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Elgato Game Capture HD60 Pro / 2020年05月26日 (火) 19時56分18秒

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ライブ配信にも使える!低遅延、1080p/60fps対応のElgato新製品
- Elgato Game Capture HD60 Pro(以下Game Capture HD60 Pro)は、HDMI端子を搭載したHDキャプチャーボードです。デスクトップPC用の製品で、Game Capture HDシリーズのひとつです。
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Elgato Game Capture HD60 Pro
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- 1080p/60fpsに完全対応
- 1080p/60fpsに完全対応しています。最高画質のゲームを完璧にキャプチャーできます。
- もはや遅延は問題にならない(インスタントゲームビュー機能)
- Game Capture HD60 Proには、インスタントゲームビュー機能というものが搭載されています。これにより、PCの画面を見ながらでもゲームを快適にプレイできるようになりました。表示遅延(ラグ)が小さいからです。リアルタイムでのコミュニケーションが重要なライブ配信にも向いています。
- 大画面TVでゲームをプレイしながら録画・配信できる
- ゲームプレイは大画面TVを見ながらしたいという人もいるでしょう。そのような場合は、ゲーム機の映像をPCに加えてTVにも映すことができます(パススルー出力機能)。TVにゲーム画面を映した状態で、PCのほうで録画やライブ配信すれば、いつもどおりゲームができます。
- 時間を遡ってゲームプレイを再生・録画できる
- ゲームをプレイ中に、いま起こったハプニングや印象的な場面を見返したくなったとき、リプレイのように映像を遡って再生・録画できる機能を搭載しています(Flashback録画機能)。もう決定的な瞬間を見逃すことはありません。録画するのを忘れていても安心です。
目次
動作環境・製品仕様
接続できるのはHDMIに対応したゲーム機
- Game Capture HD60 Proと接続できるのは、HDMI端子を搭載したゲーム機です。同端子を搭載していないゲーム機は接続できません。また、Game Capture HD60 ProはHDCPに対応していないため、PS3やPS Vita TVを接続しても映像を表示・録画できません。対処法については、HDCPを知るをご覧ください。
|
HDMI端子による接続
 |
備考 |
PS4 |
○ |
PS4側の設定でHDCPをOFFにしておく |
PS3 |
× |
ただしHDMI分配器を使えば対処可能(後述) |
PS2 |
× |
|
Switch |
○ |
HDMI接続で問題なし |
Switch Lite |
× |
|
Wii U |
○ |
HDMI接続で問題なし |
Wii |
× |
|
Xbox One |
○ |
HDMI接続で問題なし |
Xbox 360 |
○ |
HDMI接続で問題なし |
PSP-3000/2000 |
× |
|
PS Vita TV |
× |
ただしHDMI分配器を使えば対処可能 |
iOSデバイス |
○ |
問題なし |
付属品
- Game Capture HD60 Proの付属品は以下のとおりです。CD-ROMは付属されていません。ソフトウェアは公式サイトからダウンロードして入手します(後述)。ロープロファイル用のブラケットは、省スペースPC(スリムタイプPC)用の付属品です。通常は使いません。
▲画面の上へ
他製品との比較
- 1080p/60fpsに完全対応している製品として以下のようなものがあります。
Game Capture HD/HD60
- 一般的なハードウェアエンコードの製品の場合、通常はPCに表示したゲーム画面を見ながらゲームプレイはできません。キャプチャーボードの遅延が原因です。しかし、Game Capture HD60 Proにはインスタントゲームビュー機能があります。この機能のおかげで、場合によってはPCのゲーム画面を見ながらでもゲームをプレイできるのです。
- もちろん、遅延が0というわけではありません。しかし、必ずしもTV(またはPCモニター)を別途用意して遅延対策しなくてもよいケースがあるという点が大きいのです。Game Capture HD/HD60では、TVを用意してTVに映したゲーム画面を見ながらゲームをプレイしなくてはいけませんでした。Game Capture HD60 Proではこの点が改善されたわけです。どの程度の遅延があるかは、以下のElgato公式動画を参考にしてください。
C988
- C988もPCI Express x1接続の製品です。Game Capture HD60 Proと比較して、機能的に大きな違いがあるわけではありません。細かい違いがあるだけです。対応しているゲーム機もまったく同じで、実売価格もほぼ変わりません。筆者の環境では、どちらも安定して動作しており、優劣は甲乙つけがたいといったところです。
▲C988
- なお、理由は不明ですが、C988は対応OSにWindows 7が含まれていません。これに対し、Game Capture HD60 ProのほうはWindows 7にも対応しています。
▲画面の上へ
ソフトウェアをインストールする
- Game Capture HD60 Proを使用するためには、PCに取り付けたうえでソフトウェアをインストールする必要があります。
- 本製品をPCのPCI Expressスロットに接続する(接続方法はこちら)。
- PCを起動する。
- 公式サイトにアクセスし、「Game Capture for Windows」の部分にある「ダウンロード」をクリックする。
- ダウンロードした「GameCaptureSetup_xxx.msi」をダブルクリックする。
- 画面を順に進めていく。
- ソフトウェアのインストールが完了する。
▲画面の上へ
ゲーム機を接続する
- ゲーム機とGame Capture HD60 ProをHDMIケーブルで接続します。Game Capture HD60 ProのHDMI端子には「IN」と「OUT」のふたつの種類があります。ゲーム機を接続するのは「IN」のほうです。まちがえないようにしましょう。
▲PS3をHDMI分配器の「IN」に接続します。また、HDMI分配器の「OUT」とGame Capture HD60 Proの「IN」を接続します。
キャプチャーボードを使ってiPhoneの画面をPCに映す方法を参照
▲画面の上へ
詳しい使い方
- このあとは、ゲーム画面をPCに表示するための設定を行っていきましょう。ゲーム画面をPCに表示できたら、つぎはパススルー出力して遅延を回避する方法や、録画方法、動画に声を入れる方法、ライブ配信の方法を理解しておく必要があります。
Elgato Game Capture HDシリーズの使い方を参照
▲画像は、PS4版『METAL GEAR SOLID V: The Phantom Pain』(コナミデジタルエンタテイメント)より
▲画面の上へ
筆者がGame Capture HD60 Proを使用した感想
よい点
- ほぼ遅延は気にならない。ほかのElgato製品(Game Capture HD/HD60)より圧倒的に遅延は小さい。パススルー出力もできるので、遅延で困ることはない。
- ライブ配信でも問題なく使用できる。Game Capture HD/HD60では、遅延の関係でライブ配信で不満が出やすいところだが、Game Capture HD60であればまったく問題ない。
- ハードウェアエンコーダーを搭載しているので、CPU使用率はGC550(ソフトウェアエンコード時)よりも低かった。1080p/60fpsで録画中に顕著な差が出る。筆者の環境では、GC550よりも25~35%ほど低い。ただし、GC550の場合でもハードウェアエンコードすれば大差はない。
- PCIe接続の製品を探している場合、この製品は購入候補のひとつになる。USB 3.0接続のような不安はない。
悪い点
- 付属のキャプチャーソフトは、インスタントゲームビュー機能に合わせて仕様を変更してほしい部分がある。たとえば、ライブコメント機能使用時にヘッドホン(スピーカー)からマイクの音が出る点や、一発でフルスクリーンにできない点など。
- 時間を遡って映像を再生・録画できる機能については、GC550のほうが使いやすいと感じた。一例だが、Game Capture HD60の場合は、録画を開始するとそれまでの映像が破棄されてしまう。ただし、このあたりは考え方にもよる。
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関連ページ
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最終更新:2020年05月26日 19:56