―――気が付けば、私は見知らぬ場所に立っていた。
歩く。歩く。私はずっと歩いている。遠い、遠い、果てしなく遠い彼方を目指して。
ここは何処で、どうして目指しているのか。それは最早忘却の彼方で、
それでも、私は。
こうして自分の足で歩けるという事実に、これが夢であるのだということを、嫌になるほど自覚できた。
ここは何処で、どうして目指しているのか。それは最早忘却の彼方で、
それでも、私は。
こうして自分の足で歩けるという事実に、これが夢であるのだということを、嫌になるほど自覚できた。
―――そこは、セピア色の空間だった。
薄暗い、長い長いトンネルの中。或いは天蓋付きのアーケード。写真で見た工場みたいな雰囲気で、なんだか鉄と煙がとても似合いそうな、そんな景色。
そして、そんな長い道の彼方に揺れるものがひとつ。
いつからだろうか。多分、ずっと。目指して歩いている。あの、遠くに揺らめく『光』を。
届かないものを思う。例えば、水面に煌めく合わせ鏡の満月であるとか、蒼穹に輝く灼熱の太陽であるとか。
きっと、あの『光』はそういうものなのだ。根拠はないけれど、不思議と確かな実感となって胸に去来する。
薄暗い、長い長いトンネルの中。或いは天蓋付きのアーケード。写真で見た工場みたいな雰囲気で、なんだか鉄と煙がとても似合いそうな、そんな景色。
そして、そんな長い道の彼方に揺れるものがひとつ。
いつからだろうか。多分、ずっと。目指して歩いている。あの、遠くに揺らめく『光』を。
届かないものを思う。例えば、水面に煌めく合わせ鏡の満月であるとか、蒼穹に輝く灼熱の太陽であるとか。
きっと、あの『光』はそういうものなのだ。根拠はないけれど、不思議と確かな実感となって胸に去来する。
―――ふと、足元を見た。
歩くことにちょっと疲れて、立ち止まって。ふと何気なく、足元を覗いてみた。
そこには『命』があった。天井から漏れる僅かばかりの『光』を湛えた石畳と、そこに確かに芽吹いた小さな命たち。
緑。それは、新緑の色だった。石畳から苔生し生えた、雑草と称される名も知らない草。小さな草むら。矮小で、ありふれていて、けれど確かな命の輝き。
微笑ましくも、物悲しかった。何故そう思うのかは分からない。けれど、何故だかそれが愛おしく、同時にとても悲しかった。相反する二つの想いは、胸の中でぐるぐると回転する。
歩くことにちょっと疲れて、立ち止まって。ふと何気なく、足元を覗いてみた。
そこには『命』があった。天井から漏れる僅かばかりの『光』を湛えた石畳と、そこに確かに芽吹いた小さな命たち。
緑。それは、新緑の色だった。石畳から苔生し生えた、雑草と称される名も知らない草。小さな草むら。矮小で、ありふれていて、けれど確かな命の輝き。
微笑ましくも、物悲しかった。何故そう思うのかは分からない。けれど、何故だかそれが愛おしく、同時にとても悲しかった。相反する二つの想いは、胸の中でぐるぐると回転する。
そして、悲しいけれど、暖かかった。
私はそれに、触れてみたいと思った。風はなく揺らめくこともない彼らを、それでも愛しいと感じたから―――
私はそれに、触れてみたいと思った。風はなく揺らめくこともない彼らを、それでも愛しいと感じたから―――
『―――オブジェクト記録を参照:碩学機関■■■が記す』
……声が。
声が、聞こえてきた。
音として耳を震わせるものでは、それはなかった。頭の中に直接響いてくる。これは、想い?
心を震わせる『知識』が、流れ込んでくる。
声が、聞こえてきた。
音として耳を震わせるものでは、それはなかった。頭の中に直接響いてくる。これは、想い?
心を震わせる『知識』が、流れ込んでくる。
『■■都市冬木とは』
『西亨北部、極東に位置する民主主義国家日本の一地方都市、その複製。
冬木という地名は冬が長いことから来ているとされるが、実際には温暖な気候でそう厳しい寒さに襲われることは無い。
異国からの居住者が多く目立ち、街は中央の未遠川を境界線に昔ながらの景色を残す深山町と近代発展を遂げる新都に分断されている。
魔術的な側面から見れば、国内でも有数の霊地を有し、根源への到達をあと僅かとする歪みを抱えた異形都市。
本来であるならば、アインツベルン、遠坂、間桐という何れも劣らぬ魔術師の血筋がその土地を支配・管理するはずだった。
けれどもそうではない。此処は偽りの■■都市。かの御三家が魔道を為すことはない。
故に、招かれた者たちは知らない。■■なるものが何を呼び寄せたかを。彼らを■る■■の■■■■■■■望■■れる■■■黄金■■旋■■■41の■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
冬木という地名は冬が長いことから来ているとされるが、実際には温暖な気候でそう厳しい寒さに襲われることは無い。
異国からの居住者が多く目立ち、街は中央の未遠川を境界線に昔ながらの景色を残す深山町と近代発展を遂げる新都に分断されている。
魔術的な側面から見れば、国内でも有数の霊地を有し、根源への到達をあと僅かとする歪みを抱えた異形都市。
本来であるならば、アインツベルン、遠坂、間桐という何れも劣らぬ魔術師の血筋がその土地を支配・管理するはずだった。
けれどもそうではない。此処は偽りの■■都市。かの御三家が魔道を為すことはない。
故に、招かれた者たちは知らない。■■なるものが何を呼び寄せたかを。彼らを■る■■の■■■■■■■望■■れる■■■黄金■■旋■■■41の■■■■■■■■
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何も、何も。
彼らが知ることは、ない』
彼らが知ることは、ない』
声は絶えず頭の中を駆け巡る。
辺りを見回しても、何もない。周りにはセピア色の空間が広がるだけで、自分の他には、何も。
辺りを見回しても、何もない。周りにはセピア色の空間が広がるだけで、自分の他には、何も。
けれど、それは見つかった。
何ともなしに見上げた天井。昏く霞んだそこから吊り下げられた、ひとつの仮面。
嗤いを張り付けた道化師の仮面。セピア色の中にあってなお白いそれは、知識を口走ったそれは、全てを囁いて幻のように消え去った。
嗤いを張り付けた道化師の仮面。セピア色の中にあってなお白いそれは、知識を口走ったそれは、全てを囁いて幻のように消え去った。
『―――サーヴァントとは』
再び、声が、知識が、聞こえてきた。
仮面ではない。今度は、同じように吊り下げられた左腕から。鋼鉄の、機関義肢。
仮面ではない。今度は、同じように吊り下げられた左腕から。鋼鉄の、機関義肢。
『それは彼らに与えられた"剣"。それは彼らに与えられた"盾"。それは彼らに与えられた"鍵"。
魔性の殻に宿りて形を成し、英雄譚に語られる逸話を具現した超越存在。
この地に招かれた20の彼らの背後に佇む幻想。かの果てへと至った者に《■■■■■■■》をもたらすための、最も新しい■■■。
そして―――』
魔性の殻に宿りて形を成し、英雄譚に語られる逸話を具現した超越存在。
この地に招かれた20の彼らの背後に佇む幻想。かの果てへと至った者に《■■■■■■■》をもたらすための、最も新しい■■■。
そして―――』
そして、消えていく。
仮面と同じように。元から、そこには無かったかのように。
仮面と同じように。元から、そこには無かったかのように。
残ったのは、セピア色の空間と、木漏れ日と、芽生えた草々と。
そして、そう。少女だけだった。
そして、そう。少女だけだった。
「私は……」
想いを聞いて、呟かれたのは少女の言葉。
淡い栗色の髪の、桜色の肌をした、未だ幼い少女の。
小さく儚い、夢のような呟き。
淡い栗色の髪の、桜色の肌をした、未だ幼い少女の。
小さく儚い、夢のような呟き。
「もう、行かなきゃ……」
それは、自分でも正体の掴めない使命感からか。
さんざめく光のように、そう口にして。止めていた足を、動かして。
代わりに。
さんざめく光のように、そう口にして。止めていた足を、動かして。
代わりに。
「そうだね」
代わりに語り出したのは、子供の声。
「きみは、行かなきゃならない。きちんと、前を見据えて」
声が聞こえる。
きれいな声。聞き覚えのない声。誰だろう、あなたは誰?
きれいな声。聞き覚えのない声。誰だろう、あなたは誰?
振り返った先にいたのは、見知らぬ誰か。
綺麗な黒髪の子。暗がりの中に立って、こちらに呼びかける。
男の子か女の子か。誰だろう、分からない。
けれど。
けれど、その声を、私はどこかで聞いたことがあった。
綺麗な黒髪の子。暗がりの中に立って、こちらに呼びかける。
男の子か女の子か。誰だろう、分からない。
けれど。
けれど、その声を、私はどこかで聞いたことがあった。
「こんにちは、はやて」
―――そこで、ようやく。
―――彼/彼女が誰か、"はやて"は理解して。
―――彼/彼女が誰か、"はやて"は理解して。
「きみは、自覚しているね」
―――私は。
自覚、自覚。その言葉が何を指し示しているか、言われずとも理解することができた。
それは歪み。聖杯戦争という檻の中にあって、そこから目を逸らしていたという、弱さから来る逃げ。
そんなことは、もう、分かりたくないほど分かりきっていて。
自覚、自覚。その言葉が何を指し示しているか、言われずとも理解することができた。
それは歪み。聖杯戦争という檻の中にあって、そこから目を逸らしていたという、弱さから来る逃げ。
そんなことは、もう、分かりたくないほど分かりきっていて。
「そんなきみは、なにを願うの。
あの偽りの都市で。きみは、なにを望むの」
あの偽りの都市で。きみは、なにを望むの」
―――何、を。
―――私は、何を、願うのか。
―――私は、何を、願うのか。
何かを答える、その寸前に。
"視界"が、急速に反転した。
"視界"が、急速に反転した。
意識が引っ張られるような、言いようのない浮遊感。体の芯が空白になるかのような違和感に、思考が一瞬空白となる。
動いてなどいないはずなのに、彼/彼女の姿が急速に離れていく。いや、自分の意識が、凄まじい速度で後退を開始したのだ。セピア色一色だった世界は絵具をぶちまけたように色を取り戻していき、ふわふわしていた体には染み込むように現実感が戻っていく。それと同時に、ここで得た記憶が拭われるように薄れていくのが分かる。
動いてなどいないはずなのに、彼/彼女の姿が急速に離れていく。いや、自分の意識が、凄まじい速度で後退を開始したのだ。セピア色一色だった世界は絵具をぶちまけたように色を取り戻していき、ふわふわしていた体には染み込むように現実感が戻っていく。それと同時に、ここで得た記憶が拭われるように薄れていくのが分かる。
はやてはその感覚を知っていた。その現実離れした異常な感覚は、はやてにとって酷く遠く、そしてとても馴染んだ感覚であった。
ほう、と息をつく。その感覚を味わった者が、常としてそうするように。
ほう、と息をつく。その感覚を味わった者が、常としてそうするように。
そう、それは―――
それは、夢の目覚め。
▼ ▼ ▼
腰を落ち着けての話し合いというのはやはり得意じゃないな、と。ギーは誰ともなしにそう思う。
北条加蓮の自宅、その一室。中流家庭によく見られる内装と調度品に囲まれた場所で、ギーはヒーローのサーヴァントと一対一で向かい合っていた。理由は前述した通り、話し合い。それも交渉や武力背景を前提としたものではなく、真実互いに歩み寄ったものという、かの異形都市を生きてきたギーにとっては非常に珍しい体験だと言える。
ギーも、虎徹も、その大凡の目的を同一のものとしていた。マスターの無事な脱出と聖杯戦争の破壊、最後に行き着くところこそ差異はあれど、その過程において他者の脱落を望まないという一点において彼らの指針は共通している。そして、そのマスターたちの思惑も然り。
呉越同舟という言葉があるが、今の彼らはそんな利害の一致による一時的な協力どころか、単なる心情的な理由で情報交換の場についていた。虎徹はヒーローとしての正義と矜持から、ギーはそんな虎徹への謝意と礼から。命をかけた生存競争の地にあって不思議なほどに、そこに敵意や害意といった類の感情は含まれていなかった。
北条加蓮の自宅、その一室。中流家庭によく見られる内装と調度品に囲まれた場所で、ギーはヒーローのサーヴァントと一対一で向かい合っていた。理由は前述した通り、話し合い。それも交渉や武力背景を前提としたものではなく、真実互いに歩み寄ったものという、かの異形都市を生きてきたギーにとっては非常に珍しい体験だと言える。
ギーも、虎徹も、その大凡の目的を同一のものとしていた。マスターの無事な脱出と聖杯戦争の破壊、最後に行き着くところこそ差異はあれど、その過程において他者の脱落を望まないという一点において彼らの指針は共通している。そして、そのマスターたちの思惑も然り。
呉越同舟という言葉があるが、今の彼らはそんな利害の一致による一時的な協力どころか、単なる心情的な理由で情報交換の場についていた。虎徹はヒーローとしての正義と矜持から、ギーはそんな虎徹への謝意と礼から。命をかけた生存競争の地にあって不思議なほどに、そこに敵意や害意といった類の感情は含まれていなかった。
主に話し合ったのは、今後の展望について。両者の方針が一致した以上はこれから先を協力して事に当たることに否を言うつもりはなく、故に彼らは腹を割って話し合いの席についた。
ギーも、虎徹も、持っていた情報は酷く少ない。それらは欠けたピースのようなもので、一つ一つではそれが何を意味するのか、それが何を構成する情報なのかすらようとして知れない。
ギーも、虎徹も、持っていた情報は酷く少ない。それらは欠けたピースのようなもので、一つ一つではそれが何を意味するのか、それが何を構成する情報なのかすらようとして知れない。
けれど、今は分からなくとも。
重ね合せていけば、割れた鏡面の向こうに見える真実も、存外にあるものなのだ。
そう、例えば。
重ね合せていけば、割れた鏡面の向こうに見える真実も、存外にあるものなのだ。
そう、例えば。
「あれは"艦船"だった」
「艦船? まさか、その女の子がか?」
「ああ。酷く歪んだ、存在を玩弄されたが如き有り様だったけれど。
あれは間違いなく艦船だった。それも戦闘用……軍艦と呼ばれるものの成れの果て」
「艦船? まさか、その女の子がか?」
「ああ。酷く歪んだ、存在を玩弄されたが如き有り様だったけれど。
あれは間違いなく艦船だった。それも戦闘用……軍艦と呼ばれるものの成れの果て」
先ほどの戦闘で垣間見た、敵性サーヴァントの情報であるとか。
そこまでのマトリクスを取得して、仮にも英霊たる存在が二騎も顔を突き合せているのであれば、おのずと答えは出るというもの。
そこまでのマトリクスを取得して、仮にも英霊たる存在が二騎も顔を突き合せているのであれば、おのずと答えは出るというもの。
「艦娘、それが彼女たちの正体だろう。西亨において分岐した未来に出現する人類海域の守護者。そう考えれば、あの装備にも納得がいく」
「大戦で活躍した軍艦に宿った御霊ってことか。それなら英霊として座に登録されてもおかしくはねえが……よりにもよって女の子なのかよ。なんというか、遣り切れないぜ、色々とよ」
「古くから西亨には、船艇に女性の名を付ける風習があったらしい。名は力、ひいては存在の方向性を指し示す。多分、それに引っ張られたんだろう。
少なくとも、あなたが気にするようなことではないと、僕は思うよ」
「大戦で活躍した軍艦に宿った御霊ってことか。それなら英霊として座に登録されてもおかしくはねえが……よりにもよって女の子なのかよ。なんというか、遣り切れないぜ、色々とよ」
「古くから西亨には、船艇に女性の名を付ける風習があったらしい。名は力、ひいては存在の方向性を指し示す。多分、それに引っ張られたんだろう。
少なくとも、あなたが気にするようなことではないと、僕は思うよ」
そして、自分が気にすることでもない。
ギーは先の一戦にて、敵性サーヴァント……艦娘の一騎をその手で仕留めるに至った。躊躇も、後悔もそこにはない。目の前のヒーローのように憐れむ気持ちはあるけれど、しかし彼女らが生者を殺めようとするならば話は別だ。
サーヴァントとは、既に死した者だ。より厳密に言うならば死人のコピー、魔力で作られた疑似生命。
固有のパーソナリティこそ持つものの、その本質は至って単純。すなわち死人。人間ではない。まして彼女らは元より人間外の存在で、未だ生きているはやてや北条加蓮をその砲で射殺そうとまでした。
ならば、躊躇う理由など何処にもない。
死人が生者を殺すことなど。
人外が人間を殺すことなど。
決してあってはならないのだから。
ギーは先の一戦にて、敵性サーヴァント……艦娘の一騎をその手で仕留めるに至った。躊躇も、後悔もそこにはない。目の前のヒーローのように憐れむ気持ちはあるけれど、しかし彼女らが生者を殺めようとするならば話は別だ。
サーヴァントとは、既に死した者だ。より厳密に言うならば死人のコピー、魔力で作られた疑似生命。
固有のパーソナリティこそ持つものの、その本質は至って単純。すなわち死人。人間ではない。まして彼女らは元より人間外の存在で、未だ生きているはやてや北条加蓮をその砲で射殺そうとまでした。
ならば、躊躇う理由など何処にもない。
死人が生者を殺すことなど。
人外が人間を殺すことなど。
決してあってはならないのだから。
化け物と人間を分けるもの、その境界とは何か。ギーは、それを自覚の有無だと考えている。
彼女らは既に自覚していた。人外である自分を、ただ敵を殺す戦争の道具である自らを。戦闘兵装こそが自分であって、人間ではないのだと。
だから、ギーは鋼の右手を彼女らに向けた。
これは、ただそれだけの話なのだ。
彼女らは既に自覚していた。人外である自分を、ただ敵を殺す戦争の道具である自らを。戦闘兵装こそが自分であって、人間ではないのだと。
だから、ギーは鋼の右手を彼女らに向けた。
これは、ただそれだけの話なのだ。
「そしてあなたもマスターから聞いているだろうけど、交戦に至る直前にも、僕たちは艦娘以外のサーヴァントに遭遇している」
「ああ、ちょっとは聞いてるぜ。全く同じ顔が三人だってな。変身か増殖か召喚か、種は分かんねえけど厄介な話だなおい」
「ああ、ちょっとは聞いてるぜ。全く同じ顔が三人だってな。変身か増殖か召喚か、種は分かんねえけど厄介な話だなおい」
ガシガシと頭を掻いてぼやく虎徹の言葉に、ギーは表情と言葉にこそ出さなかったが同意の意思を示した。
総体の知れない相手というのは、それだけで厄介なものだ。消耗戦に持ち込まれた場合は言うに及ばず、そもそもからして一、二騎倒した程度では果たしてそのサーヴァントそのものを脱落させることができたのか、それ自体が分からないのだから。
情報の誤りは死を招く。それは、言われずともこの場の全員が把握していることだった。
総体の知れない相手というのは、それだけで厄介なものだ。消耗戦に持ち込まれた場合は言うに及ばず、そもそもからして一、二騎倒した程度では果たしてそのサーヴァントそのものを脱落させることができたのか、それ自体が分からないのだから。
情報の誤りは死を招く。それは、言われずともこの場の全員が把握していることだった。
「残念だけど、僕がそのサーヴァントから読み取れた情報はない。そうする前に襲撃を受けたからね。あとで詳しい外見を伝えるけど、それだけで真名の特定は難しいだろう」
そこで一旦、ギーは言葉を切って。
「そして、これが一番重要なことになるわけだけど」
「……ああ、そうだな。こりゃ俺たちが目指す最終目標みたいなもんだしな。正直皆目見当がつかねえが、避けて通るわけにはいかねえわな」
「……ああ、そうだな。こりゃ俺たちが目指す最終目標みたいなもんだしな。正直皆目見当がつかねえが、避けて通るわけにはいかねえわな」
大きなため息だった。疲れた、というよりはお手上げだという感情を込めた所作。それでも悲観の感情が微塵も含まれてないあたり、そのクラス名は伊達ではないのだなとギーは一人感心した。
諦めという言葉から最も程遠いとさえ感じられるこの男でさえ、ここまでの諦念を余儀なくさせる話題とは一体何であるのか。
それは……
諦めという言葉から最も程遠いとさえ感じられるこの男でさえ、ここまでの諦念を余儀なくさせる話題とは一体何であるのか。
それは……
「俺もモラトリアム期間に何回か試してみたことはあったんだけどよ、どうにも方向感覚まで狂っちまうみたいで突っ切ることすら無理だった。
ずっと続いてるみてえな《霧》だったぜありゃ。悔しいが、俺じゃどうしようもねえな」
ずっと続いてるみてえな《霧》だったぜありゃ。悔しいが、俺じゃどうしようもねえな」
それは、帰還を願う少女たちを阻む最大の障害、その正体についての話。
彼ら主従を取り囲む、得体の知れない何かのことで。
肩を落とし話す虎徹を、ギーは真剣なまなざしで見つめるのだった。
彼ら主従を取り囲む、得体の知れない何かのことで。
肩を落とし話す虎徹を、ギーは真剣なまなざしで見つめるのだった。
▼ ▼ ▼
結局。
結論だけを言うなら、この聖杯戦争に対する決定的な情報というものを、自分たちが掴むことはなかった。
全てが始まってからの期間、遭遇した主従の数、他ならぬ自分たちのマスターが完全な巻き込まれであるということ。それらを鑑みれば、この結果はある種当たり前のことで、だからギーも虎徹も、そのこと自体に必要以上に落胆することはなかった。
結論だけを言うなら、この聖杯戦争に対する決定的な情報というものを、自分たちが掴むことはなかった。
全てが始まってからの期間、遭遇した主従の数、他ならぬ自分たちのマスターが完全な巻き込まれであるということ。それらを鑑みれば、この結果はある種当たり前のことで、だからギーも虎徹も、そのこと自体に必要以上に落胆することはなかった。
話し合いの席について幾ばくもせず、やむに已まれぬ事情により、両者は一旦解散の形を取ることとなった。
理由は単純だ。自室に戻っていた加蓮の携帯端末に、出勤していた母親から連絡があったのだ。
理由は単純だ。自室に戻っていた加蓮の携帯端末に、出勤していた母親から連絡があったのだ。
この街、というよりはここら一帯の区画には、現在避難命令が下っている。正午頃に発生した突然の爆発と火災は、そうなるに足る緊急性があったし、ある種当然の話ではあった。
加蓮の家も、避難区域に入っていた。実のところギーたちがこの家に上がりこんでいた時間も結構ぎりぎりのもので、本来ならば早急に出払う必要があったのだが、当時の彼らはそんなことよりも優先すべき事項が大量にあったため、後回しにしていたのだ。
そして、加蓮に母親から連絡が来た。というよりは、来ていたと言ったほうが正しいか。メールや電話欄はニュース直後からひっきりなしに舞い込んでいたと履歴が伝えていて、加蓮は単に今までそれに気付いていなかったのだ。
ようやくその存在に気付いた加蓮が恐る恐る繋げてみたら、慌てた母親が烈火の如く言葉をまくしたてた。無事だったのか、何故連絡しなかったのかと大きな声で言われ、しかし最後には安心したような口ぶりで無事を喜ばれた。
曰く、加蓮の母はもうとっくに会社を早退していて、もうじきこの家に着くのだそうだ。つまるところ、ここにギーやはやてがいられたら色々と都合が悪い。そういうわけで、彼らはひとまず別行動を取ることを選んだのだ。
加蓮の家も、避難区域に入っていた。実のところギーたちがこの家に上がりこんでいた時間も結構ぎりぎりのもので、本来ならば早急に出払う必要があったのだが、当時の彼らはそんなことよりも優先すべき事項が大量にあったため、後回しにしていたのだ。
そして、加蓮に母親から連絡が来た。というよりは、来ていたと言ったほうが正しいか。メールや電話欄はニュース直後からひっきりなしに舞い込んでいたと履歴が伝えていて、加蓮は単に今までそれに気付いていなかったのだ。
ようやくその存在に気付いた加蓮が恐る恐る繋げてみたら、慌てた母親が烈火の如く言葉をまくしたてた。無事だったのか、何故連絡しなかったのかと大きな声で言われ、しかし最後には安心したような口ぶりで無事を喜ばれた。
曰く、加蓮の母はもうとっくに会社を早退していて、もうじきこの家に着くのだそうだ。つまるところ、ここにギーやはやてがいられたら色々と都合が悪い。そういうわけで、彼らはひとまず別行動を取ることを選んだのだ。
「じゃあな。何かあったらいつでも俺を頼ってくれよ」
「ああ。恩に着る」
「ああ。恩に着る」
玄関前にて、快活に手を振る虎徹に、ギーも言葉少なげながら色好い返事をした。
その背には未だ眠ったままの女の子―――八神はやてをおぶっていた。持っていたはずの車椅子は虎徹たちと出会う前に艦娘のアーチャーの手で紛失したらしく、ひとまずは自宅までこのまま戻るのだそうだ。
それじゃ危険なのではないかと危惧し二部ヒーローの誰かをつけようと提案した虎徹に、しかしギーはやんわりとその申し出を断った。魔力に余裕のない加蓮に余計な負担をかけるのはギーとしても本意ではなく、また元より潤沢な魔力を保有するはやての魔力残量も経過と共に回復しており、仮に何者かの襲撃を受けたとしても十分迎撃の余地はあるという判断があってのものだ。
もう心配されるようなことはないのに、とは当の加蓮の言葉だった。そのぶっきらぼうな声に、自嘲のような響きが含まれていたことが、妙に印象に残った。
その背には未だ眠ったままの女の子―――八神はやてをおぶっていた。持っていたはずの車椅子は虎徹たちと出会う前に艦娘のアーチャーの手で紛失したらしく、ひとまずは自宅までこのまま戻るのだそうだ。
それじゃ危険なのではないかと危惧し二部ヒーローの誰かをつけようと提案した虎徹に、しかしギーはやんわりとその申し出を断った。魔力に余裕のない加蓮に余計な負担をかけるのはギーとしても本意ではなく、また元より潤沢な魔力を保有するはやての魔力残量も経過と共に回復しており、仮に何者かの襲撃を受けたとしても十分迎撃の余地はあるという判断があってのものだ。
もう心配されるようなことはないのに、とは当の加蓮の言葉だった。そのぶっきらぼうな声に、自嘲のような響きが含まれていたことが、妙に印象に残った。
「きみは、確かこれから避難所に向かうんだったね。僕が言うことじゃないかもしれないけど、十分に気をつけて」
「……うん、分かってる」
「……うん、分かってる」
ギーは俯いたままの加蓮にそれだけを伝えて、沈みかけた陽の差す街路の向こうに消えていった。
一分、二分と経って、しかし二人きりとなった空間は沈黙に支配されていた。気配感知範囲からギーの反応が離れていってもなお、加蓮は無言のままだった。
一分、二分と経って、しかし二人きりとなった空間は沈黙に支配されていた。気配感知範囲からギーの反応が離れていってもなお、加蓮は無言のままだった。
「なあ、マスター。準備も終わってることだし、そろそろ行ったほうがいいんじゃねえか?」
「……うん、そうだね。荷物取ってくる」
「……うん、そうだね。荷物取ってくる」
虎徹に視線を向けることなく、加蓮は逃げるように家の中へと駆け行った。
後に続けようと思っていた言葉を、虎徹は言うタイミングを失ってしまった。
後に続けようと思っていた言葉を、虎徹は言うタイミングを失ってしまった。
「なんつーか……難しいよな、色々と」
伸ばしかけた腕を戻し、虎徹は遣り切れないような口調で、そう漏らした。
▼ ▼ ▼
夕暮れの道を、ただ無言で歩いていた。
街は静かだった。遠くから聞こえてくる自動車の音と、電線にとまった烏の鳴き声がときたま木霊する程度で、人が発する音というものは、何も聞こえてくることはなかった。
避難指示により皆が出払っているのか、道行くNPCとすれ違うこともなかった。小さな少女をおぶった成人男性というのは嫌に目立つだろうから、そこだけは嬉しい誤算ではあった。
街は静かだった。遠くから聞こえてくる自動車の音と、電線にとまった烏の鳴き声がときたま木霊する程度で、人が発する音というものは、何も聞こえてくることはなかった。
避難指示により皆が出払っているのか、道行くNPCとすれ違うこともなかった。小さな少女をおぶった成人男性というのは嫌に目立つだろうから、そこだけは嬉しい誤算ではあった。
「……ん」
ふと。
背中のあたりでもぞもぞと動く気配があった。
可愛らしくあげられた声は、確かに聞き覚えのあるもので。
間違いなかった。はやてが、目を覚ましたのだ。
背中のあたりでもぞもぞと動く気配があった。
可愛らしくあげられた声は、確かに聞き覚えのあるもので。
間違いなかった。はやてが、目を覚ましたのだ。
「んぅ……あれ、ここ……」
「おはよう、と言うにはもう遅いかな、はやて。大丈夫、もう危険はどこにもないよ」
「……ギー?」
「おはよう、と言うにはもう遅いかな、はやて。大丈夫、もう危険はどこにもないよ」
「……ギー?」
きょとんとした声。長く目覚めなかったからもしや、と現象数式の目すらも疑いかけてはいたけれど。こうして起き上がったところを見て、改めて彼女が生きているのだと実感する。
良かったと、素直にそう思う。サーヴァントやマスターという垣根を越えて、ギーははやてに死んでほしくないと、強く思っていた。
良かったと、素直にそう思う。サーヴァントやマスターという垣根を越えて、ギーははやてに死んでほしくないと、強く思っていた。
「えっと……加蓮さんはどこ? それにあの人たちは……」
きょろきょろと、はやては不安そうな表情を隠すことなく辺りを見回す。途中で気絶した彼女にとって、認識は狙撃される直前で止まっているのだ。
恐怖と混乱の感情が、背中越しでも痛いほどに伝わってきて。
恐怖と混乱の感情が、背中越しでも痛いほどに伝わってきて。
―――ああ。
―――はやてが笑顔を浮かべていない。
こんな顔をさせてしまう。当たり前だ、あんなことがあったのだから。
短時間に二度も命の危機に晒されて、平気なはずがない。市井に生きる彼女は、まだ9歳なのだから。
―――はやてが笑顔を浮かべていない。
こんな顔をさせてしまう。当たり前だ、あんなことがあったのだから。
短時間に二度も命の危機に晒されて、平気なはずがない。市井に生きる彼女は、まだ9歳なのだから。
埋め合わせをしよう。そうギーは思う。
けれど、全てを話すべきではないだろう。ギーが対峙したあれは、没した兵器の残骸がまき散らした狂気と戦争の残滓だ。
悪戯に話すことではない。だから、ギーは、努めて穏やかにはやてへと語りかける。
けれど、全てを話すべきではないだろう。ギーが対峙したあれは、没した兵器の残骸がまき散らした狂気と戦争の残滓だ。
悪戯に話すことではない。だから、ギーは、努めて穏やかにはやてへと語りかける。
「北条加蓮は無事だよ。あとのことは……今度、話そう。
……怖い思いをさせてしまったね」
「ううん、大丈夫。それは平気、やと思う。多分。
……それより、ギー」
……怖い思いをさせてしまったね」
「ううん、大丈夫。それは平気、やと思う。多分。
……それより、ギー」
ぎゅっ、と。
肩口を掴む力が増したことを、ギーは後ろ手に感じた。
肩口を掴む力が増したことを、ギーは後ろ手に感じた。
「私、私な……」
無理やりに引き絞った言葉は、小さく掠れて。
言いたくないという弱さを、これでもかというほど感じて。
それでも。
言いたくないという弱さを、これでもかというほど感じて。
それでも。
「……私、間違ってた。本当は、ずっと分かっとったのに」
……それは。
言いたくないという気持ちを抑えて放ったその言葉は、果たしてどんな思いで吐き出されたものだったのだろうか。
他者の思考を外から覗くことのできないギーは、ただ想像するしかなかった。
言いたくないという気持ちを抑えて放ったその言葉は、果たしてどんな思いで吐き出されたものだったのだろうか。
他者の思考を外から覗くことのできないギーは、ただ想像するしかなかった。
「色んなことから目を背けて、考えないようにしてた。何も考えなきゃ全部続くんやって、そんなこと思ってた。
でも、そんなことないんやね。世の中こんなはずじゃなかったことばっかりで、思い通りになんかならなくて……」
でも、そんなことないんやね。世の中こんなはずじゃなかったことばっかりで、思い通りになんかならなくて……」
泣き漏らすかのように。いいや、それは正しく嗚咽だったのだろう。
震える声音は涙に濡れて、それでもはやては言葉を止めない。
震える声音は涙に濡れて、それでもはやては言葉を止めない。
「そんなだから、私はギーにいっぱい迷惑かけて……」
「違うさ」
「違うさ」
背後の"彼"が何かを囁いた気がする。それは、自分と同じ言葉だったろうか。
「僕は、きみのサーヴァントだ。僕は、ただきみを生かして返すためだけに、ここにいる」
事実だ。今の自分は真実たったそれだけの存在で、そのことについて最早議論の余地はない。
自分はただ、守るだけだ。どのように成り果てようと。この小さな主の命を、たとえ何に代えようとも。
自分はただ、守るだけだ。どのように成り果てようと。この小さな主の命を、たとえ何に代えようとも。
「きみが罪悪感を抱く必要はないさ。きみが生きていてくれただけで、僕はとっくに救われてる」
「ギー……」
「だから」
「ギー……」
「だから」
そこでギーは、肩越しに顔を向けて。
「今は帰ろう。そろそろ日暮れだ、夜は冷える」
歩む足を止めることなく、ギーは、表情を形作ってみせる。
―――それは。
―――果たして、笑顔になっただろうか。
―――それは。
―――果たして、笑顔になっただろうか。
【C-5/住宅街/一日目 午後】
【八神はやて@魔法少女リリカルなのはA's】
[状態]宝具使用による魔力消費(回復中)、下半身不随(元から)
[令呪]残り三画
[装備]なし
[道具]なし
[金銭状況]一人暮らしができる程度。
[思考・状況]
基本行動方針:日常を過ごしたかった。けれど、もう目を背けることはできない。
1.戦いや死に対する恐怖。
[備考]
戦闘が起こったのはD-5の小さな公園です。車椅子はそこに置き去りにされました。
北条加蓮、群体のサーヴァント(エレクトロゾルダート)を確認しました。
[状態]宝具使用による魔力消費(回復中)、下半身不随(元から)
[令呪]残り三画
[装備]なし
[道具]なし
[金銭状況]一人暮らしができる程度。
[思考・状況]
基本行動方針:日常を過ごしたかった。けれど、もう目を背けることはできない。
1.戦いや死に対する恐怖。
[備考]
戦闘が起こったのはD-5の小さな公園です。車椅子はそこに置き去りにされました。
北条加蓮、群体のサーヴァント(エレクトロゾルダート)を確認しました。
【キャスター(ギー)@赫炎のインガノック-what a beautiful people-】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:はやてを無事に元の世界へと帰す。
1.虎徹と今後について話し合う。
2.脱出が不可能な場合は聖杯を目指すことも考える(今は保留の状態)。
3.例え、敵になるとしても――数式医としての本分は全うする。
[備考]
白髪の少女(ヴェールヌイ)、群体のサーヴァント(エレクトロゾルダート)、北条加蓮、黒髪の少女(瑞鶴)、ワイルドタイガー(虎徹)を確認しました。
ヴェールヌイ、瑞鶴を解析の現象数式で見通しました。どの程度の情報を取得したかは後続の書き手に任せます。
北条加蓮の主従と連絡先を交換しました。
[状態]健康
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:はやてを無事に元の世界へと帰す。
1.虎徹と今後について話し合う。
2.脱出が不可能な場合は聖杯を目指すことも考える(今は保留の状態)。
3.例え、敵になるとしても――数式医としての本分は全うする。
[備考]
白髪の少女(ヴェールヌイ)、群体のサーヴァント(エレクトロゾルダート)、北条加蓮、黒髪の少女(瑞鶴)、ワイルドタイガー(虎徹)を確認しました。
ヴェールヌイ、瑞鶴を解析の現象数式で見通しました。どの程度の情報を取得したかは後続の書き手に任せます。
北条加蓮の主従と連絡先を交換しました。
【北条加蓮@アイドルマスターシンデレラガールズ】
[状態]健康
[令呪]残り三画
[装備]
[道具]
[金銭状況]学生並み
[思考・状況]
基本行動方針:――やり直したい。
0.避難所に行く。
1.自分の願いは人を殺してまで叶えるべきものなのか。
2.タイガー、ギーの真っ直ぐな姿が眩しい。
3.聖杯を取れば、やり直せるの?
[備考]
とあるサイトのチャットルームで竜ヶ峰帝人と知り合っていますが、名前、顔は知りません。
他の参加者で開示されているのは現状【ちゃんみお】だけです。他にもいるかもしれません。
チャットのHNは『薄荷』。
ヴェールヌイ及び瑞鶴は遠すぎて見えてません。
ギーの現象数式によって身体は健康体そのものになりました。
血塗れの私服は自室に隠しています。
八神はやての主従と連絡先を交換しました。
[状態]健康
[令呪]残り三画
[装備]
[道具]
[金銭状況]学生並み
[思考・状況]
基本行動方針:――やり直したい。
0.避難所に行く。
1.自分の願いは人を殺してまで叶えるべきものなのか。
2.タイガー、ギーの真っ直ぐな姿が眩しい。
3.聖杯を取れば、やり直せるの?
[備考]
とあるサイトのチャットルームで竜ヶ峰帝人と知り合っていますが、名前、顔は知りません。
他の参加者で開示されているのは現状【ちゃんみお】だけです。他にもいるかもしれません。
チャットのHNは『薄荷』。
ヴェールヌイ及び瑞鶴は遠すぎて見えてません。
ギーの現象数式によって身体は健康体そのものになりました。
血塗れの私服は自室に隠しています。
八神はやての主従と連絡先を交換しました。
【ヒーロー(鏑木・T・虎徹)@劇場版TIGER&BUNNY -The Rising-】
[状態]健康
[装備]私服
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:マスターの安全が第一。
1.加蓮を護る。
2.何とか信頼を勝ち取りたいが……。
3.他の参加者を探す。「脚が不自由と思われる人物」ってのは、この子だったか。
4.八神はやてとキャスターの陣営とは上手く付き合っていきたい。
[備考]
C-5の住宅街の一角が爆撃され破壊されています。所々小規模の火災が発生しています。死傷したNPCの人数やそれに対するペナルティなどは後続の書き手に任せます。
[状態]健康
[装備]私服
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:マスターの安全が第一。
1.加蓮を護る。
2.何とか信頼を勝ち取りたいが……。
3.他の参加者を探す。「脚が不自由と思われる人物」ってのは、この子だったか。
4.八神はやてとキャスターの陣営とは上手く付き合っていきたい。
[備考]
C-5の住宅街の一角が爆撃され破壊されています。所々小規模の火災が発生しています。死傷したNPCの人数やそれに対するペナルティなどは後続の書き手に任せます。
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039:感染拡大 | 投下順 | 041:Send E-mail |
039:感染拡大 | 時系列順 | 042:生贄の逆さ磔 |
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027:設問/誰かの記憶 | 八神はやて | 053:願い、今は届かなくても |
キャスター(ギー) | ||
北条加蓮 | 056:無間叫喚地獄 | |
ヒーロー(鏑木・T・虎徹) |