夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

這い寄る悪夢

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 正直な所、拙い。
キルバーン達は自分達が置かれた現状を冷静に考え、溜息をつかざるをえなかった。
ストックしていた魔力を早々に使ってしまった事実。余裕を持って相手を煽れる立場から落ちてしまったのは痛い。
自分達のような絡め手を多用して殺すサーヴァントからすると、余裕が無いというのはそれだけ状況がよろしくないということだ。
マスターであるサーシェスはそんなピロロ達の内情をまだ知らないが、あくまで『まだ』である。
勘の良い彼のことだ、ちょっとのボロでも出したらグイグイと引き込まれていく。

【早いところ、魔力の補給をしないとねぇ】

 敵は外だけではなく内側でも身を潜めている。もしも、彼の意にそぐわぬことでもしたら、自分達は令呪によって即座に自害させられるだろう。
アリー・アル・サーシェスとはそういう男だ。使えない武器など何の躊躇もなく捨ててしまう。
それは此方側も同じことではあるが、その段階に至るにはまだ早い。加えて、サーシェス以上に使えるマスターがこの聖杯戦争にいるかどうかすら定かではないのだ。
現状維持。自分達が取る選択肢はそれしかなかった。

【ところで、その銀糸は切った方が良くないかい?】
【そうだね。大方、あの警察官を装ったサーヴァントがつけたものだろう。ピロロが気づいてくれなかったら追撃されていたかな?】
【おっと、キルバーン。今は態勢を立て直すことが先決で、遊んでる余裕なんてないからね】

 本来なら追跡してくるだろう警察官のサーヴァントと戦う所だが、今のキルバーン達には余裕が無い。
真正面から戦えても、彼らの本分はあくまで暗殺者である。
罠を張り巡らせ、安全な立ち位置から相手を嘲笑いながら甚振り殺すことこそを得意とする。
策もなし、生命のストックもなしで戦うなんてごめんだ。

【けれど、マスターに知られるのはまずいね】
【まあ、黙っていたら気づかれないさ。いざという時は上手く言いくるめればいい】

 だが、そんなことはサーシェスからしたら知ったことではない。
各地で起こっている戦火を見て、彼の昂ぶりは既に収まりを効かない程に膨れ上がっている、
ここで、近づいてくるサーヴァントがいるとなれば、間違いなく戦闘へと入るだろう。

【遊ぶには余裕が必要だ。ボク達みたいなのは、特に】
【余裕を作るのには時間をかけないといけない。悲しいことにね】

 今はまだ。サーシェスにはおとなしくしてもらう。
けれど、時期が来たらこれまでのフラストレーションを全て消化するかの如く。

「ったく。戦火は広がっていても、いいタイミングでかち合わねえな」

 彼の呟きに混じったいらつきも、やがては解消される。
なにせ、一週間という制限時間があるのだ。
焦らずとも、玩具で遊ぶ時間は必ず生まれるに違いない。

【――その時が来るまで、はね】

 その為には、万全を期して臨みたい。
先程の痛手も踏まえて、死神達は再び舞台へと上がるだろう。











 T-1000は自分の感知範囲から逃れていった死神達をこれ以上追跡しても無駄だと悟った。
辿るべき敵を死神に絞ったまではよかった。
だが、その先がよろしくない。彼らは自分のつけた目印に気づき、早々に行方をくらました。
もとよりあの銀糸が狡猾そうな死神相手に役立つとは想っていなかった為、それは別に構わない。
最後まで生き残れば、この閉塞された世界で再び相見えることだろう。
目的達成の過程で、排除すべき敵。人類抹殺という大義を果たすが故に、彼らは死すべきである。
しかし、このやり口にもいい加減限界があると自ずと悟ってしまった。
T-1000の姿は現在、男の警官をとっている。
各地の情報を探るのには便利で、街を自由に行き来する足もある。
これはこれで、有意義ではあるが、やはり限界も存在した。
警官相手だと聞きこみを幾らしても、人間は当り障りのないことしか喋らない。
中には、早く開放されたいのか適当な言葉で煙に巻く人間もいたぐらいだ。

――――手段を変えてみる必要がある。

 ならば、今の姿とは別の姿も取っておくのもありなのかもしれない。
なるべくなら、性別も違う方がいい。両者の視点から見る世界はきっと違うだろうし、入ってくるものも異なるはずだ。

「すいません」

そら、ちょうどよく獲物が来てくれた。
運命は自分の使命を達成させようと恩恵を与えてくれる。

「道を聞きたいのですけれど」

 この他愛のないやり取りから数分後。
T-1000の姿は妙齢の女性へと変わっていた。
口調も性格もしぐさも。全ては元の女性そのものだ。
情報も全て聴きだした。その過程で手荒な真似をしてしまったが、別にいいだろう。
だって、本物の女性はもうこの世にはいないのだから。足がつかないように念入りに隠蔽もしておいた。
にぃ、と頬を釣り上げて笑う。とりあえずは、この女が本来果たすべきだった役目に従事するとしよう。
その過程で情報を得られたら言うことはない。
母親。『北条加蓮』という少女の母親のロールを始めよう。



【B-9/1日目・夜】

【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダムOO】
[状態]健康
[令呪]残り三画
[装備]正装姿
[道具]カバン、車
[金銭状況]当面は困らない程の現金・クレジットカード
[思考・状況]
基本行動方針:戦争を楽しむ。
1.獲物を探す。
2.カチューシャのガキ(ゆり)を品定め。楽しめそうなら、遊ぶ。
3.B-8の研究施設に興味。“誰か”が“何か”を持ち出すのを待ってみる。
[備考]
カチューシャの少女(ゆり)の名前は知りません。
銃器など凶器の所持に関しては後続の書き手にお任せします。


【アサシン(キルバーン)@DRAGON QUEST -ダイの大冒険- 】
[状態]蘇生によりほぼ回復、死神の笛破損
[装備]いつも通り
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:マスターに付き合い、聖杯戦争を楽しむ。
1. ストックが貯まるぐらいには魔力を補充したい。
[備考]
身体の何処かにT-1000の液体金属が付着しています。


【アサシン(ピロロ)@DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】
[状態]健康
[装備]いつも通り
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:マスターに付き合い、聖杯戦争を楽しむ。
1.ストックが貯まるぐらいには魔力を補充したい。
[備考]
ストックしていた魔力を消費してキルバーンを復活させました。
緊急事態であったため、まだT-1000の液体金属には気付いていません。
しかしじっくり観察すれば気付く事ができます。



【B-8/1日目・夜】


【アサシン(T-1000)@ターミネーター2】
[状態]正常、『北条加蓮の母親』の姿に擬態
[装備]警棒、拳銃
[道具]『仲村ゆり』の写真
[思考・状況]
基本行動方針:スカイネットを護るため、聖杯を獲得し人類を抹殺する。
1.多種多様な姿を取って、情報を得る。
2.マスターらしき人物を見つけたら様子見、確定次第暗殺を試みる
ただし、未知数のサーヴァントが傍にいる場合は慎重に行動する。
3.「仲村ゆり」を見かけたらマスターかどうか見極める。
[備考]
キリヤ・ケイジの私物に液体金属の一部を忍ばせてあるので、どこにいるかは大体把握しています。
アサシン(キルバーン)の身体に液体金属の一部を忍ばせてあるので、どこにいるかは大体把握しています。
なお、魔力探知などにより忍ばせた液体金属が気付かれてしまう可能性があります。



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045:去りゆく者への称え歌 投下順 047:正【えいゆう】
044:禍津血染花 時系列順 047:正【えいゆう】

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035:新たな予感 サーシェス 057:戦の真は千の信に顕現する
アサシン(キルバーン) 052:そしてあなたの果てるまで(前編)
052:そしてあなたの果てるまで(後編)
アサシン(ピロロ)
アサシン(T-1000) 056:無間叫喚地獄

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