三面鏡の少女 06
「想定外の臨時収入がありました。色々気を遣ってくれたDさんに感謝しつつ、明日のお祭は豪遊したいと思います!」
「あたし達も遊びたーい」
「ぶーぶー」
「うっさい!? あたし達も一緒になってHさんのセクハラに乗ってたくせに!」
少女の脳裏に、この報酬を手渡してくれた時の黒服Dの顔が浮かぶ
哀れむようでいて、それでいて心底申し訳ないという気持ちの込められた複雑な表情
「ホントこのお金、報酬というかセクハラの迷惑料みたいな感じだったし……」
「といっても、セクハラに乗ってたあたし達とてあたしの分身でしかないわけで」
「つまりはあたしも潜在エロスというわけさー」
「このむっつりすけべー」
「多感なお年頃故にえっちな事にも多少興味ぐらいありますさ! だからってあそこまでは絶対に無い!」
そう言って少女は立ち上がると、三面鏡から少しだけ離れる
たちまち騒がしい無限の分身達は姿を消し、鏡は本来の役目を果たし少女の全身を映し出す
淡い空色に朝顔をあしらった浴衣に薄桃色の帯という出で立ちは、やや幼いながらも多くの異性(と特殊な趣味の同性)が好意を抱くには充分であった
「ふふふ、お父さんとお母さんが帰ってくる前に遊び倒さないと、お金の出所とか聞かれたら困るもんね。遊ぶぞー♪」
くるりとその場で一回転、軽く裾を翻し
「……彼氏の一人でもいれば良かったのになー」
溜息を一つ落としながら、ここ数日で顔を合わせた異性――黒服DとHの顔を思い浮かべる
彼らは自分のこの姿を見たらどんな反応をするのだろうか
黒服Dは担当ではない事もありあまり想像できないが、「よく似合っていますよ」とお世辞ぐらいは言ってくれるかもしれない
そして黒服Hの言葉はきっと――
「下着は穿いてるわー!?」
思わず想定した黒服Hの言葉に、誰もいない虚空にツッコミが響き渡っていた
「あたし達も遊びたーい」
「ぶーぶー」
「うっさい!? あたし達も一緒になってHさんのセクハラに乗ってたくせに!」
少女の脳裏に、この報酬を手渡してくれた時の黒服Dの顔が浮かぶ
哀れむようでいて、それでいて心底申し訳ないという気持ちの込められた複雑な表情
「ホントこのお金、報酬というかセクハラの迷惑料みたいな感じだったし……」
「といっても、セクハラに乗ってたあたし達とてあたしの分身でしかないわけで」
「つまりはあたしも潜在エロスというわけさー」
「このむっつりすけべー」
「多感なお年頃故にえっちな事にも多少興味ぐらいありますさ! だからってあそこまでは絶対に無い!」
そう言って少女は立ち上がると、三面鏡から少しだけ離れる
たちまち騒がしい無限の分身達は姿を消し、鏡は本来の役目を果たし少女の全身を映し出す
淡い空色に朝顔をあしらった浴衣に薄桃色の帯という出で立ちは、やや幼いながらも多くの異性(と特殊な趣味の同性)が好意を抱くには充分であった
「ふふふ、お父さんとお母さんが帰ってくる前に遊び倒さないと、お金の出所とか聞かれたら困るもんね。遊ぶぞー♪」
くるりとその場で一回転、軽く裾を翻し
「……彼氏の一人でもいれば良かったのになー」
溜息を一つ落としながら、ここ数日で顔を合わせた異性――黒服DとHの顔を思い浮かべる
彼らは自分のこの姿を見たらどんな反応をするのだろうか
黒服Dは担当ではない事もありあまり想像できないが、「よく似合っていますよ」とお世辞ぐらいは言ってくれるかもしれない
そして黒服Hの言葉はきっと――
「下着は穿いてるわー!?」
思わず想定した黒服Hの言葉に、誰もいない虚空にツッコミが響き渡っていた