私は契約者というものらしい。
きゅっと握って念じると、どんなものでもドカーンって弾ける。
お父さんがそうやって教えてくれた。
だから普段はきゅっとしちゃ駄目だと言われた。
お父さんは私にこの能力の使い方を教えてくれた。
私はこの能力を制御できるようにならなきゃいけないらしい。
私もそう思う。
だって可愛い猫さんも鳥さんもわんちゃんも、まだ小さい妹もドカーンってしたくないもん。
「一緒に遊ぼう!」
「うん、良いよ!」
公園で遊ぶ男の子に話しかける。
人と、特に男の子と話すのは苦手だけれども先生の言うとおりにしていれば先生の予想通りに男の子は反応するので最近は慣れてきた。
公園でできる遊びといえば限られていた。
砂場で城を作ったり、追いかけっこをしたり、かくれんぼをしたり。
でもそれが楽しかった。
「ねえ君、近くの子?また遊べる?」
眼の前の男の子は遊ぶのが楽しかったようだった。
この程度で楽しいと思えるなら彼はきっと幸せなのだろう。
「うん、そうだよ。新しく出来たアパートに引っ越してきたの
タイチくんはこっちに引っ越してきてから初めてのお友達なんだよ」
男の子は嬉しそうな顔をしていた。
本当に馬鹿だ。
「じゃあまた明日ね!」
「うん、でもまって、その前に指切りしよう」
「え?」
「また明日も遊ぶ約束」
「「ゆびきりげんまん嘘ついたらハリセンボンのーます」」
「「ゆびきった」」
キュッとして……まだ爆発はさせない。
私は家に帰ってきて、言われた通りの時間でドカーンってする。
うまくいったらしい。
お父さんは褒めてくれた。
子供が相手だと“がーど”が緩くなるって言っていたがよく分からないのでどうでもいい。
お父さんが褒めてくれたことだけで私は幸せでお腹いっぱいだった。
「上達のためには実践が一番だよ」
そういって笑ってくれた。
お兄ちゃんが今日は居ないし、お母さんは妹の世話で忙しいので私はお父さんを独り占めできる。
その日はお父さんと一緒に眠って、翌日、あの公園に行った。
誰も居なかった。
「あんた、暇だから一緒に遊びなさいよ。魔法少女プリティキュアキュアごっこ」
「ごめんなさい、他の友だちと約束しているの」
その子はひとしきり一人で遊ぶと遠くで遊んでいた小学生の男の子達からサッカーボールを強奪してハットトリック決めて帰っていった。
本当はあの子と魔法少女ごっこで遊びたかった。
でも私は約束している。
昨日の男の子と約束している。
夕日が沈んでもあの子は来なかった。
「嘘吐いたら……」
私は嘘をついてない。
だからハリセンボンを飲まなくて良い。
私は悪くない。
約束を破ったのはあの子だ。
あの子を爆発させるように言ったのはお父さんだ。
お父さんの言うことを聞いた私は良い子だ。
「私は悪くない」
口に出して言ってみるとそれはそれは気持ちが良かった。
遠くからお兄ちゃんが私を迎えに来ている姿が見えた。
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