「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - 王隠堂ぼたんの苛立ち

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匿名ユーザー

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王隠堂ぼたんには悩みがある。
二、三日前から変な電話がかかってくるのだ。
prrrrrr prrrrrr prrrrr
「はい、もしもし」
「私メリーさん、今」ガチャン
これだ。
意味も意図も分からない悪戯電話。夜中にもかかってきたため、ぼたんは寝不足である。
それ自体は携帯電話の電源を切ることで解決したのだが、電源を入れればすぐに携帯が鳴りだす。
これでは友達と連絡もとれない。
prrrrrr prrrrrr prrrrr
「……はい、もしもし」
何度目かの着信にぼたんはうんざりしながら、携帯を耳にあてる。
ぼたんは、そろそろきっぱりと言ってやらなければなるまい、と考えていた。
「私メリーさん、今あなたの後ろn」
「貴女ね、迷惑って言葉知ってます?」
「えっ」
「昼も夜も電話してきて、こっちにも都合があるんですよ?だいたいこの電話番号どこで知ったんですか?ストーカーですか?警察呼びますよ?
貴女、声からしてまだ子供でしょう?電話は玩具じゃないの。こんな事したら、お母さんやお父さんが悲しみますよ。夜中に意味も無く起こされたら、
貴女だって嫌でしょう?だいたい」
「うっっさいわあああぁぁぁ!!」

「後ろにいるって言ってんだから振り向きなさいよ!何なのよ!?いつまでもくどくどと!!」
喚く少女の声にぼたんは渋々という風に、後ろを見る。
蜂蜜色の髪を腰まで揺らせながら、白いワンピースの少女が若干涙目になっていた。
「ハァ……。
 それでですね。もし夜中に電話すr」
「まだ続くの!!?」
ぼたんの話は長いとは、彼女の家族の談である。
「だいたい、どうして貴女そんな上から目線なんですか?『うっさい』とか『後ろ向け』とか」
「あなた、私が怖くないの……?」
「何ですか、話を逸らさないでください。」
「私メリーさんよ!?都市伝説よ!?もっとこう、何かあるでしょ!?」
「貴女が都市伝説な事は今は重要ではありません。今は貴女の常識はずれな行動について話をs」

「足は、いらんかねぇ?」

「はい?」「え!?」
二人の会話に介入してきた声の方を向く。
にこやかなお婆さんが大きな風呂敷を背負いながら立っていた。
都市伝説「足売り婆」
すぐにソレだと分かったメリーさんは、すぐに逃げる準備を始めた。
(これ以上この女の長話なんか聞いてらんないわ。婆が襲ってる間におさらばよ。)
「足はいらんかね、お嬢さん達。」
「…………達?」
メリーさんも襲う対象であった。

足売り婆、足はいるかと尋ねてくる都市伝説。
いらないと答えれば足を取られ、いると答えれば、無理矢理足を付けられる。
マイナーなのか、口裂け女のべっ甲飴やポマード、赤い紙青い紙に別の色で答えるような有名な対処法が存在しない都市伝説。
「ちょっと!なんで私にも聞いてんのよ!?同じ都市伝説同士でしょう!?」
「足はいらんかね?」
「私の方を向きながら言うな!!」
「落ち着いてください、メリーさん。こういう場合は契約です。」
「そ、そうね………………て、違うわぁ!!」
「あれ?何か間違いました?」
「契約ってのは都市伝説から人間に持ち掛けるのが話のセオリーでしょ!?なんであなたから契約の話してんのよ!!」
「そういうメタな発言はちょっと……」
「知るかああああ!!」
二人は完全に足売り婆を無視していた。
「足いらんかねぇ…………」

「このままじゃ埒が明かないわ。さっさと契約して終わらせましょう。」
いろいろと諦めてメリーさんはついに投げ出した。
「じゃあ契約ですね。」「ええ、力を貸してもらうわ。」
長い言い争いの果てに、やっと二人は契約した。
「それで、貴女は何ができるの?」
「敵の後ろに瞬間移動できるわ。」
「ありきたりですね。しかも敵を目の前に能力をばらすなんて……」
「あんたが聞いたんでしょうがあぁぁぁぁ!!」
言い争いは終わっていなかったが。
「じゃあ、とりあえず足売り婆の後ろに移動してくださいな。」
「いや、なんでよ!?待ち伏せされるじゃん!!」
「能力をしゃべってしまったのは貴女の責任ですよ?」
「あれ、私のせい!?」
「ほら早く能力使ってください。ほらほら。」
「だー、もー、やけくそだー!!『私メリーさん、今足売り婆の後ろにいるの』!」
突然、メリーさんの姿が消える。ソレと同時に足売り婆は後ろを向き、
「足はいらんかね。」
瞬間移動したメリーさんの足を掴む。
「うわぁ!やっぱ待ち伏せされ」

ドガンッ


「足、いら……」ズガンッ
「貴女、押し売りって知ってます?」ズガッ「迷惑なんですよ」グリッ「いらないっていったら?」グチャッ「取る?」グチ
「日本語って難しいと思いますよ?」ズチャ「でも、それだったら」ガンッ「いるって言った時は何もしない」ニチョ「そういうものでしょう?」
「ス、ス、ススス、ストォォォォォップ!!」
「何ですか、メリーさん」
「何、やってんの……?」
「何って、」
ぼたんの手には、高校生ぐらいの女の子の手より、工具箱の中が似合いそうな、金槌。
足売り婆がメリーさんを襲う為に振り向いた瞬間、ぼたんはソレを足売り婆の頭に振り下ろした。
何度も何度も。足売り婆が死に、光となり消えるまで。
「な、なんで、そんな物持ってんのよ……」
「二、三日前からかかってくる悪戯電話にいらいらしていたから。つい♪」
「あ…………………………そう」
「あ、そうだメリーさん」
「ハ、ハイ!?」
「契約したのですから、これからよろしくお願いしますね?」
「え、えぇ、よろしく……」
自分に使われていたかもしれない金槌を見つめながら、複雑そうにメリーさんは呟いた。

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