黒服Y 29
雑草の生えてない乾いた地面が広がっている
そこに1メートル程の太さの、ギリシャの神殿にあるような白い石柱だけが並んでいる
並んでいるといっても建物のように規則的に並んでいるのではなく、子供が積木遊びで適当に並べたような感じである
そこに1メートル程の太さの、ギリシャの神殿にあるような白い石柱だけが並んでいる
並んでいるといっても建物のように規則的に並んでいるのではなく、子供が積木遊びで適当に並べたような感じである
そこを黒いメイド服を着た少女が駆け抜けて行く
普段は付けている白いエプロンを今は外しているため、遠目にはワンピースドレスにも見える
普段は付けている白いエプロンを今は外しているため、遠目にはワンピースドレスにも見える
そしてメイド服の少女を追うように、石柱の上を赤い影が跳んでいく
「ハッハー!!」
赤い影の掛け声と共に3本の草刈鎌がメイド目掛け投擲される
メイドは石柱の影に身を翻し、鎌を躱した
メイドは石柱の影に身を翻し、鎌を躱した
しかし躱されることを読んでいたのか、メイドが避けた先にも鎌が飛んで来ていた
メイドは迫る草刈鎌に向けて、腕を振って鎌鼬を飛ばし相殺した
メイドは迫る草刈鎌に向けて、腕を振って鎌鼬を飛ばし相殺した
それと同時にメイドは背後で微かな足音を聞いた
振り向き様に音のした場所へ鎌鼬を飛ばすもそこには誰もいない
とっさに、メイドが頭を守るように両腕を交差させた
赤い影が高く飛び上がって斬りつけてきた刃物とメイドが腕に纏う鎌鼬がぶつかり、ギィンと甲高い音がなる
赤い影はそのままメイドを飛び越え着地し、両手に3本ずつの鎌を出現させ、回転しながら遠心力にまかせて投げ付けた
メイドは鎌鼬を飛ばして旋風を起こし4本の鎌の軌道を逸らした
残りの2本は腕に纏う鎌鼬で叩き落とした
振り向き様に音のした場所へ鎌鼬を飛ばすもそこには誰もいない
とっさに、メイドが頭を守るように両腕を交差させた
赤い影が高く飛び上がって斬りつけてきた刃物とメイドが腕に纏う鎌鼬がぶつかり、ギィンと甲高い音がなる
赤い影はそのままメイドを飛び越え着地し、両手に3本ずつの鎌を出現させ、回転しながら遠心力にまかせて投げ付けた
メイドは鎌鼬を飛ばして旋風を起こし4本の鎌の軌道を逸らした
残りの2本は腕に纏う鎌鼬で叩き落とした
動きを止め向かい合う2人
赤い影の正体は赤いコートを着た女だった
肩まで伸びた髪は毛先が外に広がっていて、そして、口は耳元まで裂けていた
赤い影の正体は赤いコートを着た女だった
肩まで伸びた髪は毛先が外に広がっていて、そして、口は耳元まで裂けていた
口裂け女が踏み出そうと足に力を入れた時
「は~い時間切れ~、げーむおーばー」
呑気な声が響いた
その声を聞き、2人とも力を抜き能力を解いた
メイドの周囲に吹いていた風は止み、口裂け女の裂けていた口は普通の口の大きさに戻った
メイドが息を整えていると口裂け女が話しかけてきた
その声を聞き、2人とも力を抜き能力を解いた
メイドの周囲に吹いていた風は止み、口裂け女の裂けていた口は普通の口の大きさに戻った
メイドが息を整えていると口裂け女が話しかけてきた
「もっと体力つけた方がいんじゃねえの?」
「あのですね……身体強化系の能力の、訓練に付き合う身にもなって欲しいんですが」
「それでもしっかりこっちの動きに反応してくるんだからすげえよな。さすが切り裂きメイドだ」
「あのですね……身体強化系の能力の、訓練に付き合う身にもなって欲しいんですが」
「それでもしっかりこっちの動きに反応してくるんだからすげえよな。さすが切り裂きメイドだ」
腕を組んで頷く口裂け女に、呼吸を整えおわったメイドは言い返す
「変な名前付けないで欲しいです。それに、生成する刃物にもっと力を集中させてと言」
「あんたのその3本の尻尾のような可愛い髪が気になって集中出来ない」
「そんなんだから鎌も包丁も全部砕けちゃ」
「あんまり切れ味上がると、あんたの綺麗な腕に傷が付いちゃうだろ?」
「だ、か、ら! 斬れ味って言うのはこういうのを言うんです、"クレイジーチェーンソー"!」
「あんたのその3本の尻尾のような可愛い髪が気になって集中出来ない」
「そんなんだから鎌も包丁も全部砕けちゃ」
「あんまり切れ味上がると、あんたの綺麗な腕に傷が付いちゃうだろ?」
「だ、か、ら! 斬れ味って言うのはこういうのを言うんです、"クレイジーチェーンソー"!」
メイドの叫びとともに腕の先に1メートル程の長さの風の刃が形成され、ヒュィィンと風の鳴る音がする
それを口裂け女に対して胴を薙ぐように、大振りで思いっきり斬りつけた
口裂け女は背後の石柱に軽やかに飛び上がり避けた
しかし石柱はメイドに斬られた事によって斜めに傾き倒れていく
倒れて砕け、ただの瓦礫になるかと思われた石柱は途中で薄い紅の靄になって消えた
それを口裂け女に対して胴を薙ぐように、大振りで思いっきり斬りつけた
口裂け女は背後の石柱に軽やかに飛び上がり避けた
しかし石柱はメイドに斬られた事によって斜めに傾き倒れていく
倒れて砕け、ただの瓦礫になるかと思われた石柱は途中で薄い紅の靄になって消えた
「おいおい、いきなり危ないじゃないか。……おっと、そういや用事があるんだった。訓練ありがとな、じゃまたな!」
口裂け女は石柱の上を跳びながら帰って行った
「……もう」
メイドはため息を吐き、先ほどの呑気な声の主のもとへ歩いていった
この場所に似合わないテーブルとイスに座っていた少女、Y-No.0はメイドに尋ねた
この場所に似合わないテーブルとイスに座っていた少女、Y-No.0はメイドに尋ねた
「なー、今日もう一人来るんじゃなかったっけ?」
「そのはずですけど……確認して見ますね」
「そのはずですけど……確認して見ますね」
メイドは携帯電話を取り出し電話をかけた
しばらく話した後、Y-No.0と話した
しばらく話した後、Y-No.0と話した
「なんか急に仕事が入っちゃって来られないそうです」
「なんだ来れないのか」
「どうしましょう」
「適当な奴呼ぶか。この結界使い捨てだけどこのまま消すのもったいないし」
「誰をです?」
「暇そうな奴を適当に……」
「なんだ来れないのか」
「どうしましょう」
「適当な奴呼ぶか。この結界使い捨てだけどこのまま消すのもったいないし」
「誰をです?」
「暇そうな奴を適当に……」
そう言ってY-No.0は電話をかけだした
終わる
続かなん
続かなん