夕刻、中学校からの帰りらしい二人の少女が歩いていた。
「ねぇ、あーちゃん」
「何よ」
「ちゅうして?」
二人はとても仲が良いらしく
「嫌よ」
「してよぅ」
「馬鹿じゃないの?」
二人は仲が良いらしく
「むぅ……良いもん!こっちからするもん!!」
「なんであんたなんかとキスしなきゃなんないのよ!」
二人は仲が良いのだろう……たぶん
「うわっ!顔近づけんなレズビアン!」
きっと。おそらく。仲が良い、はずだ。
「ねぇ、あーちゃん」
「何よ」
「ちゅうして?」
二人はとても仲が良いらしく
「嫌よ」
「してよぅ」
「馬鹿じゃないの?」
二人は仲が良いらしく
「むぅ……良いもん!こっちからするもん!!」
「なんであんたなんかとキスしなきゃなんないのよ!」
二人は仲が良いのだろう……たぶん
「うわっ!顔近づけんなレズビアン!」
きっと。おそらく。仲が良い、はずだ。
「危うくファーストキスが女になるとこだったわ……」
唇を巡る争いの末、そう言いって少女、杏はため息をついた。
「ぶぅー」
もう一人の少女、百合は不満げだ。
「あ」
「ん?」
ふと、後ろを振り返った百合が何かに気がついたように声をあげ、杏も振り返った。
そこには、一人の男が立っていて、
「「お嬢ちゃん達、赤いマントと青いマント、どっちが良い?」」
「うわ、都市伝説だ」
「えぇ~、今月に入ってもう三体目だよぅ」
二人は男が都市伝説だと気がついても落ち着いていた。
二人は契約者だから。
「さっさと倒すわよ」
「うん……!やっぱやだ!!」
「はぁ!?」
「ちゅうしてくれたら手伝う!」
「いまそんな場合じゃ」
「つーん」
「こっの…………!」
二人のやり取りを無視して都市伝説は再び口を開く。
「「赤いマントと青いマントどっちが良い?」」
杏の契約している都市伝説の使用には条件がある。その条件をどこでも満たすには百合の協力がいるのだが、
「えっと、じゃ、じゃあ後でケーキ買ってあげるから」
「つーん」
「ケーキ焼いてあげるから」
「ふーんだ」
「「赤いのと青いの、どっちなんだい?」」
「えぇい、じゃあ、ケーキを……あーんてしてあげるから」
「え!?…………ふ、ふーんだ」
「「答えがないよ?どっちなんだい?悩んでるのかい?どっちもかい?それでも良いよ?どっちもだね?」」
「あーもー!!分かったわよ!キスくらいしてあげるから!!」
「やった♪」
突然、百合がしゃがみ、地面に手をつけ、
「絶対だからね!」
そう言って能力を発動する。
唇を巡る争いの末、そう言いって少女、杏はため息をついた。
「ぶぅー」
もう一人の少女、百合は不満げだ。
「あ」
「ん?」
ふと、後ろを振り返った百合が何かに気がついたように声をあげ、杏も振り返った。
そこには、一人の男が立っていて、
「「お嬢ちゃん達、赤いマントと青いマント、どっちが良い?」」
「うわ、都市伝説だ」
「えぇ~、今月に入ってもう三体目だよぅ」
二人は男が都市伝説だと気がついても落ち着いていた。
二人は契約者だから。
「さっさと倒すわよ」
「うん……!やっぱやだ!!」
「はぁ!?」
「ちゅうしてくれたら手伝う!」
「いまそんな場合じゃ」
「つーん」
「こっの…………!」
二人のやり取りを無視して都市伝説は再び口を開く。
「「赤いマントと青いマントどっちが良い?」」
杏の契約している都市伝説の使用には条件がある。その条件をどこでも満たすには百合の協力がいるのだが、
「えっと、じゃ、じゃあ後でケーキ買ってあげるから」
「つーん」
「ケーキ焼いてあげるから」
「ふーんだ」
「「赤いのと青いの、どっちなんだい?」」
「えぇい、じゃあ、ケーキを……あーんてしてあげるから」
「え!?…………ふ、ふーんだ」
「「答えがないよ?どっちなんだい?悩んでるのかい?どっちもかい?それでも良いよ?どっちもだね?」」
「あーもー!!分かったわよ!キスくらいしてあげるから!!」
「やった♪」
突然、百合がしゃがみ、地面に手をつけ、
「絶対だからね!」
そう言って能力を発動する。
静岡県に不思議な場所がある。
普段は何の変哲もない林だが、何年かに一度、突然池ができる。そして、数週間で元の林に戻る。
原因不明。超常現象。怪奇スポット。都市伝説。
遠州七不思議が一つ。
『池の平』
普段は何の変哲もない林だが、何年かに一度、突然池ができる。そして、数週間で元の林に戻る。
原因不明。超常現象。怪奇スポット。都市伝説。
遠州七不思議が一つ。
『池の平』
百合の能力発動と同時、周りの地面から水が涌きだし、あっという間に大きな水溜まりが出来上がる。
はっきり言って、『地面から水を出す』という戦闘において何の役にも立ちそうにない能力。
けれど
「よし、いくわよ!」
杏の都市伝説は『日本兵の幽霊』。
水辺で遊んでいた子供に、今の日本は平和か、と尋ねて子供の答えに満足して消えた幽霊の話。
能力は、水辺から日本兵の幽霊を呼び出す事。
そして、呼び出された日本兵の銃が
「赤い、青い、どっちからが良い?」
都市伝説に向けられ、
「てぇっ!」
杏の合図と共に、銃弾が放たれた。
はっきり言って、『地面から水を出す』という戦闘において何の役にも立ちそうにない能力。
けれど
「よし、いくわよ!」
杏の都市伝説は『日本兵の幽霊』。
水辺で遊んでいた子供に、今の日本は平和か、と尋ねて子供の答えに満足して消えた幽霊の話。
能力は、水辺から日本兵の幽霊を呼び出す事。
そして、呼び出された日本兵の銃が
「赤い、青い、どっちからが良い?」
都市伝説に向けられ、
「てぇっ!」
杏の合図と共に、銃弾が放たれた。
「終わりっと」
そう呟いて杏が百合を見ると、
「…………ぁ」
百合は期待した目で杏を見ていた。
そう呟いて杏が百合を見ると、
「…………ぁ」
百合は期待した目で杏を見ていた。
夕刻、中学校からの帰りらしい二人の少女が歩いていた。
「ぶぅー」
「何よ。約束通りキスしてあげたでしょ」
「おでこだもん!わたしがしたかったの唇と唇だもん!!」
「キスはキスよ。なんであんたとマウストゥマウスしなきゃなんないのよ」
「…………いいもん。次に都市伝説と戦うときに同じことするもん」
「諦めなさいよ…………」
二人はとても仲が良いらしく、手を繋ぎながら歩いている。
「ぶぅー」
「何よ。約束通りキスしてあげたでしょ」
「おでこだもん!わたしがしたかったの唇と唇だもん!!」
「キスはキスよ。なんであんたとマウストゥマウスしなきゃなんないのよ」
「…………いいもん。次に都市伝説と戦うときに同じことするもん」
「諦めなさいよ…………」
二人はとても仲が良いらしく、手を繋ぎながら歩いている。
終