第二次東地中海戦争(Second east the middle sea war)は、レグルス第二帝国(獅)による最も高貴な共和国モレラへの宣戦布告を発端とする、レグルス帝国とモレラ国及びその同盟国間の戦争である。
基本情報
戦争目標
レグルス第二帝国
レグルス第二帝国による、最も高貴な共和国への侵略戦争。
背景
【レグルス第二帝国】
レグルス帝国は長年に渡り地中海における覇権を画策していた。その過程としてまず目標は西の隣国、モレラの領有するクレタ島に定められた。同島はレグルスの地中海での勢力拡大を防ぐ蓋であり、確保すればレグルスの東地中海への展開の拠点となり得る戦略的重要拠点であった。
故に同帝国はモレラ国から同島を奪取すべく同国に最後通牒を発し、第一次
東地中海戦争が開戦する。(
東地中海戦争)
第一次
東地中海戦争において戦争目標を達成し得ず苦い休戦を味わったレグルス帝国は、モレラに対抗するべく急速な富国強兵を開始した。その拡大はあらゆる分野に広がり、植民地の確保、軍拡、プロパガンダに至るまで全てであった。
そして2020/02/19、レグルス第二帝国は満を辞してモレラに対し最後通牒を発する。
【最も高貴な共和国モレラ】
各戦線の攻防
地中海海戦(獅:第二次クレタ島海戦)
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【接敵】
未明の中、モレラ海軍偵察艦隊はレグルス海軍強襲部隊を探知。
偵察艦隊より敵艦見ゆの電報を受け、モレラ海軍主力艦隊に出航命令が下る。
早朝にはモレラ海軍主力艦隊が出航を終えたが、既にレグルス海軍は目と鼻の先に位置取りしていた。
【戦闘(午前)】
出航を終えたばかりで陣形の乱れたモレラ海軍主力艦隊を目掛け、レグルス海軍強襲部隊が突撃。
駆逐艦以下の小型艦艇による大規模奇襲は大いなる混乱を与えた。
モレラ海軍は、巡洋艦を始めとした機動力の高い艦艇による機動防御を試みる。レグルス海軍の魚雷艇、駆逐艦を多数撃沈するものの、数的有利を活かした執拗な強襲は次第に迎撃網を浸透した。
【戦闘(午後)】
レグルス海軍強襲部隊の攻撃を凌いだものの、戦闘は夕暮まで続いた。
モレラ海軍は緒戦闘により、陣形、士気ともに大きく乱れていた。
モレラ海軍は戦闘の合間を縫い陣形を再編し、敵艦隊へ反撃。攻勢によって消耗していたレグルス海軍に対し突撃を敢行した。
雷撃を受け速力の低下していた戦艦部隊も攻勢に駆り出されたが、戦果は芳しくなかった。
被害 |
モレラ海軍 |
レグルス海軍 |
戦艦 |
6隻撃沈 |
1隻大破後自沈3隻大破 |
巡洋戦艦 |
4隻撃沈 |
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重巡 |
12隻撃沈 |
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軽巡 |
20撃沈 |
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駆逐艦 |
30隻撃沈 |
32隻撃沈 |
魚雷艇 |
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45隻撃沈 |
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地中海上航空戦
+
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... |
第二次クレタ島海戦と同時にレグルスとモレラ両国空軍による大航空戦が展開された。
レグルス軍にとっては海戦を優位に進め、モレラの島嶼攻略を優位に進める上で制空権確保は重要課題であり、それを防ぐ為にもモレラにとっても制空権の確保は重要であった。
よって必然、両国空軍の激戦が繰り広げられることになったのである。
初期の展開において戦況は流動的であった。両軍の莫大な空軍が惜しみなく投入された空戦は第二次世界大戦の航空決戦、バトルオブブリテンに匹敵するとまで言われるほどであった。
戦況が動いたのは第二次クレタ島海戦の決着である。
モレラ海軍主力を撃破し喪失の可能性を排除したレグルス海軍はその機動艦隊を大規模投入、対等であった両軍の戦略バランスを完全にレグルス優位に傾かせた。
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エーゲ海海戦
+
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... |
クレタ島海戦の勝利によって東地中海の制海権を奪取したレグルス帝国海軍は更なる戦果と補給路の寸断を計画した。
この案は帝国大本営によって承認され、実行に移された。
まず艦隊から高速艦隊が抽出され、同艦隊はクレタ=ドデカネスラインを突破しエーゲ海に侵入した。
モレラ空軍はこれを捕捉、海軍に伝えられた。
主力艦隊を喪失したモレラ海軍であったが、未だに交戦能力は健在であり、軽巡洋艦を主体とした艦隊が臨時編成、迎撃に出撃した。
数時間後、両艦隊は接触し交戦を開始した。
モレラ側は射程優位を活かし砲戦を継続、レグルス海軍駆逐艦多数に被害を生じる。
レグルス艦隊司令は不利を察すると艦隊に水雷突撃を命令、雷撃能力を残す艦による一斉突撃が行われ、雷撃後の混乱の隙を突いて撤退した。
被害 |
モレラ |
レグルス |
駆逐艦 |
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28隻撃沈 |
軽巡 |
8隻撃沈 |
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ロードス島の戦い
+
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東地中海の制海権を握った事を確認したレグルス参謀本部はクレタ島上陸作戦の助攻としてのロードス島の攻略を開始する。
ロードス島は事前に要塞化されていたがレグルス本土からの重列車砲の射撃と空襲により防御力は半減しており上陸を容易とした。
レグルス海兵隊は早朝にかけて艦隊の援護の下上陸を開始、当日には沿岸部を制圧する。
完全な包囲下にある事を認識した防衛隊司令は負傷兵を残された飛行場より輸送機に乗せ脱出、残存兵力は夜間にレグルス陣地に突撃、完全な奇襲を成功させ、玉砕した。
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第二次クレタ島の戦い
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ロードス島上陸作戦と同時、レグルス海兵隊主力は尾鷲・中華軍と共にクレタ島への上陸を開始した。
最重要拠点であるクレタ島の防御は極めて頑強であったが、ロードス島と同じくレグルス側の鉄の暴風と呼ぶに相応しい105cm砲の砲撃、戦艦群の艦砲射撃、そして爆撃機による絨毯爆撃により陸上トーチカは排除されていた。
しかしそれほどの攻撃を持ってしても地下構造物を破壊するには至らず、激戦が展開された。
地下通路を活かしたゲリラ戦を展開するモレラ陸軍・民兵部隊であったが、物量に任せて進撃するレグルス軍に対し次第に劣勢となり、上陸戦開始から5日後、最大の都市イラクリオンが陥落する。
その後も抵抗を続けたモレラ軍であったが、10日が経過した頃には西端に追い詰められ、ついに玉砕、クレタ島はレグルス軍によって制圧された。
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メソポタミアの戦い
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開戦時よりアナトリア軍はレグルス北方要塞線に対し猛烈な攻撃を行なっていた。
レグルス軍は陸軍主力を展開して防衛に当たっていたが、クレタ島攻略と同時、遂に西部が圧力に耐えられず突破される。
シェラルド・アナトリア軍はこれを見逃さず機甲師団を展開、突破から僅か1週間でベイルートを攻略、更に1週間後イスラエル防衛軍と接続しレグルス帝都ダマスカスに迫った。
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エルサレム攻防戦
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開戦と同時にエルサレムは完全に包囲され陸の孤島と化した。
しかしシェラルド側防衛指揮官アーベルトフルト第六軍司令官は継戦し続け、都市を木っ端微塵に粉砕する程の砲撃を掻い潜り地形を生かした機動防御を展開、レグルス軍の攻撃を退け続けた。
そして遂に物資が尽きる直前にして強行南下してきたシェラルド軍と接続、エルサレム包囲戦は終結する。
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第二次メソポタミアの戦い
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陸戦において完全な優位を確保したシェラルド軍はレグルス帝都ダマスカスの攻略作戦を計画し、戦力を整えつつあった。
一方でレグルス軍は国家非常事態令を発動、国民祖国防衛突撃隊を編成、ありったけの兵力をかき集め反攻を試みる。
敵の攻勢作戦を阻止できなければ最早シェラルド軍を止める事は出来ないと理解していた帝国大本営は残存兵力による一斉反攻作戦の発動を命令する。
機甲師団を一挙に投入しハタイ県で敵を分断、殲滅すると言うこの作戦は「Operation:Over Drive」と命名され、実行に移される。
シェラルド軍はこの動きを察知し、防衛命令を発動したものの攻勢準備中であった部隊にとっては寝耳に水であり、混乱を引き起こした。
結果として劣勢であったレグルス軍は、シェラルド側の卓越した指揮により敵主力の撃滅には失敗したものの国内から敵軍を追い出すことに成功、敗北の可能性を一先ず避けることができたのであった。
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アナトリアの戦い
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国内からの敵軍排除に成功したレグルス軍参謀本部は追い討ちとして更なる攻勢計画を立案する。
アナトリアは山岳であり攻撃には大きな困難が伴うが、敵の疲弊・再編成の可能性を考慮した結果大本営は作戦を承認、第一次アナトリア攻防戦が勃発する。
この戦いには双方の主力戦車同士の戦闘が数多く発生し、さらに双方の兵力が膨大であったことから被害も拡大の一途を辿った
最終的にシェラルド軍は防衛を断念、防衛線の再編を図り後退したことからこの大規模戦闘は一旦の終結を迎えた。
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第二次アナトリアの戦い
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アナトリア攻勢作戦を成功させたレグルス軍はアナトリアを戦争から脱落させる為に対アナトリア最終攻勢作戦を立案する。
またシェラルド軍もこの動きを察知し決戦準備を整えつつあった。
そして第一次アナトリアの戦いから75日後、攻勢準備を整えたレグルス軍による最終攻勢が発動される。
この戦いには双方合わせて150万以上の陸軍兵力が投入され、第二次東地中海戦争最大の陸戦となった。
地面を丸ごと掘り返す様な濃密な砲撃が交わされ空では大激戦が繰り広げられた。
そして遂に被害の終わりのない拡大を憂いたアナトリア指導者によってアナトリアは降伏、第二次アナトリアの戦いは終結する。
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終結
第二次アナトリアの戦いによってシェラルド・アナトリアが脱落したことによって陸軍戦力のバランスは崩れ去り、モレラはレグルスに対し講和の打診を行う。
シェラルドの侵攻によって国内産業に重大な打撃を被ったレグルスにもこれ以上の交戦は困難であり講和を受諾、仲介役を買って出た北連戦艦上で終戦協定が締結される。
北連戦艦の位置からクレタ島条約と命名されたこの条約において
- ドデカネス諸島の割譲
- ハタイ県の割譲
- アナトリア・モレラからレグルスへの賠償金
- イスラエルの自治の承認
が確定、第二次
東地中海戦争は終結する。
しかしレグルスはクレタ島の奪取に失敗、モレラは領土の喪失と手痛い敗北を被ったことから、
第三次東地中海戦争の火種は残されることになった。
最終更新:2023年05月06日 18:33