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死神少女は修行中-27.ある雨上がりの日

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匿名ユーザー

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「それじゃ、幻も・・・お父さんとお母さんを、こ・・・死なせちゃった、の?」

 蒼い瞳がひたと見据えるその先。
 ピンク色の髪の少女は、公園の芝生に行儀悪く寝そべってあらぬ方を眺めている。

「まあ、もう生きてはいねーでしょうね」

 「魂を盗む鏡」の中に閉じこめられた者の運命は幻自身も知らない。
 どのみち鏡から出られなきゃ、どっちだろーと同じなのですよ。
 そう意地悪く笑う。
「幻・・・」
 ノイは学校町に来るまで、ムーンストラックと二人で暮らしたことしかなかった。
 四歳の頃自らの過ちで命を奪った両親との記憶はない。
 でも。幻は、どんな思いで。

「幻、辛かった?」

「辛くなんかねかったですよ」

 ボクは強いですからね、と笑う幻の表情が、それでもどこか痛々しくて。

「ね」

 ぴょこんとノイが幻の顔をのぞき込み、黒髪が揺れる。

「あたしは、幻の、味方だからね。誰が何を言っても、幻のこと、守るからね」

「それが柳でも?」

「え!?う・・・うん!」

 頭を抱えて、それでも頷いたノイに、幻はくくっと笑って頭をぽふっと撫でる。

「冗談なのですよ・・・いい天気なのですよ」

「そうだね」

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