シュガーランド連邦・砂糖資源枯渇危機(移転茶番企画)


シュガーランド連邦の砂糖資源枯渇による国家移転計画

大規模作戦「アンドロメダVI




※この企画はシュガーランド連邦の領土移転に伴う個人の茶番企画です。




概要


シュガーランド連邦政府は統一歴0196年5月、国家非常事態宣言を発令。
近年危ぶまれていた自国内の砂糖資源の急激な減少により近い将来の資源枯渇が確定的となった為である。
シュガーランド連邦での砂糖資源は単なる食材に過ぎず、同国内での先進的万能エネルギー資源として様々な方面で国民、国家全体の基盤となっていた。
しかし、その夢のエネルギーは0190年以降急速に減少していることが判明した。連邦政府は解決策を模索していたが予想を遥かに上回る速さで消費されていき国家全体の最優先事項として代替エネルギーの発案か新天地の模索を並行して進めていたが最早一刻の猶予もなくなった連邦政府は新天地への移動を決定した。
研究によると”グレイヴォルフ連合王国”と”シランナ社会主義連邦共和国”の間の土地が砂糖産出量も問題なく、また国家運営も滞りなく可能としてこの土地が選定され、0196年5月に国家移転プロジェクト”アンドロメダVI”が立案された。
しかし、アンドロメダ計画の準備が進む中で連邦政府の中で対応が二転三転。州の一部では不満が高まり、連邦政府及びこの作戦の運営組織からも具体的な説明がないまま時間が過ぎていった。
この混乱の中で国内の一部で連邦制国家へ移行する前の王党派がを反政府運動を開始。運動はヒートアップし0195年の冬、王党派の武装集団によるクーデターが発生。奇跡的に無血で成功し当時の大統領は辞任を表明。連邦政府とシュガーランド連邦共和国は事実上崩壊し、新たに王党派の女王が即位するとともにシュガーランド王国の樹立がここに成された。
宙吊り状態になったアンドロメダVI計画だったが王党派が引き継ぐ形で迅速に建て直し約2年にも及ぶ移転計画によって国家と国民は完全に移行が完了した。


王党派の居住する地方。


顛末



年月 出来事
195年1月   国内での砂糖資源の備蓄が残りわずかに。国家的危機が浮き彫りに。
195年2月   連邦政府、対応を協議するも非公開のまま進行。議会の空転が続く。
195年5月   連邦政府、国家非常事態を宣言。移転先候補地を検討する専門部会「国家移転予備委員会」が発足。だが報告の大半が伏せられる。
195年6月   王党派の構成国政府が独自に情報収集を開始。報道もこれを追随。
195年8月   連邦中央政府が漸く対策本部を立ち上げるもメンバー同士でそれぞれ主張が対立、迷走し凍結状態。実質的に動かず。
195年9月   これらの情報が王党派にリークされ、首都で反政府集会が発生。王党派支持を掲げるデモへと発展。
王党派将校らが密かにクーデターを計画。
195年10月  対策本部により「アンドロメダ作戦」草案が完成。王党派は極秘裏に実行計画段階へ。王領州軍が資材確保を開始。
195年11月  クーデター発動。無血成功。首都を平和裏に制圧し連邦大統領は辞任。
196年12月  王党派指導者が摂政として暫定政権を主導。国民投票の実施を宣言。
196年1月   各構成州、王党派の誠実な対応に支持を表明。街頭署名運動が全国へ拡大。
国民投票実施。「王政支持」がおよそ90%にも上る。連邦政府を正式解体。
196年2月 シュガーランド王国政府が正式に樹立。初代女王が即位。
196年4月 国家移転計画アンドロメダVI、開始。
198年2月 移転を希望した国民の全てと国家機能の完全移転が完了。
2月14日をもって女王より正式に国家移転計画アンドロメダVIの終了が宣言された。作戦期間1年10ヵ月。
また、同日を正式なシュガーランド王国の建国日として制定する。

国民を乗せて飛行する作戦中のC-90戦術輸送機。

此方も同作戦中のC-1A スレイプニル戦略輸送機。


計画の概要



国家移転計画”アンドロメダVI”は全部で6段階の工程に分けられて移転作戦を行った。
作戦の第2段階までで最低限の基礎インフラを築き、第3段階からは徐々に国民の移送と受け入れを開始した。
更に新天地の開拓と調査、及び旧領土の待機国民へのケアも行い移送作戦が安定化してくると旧領土の管理体制も徐々に縮小。
全6段階の作戦が完了した現在は国家の更なる盤石化を最優先に取り組んでいる。これが終われば真の作戦完了となるだろう。

第1段階:アルフェラッツI作戦
作戦の目的:移転計画の全容立案と新天地の調査
・王国政府内にて作戦本部「移転統合本部」が正式に設置される。
・旧連邦領土の危険区域を再評価し、移転対象区域を確定。
・王党派系研究機関による気候・土壌分析を元に、定住可能な移転先候補を3地域に絞る。
第2段階:ミラクII作戦
作戦の目的:優先移転対象の抽出と基礎インフラの建設準備
・高リスク地帯の住民・主要生産施設・重要技術者を対象に「優先移転名簿」が作成される。
・移転先候補地における先遣隊(主に王国工兵団)を派遣。
・仮説の行政施設、道路・仮設住宅・通信拠点など最低限のインフラを敷設。
第3段階:アルマクIII作戦
作戦の目的:本格的な住民移送の開始と新都市建設への着手
・優先移転対象者に対する本格的な移送が開始。
・新設される都市において基幹機関(行政庁、衛兵詰所、王立医療局)の設置が急ピッチで進行。
・移住者の生活を支える為の「王国復興支援金」等の支援制度が発表され、王国政府への信頼が強化される。
第4段階:アドラIV作戦
作戦の目的:産業・教育機関の再建と人口バランスの調整
・主要な砂糖精製工場・菓子工房・聖スフレ技術学院などを新都市内に再設置。
・過密化を防ぐため、移転先ごとに職種や技術による定住推奨ガイドラインを設け、誘導を開始。
・旧連邦制下で停止していた王族関連の礼法や教育制度を再導入。
第5段階:ムザルファV作戦
作戦の目的:行政・軍事・物流機能の完全移転と旧領域の縮小管理
・王国近衛軍の本部機能も新拠点に移され、「王国国防警備隊(KDS)」が展開開始。
・王国行政中枢機関が正式に旧首都から新首都へ移転。
・各方面に配置されていた物流拠点も再構築され、王国内物流の再編が完了。
第6段階:セラフェインVI作戦
作戦の目的:全作戦の完了と国民向け成果の発表
・女王陛下による「統合完了宣言」が発表され、国民に王国の未来を示す。
・王国功労者の表彰(主に前線で働いたメイド部隊・設計技師・現地民など)が行われ、団結力が高まる。
・これから先の国家の更なる盤石化を目指して安定化に努める。


移送任務に就くコルヴァトゥントゥリ級強襲揚陸艦。


任務中のコルヴァトゥントゥリと空母ラグナル。


任務中のミサイル巡洋艦ヴァルハラ。移送任務と艦隊の護衛も兼ねた。


各地での移送受け入れの様子。


移転後の経過



時期 出来事
198年3月 アンドロメダ作戦の功績を称え、「国家復興功労章」が王国より関係者に授与される。新首都の都市整備が本格化。
198年5月 旧都市圏での遺棄資源・文物回収を目的としたプロジェクトが始動。王国文化省傘下での運用開始。
198年7月 王国軍内に「近衛メイド連隊」が再編成され、治安維持と儀礼警護を担う。民間の支持を受けて人気が高まる。
198年9月 王国各地に移住者向け定住支援プログラムを発表。砂糖関連産業の復興策と並行して実施。
199年1月 女王による来る統一歴200年記念政策の草案発表。王都を中心とした甘味文化の再興を目指す。
最終更新:2025年07月26日 14:18