「アイギスと炎の七不思議」
これはまだ人類滅亡計画真っ只中、即ち10月28日のお話…
皆さんお久しぶり。宛奈盾子です。さて、無事にジャガー男を倒せたわけだけど…
盾子「まだうじゃうじゃ居るのよね…。今日は外出は控えた方が良いわね…ん?」
庭に何か倒れてる…小鳥?
『ピィ…』
盾子「…怪我をしてるみたいね」
私は倒れている小鳥を掬うと、そっと家に入れた
盾子「ちょっと染みるけど我慢してね…」
小鳥の怪我をした足を消毒し、包帯を巻く
『ピィ…ピィ…!』
盾子「はい、もう大丈夫。後は少し休めば…」
『ピィ!』
早っ!
元気になるの早っ!
『ピィ! ピィ! ピィ!』
小鳥は天井の辺りをくるくると飛ぶと、窓から飛んで行った
盾子「元気でねー!」
それを見送る私。うん、やっぱり良いことをした後は気分が良いわね
「盾子ー盾子ー」
盾子「何、お姉ちゃん!? 」
私のお姉ちゃん、宛奈都子(みやこ)が私を呼んでいる
都子「ちょっとホットレモンティー買ってきて。はい、これお金」
盾子「えー…私今変なジャガー人間を退治してきたばかりなんだけど」
都子「このお金で盾子の分も買って良いからさ、ね?」
盾子「しょうがないなー…今日は出かけたくないけど…。じゃ、行ってくるわよ」
都子「あっ、待って盾子!」
盾子「今度は何?」
都子「行ってきますのちゅーは?」
盾子「なっ…/// 誰がするか!」
都子「もう、照れちゃってー。
でも残念。昔は私のことキスで起こしてくれたのにー」
盾子「照れてないししてない! 勝手に過去を捏造すんなバカ!///」
私は振り向きもせず玄関に走る
盾子(一応護身用に持って行きましょう)
私は薙刀を手に取り、『アイギス』と融合させる事で収納し、ドアをバタン、と閉めて家を出た
盾子「まだうじゃうじゃ居るのよね…。今日は外出は控えた方が良いわね…ん?」
庭に何か倒れてる…小鳥?
『ピィ…』
盾子「…怪我をしてるみたいね」
私は倒れている小鳥を掬うと、そっと家に入れた
盾子「ちょっと染みるけど我慢してね…」
小鳥の怪我をした足を消毒し、包帯を巻く
『ピィ…ピィ…!』
盾子「はい、もう大丈夫。後は少し休めば…」
『ピィ!』
早っ!
元気になるの早っ!
『ピィ! ピィ! ピィ!』
小鳥は天井の辺りをくるくると飛ぶと、窓から飛んで行った
盾子「元気でねー!」
それを見送る私。うん、やっぱり良いことをした後は気分が良いわね
「盾子ー盾子ー」
盾子「何、お姉ちゃん!? 」
私のお姉ちゃん、宛奈都子(みやこ)が私を呼んでいる
都子「ちょっとホットレモンティー買ってきて。はい、これお金」
盾子「えー…私今変なジャガー人間を退治してきたばかりなんだけど」
都子「このお金で盾子の分も買って良いからさ、ね?」
盾子「しょうがないなー…今日は出かけたくないけど…。じゃ、行ってくるわよ」
都子「あっ、待って盾子!」
盾子「今度は何?」
都子「行ってきますのちゅーは?」
盾子「なっ…/// 誰がするか!」
都子「もう、照れちゃってー。
でも残念。昔は私のことキスで起こしてくれたのにー」
盾子「照れてないししてない! 勝手に過去を捏造すんなバカ!///」
私は振り向きもせず玄関に走る
盾子(一応護身用に持って行きましょう)
私は薙刀を手に取り、『アイギス』と融合させる事で収納し、ドアをバタン、と閉めて家を出た
都子「相変わらず盾子は可愛いわぁ…」
なんて、お姉ちゃんが呟いたことになど、気付くはずもなく…いや、気付いたところでどうってことないんだけど
なんて、お姉ちゃんが呟いたことになど、気付くはずもなく…いや、気付いたところでどうってことないんだけど
全く、お姉ちゃんたら意味の分からないことを…
盾子「はぁ…。早く買っちゃいましょ」
頼まれたのはホットレモンティーだったわね。私はカフェオレにしましょう
おっけー。買ったわ。後は急いで家に帰…
<ババリバリッシュ!
ん? 今何か聞こえたような…気のせいよね?
<ババリバリッシュ!
気のせいじゃ…ない? それにこの鳴き声…!
『ババリバリッシュ!』
気が付けば私の前には、象のようなジャガーに囲まれていた
盾子「ああもう! ジャガー人間の次はジャガー象って…本当ツイてないわ!」
そう言いつつも、私は私は『アイギス』から薙刀を取り出し、構える
盾子「悪いけど…貴方に構ってる暇はないの!」
私は薙刀を振るい、ジャガー象を怯ませ、逃げようとする
しかしビクともしない。一応効いてはいるものの、HPが高すぎて相対ダメージが小さい…といったところかしら
『ババリバリッシュ!』
ジャガー象は長い鼻で私に攻撃する…勿論、アイギスで防御する
盾子「くっ…!」
しかし、それでもなお腕に衝撃の来る程の威力。アイギスの防御力にこれほどのダメージを与えるなんて、もしかしたらもしかするかもしれない
盾子「それなら…」
メデューサ・アイで動きを止めれば…!
盾子「メデュ…きゃっ」
しかし、眼を出す前に攻撃されてしまった
盾子「くっ…」
このジャガー象、見かけによらず素早い! ジャガー人間程では無いにしろ、流石世界を滅ぼすだけのことはあるわね
ジャガーの速さと象の力強さを併せ持ってる!
盾子「地道にダメージを与えるしかないみたいね…!」
『ババリバリッシュ!』
そうして一進一退の攻防が始まった――――
盾子「はぁ、はぁ、はぁ…」
一進一退の攻防というか、勝負にならないという感じだ。速いけど脆いとか、堅いけど遅いとかならまだやりようはあったけれど、
堅くて強い上に速いとか…致命的なダメージを与える前に私の体力か薙刀の切れ味の方がどうにかなってしまうわ…
盾子「せめて、マタタビ科の植物でもあれば何とかなるんだけど…」
マタタビで怯んでる隙に石化させればいいしね
確か帰りにキーウィを買って…冷蔵庫に入れてそのままだわ!
盾子「くっ…」
それもこれもみんなお姉ちゃんのせいだわ…! お姉ちゃんがあんなこと言うから…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「行ってきますのちゅーは?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
盾子「~~~~~~っ///」
どうしてここでお姉ちゃんが出てくるのよっ///
なぜか頬が熱くなってゆく。心臓の鼓動が早まるのが分かる。
盾子「はぁ…。早く買っちゃいましょ」
頼まれたのはホットレモンティーだったわね。私はカフェオレにしましょう
おっけー。買ったわ。後は急いで家に帰…
<ババリバリッシュ!
ん? 今何か聞こえたような…気のせいよね?
<ババリバリッシュ!
気のせいじゃ…ない? それにこの鳴き声…!
『ババリバリッシュ!』
気が付けば私の前には、象のようなジャガーに囲まれていた
盾子「ああもう! ジャガー人間の次はジャガー象って…本当ツイてないわ!」
そう言いつつも、私は私は『アイギス』から薙刀を取り出し、構える
盾子「悪いけど…貴方に構ってる暇はないの!」
私は薙刀を振るい、ジャガー象を怯ませ、逃げようとする
しかしビクともしない。一応効いてはいるものの、HPが高すぎて相対ダメージが小さい…といったところかしら
『ババリバリッシュ!』
ジャガー象は長い鼻で私に攻撃する…勿論、アイギスで防御する
盾子「くっ…!」
しかし、それでもなお腕に衝撃の来る程の威力。アイギスの防御力にこれほどのダメージを与えるなんて、もしかしたらもしかするかもしれない
盾子「それなら…」
メデューサ・アイで動きを止めれば…!
盾子「メデュ…きゃっ」
しかし、眼を出す前に攻撃されてしまった
盾子「くっ…」
このジャガー象、見かけによらず素早い! ジャガー人間程では無いにしろ、流石世界を滅ぼすだけのことはあるわね
ジャガーの速さと象の力強さを併せ持ってる!
盾子「地道にダメージを与えるしかないみたいね…!」
『ババリバリッシュ!』
そうして一進一退の攻防が始まった――――
盾子「はぁ、はぁ、はぁ…」
一進一退の攻防というか、勝負にならないという感じだ。速いけど脆いとか、堅いけど遅いとかならまだやりようはあったけれど、
堅くて強い上に速いとか…致命的なダメージを与える前に私の体力か薙刀の切れ味の方がどうにかなってしまうわ…
盾子「せめて、マタタビ科の植物でもあれば何とかなるんだけど…」
マタタビで怯んでる隙に石化させればいいしね
確か帰りにキーウィを買って…冷蔵庫に入れてそのままだわ!
盾子「くっ…」
それもこれもみんなお姉ちゃんのせいだわ…! お姉ちゃんがあんなこと言うから…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「行ってきますのちゅーは?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
盾子「~~~~~~っ///」
どうしてここでお姉ちゃんが出てくるのよっ///
なぜか頬が熱くなってゆく。心臓の鼓動が早まるのが分かる。
―――しかしここで私が分かるべきだったのは熱くなる頬でも高鳴る心臓でもなく、今が戦闘の真っ最中という事実であり。
何より今まさにジャガー象が私に攻撃を向けているという事実であった
何より今まさにジャガー象が私に攻撃を向けているという事実であった
『戦場でなぁ、恋人や女房の名前を呼ぶ時というのはなぁ、瀕死の兵隊が甘ったれて言うセリフなんだよ! 』という言葉がある。
つまり戦闘中に余計なことを考えてはいけないということだ
戦の女神の子孫である私もそれは十分把握していたし、重々承知していた。しかし――しかし。
ともかく。
盾子「くっ…!」
私はアイギスでガードしつつ、体を無理矢理動かして、捻って避けようとした
盾子「く…ぐぅうぅぅうううううう…ぁああああああああああ!!!」
でも無理でした。直撃―とまではいかなかったけれど、しかしそれでも私にダメージを与えるには十分。しかも薙刀も折れたし左腕も使い物にならなくなった
というかアイギスでガードしたのにここまでのダメージを受けるなんて…。あらゆる邪悪や災厄を払う力があるとは言え、ただ払うだけ、
つまり受け流すだけで吸収とか無効化とかはできないからあまりに強い攻撃だと余波を受けちゃうのよね…そう考えると右腕程度で済んだのはある意味幸運かな
盾子「はぁ、はぁ、はぁ…」
とりあえず折れた左腕は、服と肉の一部を石化して添え木代わりにすることで固定した。私なりの応急処置だ。とはいえ…
盾子「あはは、これはもう無理かな…両手でも苦戦してたのに、片手でなんて勝てるわけがないよ…」
とりあえず私はアイギスをアーマーモードにし、全身を覆って防御に徹する。盾と違い全身を防御するこのモードなら、
邪悪な攻撃や災厄に限り、自分の身だけは守ることができる
『ババリバリッシュ!!!』
と、変形が終わり鎧を身に纏ったところで、ジャガー象が攻撃してくる。当然アイギスにガードされるが…
盾子「くぅううう…」
ダメージは受け流されるが、攻撃による振動が私を襲う。ダメージこそ無いものの、このままでは消耗するばかりだ…これはもう終わったかな
負けないけれど、勝つこともできない。逃げるほどの体力も保てるかどうか…。まったく、こんなことならもっとしっかり確認しておくんだった…
というか、死なないってだけで動けなくてやられっぱなしになるんだし、それってもう負けてるようなものだろう…
と、私がこう思ってる間もジャガー象の攻撃は続く。絶望するしかない―
『ピィ!』
そんな風に思っていた私の耳に、聞き覚えのある鳴き声が届く。どこかで、どころか最近聞いてばかりの声だ…
盾子「もしかしてあの時の…ぴーちゃん?」
朝私が手当てした小鳥に似ている。ちなみにぴーちゃんと名づけた
『ピィ! ピィ!』
盾子「やっぱりぴーちゃんだ…。でもどうしたの、ここは危険よ? いい子だからお家に帰ってなさい」
『ピィ!』
『ババリバリッシュ!』
と、そこをジャガー象が狙う…私ではなく、ぴーちゃんを
盾子「っ…! ぴーちゃん!」
私が腕を伸ばして庇うも、攻撃の余波がぴーちゃんを襲う
『ピィイイイイイ…!』
盾子「ぴーちゃああああん!」
その衝撃で、ぴーちゃんの羽は散り、体は傷だらけになった…
つまり戦闘中に余計なことを考えてはいけないということだ
戦の女神の子孫である私もそれは十分把握していたし、重々承知していた。しかし――しかし。
ともかく。
盾子「くっ…!」
私はアイギスでガードしつつ、体を無理矢理動かして、捻って避けようとした
盾子「く…ぐぅうぅぅうううううう…ぁああああああああああ!!!」
でも無理でした。直撃―とまではいかなかったけれど、しかしそれでも私にダメージを与えるには十分。しかも薙刀も折れたし左腕も使い物にならなくなった
というかアイギスでガードしたのにここまでのダメージを受けるなんて…。あらゆる邪悪や災厄を払う力があるとは言え、ただ払うだけ、
つまり受け流すだけで吸収とか無効化とかはできないからあまりに強い攻撃だと余波を受けちゃうのよね…そう考えると右腕程度で済んだのはある意味幸運かな
盾子「はぁ、はぁ、はぁ…」
とりあえず折れた左腕は、服と肉の一部を石化して添え木代わりにすることで固定した。私なりの応急処置だ。とはいえ…
盾子「あはは、これはもう無理かな…両手でも苦戦してたのに、片手でなんて勝てるわけがないよ…」
とりあえず私はアイギスをアーマーモードにし、全身を覆って防御に徹する。盾と違い全身を防御するこのモードなら、
邪悪な攻撃や災厄に限り、自分の身だけは守ることができる
『ババリバリッシュ!!!』
と、変形が終わり鎧を身に纏ったところで、ジャガー象が攻撃してくる。当然アイギスにガードされるが…
盾子「くぅううう…」
ダメージは受け流されるが、攻撃による振動が私を襲う。ダメージこそ無いものの、このままでは消耗するばかりだ…これはもう終わったかな
負けないけれど、勝つこともできない。逃げるほどの体力も保てるかどうか…。まったく、こんなことならもっとしっかり確認しておくんだった…
というか、死なないってだけで動けなくてやられっぱなしになるんだし、それってもう負けてるようなものだろう…
と、私がこう思ってる間もジャガー象の攻撃は続く。絶望するしかない―
『ピィ!』
そんな風に思っていた私の耳に、聞き覚えのある鳴き声が届く。どこかで、どころか最近聞いてばかりの声だ…
盾子「もしかしてあの時の…ぴーちゃん?」
朝私が手当てした小鳥に似ている。ちなみにぴーちゃんと名づけた
『ピィ! ピィ!』
盾子「やっぱりぴーちゃんだ…。でもどうしたの、ここは危険よ? いい子だからお家に帰ってなさい」
『ピィ!』
『ババリバリッシュ!』
と、そこをジャガー象が狙う…私ではなく、ぴーちゃんを
盾子「っ…! ぴーちゃん!」
私が腕を伸ばして庇うも、攻撃の余波がぴーちゃんを襲う
『ピィイイイイイ…!』
盾子「ぴーちゃああああん!」
その衝撃で、ぴーちゃんの羽は散り、体は傷だらけになった…
かとおもったけれど。
『ピィ!』
盾子「あ、あれ? 無事なの…?」
次の瞬間には、ぴーちゃんの肉体は完治していた
『ピィ!ピィ! ア、アーアー、あー』
『あ、しゃべれた!』
突然ぴーちゃんが人間の言葉を話しだす
『おねえちゃん、あのときはたすけてくれてありがとう! ぼくは『ふぇにっくす』なんだよ!
おねえちゃんをたすけにきたんだ! ぼくはにせものだけど…おれいくらいはさせてくれるよね…?』
ぴーちゃんの話によると、ぴーちゃんはどうやら『フェニックス』らしい。あの時のお礼に私を助けに来たんだとか…
って、えええ!?
盾子「フェニックス!? フェニックスって、あの不死鳥の!?」
『えへへ、そうだよ?』
盾子「それに偽物ってどういう…」
『ババリバリッシュ!』
と、話しているうちにまたジャガー象が襲ってくる
盾子「…っと、この話はまた後ね!」
と、私は避けようとするが
盾子「ぐぅ…!」
疲労の蓄積のせいかうまく避け切れなかった
『おねえちゃんっ! 』
ぴーちゃんが私の肩にとまる。そして涙を零す。すると…
盾子「あれ…? 傷が、疲労が治っていく…。これが『フェニックス』の力…WIKIPEDIAで見た…」
でもそうなると、本当に“偽物”って何だろう。何かの伏線かしら…?
盾子「なるほど、回復特化…。つまりぴーちゃんは属性(パターン)火、種類(カテゴリ)回復、と言ったところかしら」
都市伝説と契約する場合、契約者の系統と都市伝説の系統…『強化系』『操作系』『変化系』『放出系』『創造系』『特質系』が合致すると相性が良いというのは知っているわよね。
でも都市伝説の能力には、系統以外にも『属性(パターン)』『種類(カテゴリ)』『顕現(モーメント)』が存在する…というのが私たち宛奈一族の見解よ。
『属性』はその都市伝説の大まかなタイプ。都市伝説を構成している一番大きな要素だとか、能力の発動条件だとか、野生の場合の主な出現地だとかで分かるはずよ。
ポケモンで言うところの炎タイプとかね。例えば、『ロールスロイスは壊れない』なら『金』、『トイレの花子さん』なら『水』といった具合ね。
で、次の『種類』が都市伝説の能力の大まかな種類。そのままね。例えば『時間を止める』『時間を加速する』とかは『時間』、『テレポートする』『異空間生成』なんかは『空間』…みたいにね。
そして、最後の『顕現』が、その能力が主にどんな形で現れるか、つまり細かい能力の分類よ。
例えば皆の憧れ、『時間を止める』能力は『停止』または『固定』ね。で、この『属性』『種類』『顕現』なんだけど…『属性』と『種類』は最初から決まってる場合が多いわ。
『顕現』が決まってる都市伝説もあるけど、多くは契約時の契約者の解釈次第で決まるわね。『顕現』が決まってる場合でも解釈次第では捻じ曲がることもあるし
大抵『系統』と『顕現』は似通ったものになりやすいけど、まったく別のものになる人も中には居るわ。でも今はそれより…
『ババリバリッシュ!!』
盾子「それよりもこのジャガーを何とかしないと、ね! ぴーちゃん、私と契約してくれる?」
『僕がお姉ちゃんと…契約? もちろん! お姉ちゃんは僕の恩人だから。むしろ僕のほうからお願いしたいくらいだよ!』
盾子「ありがとう、ぴーちゃん! それじゃあ決まりね。『ぴーちゃん…フェニックス。私と契約しなさい』」
ぴーちゃんとの契約が成立。巻物に丸に囲まれた『火』の文字が現れるわ
盾子「改めてよろしくねぴーちゃん。今から貴女は私の契約都市伝説、七不思議その1よ」
『よろしくね!』
盾子「さて」
『ババリバリッシュ!』
私はジャガーに向き直る。相変わらず大きくて強そうだ。でも、今はぴーちゃんがいる!
盾子「いくよぴーちゃん! 私の薙刀に!」
『うん!』
宛名一族に代々伝わる秘術、『器物と都市伝説の融合』及び『都市伝説同士の融合』。
器物を都市伝説と契約させたり、複数の都市伝説を合成しキメラロアとする技術は、一般的ではないとはいえ存在するが―
いつでもどこでも付け外し自由なのは、世界中を探しても私たち宛奈一族か、『アテナ』『アイギス』の契約者くらいだろう
その秘術を使い、薙刀とぴーちゃん…『フェニックス』を融合する
盾子「『神羽刃炎(フロガ・クスィフォス)!』」
薙刀の刀身が炎を纏う。さっき壊れていた刃も『フェニックス』の再生力ですっかり元通りだ
盾子「食らいなさい!」
『ババリバリッシュ!』
薙刀とジャガー象の鼻が激しくぶつかり合う。さすがに皮膚が分厚い
しかし。『フェニックス』と融合した薙刀は、さっきまでのそれとは違う
盾子「ほらもう一発!」
『ババリバリッシュ!』
刃物系の武器の弱点は刃こぼれ。つまり、使えば使うほど…斬れば斬るほど刃は削れ、血や肉で汚れて切れ味を落としてしまう
でもこの『神羽刃炎』は、『フェニックス』の再生の力により、斬ったそばから刀身を修復し、切れ味を回復させる…
即ち『不死身の刃』なのよ!
盾子「くっ…!」
『バリッシュ…!』
しかし、それでもパワーでは圧倒的に向こうが有利。一点を狙い続ければいつか削りきれるとはいえ、
象とジャガーの力でごり押されてはひとたまりもない。しかもスピードもある
盾子「…力でも速度でも向こうに分があるみたいね。だったら! 『アイギス・アーマードカー』!」
『アイギス』が装甲車のような形になり、正面から蛇の頭が伸びる
盾子「そして、行くよぴーちゃん! 『神羽刃炎』『アイギス』融合!」
蛇の装甲車に火が灯る。そして足が生え、薙刀にも火は残る
盾子「名付けて『サラマンダー』! さぁ食らいなさいジャガー! 紅蓮の騎士(ポルフィルン・イポティス)!」
『ババリバリッシュ!』
ジャガー象とサラマンダーがぶつかり合う。私は『神羽刃炎』で斬りつける
その後も一進一退の攻防が繰り広げられる。しかし、この勝負…長引けば長引くほど私のほうが優勢になる!
『ババリ…バリッシュ…』
やはり傷だらけになり、明らかな疲労を見せているジャガー象。
対するこちらは無傷。魔除けの力を持ち、魔に対して絶大な防御力を誇る『アイギス』。
自らの体を燃やして復活し、その涙は癒しの力を持つとされる不死鳥『フェニックス』。
そして、その血液に治癒の力があるとされ、討たれた後血液をアスクレピオスに渡され薬になったとされるゴルゴーン三姉妹の三女、『メデューサ』。
この3つが合わされば、私たちに防げない攻撃なんてあまりない!
それに防御範囲の問題も、アイギスを装甲車化することで解決しているし、稼動エネルギーも『フェニックス』と『メデューサ』によるW治癒で解決している
そして、疲労と負傷により動きが鈍っている今なら…いける!
盾子「食らいなさい!」
『神羽刃炎』を投げつける。しかし、ジャガー象はそれを鼻で弾く。でも
盾子「メデューサ・アイ!」
それはただの囮! 本命はこっちよ!
『ババリッ…』
やはり、囮の薙刀に気を取られ、メデューサの目をまともに見てしまうジャガー象。そして勿論、石化した
盾子「えい!」
念のため石化したジャガーを砕いておく
盾子「さて、買い物も済んだしジャガーも倒したし! 次が現れるまでに帰ろっか、ぴーちゃん!」
『うん!』
そうして私たちは帰路へ就いた。家に帰ると
都子「お帰り盾子! ただいまのちゅーは?」
盾子「だから誰がするか!」
と、やはりお姉ちゃんは相変わらずだった。
…そういえば、その時若干ぴーちゃんが不機嫌そうだったのは気のせいかな?
『ピィ!』
盾子「あ、あれ? 無事なの…?」
次の瞬間には、ぴーちゃんの肉体は完治していた
『ピィ!ピィ! ア、アーアー、あー』
『あ、しゃべれた!』
突然ぴーちゃんが人間の言葉を話しだす
『おねえちゃん、あのときはたすけてくれてありがとう! ぼくは『ふぇにっくす』なんだよ!
おねえちゃんをたすけにきたんだ! ぼくはにせものだけど…おれいくらいはさせてくれるよね…?』
ぴーちゃんの話によると、ぴーちゃんはどうやら『フェニックス』らしい。あの時のお礼に私を助けに来たんだとか…
って、えええ!?
盾子「フェニックス!? フェニックスって、あの不死鳥の!?」
『えへへ、そうだよ?』
盾子「それに偽物ってどういう…」
『ババリバリッシュ!』
と、話しているうちにまたジャガー象が襲ってくる
盾子「…っと、この話はまた後ね!」
と、私は避けようとするが
盾子「ぐぅ…!」
疲労の蓄積のせいかうまく避け切れなかった
『おねえちゃんっ! 』
ぴーちゃんが私の肩にとまる。そして涙を零す。すると…
盾子「あれ…? 傷が、疲労が治っていく…。これが『フェニックス』の力…WIKIPEDIAで見た…」
でもそうなると、本当に“偽物”って何だろう。何かの伏線かしら…?
盾子「なるほど、回復特化…。つまりぴーちゃんは属性(パターン)火、種類(カテゴリ)回復、と言ったところかしら」
都市伝説と契約する場合、契約者の系統と都市伝説の系統…『強化系』『操作系』『変化系』『放出系』『創造系』『特質系』が合致すると相性が良いというのは知っているわよね。
でも都市伝説の能力には、系統以外にも『属性(パターン)』『種類(カテゴリ)』『顕現(モーメント)』が存在する…というのが私たち宛奈一族の見解よ。
『属性』はその都市伝説の大まかなタイプ。都市伝説を構成している一番大きな要素だとか、能力の発動条件だとか、野生の場合の主な出現地だとかで分かるはずよ。
ポケモンで言うところの炎タイプとかね。例えば、『ロールスロイスは壊れない』なら『金』、『トイレの花子さん』なら『水』といった具合ね。
で、次の『種類』が都市伝説の能力の大まかな種類。そのままね。例えば『時間を止める』『時間を加速する』とかは『時間』、『テレポートする』『異空間生成』なんかは『空間』…みたいにね。
そして、最後の『顕現』が、その能力が主にどんな形で現れるか、つまり細かい能力の分類よ。
例えば皆の憧れ、『時間を止める』能力は『停止』または『固定』ね。で、この『属性』『種類』『顕現』なんだけど…『属性』と『種類』は最初から決まってる場合が多いわ。
『顕現』が決まってる都市伝説もあるけど、多くは契約時の契約者の解釈次第で決まるわね。『顕現』が決まってる場合でも解釈次第では捻じ曲がることもあるし
大抵『系統』と『顕現』は似通ったものになりやすいけど、まったく別のものになる人も中には居るわ。でも今はそれより…
『ババリバリッシュ!!』
盾子「それよりもこのジャガーを何とかしないと、ね! ぴーちゃん、私と契約してくれる?」
『僕がお姉ちゃんと…契約? もちろん! お姉ちゃんは僕の恩人だから。むしろ僕のほうからお願いしたいくらいだよ!』
盾子「ありがとう、ぴーちゃん! それじゃあ決まりね。『ぴーちゃん…フェニックス。私と契約しなさい』」
ぴーちゃんとの契約が成立。巻物に丸に囲まれた『火』の文字が現れるわ
盾子「改めてよろしくねぴーちゃん。今から貴女は私の契約都市伝説、七不思議その1よ」
『よろしくね!』
盾子「さて」
『ババリバリッシュ!』
私はジャガーに向き直る。相変わらず大きくて強そうだ。でも、今はぴーちゃんがいる!
盾子「いくよぴーちゃん! 私の薙刀に!」
『うん!』
宛名一族に代々伝わる秘術、『器物と都市伝説の融合』及び『都市伝説同士の融合』。
器物を都市伝説と契約させたり、複数の都市伝説を合成しキメラロアとする技術は、一般的ではないとはいえ存在するが―
いつでもどこでも付け外し自由なのは、世界中を探しても私たち宛奈一族か、『アテナ』『アイギス』の契約者くらいだろう
その秘術を使い、薙刀とぴーちゃん…『フェニックス』を融合する
盾子「『神羽刃炎(フロガ・クスィフォス)!』」
薙刀の刀身が炎を纏う。さっき壊れていた刃も『フェニックス』の再生力ですっかり元通りだ
盾子「食らいなさい!」
『ババリバリッシュ!』
薙刀とジャガー象の鼻が激しくぶつかり合う。さすがに皮膚が分厚い
しかし。『フェニックス』と融合した薙刀は、さっきまでのそれとは違う
盾子「ほらもう一発!」
『ババリバリッシュ!』
刃物系の武器の弱点は刃こぼれ。つまり、使えば使うほど…斬れば斬るほど刃は削れ、血や肉で汚れて切れ味を落としてしまう
でもこの『神羽刃炎』は、『フェニックス』の再生の力により、斬ったそばから刀身を修復し、切れ味を回復させる…
即ち『不死身の刃』なのよ!
盾子「くっ…!」
『バリッシュ…!』
しかし、それでもパワーでは圧倒的に向こうが有利。一点を狙い続ければいつか削りきれるとはいえ、
象とジャガーの力でごり押されてはひとたまりもない。しかもスピードもある
盾子「…力でも速度でも向こうに分があるみたいね。だったら! 『アイギス・アーマードカー』!」
『アイギス』が装甲車のような形になり、正面から蛇の頭が伸びる
盾子「そして、行くよぴーちゃん! 『神羽刃炎』『アイギス』融合!」
蛇の装甲車に火が灯る。そして足が生え、薙刀にも火は残る
盾子「名付けて『サラマンダー』! さぁ食らいなさいジャガー! 紅蓮の騎士(ポルフィルン・イポティス)!」
『ババリバリッシュ!』
ジャガー象とサラマンダーがぶつかり合う。私は『神羽刃炎』で斬りつける
その後も一進一退の攻防が繰り広げられる。しかし、この勝負…長引けば長引くほど私のほうが優勢になる!
『ババリ…バリッシュ…』
やはり傷だらけになり、明らかな疲労を見せているジャガー象。
対するこちらは無傷。魔除けの力を持ち、魔に対して絶大な防御力を誇る『アイギス』。
自らの体を燃やして復活し、その涙は癒しの力を持つとされる不死鳥『フェニックス』。
そして、その血液に治癒の力があるとされ、討たれた後血液をアスクレピオスに渡され薬になったとされるゴルゴーン三姉妹の三女、『メデューサ』。
この3つが合わされば、私たちに防げない攻撃なんてあまりない!
それに防御範囲の問題も、アイギスを装甲車化することで解決しているし、稼動エネルギーも『フェニックス』と『メデューサ』によるW治癒で解決している
そして、疲労と負傷により動きが鈍っている今なら…いける!
盾子「食らいなさい!」
『神羽刃炎』を投げつける。しかし、ジャガー象はそれを鼻で弾く。でも
盾子「メデューサ・アイ!」
それはただの囮! 本命はこっちよ!
『ババリッ…』
やはり、囮の薙刀に気を取られ、メデューサの目をまともに見てしまうジャガー象。そして勿論、石化した
盾子「えい!」
念のため石化したジャガーを砕いておく
盾子「さて、買い物も済んだしジャガーも倒したし! 次が現れるまでに帰ろっか、ぴーちゃん!」
『うん!』
そうして私たちは帰路へ就いた。家に帰ると
都子「お帰り盾子! ただいまのちゅーは?」
盾子「だから誰がするか!」
と、やはりお姉ちゃんは相変わらずだった。
…そういえば、その時若干ぴーちゃんが不機嫌そうだったのは気のせいかな?
続く