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オデッサ作戦

オデッサ作戦は、統一歴203年5月頃よりアークランド軍事統制国で発生した大規模反乱ウクライナ蜂起にて、アークランド政府派と革命勢力との衝突の最前線の一つとなっていた沿ドニエストル軍事地域を起点とする、クリーニングラード青色評議会連盟の現地駐留部隊第1独立機構化偶兵師団"ティラスポリ"が発動した封鎖突破作戦と、それに関連する青評連他、同盟国の救出作戦群の総称である。
作戦による戦闘の規模こそ限定的であったものの、戦闘に参加したAMU(モビルスーツ等)の数としては最大級であり、第1独立機構化偶兵師団は脱出地点にして攻略目標である、革命勢力が占領するオデッサに72機のモビルスーツと数百体もの重コマブロイドを投入した。

オデッサ作戦


オデッサ作戦開始後の戦力配置。
3つの青い駒中央が第1独立機構化偶兵師団"ティラスポリ"本隊。
上下(右翼左翼)は装甲機動大隊
発端:ウクライナ蜂起
年月日:統一歴203年5月/リアルワールド歴2025年11月7日〜14日
場所:アークランド軍事統制国 沿ドニエストル軍事地域〜ウクライナ/オデッサ周辺
結果:沿ドニエストルの青評連人・アークランド沿ドニエストル守備隊が脱出に成功
交戦勢力
クリーニングラード青色評議会連盟
アバルト北征国
統合国家ファントム
K1グループ所属のPMC(内容すり合わせ中の為仮記入)
アークランド軍事統制国 国防戦闘地上軍
クリシチェルノエスク自由地区
アークランド軍事統制国革命勢力 自由主義派
アークランド軍事統制国革命勢力 マルクス・レーニン主義派
アークランド軍事統制国革命勢力 君主主義派
各戦力 クリーニングラード青色評議会連盟
クリーニングラード青色評議会連盟 青衛陸軍第1独立機構化偶兵師団"ティラスポリ"(救出対象) コマブロイド15000人/AMU 72機/重コマブロイド多数
後方支援に志願した青評連民間人(救出対象・運搬,設営作業のみ)22500人
青衛陸軍第12機構化偶兵団 5000人
青衛宇宙軍第1青星機構艦隊 UCG-2270 50隻
青衛空軍第3空挺機動中隊 AMU12機
青衛海軍西第4,5海防戦隊 UCG-0550 6体/UCG-0560 8体
青衛海軍北第2海防戦隊 UCG-0550 3体/UCG-0560 4体
他 脱出用民間船舶200隻とその要員
アークランド軍事統制国 国防戦闘地上軍
クリシチェルノエスク自由地区 黒色青衛軍 600人
統合国家ファントム ファントム北極諸島同盟派遣部隊
・陸軍
両用即応部隊<Sledge-Hammer>
1個歩兵大隊
1個混成即応歩兵大隊
1個混成砲兵中隊
1個混成機甲中隊
2個後方支援小隊
1個ヘリ小隊

・海軍
第1-1機動水上戦闘群
第1-2機動水上戦闘群
第1-1機動打撃群
第1-1支援兵站群

・空軍
艦載機4機
アバルト北征国 ・アバルト北征国国防海上軍
:国防海上軍艦隊
ティアルローゼ型HFFG×2
520型標準駆逐×4
:艦隊艦載機統合航空部隊
NMH-80×12(内早期警戒機2機)
:北征海軍陸戦隊艦隊統合作戦群

・北征国国防陸上軍
:第1中央陸軍集団第77機動防撃連隊
:北征陸軍航空隊
:第7対戦車飛行隊
対戦ヘリ×8
:第702特殊作戦飛行隊
MH-80RVS×8
K1グループ
各戦力 アークランド軍事統制国革命勢力側
アークランド軍事統制国革命勢力 自由主義派 民兵33000人
鹵獲した戦車
鹵獲したAMU
アークランド軍事統制国革命勢力 マルクス・レーニン主義派 民兵58000人
鹵獲した戦車
鹵獲したAMU
アークランド軍事統制国革命勢力 君主主義派 民兵25000人
鹵獲した戦車
鹵獲したAMU

主な経緯

ウクライナ蜂起

アークランド軍事統制国が参戦した度重なる戦争とそれに伴う徴兵率引き上げから端を発する経済・政情不安として飢餓への危惧から、アークランドの圧政打倒を掲げるレジスタンスの影響力が拡大。
ウクライナを中心として、マルクス・レーニン主義、自由主義、君主主義を唱える反政府組織と、それらに加わる無数の武装勢力の蜂起がキエフ・ハリコフ・オデッサ等で開始された。

青評連の動向

+ ...

沿ドニエストルでは…

沿ドニエストル軍事地域は、かねてよりアークランドと青評連による共同運営が行われていた経済都市であり、青評連の企業と計画的に生産された民需品特に工業製品や食料品は、モルダヴィアとウクライナに供給され、影響として大きいとはいえないものの、戦時下での市民の生活を支えていた。

しかし、アークランドでの動員率増加と同時期に、食料や鋼材の供給量を増やすようにという要望が沿ドニエストル労農評議会に連日送られてきていた。
鋼材はともかくとして、沿ドニエストル軍事地域の食糧供給能力は、多く見積もっても数十万人を養うのが精々であり、要求を叶えるには時間が全く足りなかった。

また、東欧大戦では一時的にとは言えミサイルが飛来するなどの攻撃を受ける事となり、その損害の修復に人員を動員しており、労農評議会としては「不可」という返答を送らざるを得なかった。
その後、労農評議会は急遽、全評議員を招集し現状について確認し、現在の状況が続けば、大規模な暴動が起きる可能性大と結論付けた。

最前線となる沿ドニエストル

ウクライナ蜂起が確認された後、状況は労農評議会の予想より遥かに早く動く事となる。

直ぐ近くであるオデッサで、複数の革命勢力を名乗る武装集団が戦闘の末、当都市を占領。そのままモルダヴィア方面へと攻勢を開始したのである。
正規軍に比べ装備に劣ると考えられていた革命勢力は、占領後しばらくはオデッサより動く事は無いというのが労農評議会の考えであったが、占領と同時の進軍は不意を突かれたと言わざるを得ない。

沿ドニエストル軍事地域の防衛をスィーニー・シュワルツ条約に基づいて担う第1独立機構化偶兵師団"ティラスポリ"は、この進撃を想定していたわけではないものの、日頃から防備は万全であり、アークランド軍事統制国政府側として沿ドニエストルの守備に就くこととなる。

沿ドニエストル軍事地域防衛戦

コマブロイド同士の高度な連携能力と、青評連の中でも珍しいAMU部隊を保有する第1独立機構化偶兵師団は、戦闘初期から防衛を有利に進め、皮肉にも隔壁都市としての役割を内戦によって全うすることとなる。

しかし、補給無しで戦うことは不可能である。
ウクライナでの革命が拡大し、規模がウクライナ全土に広がると、ルーマニア・モルダヴィア方面からも革命勢力が流入。沿ドニエストル軍事地域の後方を脅かし、孤立の可能性も十分に考慮に入れられる状態となった。

共に沿ドニエストル防衛に参加していた国防戦闘地上軍の部隊の中では、沿ドニエストルの要塞化された都市を利用しての籠城と、ルーマニア方面への撤退とを主張する者とで意見が分かれていて作戦行動の統制が取れず、士気が低下していた。

不可能

第1独立機構化偶兵師団の上級コマブロイド達は、アークランド・青評連両軍による会議を要求。
それぞれが持ち寄る情報を照らし合わせた結果、民間人を抱えた今の戦力で包囲戦となった場合、結論は以下であった。
・防衛成功の可能性はゼロ
・具体的には3カ月で要塞線は崩壊
・5カ月で沿ドニエストルの半分が陥落
・6カ月で全土陥落、少なく見積もって沿ドニエストル内の市民の7割が死傷または行方不明
・また、包囲が形成されるまでにかかる時間は推定で約2カ月。それまでに撤退または脱出しなければ、陸路での退避も不可能

労農評議会も会議に参加していたが、この結果を受け、沿ドニエストルの戦略的価値は失われた事を確認。
青評連本国に脱出と、その為の援助を要請した。
青評連本国からの返答はその日のうちに行われ、以下を伝達された。
1.以下の戦力等を以て青評連の民間人を救出し、第1独立機構化偶兵師団の退路を形成する。
・青衛陸軍第12機構化偶兵団 隷下5000名
・青衛空軍第3空挺機動中隊
・青衛宇宙軍第1青星機構艦隊
・青衛海軍西第4,5海防戦隊
・青衛海軍北第2海防戦隊
・民間船舶200隻
2.退避可能な資材は全て移動させよ
3.第1独立機構化偶兵師団は、3日以内に脱出の為の作戦を発案・実施せよ、裁量は師団司令官以下将校団に全てを委ねる

沿ドニエストル防衛戦とこれら命令を以て、沿ドニエストル労農評議会と第1独立機構化偶兵師団はスィーニー・シュワルツ条約を完全に履行した者とし、アークランドの現地守備隊も同意。
双方が脱出の為の作戦を計画・実行することとなる。

特に青評連所属の民間人と軍人脱出の為には十分な規模の湾港が必要であり、それを有するのは革命勢力占領下のオデッサ。
第1独立機構化偶兵師団は、自軍の戦力と攻略目標になぞらえ、軍民一丸となった脱出作戦をオデッサ作戦と命名。
速やかに実行に移す事となる。
また、青評連中央政府にあたるクリーニングラード評議会は、沿ドニエストルにおける現状と、孤立しつつある軍民の救出を公表したことにより、青評連の兄弟国を中心に大規模な支援部隊が編成され、青衛軍と合同での大規模軍事行動となった。

戦闘の経過(青評連視点)

+ ...

戦闘開始前(〜2025/11/7)

第1独立機構化偶兵師団は、立案した作戦と実働可能兵力を本国へ伝達した。作戦開始を宣言後、アークランド軍守備隊と共に、沿ドニエストルで就労していた民間人、民間人が必要とする日用品や食料、退避可能な設備・資料を速やかに沿ドニエストル南部へ移送を開始した。
第1独立機構化偶兵師団は、沿ドニエストル攻防戦によって複数の防衛陣地が砲撃または爆撃による被害を少しばかり受けていたものの、高度な個体間ネットワークと重コマブロイドの強固な対空・対戦車武器によってその交戦能力を維持しており、作戦立案時点で14300人のコマブロイド、69機のCpA-006D2、重コマブロイド282体が行動可能であり、うち数値に含まれていない損耗した個体に関しても、南部中心都市ティラスポリにて修復を行っており、一部が戦線復帰可能であった。
沿ドニエストルの民間人はアークランド人を含めて250000人程度おり、うち北部に住居を構えていた人は3割に及ぶ。
第1独立機構化偶兵師団は、北部の民間人が移動に必要な時間を2週間と定め、民間人の退避が進む過程で、徐々に沿ドニエストル北部に配置していた守備兵力を南部へと移し、16日後には完全に沿ドニエストル北部を撤退した。
包囲状態に置かれるまでの予想時間を考慮した性急な移動であったため、軍民問わず徒歩で運べる荷物はキャリーケース1〜2つ分であったという。
退避先となったティラスポリでは、一時的な物資集積所が多数設置されることとなり、そこで民間人が必要な消耗品を配給。空き地には仮設テントによる北部からの避難者の寝床が置かれた。

陽動と突破(11/7 AM5:00〜11/7 PM15:00)

早朝の沿ドニエストルの南端、朝靄が立ち込める平原へ、第1独立機構化偶兵師団隷下の第219,220装甲機動大隊が攻撃を開始。革命勢力に対し左右へ分散展開した。
左翼の第219装甲機動大隊は、本隊とアークランド軍守備隊の支援砲撃の下、噴煙と土煙に守られながら東へ前進。
右翼の第220装甲機動大隊も同様に、包囲網完成に向けてモルダヴィアに向けて前進しようとしていた革命勢力の保有する複数の陣地に向かって突撃を行った。
革命勢力の各陣地からは、アークランド軍基地等より鹵獲した戦車が迎撃のため発進し、重火砲と連携しての装甲機動大隊AMUの撃破を試みるが、部隊としての質で勝る第1独立機構化偶兵師団本隊の砲兵による猛反撃を受け、火点の多数が沈黙。
AMUを全機出し惜しみなしで展開した事で、局所的に機動的・火力的有利を形成し、革命勢力の前線を押し込んだ。
革命勢力の内、最も兵力があり、第1独立機構化偶兵師団と正面から当たったマルクス・レーニン主義勢力の指揮官は、この両翼の攻勢を見て"アークランド軍との合同でのオデッサ以西の蜂起戦力分断とその包囲作戦"と誤認。モルダヴィア方面の守備を厚くし、主力の戦車部隊を西へ集中させようとしていた。
敵戦力の偏りを複数回にわたる偵察によって確認した第1独立機構化偶兵師団の本隊(12,000名のコマブロイドと重コマブロイド)は、作戦の第二段階開始を命令、中央突破を敢行した。
既に2個装甲機動大隊にこじ開けられていた革命勢力の防衛線は、兵力の再編も追いつかないまま本隊との正面からの衝突を許し、質・量ともに圧倒的な劣勢から瞬く間に崩壊。革命勢力の民兵達はオデッサ方面へと潰走を始めた。
第1独立機構化偶兵師団本隊の後方では、民間人や資材を載せた、軍民問わず多数の輸送車両が、コマブロイドやアークランド軍兵の護衛の下でゆっくりと南下を開始。
沿ドニエストルからオデッサ方面への退避ルートが確実に開かれていった。

軌道爆撃の開始(11/7 PM15:00〜11/9 AM8:00)

オデッサ北部を拠点とする革命勢力の内の君主主義派司令部は、2個装甲機動大隊の戦力の比重と、第1独立機構化偶兵師団本隊の進軍方向と速度から、中央突破の意図はオデッサ以西の分断ではなく、オデッサの攻略のみにある事に気づき始める。
革命勢力君主主義勢力は、正面から第1独立機構化偶兵師団本隊の攻勢を受け止めるマルクス・レーニン主義勢力と、モルダヴィアへの攻勢途中に青衛軍第220装甲機動大隊と会敵した自由主義勢力に連絡を行い、オデッサ手前への速やかな後退と防衛線の再構築をするよう伝え、自身らも正面に展開する青衛軍第219装甲機動大隊への反撃を行おうと攻勢に出る。
しかし、成層圏を越えた高軌道上にて、艦隊配置を終えた第1青星機構艦隊のUCG-2270 50隻が、主砲を用いた精密軌道爆撃を開始。
無数のビームが大気圏を突き抜け、第219,220装甲機動大隊が攻撃中の両翼正面と、革命勢力マルクス・レーニン主義勢力の陣地に降り注ぎ、3つの革命勢力が保有する弾薬集積拠点や防衛用の仮設トーチカ、比較的大型の鹵獲したAMUや戦車を多数破壊した。特にモルダヴィア方面に包囲を防ぐために出向いていた戦車部隊は一瞬で半壊し、補給線は寸断。指揮系統は混乱に陥り、作戦行動力が大幅に削がれた。
地上では、軌道爆撃によって革命勢力の戦力に大ダメージを負わせたのみならず、第1独立機構化偶兵師団の各部隊の進軍方向に大量の爆煙が発生しており、特に大柄なAMUで構成された第219,220装甲機動大隊は、視界不良によって革命勢力の戦車等が正確な反撃ができなくなった事から接近戦が多発。
目前に現れた鉄の巨人に革命勢力の戦車は、効果的な反撃を与えることが困難であった。
これらの猛攻と十分な支援により、第1独立機構化偶兵師団とその後方に続く避難民の一団はさらなる前進を続け、オデッサ目前へと迫っていく。
このあたりから、アークランド軍守備隊は第1独立機構化偶兵師団が前線を押し上げる間、避難民を守るために後方へ戦力を移動。第1独立機構化偶兵師団が攻勢を維持するための重要な後ろ盾となっている。

オデッサ攻略戦(11/9 AM8:00〜11/10 AM11:00)

第1独立機構化偶兵師団本隊は、3日間攻勢を維持し続け、オデッサ目前である北部平野へと戦力を展開。オデッサ市街の一部が視認視認できる距離まで到達した。
前日までの第1独立機構化偶兵師団本隊の攻勢により、なし崩しに後退を余儀無くされたアークランド革命勢力3つからなる35000人前後の民兵は、オデッサ市街手前にある平野の一部に小高い丘が連なっているのを利用し、簡易的ながらも戦車と重砲による反斜面陣地を構築、水際防衛を試みることとなった。
第1独立機構化偶兵師団司令部は、青評連へ現状の作戦の進捗を報告。救出部隊と歩調を合わせつつ、後続の避難民が市街制圧後に速やかに移動が可能なよう、後方を整理しつつの待機を行った。
この間、師団が管理する超小型のビー・コマブロイドによる敵陣偵察が繰り返されており、反斜面陣地が形成されていることと、その中に存在する敵の詳細な位置と戦力は、全個体共有システムを経由して大方判明していた。
7/10 4:00早朝、第1独立機構化偶兵師団本隊は、第1青星機構艦隊による軌道爆撃による支援の下、革命勢力が保有するオデッサ最後の障壁である反斜面陣地の攻略を開始した。
青衛軍の軌道爆撃により、革命勢力が構築した反斜面陣地の4割は実質的に機能しなくなっていたが、革命勢力が一応数で勝っていた事と、ある程度情報を得ていたとはいえ、防衛側に有利な位置関係により、少なくない数のコマブロイドや重コマブロイドが破損または擱座した。
師団による反斜面陣地攻略とほぼ同時刻、黒海へ移動中にアバルト北征国の国防海上/陸上軍と、クリシチェルノエスク自由地区の黒色青衛軍の救助支援部隊と合流した青衛空軍第3空挺機動中隊と青衛海軍3個海防戦隊は、アバルト軍艦艇による黒海からの巡航ミサイル攻撃の支援を受けつつ沿岸に強襲。
海防戦隊の水中コマブロイドと北征国の国防海上軍艦隊が、海上よりビームと実弾による継続的な攻撃で革命勢力市内守備隊の反撃を抑制しつつ、アバルト北征国の第1中央陸軍集団第77機動防撃連隊と自由地区の黒色青衛軍600人、第3空挺機動中隊のAMU12機全てをオデッサの湾港に取り付かせることに成功した。
戦力の比重を第1独立機構化偶兵師団の存在する北部に向けていた革命勢力市街守備隊は混乱、沿岸部の防衛線は脆くも崩壊し青衛軍・北征国・自由地区の救助部隊の市内への侵入を許してしまった。
革命勢力市内守備隊は、アークランド軍より鹵獲したヘリを複数発進させ、市街地において少しでも位置的な有利を得ようとしたが、すでに沿岸にて制圧行動に入っていた北征陸軍航空隊の2つのヘリ部隊と会敵する事となってしまい、有効な反撃が出来ないまま、北征陸軍航空隊の対戦車ヘリの装備する空対空ミサイルの餌食となる場面が多発、ヘリのほとんどを喪失する結果となった。
オデッサ市内で革命勢力が制空権を喪失したのと同時期、第1独立機構化偶兵師団本隊の一部がオデッサ市街北部の反斜面陣地を突破。革命勢力の民兵は戦線の維持が不可能となり陣地を次々と放棄し、東西またはオデッサ市内へとバラバラに逃げ散ってしまった。
特に、オデッサ市内で青衛軍を中心とした救助部隊と交戦状態に入っていた革命勢力市内守備隊は、敗走状態でオデッサ市内に逃げ込んできた民兵達を収容・再編成するのに混乱をきたし、また、第1独立機構化偶兵師団本隊が、敗走する民兵を並行追撃するかたちで市内へなだれ込んだことで、数の有利をまったく生かせないまま各個撃破されていった。
攻略開始から7時間後、革命勢力市内守備隊はオデッサを放棄し東西の革命勢力拠点へと撤退。オデッサは青衛軍・アバルト北征国・自由地区の手によって完全に制圧された。
制圧完了後、後続の避難民とアークランド軍が市内へと入り、ティラスポリより移動させた物資のオデッサ湾港への集積を開始した。

オデッサの保持と増援(11/10 AM11:00〜11/12 AM6:00)

オデッサ占領後、住民の混乱を最小限にとどめるよう努めつつ、第1独立機構化偶兵師団他戦闘要員は速やかに防衛態勢へ移行。革命勢力が放棄した簡易陣地や塹壕を再利用した。
東西に展開していた第219,220装甲機動大隊も、オデッサの制圧完了の報を受けて攻勢を停止。革命勢力の追撃を牽制しつつ、徐々にオデッサ方面へ後退の後に第1独立機構化偶兵師団本隊へ合流した。
港湾地区では、避難民内の志願者が各軍の指示に従い、急ごしらえで損傷した埠頭や港湾設備を応急修理を開始し、救助船団の到着に備えていた。等に、他国の救出部隊より少し後に到着し、黒海沖に停泊しているファントム軍の艦艇は、高い収容能力を有する輸送艦も含まれていた事から、遅滞なく脱出が進むよう、1日でも早い修復が必要であった。
オデッサ制圧から半日後、青衛陸軍第12機構化偶兵団のコマブロイド5000人と多数の重コマブロイドが増援としてオデッサ沿岸部より上陸。守備兵力はさらに強化され、これまで激戦を掻い潜ってきた第1独立機構化偶兵師団は久々の休息に入ることが出来た。
戦場は一時的に静寂に包まれるが、遠くの土煙や明かりが近づいて来ていることから、戦いはまだこれからである事を軍人も避難民も全員が感じていた。

オデッサ防衛戦(11/12 AM6:00〜11/13 PM14:00)

第1独立機構化偶兵師団とアークランド軍、そしてそれらの救援として上陸したアバルト北征国・黒色青衛軍・青衛軍の各部隊が、休息を交えつつ攻撃に備える一方。
オデッサを奪取された3つの革命勢力は、市街より逃げ散った民兵や、モルダヴィア方面に展開していた戦闘員を糾合し、オデッサの奪還を目指して反撃を開始した。
第1独立機構化偶兵師団等は激戦の中で少なくない損害を受けていたが、革命勢力はそれ以上に壊滅的なダメージを受けており、特に重装備がかなり不足していると言わざるを得なかったが、もしオデッサよりアークランド軍の増援等が上陸し反転攻勢を行った場合、各勢力の現有戦力では対処が困難であり、戦線の収拾が困難となる前に何としてでも奪い返す必要があったからだ。(最も、青評連もアークランドも、脱出を目的としていたため杞憂ではあったが。)
第1青星機構艦隊による逃げ場のない大気圏外からの攻撃に何度も辛酸を舐めてきた教訓から、各革命勢力は改めて自由主義派・マルクスレーニン主義派・君主主義派でまとまる形で指揮統制を再編。海以外を半包囲する形で3方向から合撃を行う形としつつも、各部隊が分散し、1カ所に多くの兵員を置くことを避けた。
両陣営が双方の射程圏内に収まると、それまでの静寂を破るようにビームと銃砲弾の応酬が始まった。
兵数的には革命勢力が有利であったが、陸海空宙で3次元の戦いが可能な第1独立機構化偶兵師団他救援部隊の方が遥かに火力面での優勢を保っていた。
第1青星機構艦隊による軌道爆撃は、革命勢力各部隊の工夫により効果が薄れていたが、地上部隊とアバルト軍の航空機による連携は、戦力の分散した敵を的確に各個撃破し、場所によっては革命勢力が攻撃するどころか逆に押される場面もあった。
戦いに参加していた青衛空軍 第3空挺機動中隊の隊員は、後の回想にて「攻めているのか守っているのか分からない時があった。敵は横の戦い、我々は縦の戦い。装備の差は勿論として、投射火力・心理的負担に歴然とした差があった。」と語っている。

ファントム軍参戦(11/13 PM14:00〜11/14 AM7:00)

オデッサの防衛戦開始から日を跨いで11/13 PM14:00頃、オデッサの港湾にて、避難民の志願者達が行っていた応急修理が完了し、統合古代都市国家ファントムの陸軍と海軍を中心とした水上戦闘群と救援部隊がオデッサに接岸。
速やかに両用即応部隊を展開し、オデッサ周囲を防衛する第1独立機構化偶兵師団の一部と防衛を交代。脱出の猶予を少しでも伸ばす為、特に平坦な箇所では局所的な攻勢にも参加した。
ファントム軍が投入した船舶の一部は、装備等を鑑みても十分な積載能力があった事から、港湾の修復を行っていた避難民から順番に非戦闘員の収容を開始した。
消耗が大きかったコマブロイドも、後送と同時にファントムの艦艇に同乗し、修理を行なっている。

脱出と帰還(11/14 AM7:00〜11/14 PM17:00)

ファントム軍参戦から17時間後、青評連が手配した200隻もの軍民両方を合わせた大小様々な船団が到着。
戦闘の間、移動できる機材は全て埠頭に纏められており、貨物船が速やかにそれを収容。避難民はフェリー等に乗り込んで行った。
民間人の収容が完了した頃、衛星軌道上で味方部隊の支援を行なっていた第1青星機構艦隊が地上へ降下。これをもって第1独立機構化偶兵師団司令部は作戦の終了と撤退を命令し、UCG-2270 50隻が革命勢力の追撃部隊を砲撃やミサイルによって牽制しつつ、徐々に戦線を縮小。AMUは空へ浮上し、UCG-2270へと収容された。
地上部隊は消耗が酷い部隊や大型車両,重コマブロイドはフェリーや輸送艦,揚陸艦に乗り込み、航空戦力は海上に待機する輸送艦や戦闘艦へと着艦した。この時、沿ドニエストルに駐屯していたアークランド軍の他、モルダヴィアで戦闘後、撤退してきた部隊も急遽合流し一緒に収容されたことから、第12機構化偶兵団の一部は船団に乗り切れず、戦闘艦艇に分乗するか、青衛海軍の海防戦隊と共に海中から脱出を行っている。
11/14 PM17:00頃、最後の部隊が収容された事で、全ての船舶および航宙艦が戦域を離脱。これ以上の追撃は無意味と悟った革命勢力各派は戦闘を停止し、オデッサの再占領を開始したのであった。
こうして、おおよそ1週間にわたる激戦が終了し民間人を1人も傷付けずにほぼすべての軍民が脱出する事に成功した。
一緒に脱出したアークランド軍は途中で別れる事となり、約3週間の航海の後、各国の部隊,民間人は自国へと帰還した。

その後の影響

青衛軍は、第1独立機構化偶兵師団および、その救出部隊の活躍を高く評価した。
特に、コマブロイドの強みである継戦能力と情報収集,共有能力。第1青星機構艦隊による精密な対地軌道爆撃は、兵力的に不利な状況にあって大軍を圧倒し、民間人を1人も死傷させずに脱出まで守り切った事は、メディアに大きく取り上げられ、青衛軍の作戦能力の高さを示した。
しかし、青衛海軍に関しては、潜水艦隊を多く有する一方で揚陸能力が限られており、速やかな部隊展開を行ううえでの輸送力が不足していたと分析。水陸両用型のAMUや新たな水中コマブロイドの開発といった、海軍力の強化を重視する必要があった。
そして世界情勢、特に欧州や地中海では度々多くの国を巻き込んだ戦争になる事が増えてきたことから、青評連とその同盟国の安全保障体制を強化し、経済的にも有益な関係を築く為、国家連合体の再建。北極諸島同盟から六ツ星連合への再編が成されることとなった。

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最終更新:2026年03月19日 12:09