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連載 - 夢の国-1

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 ≪夢の国≫の王様は夢を見る。

 それは懐かしい皆が戻ってくる夢、
 また何人か知っている子たちが戻ってきた。
 彼等は自分に礼をすると次の子の邪魔にならないようにと退いて行く。
 そんな彼等の中にその子はいた。
 黄色いクマの子、蜂蜜が大好きな優しい子。
 彼は状況がよく分からないとでも言いたげに王を見た。
 王様は微笑む。

 ――おかえり

 その言葉にクマの子は首を振る。
 自分は終わったはずだと彼は言う。
 しかし、王様はそれは違うよと彼に告げる。
「これからが始まりなんだよ」
 みんなの笑顔を曇らせてきた分を、これから笑顔に変えていこうね。
 クマの子は王様を見る。いつの間にか歪んでしまった自分たちを思い出す。
 そこで思考がはっきりしていることに彼は気が付いた。
 王様は人差し指を唇に当てて、いたずらっぽく微笑む。
「夢の国ではね」
 ――誰も死なないんだよ?
 それは、
「心も、死ぬことはないんだよ」
 つまりはそう言うことなのだ。
 クマの子はそれでも首を振る。
 自分は何人も笑顔にするべき子供たちを殺してしまったのだからやり直す機会など与えられてはいけないと。
「だからだよ」
 そう王様は言う。
「私たちはもう普通に死んだだけじゃあ償えない罪を為したよ。だからみんなで、≪夢の国≫のみんなで償っていこう? 私たちが消えてなくなってしまうまで」
 ね?
 そう王様は言った。
 クマの子はしばし無言だったが、
 やがて、他の住人達と同じように彼女の傍に跪いた。



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