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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 滝夜叉-05

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匿名ユーザー

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 夜の学校町、南区
 そこを、彼…いや、彼女?彼?
 一応、彼は走っていた
 息子の姿を探し、ひた走る
 そして…

「………!」

 ちょいちょい、と
 彼以外には見えないよう、姿を消した状態で手招きしてくる滝夜叉の姿を見つけた
 急いで、そちらに駆けていくと…見知らぬ女性に背負われている、息子の姿が
 女性の傍には、大きな黒い犬と、首のない騎士の姿も見えた
 彼女たちが、何者かはわからない
 しかし、滝夜叉が攻撃していないのだ
 敵、ではないのだろう

「……ッ○○ちゃん!」
「え?」

 彼が声をかけると、息子を背負った女性がきょとん、と顔を向けてきた
 もぞもぞ
 女性に背負われた息子が、動き出す

「うー…?」
「あぁ、○○ちゃん…無事だったのね…!」

 息子に駆け寄り、ほっとする
 犬と首なし騎士が、やや警戒の色を見せているが、そんな事を気にしている余裕すらない

「え、あの…こ、この子のおかあさ」
「うー、パパー……」
「え!?」

 息子が発した言葉に、女性がぴしり、固まった
 うー、と声をあげながら、息子は彼に手を伸ばしてきた
 持っていたライフル銃を投げ捨て、彼は息子を抱きかかえてやる

「あぁ、良かった…無事で…」
「うー…パパも、無事で良かった…」

 むにむに
 こんな時間だ、眠たいのだろう
 息子は、ただ一言そう言って…こてん、と力尽きて、また眠ってしまった

 彼は、息子を背負ってくれていた女性に、笑いかける

「あなたが、この子を見ていてくれたのね…ありがとう」
「あ、いえ、その」

 っは!と正気に戻った女性が、おたおたと彼の言葉に返事を返す
 私なんて、何も…とは言ってきているが、息子が、背中に背負われるくらいに、信用している相手だ
 息子を、護ってくれたのだろう
 ほっとして、彼は笑う

「もう、遅い時間だわ。私たちの家は、ここのすぐ傍なの。良かったら,泊まって行って?」
「え、あ、そ、その…」

 …ぐぅううううう…
 ……場に響き渡る音
 はたして、それは誰のおなかから発せられた音だったのか
 っぽ、と女性が頬を赤らめ、大きな犬がやや恥ずかしそうに俯く
 なんだか微笑ましくて、彼はくすりと笑って見せた

「せっかくだから、お食事もご馳走するわよ?」

 おなかすいているみたいだし、と彼は笑う
 料理を振舞うのは嫌いではない
 明日の朝も彼女たちがいてくれれば賑やかで、息子も喜ぶはずだ

「…そ、それでは、お言葉に甘えて…」

 ペコリ、頭を下げてきた女性
 彼女に、彼は笑いかける

『……やれやれ、妾の契約者はお人好しじゃのぅ…』

 という滝夜叉の呟きは、聞かなかった事にして
 彼は女性たちを連れ、息子を抱きかかえたまま、夜の街を歩いていくのだった



 おしまい





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