ヴィータがその場所に辿り着いたとき。彼女は一瞬目を逸らし、顔を思い切り顰めた。
視線の先。人間大の地獄がそこに広がる。
最大限好意的に見れば、箸の使い方を知らない子供が、焼き魚の骨を避け、
肉だけを取ろうとして失敗してしまったような有様。
それ以外で見れば、ゴミ袋一杯に詰まった生ゴミを、下賎なカラスの群れが勝手次第に食い荒らし、
周囲を巻き込んでぐちゃぐちゃに散らかしてしまったような有様。
視線の先。人間大の地獄がそこに広がる。
最大限好意的に見れば、箸の使い方を知らない子供が、焼き魚の骨を避け、
肉だけを取ろうとして失敗してしまったような有様。
それ以外で見れば、ゴミ袋一杯に詰まった生ゴミを、下賎なカラスの群れが勝手次第に食い荒らし、
周囲を巻き込んでぐちゃぐちゃに散らかしてしまったような有様。
人には、恐いもの見たさという厄介な感情がある。
ヴィータもその魔性に魅入られ、嫌悪しながらもそれを凝視し、思う。
赤い。元の色を忘れてしまうくらい、ただただ赤い。
四肢胴体、その全てのどこかしこに必ず不自然な窪みがある。
両手両足はちゃんとある。だが、左右で太さが違う部分が多すぎる。
人間の身体は、いつからこんなにも非対称になったのだろうか?
着ていた服は原型を留めていない。布が裂けて、はだけた部分からあばら骨が見える。
皮に包まれていない、剥き出しのあばら骨が見える。
時折ピクリ、と。
機械が誤動作したように、身体の一部が跳ね上がる。
恐ろしい。あんなにボロボロで、こんなに血を流しているのに。
心臓が動いているという意味では、吉永双葉は生きている。
見開かれた虚ろな目は疑いようのない死人の目だ。
それなのに、まだ死んでいない、死ねていない。
その事実が、ヴィータにとっては何よりも恐ろしい。
ヴィータもその魔性に魅入られ、嫌悪しながらもそれを凝視し、思う。
赤い。元の色を忘れてしまうくらい、ただただ赤い。
四肢胴体、その全てのどこかしこに必ず不自然な窪みがある。
両手両足はちゃんとある。だが、左右で太さが違う部分が多すぎる。
人間の身体は、いつからこんなにも非対称になったのだろうか?
着ていた服は原型を留めていない。布が裂けて、はだけた部分からあばら骨が見える。
皮に包まれていない、剥き出しのあばら骨が見える。
時折ピクリ、と。
機械が誤動作したように、身体の一部が跳ね上がる。
恐ろしい。あんなにボロボロで、こんなに血を流しているのに。
心臓が動いているという意味では、吉永双葉は生きている。
見開かれた虚ろな目は疑いようのない死人の目だ。
それなのに、まだ死んでいない、死ねていない。
その事実が、ヴィータにとっては何よりも恐ろしい。
ヴィータの接近にやっと気がついたのか、或いは知っていて放っていたのか。
紫穂は存分に玩弄の限りを尽くしていた双葉の身体から目を離し、ヴィータのほうへ向き直る。
紫穂は存分に玩弄の限りを尽くしていた双葉の身体から目を離し、ヴィータのほうへ向き直る。
「……あら、早かったのね。もっとゆっくり来ればよかったのに」
「……あたしにはおまえみたいに猟奇趣味も拷問趣味もないからな。人殺すくらい、一撃あれば充分なんだよ」
「私だって、今日これに目覚めたばかりよ。あなたも今から始めれば、きっとすぐに追いつけるわ。
あ、そうだ! ちょっと見てほしいものがあるの!」
「……あたしにはおまえみたいに猟奇趣味も拷問趣味もないからな。人殺すくらい、一撃あれば充分なんだよ」
「私だって、今日これに目覚めたばかりよ。あなたも今から始めれば、きっとすぐに追いつけるわ。
あ、そうだ! ちょっと見てほしいものがあるの!」
紫穂が左の手のひらに何かを載せ、ヴィータのほうへ差し出す。
鼻先まで近づけられたそれを見た瞬間。肺が爆発したかのように、ヴィータの呼吸が止まった。
そこにあったのは大小様々な――肉片の山。
紫穂はヴィータの反応を確かめることなく、コレクションを自慢する子供のようにはしゃぐ。
鼻先まで近づけられたそれを見た瞬間。肺が爆発したかのように、ヴィータの呼吸が止まった。
そこにあったのは大小様々な――肉片の山。
紫穂はヴィータの反応を確かめることなく、コレクションを自慢する子供のようにはしゃぐ。
「ねえ、見てよ。何度か失敗しちゃったけど、綺麗に斬れてるでしょ?
えーっとこれがももで、これが脇腹、こっちが肩のあたりだったかな?
それで、こっちのがお気に入りの耳たぶと二の腕のお肉。
両方ともぷにぷにしてて気持ちいいのよ……。
薫ちゃんのセクハラ趣味が何となく理解できた気がするわ。
お尻のあたりも捨てがたいけど、やっぱりこの二つが最上級だと思うの」
えーっとこれがももで、これが脇腹、こっちが肩のあたりだったかな?
それで、こっちのがお気に入りの耳たぶと二の腕のお肉。
両方ともぷにぷにしてて気持ちいいのよ……。
薫ちゃんのセクハラ趣味が何となく理解できた気がするわ。
お尻のあたりも捨てがたいけど、やっぱりこの二つが最上級だと思うの」
澄み渡る喜悦満面の声に対し、ヴィータは低く、重みを載せた声を返す。
「……もういいだろ。とっとと殺せよ」
「? 双葉ちゃんに情でも移ったの?」
「違う、いつまでも遊んでるなって言いたいんだよ。取り引きの内容の続きがあるんだろ」
「? 双葉ちゃんに情でも移ったの?」
「違う、いつまでも遊んでるなって言いたいんだよ。取り引きの内容の続きがあるんだろ」
紫穂が銃を突き付けながら持ちかけてきた取り引き。
あの取り引きでヴィータが得るメリットは二つあった。
一つは、銃を向け、生殺与奪の権利を握っていた紫穂がヴィータを見逃すこと。
もう一つは――
あの取り引きでヴィータが得るメリットは二つあった。
一つは、銃を向け、生殺与奪の権利を握っていた紫穂がヴィータを見逃すこと。
もう一つは――
「あたしはな、速くはやてを殺したヤツの情報が欲しいんだよ」
ヴィータが紫穂に協力した理由、その最たるものがこれだ。
紫穂は、はやて殺しの犯人を知っているのだと言う。ヴィータとて、正直鵜呑みにしたわけではない。
しかし、紫穂が最初に示した取り引きの条件、邪剣ファフニールの入手をアシストすることは、
ヴィータにとっても利益があったからとりあえず従ってみただけだ。
その利益とは、双葉とインデックスを引き離し、一対一という状況を作り出せること。
ヴィータ一人でもインデックスと双葉を始末することはできただろうが、万が一の事態もあり得る。
ゆえにヴィータは一人ずつ確実に仕留めるために、紫穂の策に乗り、
結果として何の苦もなくインデックスを葬れたというわけである。
そして、この話にはまだ続きがある。
なぜなら、この取り引きは釣り合いが取れていないからだ。
ヴィータが得るのは自分の命とはやて殺害犯の情報、
対する紫穂が得るものは邪剣ファフニール一本のみ。
互いに得る利益の数が合わない、立場が上だった紫穂が持ちかけた取り引きのはずなのに、
紫穂のメリットが一つしかないのだ。だから、続きがあり、紫穂は告げる。
利益の差を埋める、最後の提案を。
紫穂は、はやて殺しの犯人を知っているのだと言う。ヴィータとて、正直鵜呑みにしたわけではない。
しかし、紫穂が最初に示した取り引きの条件、邪剣ファフニールの入手をアシストすることは、
ヴィータにとっても利益があったからとりあえず従ってみただけだ。
その利益とは、双葉とインデックスを引き離し、一対一という状況を作り出せること。
ヴィータ一人でもインデックスと双葉を始末することはできただろうが、万が一の事態もあり得る。
ゆえにヴィータは一人ずつ確実に仕留めるために、紫穂の策に乗り、
結果として何の苦もなくインデックスを葬れたというわけである。
そして、この話にはまだ続きがある。
なぜなら、この取り引きは釣り合いが取れていないからだ。
ヴィータが得るのは自分の命とはやて殺害犯の情報、
対する紫穂が得るものは邪剣ファフニール一本のみ。
互いに得る利益の数が合わない、立場が上だった紫穂が持ちかけた取り引きのはずなのに、
紫穂のメリットが一つしかないのだ。だから、続きがあり、紫穂は告げる。
利益の差を埋める、最後の提案を。
「じゃあ、私からのもう一つの条件を出すわね。
それが成立したら、はやてちゃんを殺した犯人のことを教えるわ」
「勿体つけるな、速く教えろ」
「そんなに急かさないで。私の出す条件はね……、
ヴィータちゃんに、朝の放送まで私のボディーガードをしてもらいたいの」
それが成立したら、はやてちゃんを殺した犯人のことを教えるわ」
「勿体つけるな、速く教えろ」
「そんなに急かさないで。私の出す条件はね……、
ヴィータちゃんに、朝の放送まで私のボディーガードをしてもらいたいの」
紫穂の眉間に炎の剣が向けられる。激しい憤怒の意志も突き刺さる。
「ふざけんな。あたしが暢気におまえのお守りなんてすると思ってんのか?
しかも朝までだと? そんなに待つくらいなら、今ここでおまえを殺す。
丁度いい、そこで寝てるヤツもまだ息があるみたいだから、そいつも殺して3人だ。
ジェダの糞野郎に訊いたほうがよっぽど早ぇよ。だから、おまえにもう用なんてない。
最初から期待してたわけでもない。とっとと死んでくれ」
しかも朝までだと? そんなに待つくらいなら、今ここでおまえを殺す。
丁度いい、そこで寝てるヤツもまだ息があるみたいだから、そいつも殺して3人だ。
ジェダの糞野郎に訊いたほうがよっぽど早ぇよ。だから、おまえにもう用なんてない。
最初から期待してたわけでもない。とっとと死んでくれ」
額に剣が刺さるのに一秒もいらない。だというのに、紫穂は全く動じない。
余裕綽々、微笑みさえも湛えながら臆することなく言葉を紡ぐ。
余裕綽々、微笑みさえも湛えながら臆することなく言葉を紡ぐ。
「ええ、構わないわよ。でも、本当にそれでいいの?」
「……何だと?」
「確かに、ご褒美であなたの知りたいことは分かるかもしれない。
けど、それだけよ。あなたにはその先が何もない。
考えてみて。本当に、今のあなたははやてちゃんを殺した人間に勝てるの?
その絶対的な自信があるの? 両腕が本調子じゃなくて、武器だってその剣一本。
私の持ってる武器を奪ったところで、あなたに使えるものなんて殆どないわ。
そんな状態で、犯人を確実に殺せるの?」
「……ッ」
「命を捨てれば勝てる、なんて言い出さないでしょうね?
美徳に殉じて死にたいなら別だけど……あなたは違うでしょう?
より確実に、100%、絶対に犯人を討ち滅ぼす手段が欲しい、そう思っているはずよ。
それなら私に従ってじっくりと力を蓄えて、万全を期すべきだわ。
ご褒美で貰うのは回復か追加の支給品、犯人の情報は私から訊けばいい。
悪くない条件だと思わない? それに、朝まで付き合ってくれれば犯人捜しを手伝ってあげてもいいわ」
「……何だと?」
「確かに、ご褒美であなたの知りたいことは分かるかもしれない。
けど、それだけよ。あなたにはその先が何もない。
考えてみて。本当に、今のあなたははやてちゃんを殺した人間に勝てるの?
その絶対的な自信があるの? 両腕が本調子じゃなくて、武器だってその剣一本。
私の持ってる武器を奪ったところで、あなたに使えるものなんて殆どないわ。
そんな状態で、犯人を確実に殺せるの?」
「……ッ」
「命を捨てれば勝てる、なんて言い出さないでしょうね?
美徳に殉じて死にたいなら別だけど……あなたは違うでしょう?
より確実に、100%、絶対に犯人を討ち滅ぼす手段が欲しい、そう思っているはずよ。
それなら私に従ってじっくりと力を蓄えて、万全を期すべきだわ。
ご褒美で貰うのは回復か追加の支給品、犯人の情報は私から訊けばいい。
悪くない条件だと思わない? それに、朝まで付き合ってくれれば犯人捜しを手伝ってあげてもいいわ」
紫穂は目を弓にして続ける。
「これで解かって貰えたかしら?
ここまで聞いて、それでも私を殺したいなら好きにすればいいわ。でもね――」
ここまで聞いて、それでも私を殺したいなら好きにすればいいわ。でもね――」
視線はヴィータに向けたまま。
紫穂の右手が左から右、弧を描くように振り上げられる。
一瞬の後、打撃音。発生源はヴィータの身体ではない。
紫穂の脇に横たわっていた双葉の身体が1メートルほど吹き飛んでいる。
邪剣から生まれた魔神剣。
地を爬行する衝撃波が、双葉の身体を殴打したのだ。
ボウリングのピンが弾けるように、血肉骨が胸から飛び出し、双葉は完全に事切れる。
紫穂は最後まで一度も双葉を見ない。ただ、ヴィータに向かってニコリと微笑む。
紫穂の右手が左から右、弧を描くように振り上げられる。
一瞬の後、打撃音。発生源はヴィータの身体ではない。
紫穂の脇に横たわっていた双葉の身体が1メートルほど吹き飛んでいる。
邪剣から生まれた魔神剣。
地を爬行する衝撃波が、双葉の身体を殴打したのだ。
ボウリングのピンが弾けるように、血肉骨が胸から飛び出し、双葉は完全に事切れる。
紫穂は最後まで一度も双葉を見ない。ただ、ヴィータに向かってニコリと微笑む。
「今の私は、あなたに遅れを取るつもりはないわ」
邪気の欠片も感じられない、完璧な笑顔だった。
呆気に取られたヴィータは、半自動的に口を動かす。
呆気に取られたヴィータは、半自動的に口を動かす。
「……おまえの言うことを信じる根拠が、何もない」
「根拠か……示すのは難しいわね。私はただ、いろいろなことを知っているだけだから。
紅の鉄騎さん、もちろんあなたのことも知っているわ」
「!? ……何でその名前を?」
「言ったでしょ? 私はいろんなことを知っているの。
ミッドチルダ、ベルカ、時空管理局、ロストロギア、ヴォルケンリッター、闇の書事件……。
このあたりを説明できれば信じてくれるのかしら?」
「……おまえ、何者だよ? 闇の書事件の情報はまだ秘匿されてて、
管理局上層部か事件の当事者でないと存在すら知らねえはずだぞ」
「根拠か……示すのは難しいわね。私はただ、いろいろなことを知っているだけだから。
紅の鉄騎さん、もちろんあなたのことも知っているわ」
「!? ……何でその名前を?」
「言ったでしょ? 私はいろんなことを知っているの。
ミッドチルダ、ベルカ、時空管理局、ロストロギア、ヴォルケンリッター、闇の書事件……。
このあたりを説明できれば信じてくれるのかしら?」
「……おまえ、何者だよ? 闇の書事件の情報はまだ秘匿されてて、
管理局上層部か事件の当事者でないと存在すら知らねえはずだぞ」
一瞬、なのはか誰かに聞いたのかとも思った。けれど違う、それにしては知りすぎている。
事のあらましを説明するだけなら、必要ないはずの単語がいくつかある。
ヴィータの胸中に得体の知れないものが渦巻いた。だが、紫穂はそれを一笑に付す。
事のあらましを説明するだけなら、必要ないはずの単語がいくつかある。
ヴィータの胸中に得体の知れないものが渦巻いた。だが、紫穂はそれを一笑に付す。
「私が何者なのかは重要ではないはずよ。あなたにとって大事なことは、
私がはやてちゃんの殺害犯を知っていること。それだけで充分でしょ?」
「…………そう、だな。……分かった、おまえの話に乗ってやるよ。
けど、最後に一つだけ訊いておく。おまえ、あたしを護衛につけて一体何をする気なんだよ?」
私がはやてちゃんの殺害犯を知っていること。それだけで充分でしょ?」
「…………そう、だな。……分かった、おまえの話に乗ってやるよ。
けど、最後に一つだけ訊いておく。おまえ、あたしを護衛につけて一体何をする気なんだよ?」
ヴィータの問いを受けて、紫穂はどこか遠くを見つめる。
その瞳はどこまでも黒く、深い。真っ黒な穴が空いている。そう思えるくらいに、底がない。
入射した光が、全く返ってこない完全な黒。
そんな目をしながら、紫穂は口を開く。
その瞳はどこまでも黒く、深い。真っ黒な穴が空いている。そう思えるくらいに、底がない。
入射した光が、全く返ってこない完全な黒。
そんな目をしながら、紫穂は口を開く。
「……私はね、面白いものが見れればそれでいいの。放送があったでしょう?
あれを聞いて、大切な人を亡くした人が、たくさんいると思うの。
あなたみたいにね」
あれを聞いて、大切な人を亡くした人が、たくさんいると思うの。
あなたみたいにね」
ヴィータの目が僅かに吊り上る。しかし、紫穂はそれを気にせずに言葉を続ける。
「復讐したい、仇をうちたい……。私は、そう思う人たちの心をそっと後押ししていきたいの。
素晴らしい慈善事業だと思わない?」
「……反吐が出るな」
「でも、あなたは私に従うでしょ? 他にも、きっとそういう人はいるわ。
仲間にできれば良し、できなくても不和と疑心暗鬼を撒ければ上出来。
そうやって他の人同士で潰しあってもらったほうが、あなたも楽になるわよ。
……あ、そうだ。言い忘れてたけど」
「何だよ?」
「さっきの放送では呼ばれてなかったわ、はやてちゃんを殺した人の名前。
だから、しっかりと英気を養うことね。……話は終わりよ。行きましょうか。
あなたには、色々と期待しているわ。色々と、ね……」
素晴らしい慈善事業だと思わない?」
「……反吐が出るな」
「でも、あなたは私に従うでしょ? 他にも、きっとそういう人はいるわ。
仲間にできれば良し、できなくても不和と疑心暗鬼を撒ければ上出来。
そうやって他の人同士で潰しあってもらったほうが、あなたも楽になるわよ。
……あ、そうだ。言い忘れてたけど」
「何だよ?」
「さっきの放送では呼ばれてなかったわ、はやてちゃんを殺した人の名前。
だから、しっかりと英気を養うことね。……話は終わりよ。行きましょうか。
あなたには、色々と期待しているわ。色々と、ね……」
話を打ち切り、紫穂は歩き出す。その後を少し遅れてヴィータが追い始める。
荒んだ森の傷跡に生まれたのは、たった二人の小さな行軍。
女王と、それに付き従う傭兵。夜闇に、そして人の心に入り込む、小さな軍隊だった。
荒んだ森の傷跡に生まれたのは、たった二人の小さな行軍。
女王と、それに付き従う傭兵。夜闇に、そして人の心に入り込む、小さな軍隊だった。
* * *
……ずっと昔、人は欲しいものは全部自分の力で得ていたらしいわ。
道具が欲しければ自分で作り、何か食べたければ自ら山を駆け回って獣を追う。
そうやって、自分の極周辺、狭い世界の中だけで物品の流れは完結していたの。
やがて人が集まって集落が出来て、文化が生まれた。
狩りは猟師に、漁は漁師に、農業は農民に任されるようになり、
彼らは自分たちが作ったものを持ち寄って交換するようになった。
その流れが更に進んだ結果、画期的な発明――貨幣が生まれた。
これのおかげで、今の私たちは畑を持っていなくても、マーケットでいくらでも食べ物を買うことができるの。
お金は何でも買えるわ。研究や医療が目的なら、人の臓器や血液だって平然と買っている人たちがいる。
技術発展のための尊い犠牲ってやつね。
でも、いつの時代にもそういった行為に異を唱える人はいるのよ。
古い殻を破って新しい世界に踏み出すのは誰だって怖いらしくてね、
この手の議論はいつも推進派と反対派がギリギリのラインでせめぎ合っているの。
やれ人間の尊厳がどうとか倫理がどうとか。
人の命を金で買う気なのかって煩い文句を飛ばしてくるのよ。
滑稽だわ。本当に、何でそんなことで悩んでるのかな、って憐れに思う。
今の私なら「人の命を金で買うのか、買えるのか」って尋ねられたら迷わず答えるわ。
買える、って。
倫理とか尊厳、権利なんてものを話し合うのは、同じテーブルに着いてる者同士だけ。
人の心が希薄になって、別の生き物になりつつある私が、何で今さらヒトと同じ席に着く必要があるの?
人間が家畜に倫理や尊厳を説いたりする? しないでしょう。それと同じよ。
だから、私はなんでも買える。人の命も心も全部。
幸い、私にはお金がある。いえ、あるというより「作り出せる」のほうが近いかな。
私はサイコメトリーを使って、私だけの小切手に好きなだけ数字を書き足せるから。
やろうとすれば、それこそ無限の貨幣を生み出せるの。
心の価値が億、命の価値が兆だとしても全然関係ない。それを上回る0を付け足せば購入手続は終わるわ。
しかも、たった今、それを実現して自信をつけたところよ。
シャナちゃんの背中から、なのはちゃんのことを視て。
ヴィータちゃんの背中から、はやてちゃんのことを視て。
勝君の死亡現場から、なのはちゃんが車椅子の女の子を焼き殺したのを視て――
迷路の正解が一瞬で分かったみたいに、全部繋がったわ。
おかげで、私はこうしてヴィータちゃんの心を買えたわけなの。
すごい快感だった、もう絶対やめられない。
だから私は、最後の生になるかもしれないこの島での生活を、思う存分楽しむの。
今この一瞬だけを大事にして、パァーっと騒げればそれでいいと思わない?
後先なんて少しも考えないで、ね。
道具が欲しければ自分で作り、何か食べたければ自ら山を駆け回って獣を追う。
そうやって、自分の極周辺、狭い世界の中だけで物品の流れは完結していたの。
やがて人が集まって集落が出来て、文化が生まれた。
狩りは猟師に、漁は漁師に、農業は農民に任されるようになり、
彼らは自分たちが作ったものを持ち寄って交換するようになった。
その流れが更に進んだ結果、画期的な発明――貨幣が生まれた。
これのおかげで、今の私たちは畑を持っていなくても、マーケットでいくらでも食べ物を買うことができるの。
お金は何でも買えるわ。研究や医療が目的なら、人の臓器や血液だって平然と買っている人たちがいる。
技術発展のための尊い犠牲ってやつね。
でも、いつの時代にもそういった行為に異を唱える人はいるのよ。
古い殻を破って新しい世界に踏み出すのは誰だって怖いらしくてね、
この手の議論はいつも推進派と反対派がギリギリのラインでせめぎ合っているの。
やれ人間の尊厳がどうとか倫理がどうとか。
人の命を金で買う気なのかって煩い文句を飛ばしてくるのよ。
滑稽だわ。本当に、何でそんなことで悩んでるのかな、って憐れに思う。
今の私なら「人の命を金で買うのか、買えるのか」って尋ねられたら迷わず答えるわ。
買える、って。
倫理とか尊厳、権利なんてものを話し合うのは、同じテーブルに着いてる者同士だけ。
人の心が希薄になって、別の生き物になりつつある私が、何で今さらヒトと同じ席に着く必要があるの?
人間が家畜に倫理や尊厳を説いたりする? しないでしょう。それと同じよ。
だから、私はなんでも買える。人の命も心も全部。
幸い、私にはお金がある。いえ、あるというより「作り出せる」のほうが近いかな。
私はサイコメトリーを使って、私だけの小切手に好きなだけ数字を書き足せるから。
やろうとすれば、それこそ無限の貨幣を生み出せるの。
心の価値が億、命の価値が兆だとしても全然関係ない。それを上回る0を付け足せば購入手続は終わるわ。
しかも、たった今、それを実現して自信をつけたところよ。
シャナちゃんの背中から、なのはちゃんのことを視て。
ヴィータちゃんの背中から、はやてちゃんのことを視て。
勝君の死亡現場から、なのはちゃんが車椅子の女の子を焼き殺したのを視て――
迷路の正解が一瞬で分かったみたいに、全部繋がったわ。
おかげで、私はこうしてヴィータちゃんの心を買えたわけなの。
すごい快感だった、もう絶対やめられない。
だから私は、最後の生になるかもしれないこの島での生活を、思う存分楽しむの。
今この一瞬だけを大事にして、パァーっと騒げればそれでいいと思わない?
後先なんて少しも考えないで、ね。
【A-4/砲撃跡地/1日目/夜】
【三宮紫穂@絶対可憐チルドレン】
[状態]:精神汚染。
[装備]:邪剣ファフニール@TOS、ワルサーPPK(銀の銃弾7/7)@パタリロ!、七夜の短刀@MELTY BLOOD
スクール水着@魔法先生ネギま!、全身黒タイツ@名探偵コナン 、
ショックガン@ドラえもん
[道具]:支給品一式×3(水1.5人分、パン二人分弱)、デスノート(ダミー)@DEATH NOTE、
血濡れの庭師の鋏@ローゼンメイデン、きんのたま@ポケットモンスター、包帯、
双葉の肉片セット
[服装]:スクール水着の上に全身タイツを重ね着
[思考]:次は何が売っているかしら?
第一行動方針:利用できそうな仲間を探す
第二行動方針:参加者の復讐心や不和を煽る。
第三行動方針:邪魔者は消す。
基本行動方針:扇動、ステルス、実力行使、あらゆる手段を用いて殺し合いを加速させて楽しむ。
【三宮紫穂@絶対可憐チルドレン】
[状態]:精神汚染。
[装備]:邪剣ファフニール@TOS、ワルサーPPK(銀の銃弾7/7)@パタリロ!、七夜の短刀@MELTY BLOOD
スクール水着@魔法先生ネギま!、全身黒タイツ@名探偵コナン 、
ショックガン@ドラえもん
[道具]:支給品一式×3(水1.5人分、パン二人分弱)、デスノート(ダミー)@DEATH NOTE、
血濡れの庭師の鋏@ローゼンメイデン、きんのたま@ポケットモンスター、包帯、
双葉の肉片セット
[服装]:スクール水着の上に全身タイツを重ね着
[思考]:次は何が売っているかしら?
第一行動方針:利用できそうな仲間を探す
第二行動方針:参加者の復讐心や不和を煽る。
第三行動方針:邪魔者は消す。
基本行動方針:扇動、ステルス、実力行使、あらゆる手段を用いて殺し合いを加速させて楽しむ。
【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:はやての死により激昂、両腕に痺れが残っている、左足に火傷跡、左手爪全剥(痛みは減衰)
[装備]:祈りの指輪@DQ、フランヴェルジュ@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品 ぬのハンカチ×20(即席ロープ)
[服装]:普段着(ドクロのTシャツ、縞模様のニーソックス等)
[思考]:気にいらねーが、乗ってやるよ。
第一行動方針:一先ず紫穂に従う。
第二行動方針:はやてを殺した犯人を見つけ出し、殺す。
基本行動方針:もうどうでもいい。
[状態]:はやての死により激昂、両腕に痺れが残っている、左足に火傷跡、左手爪全剥(痛みは減衰)
[装備]:祈りの指輪@DQ、フランヴェルジュ@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品 ぬのハンカチ×20(即席ロープ)
[服装]:普段着(ドクロのTシャツ、縞模様のニーソックス等)
[思考]:気にいらねーが、乗ってやるよ。
第一行動方針:一先ず紫穂に従う。
第二行動方針:はやてを殺した犯人を見つけ出し、殺す。
基本行動方針:もうどうでもいい。
[備考]:紫穂は朝の放送ではやて殺害犯のことをヴィータに教える約束をしています。
紫穂とヴィータがどこへ進んだのかは不明です。
紫穂とヴィータがどこへ進んだのかは不明です。
できることは全部やった。
分かったことは少なかったけど、アラストールにはみんな伝えておいた。
それに、彼を契約者であるシャナにちゃんと送り届けることができた。
だから、……もう動けなくてもいいよね。
……前にもこんなことがあったっけ。
あのときもやっぱり歩く教会は壊れてて、背中を同じように斬られた。
あのときと違うのは、とうまもこもえもいなくて、助けてくれる人が誰もいないこと。
……何でこんなこと考えてるんだろ。というか、何で死んだのにこんなにはっきりとした自意識があるんだろ。
「我思う、故に我あり」って言葉が、とてもうそ臭く思えてきちゃったんだよ。
私は死んだ。だから、次に目を開ける機会があったとしても、そこには見たことのない景色が――
分かったことは少なかったけど、アラストールにはみんな伝えておいた。
それに、彼を契約者であるシャナにちゃんと送り届けることができた。
だから、……もう動けなくてもいいよね。
……前にもこんなことがあったっけ。
あのときもやっぱり歩く教会は壊れてて、背中を同じように斬られた。
あのときと違うのは、とうまもこもえもいなくて、助けてくれる人が誰もいないこと。
……何でこんなこと考えてるんだろ。というか、何で死んだのにこんなにはっきりとした自意識があるんだろ。
「我思う、故に我あり」って言葉が、とてもうそ臭く思えてきちゃったんだよ。
私は死んだ。だから、次に目を開ける機会があったとしても、そこには見たことのない景色が――
「……あれ?」
目に飛び込んだのは、微かな夜光を反射する銀色。
死ぬ前にも見た、斬り飛ばされた自分の後ろ髪だ。
死後の世界にも一緒に着いて来るとは忠義に厚い、とインデックスは半ば本気で思う。
目覚めてから3分。寝そべったまま手を握ったり開いたりする。
足を上下に少しばたつかせてみる。
深呼吸。鼻に掛かった自分の髪がくすぐったい。
そこまでやって、ようやく確信する。
死ぬ前にも見た、斬り飛ばされた自分の後ろ髪だ。
死後の世界にも一緒に着いて来るとは忠義に厚い、とインデックスは半ば本気で思う。
目覚めてから3分。寝そべったまま手を握ったり開いたりする。
足を上下に少しばたつかせてみる。
深呼吸。鼻に掛かった自分の髪がくすぐったい。
そこまでやって、ようやく確信する。
「わた、し……生きて……? ぐ……ぁ!?」
両手を使って上体を起こそうとした瞬間、背中に激痛が走る。
だが、その痛みこそがインデックスに生を実感させた。
背中には確かな傷がある、今までのことは夢や幻ではない。
ならば、なぜ生きている?
時間をかけてゆっくりと立ち上がったインデックスは現状の確認に努め始めた。
肺が半分なくなったような圧迫感を感じるが、不思議と死ぬ気がしない。
背中の傷をさすってみると……、
だが、その痛みこそがインデックスに生を実感させた。
背中には確かな傷がある、今までのことは夢や幻ではない。
ならば、なぜ生きている?
時間をかけてゆっくりと立ち上がったインデックスは現状の確認に努め始めた。
肺が半分なくなったような圧迫感を感じるが、不思議と死ぬ気がしない。
背中の傷をさすってみると……、
「塞がってる……?」
触るたびに激痛が走る、けれど間違いなく傷が塞がっている。
血も出ていない。寒さは感じるが、軽い貧血程度の症状しかない。
血も出ていない。寒さは感じるが、軽い貧血程度の症状しかない。
「そんなはずは……。私は、確かにヴィータにフランヴェルジュで……。……あ」
そこでインデックスは一つの仮説に辿り着いた。
インデックスは伊達や酔狂で透明な服を身に着けているわけではない。
その服は魔術的な加護を受けたれっきとした防具――水の羽衣だ。
対して、ヴィータが使った剣の名前はフランヴェルジュ――炎の剣だ。
この二つがぶつかったときに起こり得る事態に、こういうことが考えられる。
インデックスは伊達や酔狂で透明な服を身に着けているわけではない。
その服は魔術的な加護を受けたれっきとした防具――水の羽衣だ。
対して、ヴィータが使った剣の名前はフランヴェルジュ――炎の剣だ。
この二つがぶつかったときに起こり得る事態に、こういうことが考えられる。
「……水の羽衣が、フランヴェルジュと相殺しあったのかも」
剣が骨まで断ち切っていたら助かる術はなかっただろう。
フランヴェルジュの炎の熱の大半は、水の羽衣によって打ち消され、
本来なら肉を「溶かす」はずの極熱は、肉を軽く「焼く」程度にまで減衰した。
結果、刃によってつけられた傷は、炎の余熱が肉を焼くことで、肉同士が再結合し、無理矢理塞がれたのである。
例えるなら傷がついたそばから、傷口を針で縫われたようなものだ。
一番恐れていた失血死の危険は、最初の段階で回避されていたことになる。
フランヴェルジュの炎の熱の大半は、水の羽衣によって打ち消され、
本来なら肉を「溶かす」はずの極熱は、肉を軽く「焼く」程度にまで減衰した。
結果、刃によってつけられた傷は、炎の余熱が肉を焼くことで、肉同士が再結合し、無理矢理塞がれたのである。
例えるなら傷がついたそばから、傷口を針で縫われたようなものだ。
一番恐れていた失血死の危険は、最初の段階で回避されていたことになる。
「生きている……。なら、まだできることがあるよね」
近くに落ちていた懐中電灯を使い、辺りを照らす。
ランドセルが真っ二つになったため、中身が周囲に散乱していた。
ランドセルが真っ二つになったため、中身が周囲に散乱していた。
「どのくらい気を失っていたんだろう、時計時計……うそ」
愕然とする。地面から拾い上げた時計の針が止まっていたからだ。
恐らくこの時計が指しているのは、ヴィータに斬られた時間なのだろう。
壊れている。よくよく見たら表面のガラスにも罅が入っていた。
恐らくこの時計が指しているのは、ヴィータに斬られた時間なのだろう。
壊れている。よくよく見たら表面のガラスにも罅が入っていた。
「これじゃ時間が分からないんだよ……星見ても知らない並びばかりだし……」
溜息を吐いて、思考を切り替える。
ランドセルは壊れているが、底が抜けたわけではないからどうにか物は入る。
しかし、内容物の大きさや質量を無視する効果は失われてしまったらしい。
地図、食料、名簿等の基本支給品はどうにか納まった。
けれど、
ランドセルは壊れているが、底が抜けたわけではないからどうにか物は入る。
しかし、内容物の大きさや質量を無視する効果は失われてしまったらしい。
地図、食料、名簿等の基本支給品はどうにか納まった。
けれど、
「……この剣は無理、だね……」
地面に倒れているマスターソードを眺める。
もともと、インデックスの腕力では運ぶのもやっとという重さの剣だ。
ランドセルの本来の機能が破損し、背中に傷を負っている状態では到底運べるものではない。
諦めてその場に放置して、インデックスは歩き始めた。
生きているなら、一刻も早くやらなければならないことがある。
もともと、インデックスの腕力では運ぶのもやっとという重さの剣だ。
ランドセルの本来の機能が破損し、背中に傷を負っている状態では到底運べるものではない。
諦めてその場に放置して、インデックスは歩き始めた。
生きているなら、一刻も早くやらなければならないことがある。
「ヴィータを止めないと……!」
それは、愚かしいほど楽観的な考えなのかもしれない。
インデックスはまだ、ヴィータのことを信じている。
信じる根拠は何もない、強いて言うなら自分がまだ生きていること、それだけだ。
ヴィータはなぜ止めを刺して、インデックスの死を確認しなかったのか?
その疑問に対してインデックスはいくつかの答えを推測する。
偶然かもしれない。気紛れかもしれない。
インデックスの傷が致命傷に見えたから放っておいたのかもしれない。
或いは。――まだ、迷いが残っているのかもしれない。
そんなか細い期待に、縋りたくなってしまう。
だから、
インデックスはまだ、ヴィータのことを信じている。
信じる根拠は何もない、強いて言うなら自分がまだ生きていること、それだけだ。
ヴィータはなぜ止めを刺して、インデックスの死を確認しなかったのか?
その疑問に対してインデックスはいくつかの答えを推測する。
偶然かもしれない。気紛れかもしれない。
インデックスの傷が致命傷に見えたから放っておいたのかもしれない。
或いは。――まだ、迷いが残っているのかもしれない。
そんなか細い期待に、縋りたくなってしまう。
だから、
真っ暗な世界。照らし出すのは手中の懐中電灯ただ一つ。
道を示すのはちっぽけな磁石だけ。信じる仲間が待つ神社は、未だ遠い――。
道を示すのはちっぽけな磁石だけ。信じる仲間が待つ神社は、未だ遠い――。
【A-4/砲撃跡地(南東・才賀勝死亡地点)/1日目/???】
【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:軽度の貧血、背中に大きな裂傷跡と火傷
[装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストⅤ、葉っぱの下着
[道具]:支給品一式(食料-1日分、時計破損)、 ビュティの首輪
[思考]:速くみんなに伝えないと……!
第一行動方針:神社に戻る。
第二行動方針:ヴィータおよびアリサの捜索。 紫穂と双葉も気になる。
第三行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。
第四行動方針:状況を打破するため情報を集める。
第五行動方針:普通の下着、てか服がほしいかも。
基本:誰にも死んで欲しくない。この空間から脱出する。
[備考]:ランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。
時計が壊れて現在の時間が分かりません。少なくとも周りは暗い。
マスターソードは重くて持てないのでA-4/砲撃跡地(南東・才賀勝死亡地点)に放置しました。
【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:軽度の貧血、背中に大きな裂傷跡と火傷
[装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストⅤ、葉っぱの下着
[道具]:支給品一式(食料-1日分、時計破損)、 ビュティの首輪
[思考]:速くみんなに伝えないと……!
第一行動方針:神社に戻る。
第二行動方針:ヴィータおよびアリサの捜索。 紫穂と双葉も気になる。
第三行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。
第四行動方針:状況を打破するため情報を集める。
第五行動方針:普通の下着、てか服がほしいかも。
基本:誰にも死んで欲しくない。この空間から脱出する。
[備考]:ランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。
時計が壊れて現在の時間が分かりません。少なくとも周りは暗い。
マスターソードは重くて持てないのでA-4/砲撃跡地(南東・才賀勝死亡地点)に放置しました。
【吉永双葉@吉永さんちのガーゴイル 死亡】
双葉の死体の近く(A-4/砲撃跡地)にコキリの剣と肩紐の切れたランドセルが落ちています。
双葉の死体の近く(A-4/砲撃跡地)にコキリの剣と肩紐の切れたランドセルが落ちています。
≪186:集結の夜 | 時系列順に読む | 188:破れた誓い、そして…≫ |
≪186:集結の夜 | 投下順に読む | 188:破れた誓い、そして…≫ |
≪183:血と涙がまだ足りない | インデックスの登場SSを読む | 208:山頂を見上げて≫ |
双葉の登場SSを読む | GAME OVER | |
ヴィータの登場SSを読む | 201:星は届かぬ空から堕ちる -Artificial magician-≫ | |
紫穂の登場SSを読む |