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連載 - 三面鏡の少女-05

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三面鏡の少女 05


「向こう向いててー!? あと耳澄まさないでー!?」
「いやいや俺は敵の襲撃に備えて神経を研ぎ澄まさないといけないからお構いなく」
これがただの変態的な誤魔化しならともかく、曲がりなりにも本気での警戒も兼ねてる以上どうしようもない
決壊寸前の最終堤防を前に安全な極楽浄土への導きが示された以上は、それが悪魔の用意したものでも精神も肉体も屈するしかなく
「あはは、覚悟を決めなさいってばー。減るもんじゃなし」
「むしろ増えるかもよ、新しい道が」
「他人事だと思ってー!?」
「他人事でーす」
「ううう……覚えてろー!?」
「無論だ、脳に焼き付けて今後の戦闘にきっちり役立てるとも」
「前言撤回、忘れろー!?」
夜を過ごすために用意しておいた毛布を背中から被り、少女は黄色いクチバシの救世主にまたがる
そして訪れる解放のカタルシスに、一瞬全てを忘れかけたが
「そういえばHさん!? 鮫島事件って何時頃解決するの!?」
「なるほど声を出して音を誤魔化すとはなかなかやるな」
「いやそれもあるけどそうじゃなくて! 正直な話、あたしはいつまでこうしてればいいの?」
「それは俺にもわからん。相手の危険性も考えると近日中には片付くとは思うんだが」
「近日中……」
少女の鎮痛な声に、黒服Hは全てを察して頼もしく返してきた
「ああ、おまるが一杯になりそうなら俺が片付けてやろう。守るべき立場として当然の事だから気にするな」
「あんたって人はー!?」
「観念しなさいってあたし、この人に担当されたのが運の尽きだと思ってさ」
「事件解決したのに一人寂しくお漏らしの後始末とか嫌でしょ? 少なくともあたしは嫌だ」
「あんたら全員呪ってやるー!?」
少女の悲痛な叫び声が二人(と無限)きりの家の中に空しく響き渡るのであった



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