社の解雇通告も作っておこう。それから離婚届けか。
俺はすっきりした気分で伸びをして、これからのことを考える。
さて、とりあえずはもう少し課長を貶めておくか。
今は書類さえあれば何でも出来る世の中だ。
このまま無理やり起訴して、無理やり有罪にしないとな。
あと会社の解雇通告も作っておこう。それから離婚届けか。
よし、あいつの何もかも壊してしまおう。
それが終わったらどうしようか。
まあ、仕事やめて時間もあるし、金もいくらでも作れるし、ゆっくり考えるか。
俺はこれからの薔薇色の人生を想像して、ついついにやついてしまうのだった。
それが終わったらどうしようか。
まあ、仕事やめて時間もあるし、金もいくらでも作れるし、ゆっくり考えるか。
俺はこれからの薔薇色の人生を想像して、ついついにやついてしまうのだった。
fin