傷だらけの天使 ◆RVPB6Jwg7w



    *    *    *



……大柄な少女は、そして泣きそうな顔のまま、倒れた自転車を引き起こした。
誰もいない街角。
けだるい昼の空気。

終わったばかりの定期放送の放送の余韻が響く、街外れの道路。


「…………ちゃん」


少女は口の中で、捕らわれの人の名を呼ぶ。
また8人。
名前が呼ばれてしまった。
その中には、知った名前も含まれている。
そしてたぶん――またこれから先も、同じように。

引き起こした自転車にふたたびまたがる気力もなく、手で押しながら歩き始める。
うつむいたその顔は、長い髪に隠されたまま。
それでも、のろのろと歩を進める。

そう。
それでもなお、彼女は前に進まなければならない。
もはや自分だけのことではないから。
伝えなければならない伝言があるから。

探したい子、気になる子、彼女には気に掛けねばならない相手がたくさんいて――
たくさん、抱え込んでいて。
だから、足を止めて泣いているヒマなんて、ない。

励ますべき相手もいない孤独の中、見ている者もいないひとりきり。
だからいつも通りの底抜けの笑顔は出てこないけれど……。
それでも、涙をこらえて。
彼女は。
前に。
前に。
前に。


ふと、ふわりと風が吹き抜けて、彼女は顔を上げる。

かすかな予感に誘われて、周囲を見回す。
現在地は街の外れ、いちばん外側の太い道路。
行く手の右手、南南西の方には山裾まで広がるなだらかな丘陵地。そこに広がる畑と果樹園。

ちらりと一瞬、人の影が見えた。


「あれは……?」


見えたのは一瞬きり。すぐに木々に隠れて見えなくなる。
青々と繁った無数の果樹は、かなり視界を遮ってしまう。
それでも。

知った人物の後姿に、見えた。

あまりに不意打ちの一瞬過ぎて、本当に彼女だったのか確信も持てない。
彼女が向かったはずの場所からは、むしろ遠ざかる方向。
本来の目的地は水族館。
集団で移動していたならともかく、彼女1人きりということは、他の子たちはそちらにいるはず。

理性的に考えれば、あの人影に不審を感じたとしても、優先順位は明らかだ。


けれど。
だからといって。

諸星きらりは、がっし、と折り畳み自転車を肩に担ぎ上げると、畑を突っ切るように駆け出した。



    *    *    *



行くあてなんてなかった。
それでも、人の営みの匂いの残る街中には、なんとなく留まりたくなくて。
気が付いたら藤原肇は街の外、畑や果樹園が入り混じる丘陵地をさまよっていた。


自らの望みは叶った。

誰とも知らない殺人者は、これで憎まれることなく済んだはず。

……それで?

……だから?

それでは、これから、どうすればいいのだろう?


今更ながらに、彼女は自分の行動方針が無くなってしまったことに気づく。
水族館に戻る訳にはいかない。
戻って嘘に嘘を重ね、どこかでボロを出して。すべてを台無しにしてしまう訳にはいかない。
そこは分かっている。
だからこうして足を動かし続けている。
1歩でも離れるべく、あてもなく歩いている。


――あては、ない。


なんとはなしに街中に居づらさを感じて、こうして緩やかな坂を登ってきたけれど。
畑や果樹園中心の丘陵部にも、当然ながら人の日々の生活の跡がある。

綺麗に植えられた野菜。
丁寧に手入れされた果樹。
農具を載せたまま放置されている手押し車。

何気ない景色の隅々に人間の生活の息吹を感じて――つらくなる。

そんな感性、とっくに擦り切れきったと思っていたのに。
悲しいとか嬉しいとか、もう、自分の中には残っていないと思っていたのに。

ただ畑のそばに突き刺さっている鍬1本の姿に、こんなにも染み入る想いを感じている。


「ヒトはひとりでは生きられない生き物……そういうことなんでしょうか」


いつだったか、そんな話をプロデューサーとした記憶もある。
ひとりでは何もできない。
みんなが居るから。
だからアイドルも、続けられる。
他ならぬ、自分自身の口から出た言葉だった。
見栄も虚飾もない、心の底から出た、本音だった。

だとしたら。
自分の行為は間違っていたのだろうか。
こうして絆を断ち切る方法は、選ぶべきではなかったのだろうか。

分からない。
分からない。
何も分からない。

それでも分かっているのは、ただ1つ。
たとえ間違っていたとしても、もはや取り返しなどつかないということだけ。

もうこのまま、この嘘を最後まで抱いたまま、朽ち果てていくしかない。


「私は……誰かに、殺されてしまいたいのでしょうか……?」


声に出してみて、それも何か違うなと思う。
殺人者の汚名を背負うことも厭わない、今の彼女。
自分の命までもが、どうでもよくなっているのは事実だ。
死という究極の終焉は、正直、魅力的だった。

けれど――
誰かに罪を背負わせてしまうのは。
誰かに悲しみを押し付けてしまうのは。
やっぱり、望ましいとは思えない。

ならば、自殺してしまえばよいのか。
微笑みすら浮かべて終わりを選んだ、佐城雪美のように。
あの、美しく純粋な少女のように。

……それも違う。
きっと放送で自分の名前が呼ばれてしまったら、水族館で別れを告げた子たちは、ひどく傷つく。

真相がどうあれ、伝わる情報がどの程度であれ。
強く優しく潔癖な彼女たちは、自責の念に駆られる。彼女たちの重荷になってしまう。
それはそれで、藤原肇の望むところではない。


行くあてはない。

死ぬことすらできない。

このまま、ひとりきり。

さまよい続けるしか、ない。

藤原肇が完全に擦り切れて、後のことなど考えられなくなって、無様な終わりを迎える、その時まで。


「それが……たぶん、私の背負うべき罰。受け入れるべき、苦しみ」


肇は天を見上げる。
そう。
その孤独さえも、その虚しささえも、きっと受け入れなければならないのに。
なのに、どうして。


「…………肇ちゃんっ!!」


なのにどうして――
こんなところで、追い付かれてしまうんだろう。
悲しみに満ちた微笑のまま、肇はゆっくりと振り返る。

しばらく前から、聞こえていた物音。聞こえていた足音。
感じていた、近づく人の気配。

身体のあちこちを煤で黒く汚した、諸星きらりが、何故か自転車を担いだ姿で、そこにいた。



    *    *    *



諸星きらりは、思わず大声で呼び掛けてみたものの、二の句が継げずにいた。

あまりに透き通った、藤原肇の微笑。
すべてを諦めきったかのような、その瞳。
下手に触れれば蜃気楼のように消えてしまいそうな……そんな雰囲気すらあった。

いったい何があったのか。
駆けてきたきらり自身の荒い息だけが響く。
今頃になって、肩に担いだ自転車の重みを感じる。
がちゃん、と地面に降ろすと、きらりは改めて肇と向き直る。


「その……肇ちゃん? だいじょう……ぶ?」
「…………」


ためらいがちな問いかけに、肇は答えない。
ただ、黙って視線を伏せるのみ。
柔らかな風が2人の間を通り抜けて、周囲の木々を揺らす。
きらりの胸のうちに、よく分からない焦燥が湧き上がる。


「と、とりあえず良かったにぃ。怪我とか、してないみたいだし……」
「…………」
「ほ、ほら、仁奈ちゃんとか、なんか、大変だったみたいだし……」
「…………」
「な、なんだろ、きらり、話しかけちゃ、いけなかったかな? な、何か邪魔してりゅ?」
「…………」
「げ、元気ないよー☆、き、きらりんぱわー、注入ー♪ ほら、きーらりんっ☆ ……って……」
「…………」


肇は動かない。肇は応えない。肇はきらりの目すら見ない。
きらりの舌がもつれる。きらりの笑みが引き攣る。なぜだか嫌な汗が吹き出す。

届かない。
すべてを拒絶する不可視の殻に遮られて――届かない。

不意に、肇が顔を挙げる。
強い意志のこもった視線に射すくめられ、きらりは思わず、ビクッと震える。

「……きらりさん」
「な、なにっ?!」
「……水族館で、岡崎さんたちが待っています。行ってあげて、下さい」

そのままぺこり、とお辞儀をすると。
藤原肇は、諸星きらりに背を向けた。
もう話は終わった、とばかりに、静かに歩き出す。

「ちょっ、待つにぃ、肇ちゃんっ!」

反射的にきらりは飛び出していた。
背後で倒れた自転車が大きな音を立てるが、気にしている余裕はない。
大股に駆けよって、背を向けた肇の手首をがっしと掴む。


「……離してください」
「だめだよ、肇ちゃん……!
 きらり、よく分からないけど……それはきっと、ダメだよ……!」


肇は振りほどこうともしない。
畑と果樹園の中を突っ切る、農道の真ん中。
振り返ろうともしない少女と――その片手を掴んでうなだれる、大柄なはずの少女。

2人とも、動けない。
からからと、倒れた自転車の車輪だけが回っている。


「……いいんです。詳しい話は、みなさんから聞いて下さい」
「良くないっ……良くないよっ……!」
「きらりさんも、伝えなきゃならないこと、あるんですよね。
 小梅さんは、どうしました?」
「ッ……!」
「きらりさんには、水族館に行く理由が、あるはずです」


逆に断言されて、きらりの指の力が思わず緩む。
すっ、と肇の手が抜け出す。
そのまま、振り返りもせずに歩き出す。

言いようのない無力感に襲われて、きらりはその場に両膝をつく。
ゆっくりと、でも確実に1歩ずつ、長い黒髪の揺れる背中が遠ざかっていく。
自分の言葉は届かない。
力づくで無理やり、など考える気にもなれない。

けれど、ここで行かせてしまったら、どうしようもなく後悔してしまう確信がある。

どうすれば。
何を言えば。
自分は――

きらりでは――



    *    *    *



――ザッ。



それは、不意に。

背後で、砂を蹴る音が聞こえた。



「――ひとつ、お節介を焼かせてもらうけど」



のどかな農道に、凛とした声が響く。
呆然としていたきらりは、立ち上がれないままに、振り返る。

そこに居たのは……
腰に手を当て、仁王立ちした、こちらも長い黒髪の、新しい少女。



「詳しい事情は知らない。けれど、これだけは言える」



その乱入者はまっすぐに、遠ざかろうとする少女の背中を睨みつけ。
鋭い口調で、はっきりと言い切る。



「――友達に、背を向けるな」



その、一言に。
無言のままに遠ざかろうとしていた少女の足が、止まる。
いや、言葉に込められた意志の力に、止められる。



「たぶんきっと……後で、死ぬほど後悔するから。

 だから――別に、振り返らなくてもいい。

 顔も見せられないってなら、顔も見られないってなら、それでも、いい。

 でも、友達を置いて、友達から、逃げるな」



声の印象そのままの名前を持つ第三の少女、渋谷凛は。

ぶっきらぼうな口調の中に微かに苦みと実感を滲ませて、断言した。

藤原肇は、その場に足を止め、俯いたまま、もう、それ以上、動けなかった。



    *    *    *



お互い、自己紹介は必要なかった。
直接的な親交はほとんどなかったけれど、ともに事務所の中でもそれなりに売れた有名人同士。
大きなイベントで共演した経験もあった。
堅苦しい挨拶などをすっ飛ばし、単刀直入に本題に入る。

山の中で朝を迎えて、半日かけて道なき道を降りてきた。
そして街に入ろうとしたあたりで、遠くに道を外れて畑を突っ切るきらりの姿がチラリと見えた。
その切羽詰まった様子に、何かあるな、と思って来てみた。

渋谷凛は、そんな風に自分のこれまでの経緯を説明した。
山の中でいったい何があったのか。
夜が明ける前に、何が起こったのか。
表情や、言葉の濁し方で「何か」があったのは勘付いたきらりだが、あえてそこに触れはしなかった。

「卯月を探してるんだけどさ。島村卯月
 あの子も山から降りたと思うんだけど、どっちの方に降りたかまでは分からない。
 2人とも、会ってない?」

凛の問いかけに、きらりは首を振った。
肇は背中を向けて立ち尽くしたまま、何の反応もしなかった。
その無反応こそが、1つの答えだった。

「そっか。ならいいや。
 で、2人の話、途中からしか聞いてないんだけど。そっちは、水族館に行くんだっけ?」
「うん……。
 水族館で、待ち合わせって約束で……。
 ねえ、肇ちゃん……? 何があったか知らないけど、きらりたちと一緒に、行こう……?」

きらりの弱々しい問いかけに、肇は振り返ることなく、静かに首を振った。
それだけはできない。
そんな、精一杯の意思表示。
譲歩の余地はないという、無言のアピール。
凛は溜息をつく。

「……わかった。
 きらり、これまでの話を聞かせて。伝言とかあるなら、私が伝えるから」
「……凛ちゃん、いいの?」
「こっちにも目的はあるけど、それくらいの寄り道なら大丈夫。
 どのみち、話の通じる人がいるなら寄っておきたいとこだし」

島村卯月を探しているという、渋谷凛。
ならば確かに、水族館に人々が集っているとなれば、向かうだろう。
黙って立つ少女の背中をチラリと見て、凛は言葉を続ける。

「それよりその子、たぶん、1人にしちゃだめだと思う。
 さっきは勢いで『友達』でしょ、って言っちゃったけどさ。
 任せちゃって、いいんだよね?」
「分かったにぃ」

きらりはうなづくと、これまでの経緯を語り始めた。
水族館に集合する約束で一旦別れたこと。
自転車を探しに行ったドラッグストア前での、死体発見。
迂回した先で遭遇したスーパーでの争い。
そしてその顛末。病院に向かった4人のこと……。



    *    *    *



「水族館に行くなら、『この子』いる~?」
「……いいの? 貰っちゃって」
「うんっ☆ お使いをお願いしちゃう、そのお礼っ☆
 きっと凛ちゃんには必要になると思うしっ♪」
「なら、遠慮なく」

きらりの話の穴を凛の質問が補い、大体の経緯を伝えきった後。
いまだ棒のように立ち尽くす肇を横目に差し出されたのは、可愛らしくも小型の折り畳み自転車だった。
有難く受け取った凛は、軽くサドルの位置の調整を始める。
さすがに、規格外の身長を持つきらりとでは、体格が違いすぎる。そのままでは乗れない。
そんな凛の横顔を眺めながら。

「凛ちゃん……。凛ちゃんは――大丈夫?」
「……えっ?」

きらりは心配そうに、凛を見つめて、つぶやいた。

凛は一瞬、素で驚いたような顔になって……
そして、ふっ、と弱々しく微笑んだ。

「そうだね。
 本当は、暗い部屋の片隅で膝を抱えていたい気分かな。
 ペットのハナコの背中でも撫でながら、ずっと、ひとりと一匹で」
「なら――」
「でも」

サドルの調整を終えて、凛は立ち上がる。
そこには先ほどの微笑は、もう残っていない。
その目線は、既に遥か遠くを見ていて。

「でも――まだ、虚勢を張れるだけの元気は、残っているみたい。
 なら、顔を上げて前を向くしかないんじゃないかな」
「そっか。
 凛ちゃんは……強いにぃ」

いつも元気なきらりが珍しくもらす、弱々しい言葉。
しかし凛はかぶりを振る。


「強くないよ。

 私は脆くて、弱い。

 だけど、私は十分、泣いたから。

 違いがあるとしたら――きっと、それだけ」


そのまま颯爽と自転車にまたがると、その場でグルリと回転し。
ハンドルを東の方に――水族館のある方角に向けて。


「最後に一言、これもお節介かもしれないけど。

 たぶん、ちゃんとしっかり、泣いておいた方がいいと思うよ――2人とも。それじゃね」


背中越しに言い残して、そのまま振り返ることなく、走り去っていった。
農道の真ん中には、とうとう最後まで凛の方を向かなかった肇と、きらりだけが残された。



    *    *    *



「卯月が既にそこにいるなら、それが一番なんだけど」

渋谷凛は農道を自転車で駆け抜けながら、考える。
山を降りたとして、そう遠くまでは行ってないだろうとは思う。
なので、こっちの方に降りていたなら、手がかりくらいは掴めるはず。
もし、目撃談も何もなかったなら……その時は。

「もしも空振りなら、ぐるっと迂回して南の方にも足を伸ばすしかないかな。
 日のあるうちに辿り着ければいいんだけど」

その意味でも、この新しい「足」、折り畳み自転車を譲渡されたのは有難かった。
だから最低でも、これを貰った分の働きくらいはしよう。
きっちりメッセンジャーの役目は、果たしてあげよう。

きらりの伝言を届けて。
きらりのこれまでの経緯を伝えて。
きらりと肇が一緒にいることを伝えて。
卯月の情報が得られればよし、そうでなければこの島を一周するくらいの気持ちで――

「……まさかとは思うけど、まだ山の中にいるとか……ないよね?」

渋谷凛は、小さく口の中でつぶやいた。



    *    *    *



「……肇ちゃん」


そして、畑と果樹園ばかりが広がる郊外に残された、2人は。


「逃げるなら……逃げてもいいよ」
「……えっ」


たっぷりの間を置いて放たれたきらりの言葉に、藤原肇は思わず振り返った。
もはや先の乱入者・渋谷凛の姿は、背中すらも見えない。
彼女が現れる前と同じように、きらりと肇、2人きりが向き合っているだけなのに。

なぜだろう。
背が高く大きいはずのきらりが、肇の目には、とても小さく見える。


「凛ちゃんはああ言ってたけど……きらりは、辛かったら、逃げてもいいと思うにぃ。
 水族館に戻りたくないなら、それでもいいよ。
 喋りたくないなら、何も話さなくてもいいよ。
 きらりは、責めないから。
 お話をせがんだりも、しないから」
「…………」


さわさわと、果樹園の木々が風に鳴る。
羽虫が一瞬だけ、ぶうん、と唸りを上げる。すぐに畑のそばに生える雑草の上に落ちる。
中天高くに昇った太陽だけが、2人を静かに見つめていて。


「でも。
 きらりは、肇ちゃんのこと、ずっと追いかけるから。
 きらりが勝手に、そうするから。
 肇ちゃんに嫌われても、憎まれても、ぜったい1人にはしないからっ!」


諸星きらりは、叫ぶ。
何の計算もない。
何の勝算もない。
それでも。
他にも気になる子たちを、すべて一旦脇に置いて。
真摯に、藤原肇を、藤原肇だけを、見つめている。

思わず、肇の口から、溜息が漏れる。


「……いいんですか?」
「……何が?」
「殺されるかも、しれませんよ。……仁奈ちゃんの、時みたいに」


ビクッ。
流石のきらりも一瞬、震える。
震えて、でも、それでもなお。


「もし、そうだとしても……それでも、だよ」


太陽の下、諸星きらりはニッコリと、儚げに、微笑んだ。




【D-7 北西部/一日目 日中】

【渋谷凛】
【装備:折り畳み自転車】
【所持品:基本支給品一式、RPG-7、RPG-7の予備弾頭×1】
【状態:軽度の打ち身】
【思考・行動】  
基本方針:私達は、まだ終わりじゃない
1:水族館に向かい、きらりからの伝言を伝える。
2:卯月を探して、もう一度話をする
3:奈緒や加蓮と再会したい
4:自分達のこれまでを無駄にする生き方はしない


※諸星きらりから、きらりのこれまでのおおまかな経緯を聞きました。



【D-6 北部・畑と果樹園が広がる丘陵地帯 /一日目 日中】

【諸星きらり】
【装備:なし】
【所持品:基本支給品一式×1、不明支給品×1】
【状態:健康、疲労感】
【思考・行動】
基本方針:もう人が居なくなるのは嫌だから、せめて。
1:肇ちゃんを、ひとりには、しないよ。
2:気になる子はたくさん、いるけれど。


【藤原肇】
【装備:なし】
【所持品:基本支給品一式×1、アルバム】
【状態:絶望】
【思考・行動】
基本方針:誰も憎まない、自分以外の誰かを憎んでほしくない。
1:…………。
2:…………いまさら泣けとか、言われても。


※藤原肇もまた、諸星きらりのこれまでのおおまかな経緯を聞き、理解しました。


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最終更新:2013年06月26日 14:38