アルガンは、
新ソ連が擁する
十三使徒の一人、
イーゴリ・アンドレイビッチ・ベゾブラゾフの切り札である
戦略級魔法トゥマーン・ボンバを運用するための
CADである。
アルガンとはオルガンの意味で、この
CADを見た政府高官が筐体の巨大さと左右背後にパイプを並べている形状を指して「まるでパイプオルガンのようだ」と発言したことに因んで命名された。
一車両をまるごと占める大型の筐体で、列車で牽引することで線路上という制約を受けるものの
新ソ連国内を縦横に移動することができる。
付属する大型コンピューターが観測機器から得られる位置データを
CADで使用できる形式に変換し、超遠距離照準を可能としている。
また、術者側の負担を減らすための工夫がなされており、ベゾブラゾフ自身の精神内で
魔法式の諸元を指定する代わりにコンピューターのコンソール上で全ての条件を指定して、それを元に起動式を組み立てることで、普通の
魔法師には不可能な極めて複雑な
魔法式を構築できる。
更に、
トゥマーン・ボンバの発動を補助する外部端末『イグローク』を接続することも可能となっている。
同様の大型コンピューター付属
CADは新ソビエト科学アカデミー極東本部にも据え付けられており、そちらのほうがコンピューターの性能では上回っているものの、イグロークを利用するシステムは備わっていない。
伊豆の別荘に滞在する
司波達也の抹殺任務において本
CADが使用されたが失敗。
後に一高で授業中の達也を抹殺するため再度使用されたがまたも失敗し、今度は反撃の
雲散霧消によりアルガンは分解、消失した。
コメント
最終更新:2022年06月01日 16:55