漫画の神様が降りてくる(夢の国編後)
「どうやら私達の出番は無さそうだ。正直ほっとしたよ」
学校町を遠く見下ろす山の頂を、更に高くするかのように仁王立つ巨大な影
ロケットを背負った無骨で丸い巨大ロボ、その手のひらの上で幾人もの人影が安堵の笑みを浮かべる
「夢の国が邪悪に染まるというのなら、僕らの手で戦うというのも厭わないつもりでしたがね」
「誰も見たくはないだろう、そんなものは。夢は夢で、ヒーローはヒーローで有り続ける。それが夢の国や私達の子らの使命なのだから」
初老か中年かといった年頃の男達は笑みを交し合い、集団の中に一人だけいた若者の肩を叩く
「私達の我侭に付き合ってくれてありがとう。そして、無駄足を踏ませて済まなかった」
「そんな事はありません! 俺、先生達のお役に立てた事は一生の誇りですから!」
若者はそう言って深々と頭を下げる
「ところで……事件が終わってからも僕達と契約を続けても構わないんだが、本当に解除してしまってもいいのかね?」
「ええ、構いません。先生方の力は、世界中にばら撒いた夢は、俺一人で独占していいものじゃないですから」
「殊勝な心掛けだね。それじゃあそのご褒美に一つネタをあげようか」
「ははは、そう言ってまだ漫画を描きたいだけじゃないんですか、あなた」
「む、バレたか。正直まだまだ描き足りないんだがね」
屈託のない笑顔をで語り合う男達の姿に、若者は確信する
ああ、本当にこの人達は漫画が好きだったんだ
「それじゃ、名残惜しいがこれでお別れとしておこうか」
一人はとんがり頭の少年ロボットと共に
「そうだね、もしかしたらまた会うかもしれないから、さよならは言わないよ」
一人は狸のような青い猫型ロボットと共に
「これからも、漫画の火が絶えない事を祈らせてもらうよ」
一人はリモコンで動く巨大なロボットと共に
「これにて一件落着、これでいいのだ!」
一人は腹巻の中年男と共に
朝日の中、消えていく星々と共に溶けるように消えていき、若者はただそれを黙って見送っていた
学校町を遠く見下ろす山の頂を、更に高くするかのように仁王立つ巨大な影
ロケットを背負った無骨で丸い巨大ロボ、その手のひらの上で幾人もの人影が安堵の笑みを浮かべる
「夢の国が邪悪に染まるというのなら、僕らの手で戦うというのも厭わないつもりでしたがね」
「誰も見たくはないだろう、そんなものは。夢は夢で、ヒーローはヒーローで有り続ける。それが夢の国や私達の子らの使命なのだから」
初老か中年かといった年頃の男達は笑みを交し合い、集団の中に一人だけいた若者の肩を叩く
「私達の我侭に付き合ってくれてありがとう。そして、無駄足を踏ませて済まなかった」
「そんな事はありません! 俺、先生達のお役に立てた事は一生の誇りですから!」
若者はそう言って深々と頭を下げる
「ところで……事件が終わってからも僕達と契約を続けても構わないんだが、本当に解除してしまってもいいのかね?」
「ええ、構いません。先生方の力は、世界中にばら撒いた夢は、俺一人で独占していいものじゃないですから」
「殊勝な心掛けだね。それじゃあそのご褒美に一つネタをあげようか」
「ははは、そう言ってまだ漫画を描きたいだけじゃないんですか、あなた」
「む、バレたか。正直まだまだ描き足りないんだがね」
屈託のない笑顔をで語り合う男達の姿に、若者は確信する
ああ、本当にこの人達は漫画が好きだったんだ
「それじゃ、名残惜しいがこれでお別れとしておこうか」
一人はとんがり頭の少年ロボットと共に
「そうだね、もしかしたらまた会うかもしれないから、さよならは言わないよ」
一人は狸のような青い猫型ロボットと共に
「これからも、漫画の火が絶えない事を祈らせてもらうよ」
一人はリモコンで動く巨大なロボットと共に
「これにて一件落着、これでいいのだ!」
一人は腹巻の中年男と共に
朝日の中、消えていく星々と共に溶けるように消えていき、若者はただそれを黙って見送っていた