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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • ワスレナグサ

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

ワスレナグサ

最終更新:2010年06月09日 09:05

Bot(ページ名リンク)

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だれでも歓迎! 編集

ワスレナグサ ◆v5ym.OwvgI



遠くでざあざあと振り続ける雨の音で、なのはは目が覚めた。

目が覚めた、と認識したことから、自分が今まで眠っていたことを認識する。
直ぐにバッと起き上がり、あたりを見渡す。
知っているような、知らないような景色。
……どうやら工場の仮眠室のようだ。
あの猫の死体がないということは、別の部屋だろうか。

ここまで来た記憶がないということは……

「あ、気がついた?」

音に反応したのか、声をかけてくる人がいた。
声のしたほうを向いてみると、こちらに背を向けたリンクがいた。

「えっと……リンクくん?」
「ん?」
「あ、えと、どうして私はここにいるの……かな」

その言葉にリンクはああ、と相槌をうち、

「エヴァとの戦いの後、君たち皆気絶しちゃってね。
 夜風に当たったまま眠ったら風邪をひいちゃうとおもって、
 とりあえず、建物の中に運んだんだ。雨も降ってきたし、正解だったよ」


リンクはなのは達を工場に運び、この部屋に入れたのだ。

しかし同年代の子供と比べると、はるかに鍛えられたリンクではあるが、
流石に子供を3人抱えて歩くことはできなかった。
故に彼女たちを順に背負って工場への長距離走を三往復したのだ。

でていくパタリロとは出入りする道が違い、出会わなかったのは幸か不幸か。

最後のアリサを運んでいる最中には雨が降り始めていた。
そのアリサはカレイドルビーが気を利かせて、今はパジャマ姿で眠っている。

その後なのは達の怪我の治療をし、自身も休憩をとってしばらくして今に至る。
このような場で全員が休むのが不用心だと思われるかもしれないが、
リンクはこれまでも野生動物のいる場所で野宿をしたりして、
多少の物音でも目を覚ますことができるくらいには、危機感知の感覚を育てていた。
なのはのベッドの衣ずれの音で目を覚ますことができたのも、そのおかげだ。

それに今この場には疲れ知らずのカレイドルビーがいる。
多少疲れで感覚が鈍ってもそうそう相手に後れを取ることはない。


「とと、そうだ。それ着てみてよ」

そういった彼が後ろを向いたまま指差したのは白い服だ。
リンクがこの部屋にあったシーツを服の形に切り裂き、
工場にあった先のとがった鉄とシーツをねじって作った糸で縫った粗末なものだ。

リンクとは違う世界の勇者や、その妹が見たのなら「ただのぬのきれ」と言い張るような代物である。

彼のその言葉に疑問符を浮かべるなのは。

『なのはさん、服着てないでしょう?』

響いた音の方を見てみると、カレイドルビーが立てかけられてあった。
その傍のベッドではアリサが寝息を立てている。

現在のなのはは裸だ、素っ裸だ。生まれたままの姿だ。
エヴァの魔法で武器等と一緒に吹き飛ばされて、消し飛んでしまった。

『それを不憫に思ったリンクさんが、仕立ててくれたんですよ。
 それはもう、なのはさんの体中のサイズを測りまくってですねぇ……』
「うえぇぇ!? ち、違うよ! 僕のサイズに合わせただけで、君のサイズを測ったわけじゃあ……」
『いやいや~。それでも生まれたままの姿のなのはさんを背負ってここまで運んだことは事実ですよー』
「うわあああぁぁぁぁぁ……」

ルビーがなのはにあることないこと言い、
それに狼狽したリンクがとたんに真っ赤になり頭を抱え込む。
さっきまでの冷静さが嘘のようだ。いや、冷静になるように自分に言い聞かせていたのか。


服はリンクの言ったとおり、自分のサイズと同程度の大きさに作った。
子供のサイズはそれほど違わないものであり、
なのはは9歳、リンクは8歳ぐらい、といったところだろうか。
それにリンクの手先の器用さが幸いし、
なのはが着てみても、多少大きいと感じたぐらいで違和感なく着こめた。

「うん、ちょうどいいみたい」
「う、あ、え、そ……そっか。それはよかった。あ! でもいっとくけど僕は本当に……」
「うん、解ってる。それじゃあ私はいくね。服、ありがと」
「……!」

なのははベッドから降り、出口に向かって歩き始める。
リンクはそれを遮り、なのはの前に立ちふさがる。
先ほどの赤面は消え失せ、真剣な顔でなのはを見つめる。

「……なにかな」

無表情で問いかけるなのは。

「アリサは君と一緒にいるつもりだよ。そのアリサを、君は置いて行くの?」


その問いに、リンクは返す。
問いかけるようではなく、確認するように。

「私がいなくなるって言うのがその答えにならないかな。
 私はアリサちゃん達と一緒にいられない。いたらいけないんだ」

それに返すなのはもは、屹然とそう言う。

「アリサ達はそう思ってないよ? 君が彼女たちを仲間じゃないって言っても、
 彼女達は絶対なのはを追いかける」
「だから、アリサちゃんたちが眠っている間にここを出るの。
 私がどこに行ったかわからなければ、追いかけられないでしょ?
 ……どいてくれないかな?」

……滅茶苦茶だ。
その程度で諦めるような彼女たちじゃない。それはリンクも分かってる。
自分より彼女たちとの付き合いのある目の前の少女が、それに気付かないはずがない。

「……君はアリサ達から逃げるんだね?」
「……」

無表情だったなのはの顔に、僅かに別の色が見えた。
答えは、ない。

「ここで君を通したら、それから君は一体どうするつもりなんだ?」

リンクは別の問いを出す。

「……今までと変わらないよ。殺すんだ。このゲームに乗って人を殺しちゃった人たちを。
 その人たちを殺さない限り、これからも死んで行く人が増え続ける」
「それは違う……。こんなことになったのはジェダのせいだ。
 もともとは殺し合いに乗らないような人だって、ジェダのせいで殺し合いに乗ったんだ。
 ……そんな人たちも殺しちゃうのか?」
「でもジェダに乗せられたとはいえ、殺さなくていいはずの人たちを殺すことに決めたのはその人だよね?
 ならその人たちは殺さなくちゃいけない悪人だよ」

リンクがなのはの問いに否定をしても、なのははそれをさらに返す。
埒が明かない。なのはの決意は固すぎる。


「なら……ヴィータはどうなるんだ?」

その問いに、なのははわずかに反応を見せる。
先ほどよりも大きく。

「ヴィータも殺し合いに乗った。たぶんはやてを生き返らせるためにね。
 インデックスはヴィータに後ろから刺されたらしいし、アリサも襲われた。
 ヴィータのことはどうするんだ?」

「……ヴィータちゃんも殺さなくちゃいけないよ。
 贔屓なんてしちゃいけない。殺し合いに乗った人たちはみんな殺さなくちゃ」


その返答をする時のなのはの顔は尚無表情。
いや、あえて無表情でいるようにしているようだ。

なのはの決意は固い。
親友のアリサでも、インデックスの祈りでも、
そして恐らくなのはと同じ道を選び、そしてなのはより遥かに経験を積んだエヴァでも、
その決意を変えることはできなかった。
だけど、彼女は迷っている。

あと一歩。
その一歩を自分が歩かせることができたら…


「……ヴィータは放送を聞くまで殺し合いをする気はなくなってたよ。
 ヴィータが殺し合いに乗る気になったのは……はやてが死んだからだ」
「………っっ!!」

目に見えてなのはの様子が変わる。
その目を見開き、口からカチカチと音が聞こえ、体が震える。

「そう、そうなんだ。そうなんだよ。
 私ははやてちゃんを殺した。だからはやてちゃんの分も、皆を守らないといけない。
 そのために私は、たくさん殺すんだ!」

そう震える声で発したなのはの顔は虚ろで、
リンクにはそれがまるで誰かに助けを求めているように、
そしてその助けをあきらめているように見えた。

「はやてって子は、人を殺すことを正しいって思う人間なのか?
 人を傷つけて平気な子なのか?」

「そんなことない! だけどはやてちゃんを殺したのは私で!
 私ははやてちゃんの分まで……頑張らなくちゃいけなくて……!」

なのはは流されている。リンクははっきりそう感じ取った。
自分の犯した罪を償うために、自分を捨て、罪を償おうとしている。
その行為が本当に正しいのかという思考も放棄している。

「殺されたから殺して、殺したから殺されて……
 そんなことばかり続けて、このゲームが終わるわけないよ。
 殺された人にも、仲間がいる。ゲームに乗った人にも、仲間がいる。
 なのはのやっていることは、このゲームに乗る人を増やす行為だ。」

故にリンクはそう言った。
なのはの行いは間違えていると。

「じゃあ……どうすればいいの?
 私は皆のことを守りたくて……
 そのために殺さなくちゃいけないなら私がって……」


リンクの言葉に、なのはは語気を強くして問う。
そこに今までのような無表情な悪魔はおらず、あるのは大切な人を守れず悩む少女だけだ。

「なんで、そう考えるんだ?
 なんでそんなに辛そうにしてるんだ?
 なんで何かに耐えるようにしている?
 なんで……なにもかも自分ひとりで背負おうとするんだ?」

一人でできることなんてたかが知れている。
仲間がいれば、それだけで頑張れることをリンクは知っている。

「一人で悩むから息詰まるんだ!
 なのはは独りじゃない。
 ここには友達がいる、仲間がいる。僕も君の仲間だ。
 仲間で一緒に考えて、悩めば、きっと……いや、絶対答えが見つかる!」

「だけど! 私はたくさん人を殺した!
 たくさん人を傷つけた!
 そんな私が友達を作っていいはずがない!」

なのはにもう、感情を抑えるだけの余裕はない。
その目尻には、うっすらと涙がたまり始める。

「それを決めるのは君じゃない! その友達だ!
 僕は君を仲間だと決めた! 君が何と言おうと君について行く!
 アリサもインデックスも、絶対そう言うはずだ!」

「でも……私は……」

その瞳に、先ほどの虚ろさはない。
凍らせていた感情が、想いが、溢れ出して、だけど形にならない。

「そうだ。君ははやてを殺した。アイを、コナンを殺した。
 はやて達だって、この島でやりたかったことがあるはずなのに、君はそれをできなくした。
 だったら、彼らへの罪を償うなら、彼らがしたかったことをするべきなんじゃないのか?」

潤んだ瞳で、なのはがリンクを見つめる。

「死んだ人、殺した人のことを忘れないだけじゃだめだ。
 殺した事実だけを忘れないんじゃない。その人がどんな人だったか、
 どんなふうに生きていたのか、どんな願いを持っていたのか……
 その人がその人たる理由を知らなくちゃ。
 ただ殺したという事実を忘れないんじゃない。その人がどんな人だったか、それを忘れないようにしなくちゃ」
「だ……だけど……私はコナンくんのことも、哀ちゃんのことも知らなくて……」
「知らないなら知ればいい。僕はアイのことを知ってるし、コナンのことを聞いている。
 それにここから脱出すれば、コナン達の世界に行くこともできる」

そう、ジェダを倒すことができたのならそれができる。
リンクも梨花の世界に行くことに決めていた。


「はやてに、謝ろう。コナンに、アイに謝りに行こう。
 君はコナン達に一度も謝っていない。死んだ人たちに謝っていない」
「…………っ」

なのはは学校で、死んだ人たちに謝っていない。
残した人たちには謝罪こそすれ、心は込めていない。
そして自分のやったことに弁解もなにもせずに去ってしまった。

まるで自分のやった行いから逃げるように。
自分の行いに正面から向き合う勇気がないように。

なのはは、堰を切ったように、涙を溢れ出した。

「……ごめんなさい」

座り込むなのはは、屈んでその顔が見えない。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」

リンクはその姿が見ていられなくて、だけど何もせずにはいられなくて、
なのはの髪を撫でる。

「……ふぇ……っぇ……」

ぎゅっと、なのはが両腕を回し、リンクのお腹に顔を埋める。
リンクは優しくぽんぽんっとなのはの頭を叩いた。

「……雨が止んだら、まずはコナン達に謝りに行こう。ニケ達も学校にいるはずだ。
 それから謝って、ニケ達とも一緒に話をして、そしたらよく考えよう。
 自分が何をしなくちゃいけないかじゃない。自分がなにをしたいのかを。
 大丈夫。奇跡は絶対起こせる。僕達がそれを起こそうとすれば。
 知ってる? 僕はこれでも時の勇者なんだ。
 少なくとも僕はそれで、二つの世界を救ってきた。
 この世界も、どこかにきっと奇跡を起こせる勇者がいるはず。
 それは僕かもしれないし、君かもしれない。
 誰が勇者なのかわからないけど、皆があきらめない限り、きっと勇者は現れる」

腕の中のなのはは、その言葉が聞こえたのか、
ほとんど意味を持たない、ただの嗚咽となっている音を漏らす。
リンクは黙って、その頭を撫で続けた。


そして想う。
彼女がどんな選択をしようと、自分は彼女について行こうと。









   ※   ※







泣き疲れたのかすうすうと寝息を立てたなのはをベッドに戻し、リンクは元いた場所に戻り、楽な姿勢を取る。

『いやいや~まさかあなたがなのはさんの凶行を止められるとは思ってませんでしたよ~』
「うん……そうだね。僕はアリサやインデックスよりなのはのこと知らないし、
 僕なんかが考えた彼女の気持ちが本当にそうなのかっていうのもわからないし」
『それになのはさんを抱きしめたあの包容力! いや~男の子って偉大ですねぇ~』
「~~~っ!! それはその……」
『時の勇者とは。大きく出ましたね~まああなたの姿ですと森の妖精さんといった方がしっくりきますが』
「あ、う、ま、まあそれはよく言われるけどさ」

茶化すルビーに乗せられるリンク。
そこにさきほどのシリアスさは微塵もない。



実際本人が言ったように、リンクはなのはのことをアリサ達より知らない。

だがリンクは、彼女たちより遥かに色々なことを経験している。
何度も命の危険を潜り抜け、二つの脅威と戦い二つの世界を救った。

大きな脅威と戦ったという意味ではなのはも十分経験を積んでいる。
だがなのはは人の死を知らなかった。
戦いで人が死ぬということを、この島に来るまで知らなかった。

なのはも、戦いの中で別れを経験したことはある。プレシアやリィンフォースがそれに当てはまる。
だがプレシアは虚数空間に落ちたため、死亡ではなく生死不明であるし、
リィンフォースも死亡というより消滅という形でなのは達のもとを去った。

仲間が死ぬ、誰かに殺される、自分が殺す。
そうした経験を、なのははここにくるまでしたことがなかった。


『経験』
その部分だけは、リンクはここにいる4人の誰よりもぬきんでていた。
だからこそ、リンクはなのはが何故こうなってしまったのか気付けた。

この島でのなのはの凶行を今一番知っているのもリンクだ。
彼は学校でのなのはの行いを知り、そのなのはに怒りをぶつける人を知り、
そしてそんななのはを気遣う友達を知った。

今のなのはの行いを、一番知っていたのはリンクだった。
だからこそか、彼はなのはを止めることができた。


そしてエヴァと同様、なのはが流されていることに気付けた。
エヴァはリンクに勝る経験でそれに気付いたが、リンクは自分との違いでそれに気付けた。

デクの樹サマにいわれてコキリの森を飛び出した。
だけど世界を救うことを選んだのは自分の意志だ。
ハイラルを救う時の勇者になった。
だがそれも、ゼルダを救うという目的のために、自分自身で選んだ。

そこに義務があったかもしれない。責任があったのかもしれない。
だけどリンクは、常に自分で自分の道を選んできた。

リンクはいつだって、自分の意思でやることを選んできた。


だからこそ、罪に縛られ、自分の意志で選択をしなかった今のなのはに、リンクも気付くことができたのだ。





「冗談は置いて、まじめな話があるんだ」
『ほほ~う。いい男は話を逸らすのもうまいということですか』
「違うって! ……ルビー、あの放送について考えたことがあるんだけど」
『あの放送というと……死者蘇生についてですか?』

話の内容が内容だけに、ルビーもすぐに真剣な声に切り替える。
二人の言う放送とは、3人を運んでいる最中に聞いた放送についてだ。


死者を生き返らせる力を持つジェダ。
それを見た時のリンクは、ジェダの想像を絶する力の片鱗を感じた。

リンクが戦った強敵、ガノンドロフやムジュラの仮面でも死者の蘇生なんてことはできなかった。
できたとしても不完全な蘇生。所詮動く死体といった感じな存在しかしらない。

だがジェダの力で復活したQBは、生前の姿のままで蘇生した。
恐らく、その能力や知性も生前のままなのだろう。

未だかつてない力に脅威を感じていたリンクだったが、落ち着いてくると一つの可能性に至る。


「あの力も、ここに呼ばれた誰かやその誰かのいる世界から持ってきたんじゃないかって思ったんだ」
『はあ……そう考えた理由をお聞きしましょうか』
「うん、えっと、僕が時の勇者だっていうのは冗談じゃなくて本当なんだ。それでね……」

リンクがそう思ったり理由に、学校の情報交換がある。
学校での情報交換はかなりの多岐にわたった。
お互いのこの島での動向、
自分たちの知っている人たちの情報、
これからの行動方針、
そして島に来る前の自分たちのこと。

そしてその情報交換の中で、道具についての話も出てきた。
曰く、支給品の中には自分たちの世界の道具がある可能性があるということだ。

ブルーが持っているという年齢を偽る薬は小太郎の世界にあるものらしいし、
小狼が持っていた蝶ネクタイ型変声器は、コナンが持っていたものらしい。
そしてコナンたちは小狼と縁のあるクロウカードを持っていた。
さらにいえば、現在リンクが持っている剣も、リンク自身がもともと持っていた剣だ。

これだけの事実があったのだ。
その可能性は高いと判断し、彼らはお互いの世界の道具についての情報も交換していた。


リンクからは、冒険で使ったフックショットやフェザーブーツ等の道具を。
小狼からは、クロウカードと呼ばれるカードの種類をいくつも。
そして小太郎は自分の世界に出回ってる薬や、もしかしたら似たような効果のある道具があるかもと、
アーティファクトという道具についても教えてくれた。

梨花はスタンガンや催涙ガス、閃光弾等の道具について教えてくれた。
小狼や小太郎にその知識の出どころを聞かれて「ニパ~☆」とごまかしていたが。


その情報の中でリンクが特に興味を引いたのは、カシオペアという道具である。
条件はいろいろ必要だが、そのカシオペアがあれば、誰でも(というと語弊があるが)時間移動ができるらしい。

時の勇者という力を持って、タルミナという異世界で、
時のオカリナで時の歌を使って初めて時間を操れるリンクは、
マスターソードに認められて、自分が特別な存在であると少なからず思っていただけに、
ちょっとしたショックを受けた。


「だから僕はこう思ったんだ。
 自分が特別だと思った力も、別の世界ではそうでもなかったりするんじゃないかって」
『いえいえ……それは十分特別な力だと思いますよ?
 時間の逆行や未来への跳躍を自在にできるというなんて、私からしてみれば魔法や奇跡の領域です』
「う~~ん、でも、いろいろな世界を探してみれば、それを当然のものとしている世界もあると思うんだ」
『それはどうなのかわかりませんが……グルグルとか、デバイスによる魔術といった異世界の力を知った身としては、完全に否定することはできませんねぇ……
 まあつまり、リンクさんのいいたいことは、死者蘇生も当然に行える世界がどこかにあると考えてるってことですか?』

そして、自分が特別でないと知ったリンクは今回の件でこう考える。
ジェダに死者蘇生の力があるのなら、別の世界でも死者蘇生をできる人たちはいるんじゃないか、と。

「うん、それならジェダを倒したあとで、その世界を見つければ死んだ人も皆救える。
 そうすればヴィータも、それからレックスだっけ? タバサって妹を探してる子も、殺し合う必要はなくなる。
 誰かのために殺し合いをする必要がなくなる」

ゲームに乗っていると一口にいってもその理由は様々だ。
だけどその理由までは知らないことが多い。

トマが襲われたというアルルゥみたいに帰るためにゲームに乗った人、
学校で小狼達とともに戦った銀髪の少年みたいに殺し合い自体を楽しんでる奴、
レックスやヴィータのように、ここに呼ばれた誰かの為に殺し合いに乗った人。
今は理由は分からない、ブルーやイヴ。

ゲーム自体を破壊できればアルルゥがゲームに乗る理由はなくなるし、
死者蘇生がジェダ以外にもできるとわかれば、レックスやヴィータも乗る必要はない。

流石に、銀髪の少年のようにゲーム自体を楽しんでいる人はどうしようもないが、
ゲームに乗った理由によっては、それを説得できる可能性があるのだ。

「……まあ、そのことを考える前に、まずはこの首輪とジェダを何とかしなくちゃいけないんだけどね」
『先は険しいですね……』
「うん、でも道は見えてきた。首輪をはずして、ジェダへの道を探して、倒す。そして世界を回って死んだ人も含めて、皆を救う」
『簡単に言ってくれますが、私達はまだ首輪の外し方も分かってませんけど……』
「う……確かにそうだけど、首輪のことなんて僕には分かんないし……」


実際、いくら手先が器用といえど、リンクの能力では首輪の解除なんてまず不可能だ。
だが敵の隠れ場所を探すのはリンクにできるし、たぶん得意だ。
そこから先のジェダの撃破も、彼にもできることだ。

「でもほかのことなら僕にもできるし、できることはやっておこうと思うんだ」
『そうですね、ならば私にできることは世界を面白おかしく作り変えることです!』
「ぁ~~……うん、ほどほどにね。皆で笑って、このゲームを終わらせよう。
 それじゃ、僕もちょっと休むから、見張りは任せるよ」
『はいは~い、おやすみなさい、勇者さん』



勇者と呼ばれるのは、なんだかくすぐったくもうれしい響きだった。


【A-3/工場仮眠室/2日目/黎明】


【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
[状態]:睡眠中、左太腿と右掌に裂傷、左肩に打撲、足に軽度の凍傷(治療済み)
[装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説
[道具]:基本支給品一式×5(食料一人分-1、飲料水を少し消費)、クロウカード『希望』@CCさくら、
   歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録、時限爆弾@ぱにぽに、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、
   じゃんけん札@サザエさん、ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、
   祭具殿にあった武器1~3つ程、祭具殿の鍵、裂かれたアリサのスリップ(包帯を作った余り)
[服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。
[思考]:可能性は……
第一行動方針:なのは達を守る。
第二行動方針:なのはやインデックスと情報交換。
第三行動方針:どんな選択をしたとしても、なのはについて行く。
第四行動方針:もし桜を見つけたら保護する。
第五行動方針:ゲームに乗った人間は、説得する(無理なら……)
第六行動方針:死者蘇生の可能性を探す。
基本行動方針:ゲームを壊す。その後、絶対に梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。
参戦時期:エンディング後
[備考]
リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます。
(少なくとも剣ではないと思われます)
祭具殿の内部を詳しく調べていません。
カレイドルビーと情報交換しました。これまでのアリサの動向を知っています。


【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:睡眠中、魔力消費(極大)、両手首から軽く出血、背中に軽度の凍傷(治療済み)
    頬骨と肋骨一本にヒビ、泣いたことによる体力消耗
[装備]:なし
[道具]:なし
[服装]:シーツでできた服
[思考]:……。
第一行動方針:自分が殺してしまった人たちに謝りたい
基本行動方針:自分の罪を償う。
[備考]
深夜12時の臨時放送を、完全に聞き逃しました。


【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:睡眠中、高熱、意識朦朧、全身に軽度の凍傷、軽い貧血気味、
   背中に大きな裂傷跡と火傷、足裏に擦過傷(共に応急手当て済み)
[装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストⅤ
[道具]:支給品一式(食料-1日分、時計破損)、ビュティの首輪、鉄製の斧@ひぐらしのなく頃に(?)
[服装]:私立聖祥大付属小学校の制服の下に水の羽衣。背中と足にシルクの包帯。
[思考]:……
第一行動方針:なのは、アリサと話をする。
第二行動方針:ヴィータを捜し、説得する。
第二行動方針:ニケ達と合流する。
第三行動方針:紫穂の行方の手掛かりを探す。エヴァの説得も諦めていない。
第四行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。
基本行動方針:誰にも死んで欲しくない。状況を打破するため情報を集め、この空間から脱出する。
[備考]
拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。
インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。
深夜12時の臨時放送を、完全に聞き逃しました。


【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:睡眠中、全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(深い切り傷)
    上記の怪我は全て応急処置済み。精神負担大(睡眠によって回復中)、足と両手に軽度の凍傷
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night
[道具]:なし
[服装]:パジャマ。変身を解いたらショーツ一枚。
[思考]:……。
第一行動方針:なのはと話をする。
第二行動方針:リンク、インデックスと情報交換する。
第三行動方針:はやての遺志を継いで、なんとかする。
基本行動方針:(なのはと一緒に)ゲームからの脱出。
[備考]
深夜12時の臨時放送を、完全に聞き逃しました。
カレイドルビーは臨時放送を聞いています。


≪253:星影のワルツ 時系列順に読む 256:霧けむる城≫
≪253:星影のワルツ 投下順に読む 255:月の下で≫
≪242:許されざる者(前編)
≪245:臨時放送、あるいはイレギュラー
リンクの登場SSを読む 273:つながり(前編)≫
インデックスの登場SSを読む
アリサ・バニングスの登場SSを読む 280:想いは百秒で砕け散る≫
高町なのはの登場SSを読む 265:高町なのはの過ごした一日(前編)≫

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