転校生というのは注目の的だ。
休み時間には前の学校の事とか、色々と質問責めになる。
でも
「あの…………ぇと…………ぅん……」
とか
「ぁ…………その……………………ぁ………………」
なんて反応をしていれば、そのうち興味を持たれなくなる。
そんな事は、分かっているんだ。
でも、僕は他の子が恐くて、上手く話せない。
前の小学校で虐められて以来。
幸い、この学校で虐められた事は今のところはない。
でも、友達もできそうにない。
そして、母さんは友達ができたか尋ねてくる。
どうしたら友達ができるんだろう。そんな事を考えながら、下校しようと教室を出た。
そこで、
「こんにちは、少年」
「え?」
校舎を染める夕日より赤いマントの男に出会った。
「っ!?」
男の事を知っていた訳じゃない。男が何かした訳じゃない。
ただ直感的に、この男は危ないと判断して、僕は逃げた。
「おやおや廊下を走ってはいけないよ」
そんな男の言葉は当然無視した。
逃げたは良いけれど、何処に行けば良いのかと困っていたら
「こっち!!」
女の子の声がした。
とっさに、声のした場所に飛び込む。
タイルの冷たい床に、いくつも並んだ扉。そこは、
「…………女子トイレ!?」
「大丈夫だった?」
「うわっ!?」
背後から話しかけられ、驚いて振り向く。
そこには、まるで学校の怪談なんかで聞く「花子さん」みたいな女の子がいた。
「……あれ?」
「え?…………あ……ぁの………………ぅ……」
女の子は何故か僕の顔をじっと見てくる。
「……ぅ、あ…………あの……ぇと……」
「あっれ~?キミ、人間だよね~?」
「ぇ?あ……う、…………ぅん」
「都市伝説かと思ったのにな~。あれ~?」
この子は何を言ってるんだろう。
「人間ならほっとけばよかったかな~」
ほっとくって……そうだ、さっきの変な人は、いった……い
「みぃーつけたー」
休み時間には前の学校の事とか、色々と質問責めになる。
でも
「あの…………ぇと…………ぅん……」
とか
「ぁ…………その……………………ぁ………………」
なんて反応をしていれば、そのうち興味を持たれなくなる。
そんな事は、分かっているんだ。
でも、僕は他の子が恐くて、上手く話せない。
前の小学校で虐められて以来。
幸い、この学校で虐められた事は今のところはない。
でも、友達もできそうにない。
そして、母さんは友達ができたか尋ねてくる。
どうしたら友達ができるんだろう。そんな事を考えながら、下校しようと教室を出た。
そこで、
「こんにちは、少年」
「え?」
校舎を染める夕日より赤いマントの男に出会った。
「っ!?」
男の事を知っていた訳じゃない。男が何かした訳じゃない。
ただ直感的に、この男は危ないと判断して、僕は逃げた。
「おやおや廊下を走ってはいけないよ」
そんな男の言葉は当然無視した。
逃げたは良いけれど、何処に行けば良いのかと困っていたら
「こっち!!」
女の子の声がした。
とっさに、声のした場所に飛び込む。
タイルの冷たい床に、いくつも並んだ扉。そこは、
「…………女子トイレ!?」
「大丈夫だった?」
「うわっ!?」
背後から話しかけられ、驚いて振り向く。
そこには、まるで学校の怪談なんかで聞く「花子さん」みたいな女の子がいた。
「……あれ?」
「え?…………あ……ぁの………………ぅ……」
女の子は何故か僕の顔をじっと見てくる。
「……ぅ、あ…………あの……ぇと……」
「あっれ~?キミ、人間だよね~?」
「ぇ?あ……う、…………ぅん」
「都市伝説かと思ったのにな~。あれ~?」
この子は何を言ってるんだろう。
「人間ならほっとけばよかったかな~」
ほっとくって……そうだ、さっきの変な人は、いった……い
「みぃーつけたー」
「ぅ……わ……」
「げ~」
気がつけば、トイレの入口には、さっきの赤いマントの男が立っていた。
「何~、赤マント。ここは私の領域だよ~」
「いやいや、君に用は無いので気にしないでくれたまえ。用があるのはその少年だ」
「ぇ?……え、ぁ…………え?」
わけがわからない。わけがわからない!わけがわからないっ!!
と、とりあえず、ぇと
「そっ、その子からっ、は、離れろう!」
なんか語尾が変になった気がする!
「えっ?私?」
「うん?」
なんか、なんかこの男、危ない感じするし、どこの子か知らないけど、女の子を危ない目に合わせわけには、
……あれ?なんか女の子がこっち見て笑ってる?
「んふふ~、赤マント。やっぱりこの子はダメ~」
そんな事を言いながら、女の子が抱き着いて……って
「ぅええっ!?」
「この子、私の契約者にするから~」
「おやおや、君は人間が嫌いだと思っていたのだが?」
「人間は嫌い~。でも、この子は嫌な感じがしないから~」
「そうかい、仕方ないね。討伐される前に帰るとするかい」
そう言って赤いマントの男は去っていった。
結局、なんだったんだ。わけがわからなかった。
ていうか、何か大変な事に巻き込まれた気が。
「んふふ~」
気がつけば、女の子が僕に手を差し出していた。
「よろしくね~」
「ぁ……ぇと、ぁ…………ょろ、しく?」
………………何が?
「げ~」
気がつけば、トイレの入口には、さっきの赤いマントの男が立っていた。
「何~、赤マント。ここは私の領域だよ~」
「いやいや、君に用は無いので気にしないでくれたまえ。用があるのはその少年だ」
「ぇ?……え、ぁ…………え?」
わけがわからない。わけがわからない!わけがわからないっ!!
と、とりあえず、ぇと
「そっ、その子からっ、は、離れろう!」
なんか語尾が変になった気がする!
「えっ?私?」
「うん?」
なんか、なんかこの男、危ない感じするし、どこの子か知らないけど、女の子を危ない目に合わせわけには、
……あれ?なんか女の子がこっち見て笑ってる?
「んふふ~、赤マント。やっぱりこの子はダメ~」
そんな事を言いながら、女の子が抱き着いて……って
「ぅええっ!?」
「この子、私の契約者にするから~」
「おやおや、君は人間が嫌いだと思っていたのだが?」
「人間は嫌い~。でも、この子は嫌な感じがしないから~」
「そうかい、仕方ないね。討伐される前に帰るとするかい」
そう言って赤いマントの男は去っていった。
結局、なんだったんだ。わけがわからなかった。
ていうか、何か大変な事に巻き込まれた気が。
「んふふ~」
気がつけば、女の子が僕に手を差し出していた。
「よろしくね~」
「ぁ……ぇと、ぁ…………ょろ、しく?」
………………何が?
学校を出ると、買い物の帰りらしい女の人が歩いていた。
ていうか、母さんだった。
「あら、今帰り?」
「ぁ、うん」
あの後、花子さんと自己紹介とかしていたら随分と遅くなってしまった。
……あ、そうだ。
「お母さん」
「はい?」
「友達ができました」
「そう、よかったわね」
そう言って母さんは、何故かいつもしている大きなマスクの向こうで、嬉しそうに笑った。
ていうか、母さんだった。
「あら、今帰り?」
「ぁ、うん」
あの後、花子さんと自己紹介とかしていたら随分と遅くなってしまった。
……あ、そうだ。
「お母さん」
「はい?」
「友達ができました」
「そう、よかったわね」
そう言って母さんは、何故かいつもしている大きなマスクの向こうで、嬉しそうに笑った。
終