母の罵声が響いている。
掴まれた髪が痛くて顔を顰めれば、間髪いれずに平手打ちや足蹴にされる。
掴まれた髪が痛くて顔を顰めれば、間髪いれずに平手打ちや足蹴にされる。
4日前に父が出張に行ってから、母はずっとこの調子だ。
明日になれば父が帰ってくる。
そうすれば母の機嫌はいくらか良くなるのだろうが、それで解放されるわけではない。
明日になれば父が帰ってくる。
そうすれば母の機嫌はいくらか良くなるのだろうが、それで解放されるわけではない。
手の甲に、火の付いた煙草の吸殻が押し当てられた。
同時刻、近隣のパトロールをしていたニャンコ先生が立ち止まった。
「全く……毎日毎日、良く飽きないな」
都市伝説とその契約者の間には繋がりの様なものが生まれる。
場合によっては、契約者の異変を感じ取れる事だってあるかもしれない。
場合によっては、契約者の異変を感じ取れる事だってあるかもしれない。
しかし、ニャンコ先生は焦るどころか毛づくろいを始める始末だ。
その態度からは、いつもの事だから、とでもいうような関心の低さが窺えた。
その態度からは、いつもの事だから、とでもいうような関心の低さが窺えた。
己の契約者は、どこまでも甘い。
以前、蛍に「両親を食い殺してやろうか」と問いかけた事があった。
その時ですら、「お母さん達は悪くない。私が悪い子だから怒っているだけ」「私にとってはたった一人のお父さんとお母さんだから」と擁護し続けた。
以前、蛍に「両親を食い殺してやろうか」と問いかけた事があった。
その時ですら、「お母さん達は悪くない。私が悪い子だから怒っているだけ」「私にとってはたった一人のお父さんとお母さんだから」と擁護し続けた。
あの娘を契約者に選んだのは間違いだったのかもしれないと、契約した当時の自分の軽率さを悔やむ。
「……ふん。人間と言う奴は真っ直ぐで…どこまでも愚かな生き物だ」
最近は素養のありそうな人間が多くなってきている気がする。
あの娘の後ろ向き+おめでたい思考にも苛立っていた事だし、新しい契約者を探す事としよう。そうしないと自分にもあのジメジメした性格が移って、この麗しい毛並みにカビが生えかねない。
あの娘の後ろ向き+おめでたい思考にも苛立っていた事だし、新しい契約者を探す事としよう。そうしないと自分にもあのジメジメした性格が移って、この麗しい毛並みにカビが生えかねない。
そう結論付けて大きく伸びをすると、適当な人間を探して歩き始めた。
続く…?