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単発 - 可愛い可愛い橋姫ちゃんは愛するあの人のことを思うときゅんきゅんしちゃって夜も眠れないの(はぁと)

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【可愛い可愛い橋姫ちゃんは愛するあの人のことを思うときゅんきゅんしちゃって夜も眠れないの(はぁと)】

 何時からだったろう。
 彼が私の家に来なくなったのは。
 何時からだったろう。
 彼が他の女のところに通う噂を聞くようになったのは。
 何時からだったろう。
 彼を待つ夜の時間が早くすぎるようになり、代わりに恨み言を呟く時間が増えたのは。
 もう分からない。
 何も分からない。
 何故私は涙を流しているのか。
 何故私は怒っているのか。
 人間らしい感情を全て破棄した先にはただ透明な憎悪が有った。
 皆幸せだ。
 私は不幸だ。
 皆独りじゃない。
 私は孤独だ。
 皆は知らない。
 私は知っている。
 皆同じ。
 私は違う。
 私だけが、私だけが違う。
 表を歩く人々の笑い声。
 ひたすらに鬱陶しかった。
 日光の下を歩く人々が妬ましかった。
 だからこうして私は此処に居る。
 水面の底には誰もいない。
 私一人。
 汲めども尽きぬ憎悪が他の人に向くのを彼だけが押し留めてくれた。
 彼を恨み続ければ良い。
 それで私は他の人を恨まずに済む。
 濃密に、濃密に、彼一人にだけ恨みを向けて……
 約束の日が終わって、久しぶりに彼が訪ねてきた。
 顔を見た瞬間、声を聞いた瞬間、何かが弾けた。


 ―――――そして私は鬼になった


 まずは彼を殺した。
 苦しませずに殺したのだから私はそれでも彼を愛していたのだと思う。
 次は憎いあのオンナ。
 そして彼の両親、兄弟、惨たらしく殺した。
 もう私の憎しみを縛る存在は居ない。
 躊躇うこと無く吐き出せば良い。
 私が部屋の中で、水底で、世を呪い陽の光を厭い月光を乞うていた間に
 幸せに暮らしていた全ての人に私の悲痛を教えよう。

「それの何が悪いというの!」

「全部だ!」

 そう言って、その男は私の首を切った。
 それからのことは、あんまり覚えてない。

【可愛い可愛い橋姫ちゃんは愛するあの人のことを思うときゅんきゅんしちゃって夜も眠れないの(はぁと) おしまい】

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