〈典災〉

■〈典災〉《ジーニアス》

〈古来種〉により構成される〈全界十三騎士団〉の半分を滅ぼした謎の軍勢の名称。
〈大災害〉後、各地で存在が確認されている謎のモンスター。既存のモンスターと大きく異なる性質や能力、雰囲気を有しており、しかも「この世界がゲームを模している世界だ」と認識しているかのような物言いをする。ステータス表記はモンスターの物ではあるが、個々に自我を持ち、〈セルデシア〉世界の法則を外れた正体不明の存在である。当初は〈ノウアスフィアの開墾〉で導入された新種のモンスターであると思われていたが、研究が進むにつれその認識は不十分であると考えられるようになった。
 ロエ2のもたらした情報により、第三の存在である〈航界種〉《トラベラー》の一種〈採集者〉《ジーニアス》が、テストサーバー(月)に保管されていた〈ノウアスフィアの開墾〉で実装予定だった新規モンスターの体を用い、セルデシアへ降りた存在だと判明。彼らの目的は〈航界種〉が必要とする〈共感子〉《エンパシオム》の採取であるらしい。
 問題と思われるのは、彼らはゲーム時代の設定、つまりモンスターの性格・設定に影響されて動いているため、ほぼ確実に〈冒険者〉〈大地人〉に対して直接災いをもたらす存在であるという点である。さらに、ゲーム時代の設定に色濃く影響されているためか、プログラムを相手にするかのようにまっとうな会話は通じない。ソウジロウ曰く「〈エルダー・テイル〉のモンスターを倒したみたいな、すかすかした感じの敵」。その行動は、特異で強大な戦闘能力を用いるのみならず、街中に侵入し人心を惑わしたり、下位のモンスターに自己啓発セミナーを施したり(!)、街をレイドゾーンと化すなど、幅広く厄介。遭遇した場合、彼らの行為を止めるために戦闘になってしまうことは確実と言えよう。
 情報筋によれば〈典災〉達は90を超える数がいるとされ、そのうちごく一部しか行動していないらしい。この軍勢の目的や正体、強さは不明であるが、〈冒険者〉〈大地人〉にとって大きな脅威であることは間違いない。

 名称・能力の元ネタは19世紀の魔術書『ヌクテメロン(The Nuctemeron)』。タイトルはギリシア語で「昼に照らされる夜」の意。
 1時から12時までの時間を象徴する「ゲニウス(精霊・悪魔的なもの)」が、1時間ごとに7柱(9時枠のみ5柱)、合わせて82柱記載されている(作者ブログにおける〈ノウアスフィアの開墾〉OP初期メモの記述『八十二の典災』に合致)。しかし実際は、9時のゲニウスの中に言語を支配する「キルタブス(Kirtabus)」と盗人の発見を支配する「サブリル(Sablil)」も存在すると思われる(計84柱)。


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最終更新:2015年03月29日 14:01
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