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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • リリス乱舞/斬、そして……(後編)

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

リリス乱舞/斬、そして……(後編)

最終更新:2010年10月18日 18:00

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だれでも歓迎! 編集

リリス乱舞/斬、そして……(後編) ◆sUD0pkyYlo



――空を見上げれば、太陽はいつの間にか天頂を過ぎ、傾き始めている。
今もこの島のどこかでは殺し合いが続いているのだろうか。少なくともこの辺りはまだ静かなものだ。
森の中、子豚は鼻を鳴らす。

(……ふん。音は聞こえなくなったけど……どうなったのかしらね)

白レンは、様子を見に戻ろうか、とも思う。
彼女が逃げ出した時の状況から考えれば、イシドロたちはまず殺されてしまっただろう。
持ち物もあらかた奪われているはず。
けれど――ひょっとしたら、何か残っているかもしれない。
特に気になるのは、タバサが持っていたバルディッシュ・アサルト。
宝石の姿に戻れば、襲撃者たちにはそれがあの杖だとは分からないだろう。見落とす可能性は十分にある。
戻って、戦いの跡を調べなおす価値は十分にある。
それに、万が一彼らが勝っていたなら、貴重な手駒として利用できるだろうし……。

(ま、どっちにしても、元の姿に戻ってからでないと、危険だけどね……)

そこまで考えて、白レンは溜息をつく。
この強制変身の効果も、そうそう長く続かないだろう。時間が経てばいずれ解けるだろう。
けれども、子豚化が解けるまでは、迂闊なことは出来ない。技無し、エーテライトのみではちょっと頼りない。
しばらくどこかに隠れておくべきかしらね――そう思った白レンのすぐ側で。

ガサガサッ、と音がして、藪の中から1人の少年が飛び出してきた。
咄嗟に身を隠す暇もなく、メガネの少年と白い子豚の目が合ってしまう。

「……!! え、えーっと……ジャイアン、じゃないよね?」

こいつは何を言っているんだろう?
出会い頭に意味不明の単語を聞かされた白い子豚は、小首を傾げた。
名簿の上には『ジャイアン』という名前は無い。『剛田武』という名前しか載っていない。
それが人名である、ということに気付けなかったのは、無理もないことだった。

        *     *     *

「え、えーっと……ジャイアン、じゃないよね?」

白い子豚が、「何を言っているんだろう?」と言わんばかりの態度で小首を傾げる。
見れば咥えているランドセルの色は赤。女の子が持つ色。
白くて綺麗なその身体も、ジャイアンのイメージからは掛け離れたものだ。
野比のび太は、確信する。

少なくとも、これはジャイアンじゃない。なら、殺したって構わないんだ。

何がどうなって「人間が子豚になる」なんてことが起こるのかは分からない。
これで2匹目。最初の子豚が殺された時のトラウマがフラッシュバックし、一瞬気分が悪くなる。
けれども――冷静になって見れば、首に嵌っている首輪は、確かに自分たちの首輪と同じものだ。
すなわち、参加者の1人。
参加者を3人殺せば、ご褒美が貰える。

「ふふふ……! に、逃げちゃだめだぞぉ……!」

恐怖に負けた。赤ん坊に負けた。女の子にも負けた。
けれど、無力で小さな子豚が相手なら……!
のび太は白い子豚ににじり寄る。グルグルと渦を巻く危険な目つきで、白い子豚との距離を詰める……!


【C-2/森/1日目/午後】

【白レン@MELTY BLOOD】
[状態]:腹部に大きなダメージ(休んでマシになってきた)、中度の疲労、体の所々に擦り傷
     「こぶたのしない」の力で、白く可愛らしい子豚の姿に変身中。ランドセルは咥えて運んでいる
[装備]:エーテライト×3@MELTY BLOOD、
[道具]:支給品一式、ころばし屋@ドラえもん、小銭入れ(10円玉×5、100円玉×3)、
[服装]:こぶたに変身中なので今は無し。
    元の姿に戻れば、『いつもの白いドレス(洗ったばかりなので一部が少し湿っている)』になる。
[思考]:ジャイアン? 何よそれ?
第一行動方針:目の前の子供(のび太)への対処。
第ニ行動方針:蒼星石たちを置いて逃げてきてしまったが、後で戻って戦場跡を漁るかどうか思案中
第三行動方針:できれば『ご褒美』で傷を治したい。
基本行動方針:優勝して志貴を手に入れる。

【野比のび太@ドラえもん】
[状態]:心身ともに疲労、鼻骨骨折。
[装備]:なし
[道具]:グリーンのランドセル(金属探知チョーク@ドラえもん、基本支給品(水とパンを一つずつ消費)、
   アーティファクト『落書帝国』@ネギま!(残ページ3))、ひまわりのランドセル(基本支給品×1)
[服装]:いつもの黄色いシャツと半ズボン(失禁の染み付き。ほぼ乾いている)
[思考] :こ、この子豚が相手なら、僕だって……!
第一行動方針:目の前の白いブタをやっつける
第二行動方針:最初の子豚≠ジャイアンだと確信するために、ジャイアンを探す。
第三行動方針:出会う人には警戒し、基本的に信用しない。
  だが、自分を守ってくれそうな人・脱出する方法を知ってそうな人なら考える。
基本行動方針:死にたくない。
[備考]:「子豚=ジャイアン?」の思い込みは、今のところ半信半疑の状態。
     目の前の白い子豚は、少なくともジャイアンではないと確信しました。



        *     *     *

――空を見上げれば、太陽はいつの間にか天頂を過ぎ、傾き始めている。
今もこの島のどこかでは殺し合いが続いているのだろうが、少なくともこの辺りはまだ静かなものだ。
森の中、子豚は一声鳴くと、その前足で地面を引っ掻く。
地面を引っ掻いて、不器用に文字を書く。筆談を試みる。

『――なぜ退いた? あれくらい避けれただろう?』
「だ、だって……だって、グリーンが……グリーンが……!」

子豚の視線に泣きべそをかいていたのは、リリス。
こうして見た限りでは五体満足。身体の一部だって欠けてはいない。もう呪詛による痛みも消えている。
なのに、手にビンなどを抱えたまま、地面にぺったりと座ってグズグズと泣いている。
突き刺さりそうな前髪の生えた子豚――他ならぬグリーンが変身した姿だ――は、胸の中で溜息をつく。

確かにグリーンは、戦いが始まる前、作戦会議の時点でこう言った。
『ひょっとしたら、俺が指示も出せない状況に陥るかもしれない。
 もしも万が一、そんなことになった時には、撤退することも考えておくんだ』、と。
その言葉を間一髪のところで思い出したからこそ、リリスは逃げることが出来た。
迫り来る巨大な光の刃が衝突する寸前、恥も外聞もなく背中を見せて、その場から逃げ去ることが出来た。
逃げざまに、落ちていたグリーンの持ち物と、子豚になって軽くなったグリーンを掻っ攫っていくことも出来た。

けれど……それでもグリーンは考えてしまうのだ。
あの、タバサが振るおうとした最後の一撃。
確かに、あれが当たっていたら大事になっていただろう。いくらリリスでも耐えられなかっただろう。
だけど――あんな見え見えの攻撃、いかに速かろうが、リリスに捌けないわけがないのだ。
彼女が冷静だったなら、避けて反撃することは十分出来たはず。
そうすれば、今頃は4つの首輪をゲットしていたはずで……返す返すも、悔やまれるのだった。

やはり、こういうトラブルが起きた時こそ、訓練不足の影響が出てしまう。即席コンビの弱さが出てしまう。
グリーンが直接状況を把握し、指示を出している間はまだいい。
だがそれが出来なくなると、途端にモロさが出る。阿吽の呼吸で互いの意図を察することも出来ない。
戦いの最中にも考えたことだが、やはり一度、彼女につきっきりで鍛えなおした方がいい。
半日も特訓を積めば、リリスの戦闘技能も2人の絆も、より強くなることだろう。

けれど――やはりそれは「できること」ではあるが、「やってはいけないこと」なのだった。
明らかに、ポケモントレーナーとしての道に反することなのだった。
リリスへの愛を取り、彼女を鍛え上げるか。ポケモントレーナーとしての倫理を取り、別の方法を探すか。
グリーンは苦悩する。子豚の姿のまま、イライラとその場を歩き回る。

「ねぇ、グリーン……。これから、どうしよう……」
『……小一時間もすれば、元の姿に戻れる。それまでは、身の安全を第一に行動しよう』
「そうだね……。
 あ、そうそう。グリーンが落とした持ち物、逃げる時に一緒に拾ってきたから。
 とりあえず、あたしのランドセルに入れておくからっ」

リリスは涙を拭うと、必死に顔を見せてくる。無理やり浮かべたというのが手に取るように分かる笑顔。
あの戦いの途中から、リリスの様子は明らかにおかしい。彼女は彼女で、何か悩んでいる節がある。
それが何なのか、今のグリーンには分からないけれど……グリーンにとって、悪いことではないだろう。
グリーンは、黙ってリリスの動きを見守る。荷物を仕舞いこむリリスをじっと見守る。
『こぶたのしない』は奪われたままのようだ。九尾の猫は、グリーン自身が咥えて持っている。
リリスが拾って来たのは、ハリボテの首輪、そして無数のアメ玉の入った瓶。
意味も知らずそれらの道具を仕舞うのを、黙って見守る。

魔女の惚れ薬。
自分自身も媚薬効果のある体液に毒されていると気付かぬグリーンは、そして自らの行いを恥じた。
そんな下らない道具で愛する人の心を縛ろうとした自分自身のことを、深く深く恥じた。
あるいは――この敗北は、そんなグリーンに対する罰なのだろうか。


【B-4/森/1日目/午後】

【グリーン@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:リリスにメロメロ、中程度の疲労と消耗、体の数箇所に怪我、
    腹部打撲(内臓や骨を損傷しているおそれ有)
    「こぶたのしない」の力で、彼自身が子豚の姿に変身中(尖ったクセのある前髪が少しだけ生えている)
[装備]:ナインテールキャッツ
[道具]:なし(持ち物は全てリリスが拾って預かっている)
[思考]:リリス……
第一行動方針:豚化状態が解けるまで、なんとかしのぐ。
第ニ行動方針:リリスのためにタワーへ向かいつつ首輪を狩る。
       また、リリスを首輪の束縛から解放してやるために、首輪解除方法の模索は継続して行う
第三行動方針:レッド達は……まあ、大丈夫だろう。リリスが許してくれたら探してみようか
第四行動方針:時間と余裕があれば、リリスと特訓を積んでおくべきか?
基本行動方針:リリスのために何でもする。対主催、首輪解除方法模索のスタンスは継続

【リリス@ヴァンパイアセイヴァー】
[状態]:グリーンにメロメロ。肩口に掠り傷。多少の疲労。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(食料は無し)、魔女の媚薬@H×H、はりぼて首輪
[思考]:グリーン……
第一行動方針:グリーンが人間の姿に戻るまで守り抜く。
第ニ行動方針:グリーンと一緒に獲物を狩り、遊びを楽しむ
第三行動方針:18時にはB-7のタワーへ行く
第四行動方針:3人抜きしてご褒美でグリーンを治療する。
基本行動方針:優勝してご褒美でグリーンを手に入れる? それとも、グリーンと共にジェダに反抗する?
[備考]:コナン&ネギと殺害数を競う約束をしています。待ち合わせは18時にB-7のタワーです。
   ジェダに反抗してでも想いを通す、という選択肢に思い至りました。
   現在、忠誠心とグリーンへの想いの間で揺れ動いている状態です。

[備考]:グリーンはリリスの体液の催淫効果によって、リリスは魔女の媚薬によって、
   ともに相手にメロメロな状態にあります。
   ちなみに、魔女の媚薬の効果は制限下で6時間程度。
   どちらの効果が先に切れるかは、後続の書き手のかたにお任せします。



        *     *     *

「……逃げられちゃった」

激戦の舞台となった、塔の前の広場。
タバサは呆然と、呟いた。

後の先を取るようなカウンター攻撃を喰らう可能性は、考えていた。
一旦その場を飛びのいて、相手が仕切りなおしを狙う可能性は、考えていた。
けれどまさか、あの状況から回れ右して逃げ出してしまうとは。
再度森から飛び出して来やしないか、と身構えるタバサに、バルディッシュが雑音交じりの声を上げる。

『エリア・サーチ……感知できる範囲に敵影なし。完全に逃げられたようd……ジジジッ……』
「バルディッシュ!?」
『中核部分に損傷確認……システムに重大な障害が発生……ジジジッ! ……待機状態に戻ります……』

呻くような声と共に、バルディッシュの姿が消えうせる。
タバサの身につけていた白い下着も光の粒子となって消え、代わりに元々着ていた普段着が出現する。
タバサの手の平の上で、ヒビの入った宝石が謝罪の言葉を呟く。時折その表面に電光が走る。

『 I'm sorry, sir. これよりしばらく、自己修復に入ります……どれ程の時間がかかるか分かりませんが……』
「分かった。直せるんだね? ……お疲れ様。しばらく休んでていいよ。無茶に付き合ってくれて、ありがとね」

タバサはバルディッシュを労うと、宝石を仕舞って仲間たちの所に歩みよる。
白レンはもう居ない。イシドロは倒れている。蒼星石は、倒れたイシドロの隣で涙を浮かべている。
戦闘中に聞こえた言葉を思い出し、タバサは小さく憤慨する。

「それにしても……白レンはもう信じられないねっ。あんなやつ、パーティに加えるんじゃなかった!
 私たちのことを駒扱いして、『使えない』だとか何とか……その上、1人で逃げちゃって。
 戻ってきたって、絶対許さないんだから!」

白レンが知らなかった事実がある。
それは、タバサが持っている特殊能力。
『動物の言葉を理解する能力』。父親から受け継いだ天性の才能。
常人にはただのブタの鳴き声にしか聞こえなかった白レンの愚痴も悪態も、彼女は全て理解していたのだ。
そりゃ、怒って当然である。

「……タバサ。そんなことより、イシドロが……!」

蒼星石が涙に濡れた顔でタバサを見上げる。どことなく恨めしげな視線。
タバサがバルディッシュを仕舞い、白レンのことを考えている間に、イシドロは息を引き取ってしまっていた。
彼の最期を看取った蒼星石は、哀しみと怒りの入り混じった表情でタバサを睨む。

「イシドロが、死んだのに……なんで君は、そんな平気な顔で……!」
「え? ああ、イシドロ死んじゃったのかー。まああのダメージじゃ無理もないか」

だが、タバサには蒼星石の怒りが理解できなかった。
彼女は平然と、「彼女の常識」に基づいた言葉を紡ぐ。

「死んじゃったなら、仕方ないよね。それじゃぁ……!」

        *     *     *

タバサがバルディッシュを仕舞っていた、まさにその頃……
イシドロは、死の河を渡ろうとしていた。

倒れた少年に駆け寄った蒼星石は、顔を歪める。
片腕は無い。片目も潰れている。そして、腹部に開けられた大きな穴。
どう見ても助かるはずのない傷を前に、それでも蒼星石は必死で呼びかけた。

「イシドロ、しっかりするんだっ! 待っていろ、今傷の手当てを……」
「ちくしょう……畜生っ……! 俺は、おれは……!」

かつては敵同士、問答無用で襲ってきた彼。けれども、こうなってくると同情以外の感情は湧いてこない。
手当てなんて間に合う訳が無い。それでも悔しそうに涙を流すイシドロに、蒼星石は何かしてあげたくて。
せめて彼の無念、彼の心残りを和らげてあげたいと、必死に言葉を探す。
夢の中で見た光景を思い出し、彼の望むであろう言葉を紡ぐ。

「大丈夫、大丈夫だよ、イシドロ。君のお陰で、僕らも助かった。君の主人の白レンも逃げることが出来た。
 何にも心配することなんて無いんだ。君は立派な騎士だ。だから、だから……!」
「ちくしょうっ……俺が護りたかったのは、そんなんじゃねぇ……! 騎士なんて、クソくらえだ……!
 俺が、本当に、護りたかった、のは……!」

蒼星石はハッとする。
イシドロは――少年は、最期の最期になって、正気に戻っていた。
白レンの調教から、洗脳の影響から、脱していた。
霞んでもう見えない目で、彼は本来の仲間を探す。1本しかない手を、虚空に伸ばす。

「ガッツ……ファル姉ちゃん……パック……シール、ケ……」

最後に呟いたその名こそ、彼が本当に護りたかった相手なのだろうか?
それっきり、イシドロの身体から力が抜け、伸ばした腕も崩れ落ちた。

        *     *     *

「……にしても……白レンはもう信じられないねっ。あんなやつ、パーティに加えるんじゃなかった!
 私たちのことを駒扱いして、『使えない』だとか何とか……」

すぐ側で、タバサが1人でブツブツ文句を言っている。
イシドロの死に、しばし呆然としていた蒼星石の胸に、1つの感情が灯る。
それは、怒り。

「その上、1人で逃げちゃって。戻ってきたって、絶対許さないんだから!」
「……タバサ。そんなことより、イシドロが……!」

確かに、彼女たちとイシドロの関係は微妙なものだった。
深い信頼で結ばれている、とまでは言えなかった。
それでも、彼は仲間だったのだ。彼の自己犠牲があればこそ、あの強敵たちを撃退することも出来たのだ。
彼の死を悼み、哀しみ、埋葬するくらいはしてやってもいいはずだ。
なのに、タバサは泣こうともしない。蒼星石の口調も、思わず荒くなる。

「イシドロが、死んだのに……なんで君は、そんな平気な顔で……!」
「え? ああ、イシドロ死んじゃったのかー。まああのダメージじゃ無理もないか」

睨みつけても、タバサの態度は全く変わらない。
その軽い口調に蒼星石が怒りを爆発させようとした、まさにその時。

「死んじゃったなら、仕方ないよね。それじゃぁ……とりあえず棺桶に入れとこうか。いつもみたいに」
「…………は?」

……この子は、何を言っているのだろう。
『棺桶』? 『いつもみたいに』? この子は、一体何を……?

「あっ、そうか、棺桶ないのか……じゃあどうしよう。死体をそのまま担いで運ぶわけにもいかないし……」
「た、タバサ……君は、一体、何を? イシドロの身体を、どうするつもりなんだ?!」
「え? だって、死体でも連れてかないと困るじゃない。復活させる時に。
 教会――は行ってもきっと神父さんが居ないか。世界樹の葉っぱも無いし……。
 お兄ちゃんなら『ザオリク』使えるはずだけど、お兄ちゃん、そんなにMP残してるかなー」

『復活』? 『教会』? 『世界樹』? この子は何を言っているんだ?
蒼星石は激しい眩暈に襲われる。
人の死を「取り返しのつかないこと」なのだと理解してないその言動に、当初の怒りさえもしぼんでいく。

――もう、限界だと思った。
これ以上ついていけない、と思ってしまった。
この子と分かり合うのは無理なんだ、と思ってしまった。
いくら寛大な蒼星石でも、もう、色々と限界だった。

空は蒼く、森は静かで。
タバサは相変わらず、飛びっきりの笑顔を浮かべたままで。
蒼星石の心だけが、取り残されていた。



【C-3/塔の前/1日目/午後】

【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:全身打撲(度合いは不明)。姉妹達への精神的な壁、タバサに対し激しい混乱。
[装備]:バイオリンの弓@ローゼンメイデン、こぶたのしない@FF4、戦輪@忍たま乱太郎×9
[道具]:支給品一式、ジッポ、板チョコ@DEATH NOTE、金糸雀のバイオリン@ローゼンメイデン
[思考]:……タバサ、君は何を言っているんだ……!?
第一行動方針:タバサと行動を共にし続けるかどうか、再検討する?
第二行動方針:簡単にでもイシドロを弔いたい。
第三行動方針:タバサの『夢』に入ってレックスと接触する? そのための準備をする?
基本行動方針:タバサに協力しつつ自分探し?

【タバサ@ドラゴンクエスト5】
[状態]:全身に大ダメージ、MP消費(大)、バリアジャケット解除(普段の服装に戻りました)
[装備]:バルディッシュ・アサルト@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数2)(待機形態)(破損あり)
[道具]:支給品一式
[思考]:?? 蒼星石、どうしたの?
第一行動方針:イシドロの死体をどうするか考える。棺桶があれば迷わないが……埋葬なんてもってのほか。
第二行動方針:自分と仲間の身は「何としても」守る。
第三行動方針:信頼できる仲間を捜す。
第四行動方針:イシドロを「復活」させる手段を考える。
基本行動方針:「どんな手段を使ってでも」レックスを捜し出し、仲間と共に脱出する。
[備考]:「ドラゴンクエスト5」内でタバサが覚える魔法は全て習得しています。
  ミッドチルダ式魔法について、バルディッシュからある程度説明を受けました。
  いずれイシドロは「復活」させるつもりです(最悪、全ての戦いが終わった後にでも)。
  白レンのことを見限りました。もう味方だとは思っていません。
  バルディッシュ・アサルトはダメージを受け、自己修復中です。
  受けたダメージは相当なものですが、少なくとも、手足が動かなかったり欠損したりはしていません。
  (具体的な怪我については後の書き手さんに委ねます)

【イシドロ@ベルセルク 死亡】
[備考]:イシドロの死体は、支給品を持ったままです(食料の半分は上着の裏)。
    基本支給品一式、手榴弾×2、ヴェルグ・アヴェスター@Fate/hollow ataraxia を持っています。

[備考]:C-3に立つ塔の外壁に、大きな穴が1箇所開いています。
    塔の周囲の木々が、バルディッシュ・ザンバーの攻撃の余波で何本か倒れています。


≪159:決意を胸に秘めて 時系列順に読む 161:骨は囁く≫
≪159:決意を胸に秘めて 投下順に読む 161:骨は囁く≫
≪124:Do you need a friend? 蒼星石の登場SSを読む 165:信じるものは -all or nothing-≫
タバサの登場SSを読む
イシドロの登場SSを読む GAME OVER
白レンの登場SSを読む 166:全ての終わり、一つの始まり――そして誰かいなくなった(前編)≫
≪153:ゆとり教育の弊害? のび太の登場SSを読む
≪139:幸せのかたち グリーンの登場SSを読む 170:あの日あの時あの場所で(前編)≫
リリスの登場SSを読む

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