芽生える光と闇の中で ◆e36QHfACtY
美しき者も滅びねばならぬ!
人間をも神をも強いる運命が 冥府の王の鋼鉄の胸を動かすことはない
人間をも神をも強いる運命が 冥府の王の鋼鉄の胸を動かすことはない
見よ! すべての神々が泣いている。女神たちが泣いている
美しき者が滅びることを、完全なる者が死することを
美しき者が滅びることを、完全なる者が死することを
愛する者の口で悲歌が歌われることも素晴らしい
凡庸なるものは音もなく冥府に下っていくからだ
凡庸なるものは音もなく冥府に下っていくからだ
フリードリッヒ・フォン・シラー《Nanie》より
俺の名は竹之内豊―――クロマティ高校一年を仕切る裏番だ。
クロマティ高校ってのはワルが集まる(最近は動物園かサーカスみたいになってるが……)
底辺の底辺の底辺に位置する、足し引きが出来れば余裕で入学できる学校でな。
渡された荷物の中をあさってみれば、見知った名前がいくつも確認できる。
同居しているマスクド竹之内……あいつは名簿でもこの名前なのか。
最悪な事に、俺の天敵の神山もいる。絡まなければならないのだろうか……?
ゴリラ、というのはあのゴリラだろうか……いくら俺でも、あれと殺し合いなど無謀だろう。
いつも同じクラスにいたのだから、向こうも顔くらいは覚えているかも知れないが……。
クロマティ高校ってのはワルが集まる(最近は動物園かサーカスみたいになってるが……)
底辺の底辺の底辺に位置する、足し引きが出来れば余裕で入学できる学校でな。
渡された荷物の中をあさってみれば、見知った名前がいくつも確認できる。
同居しているマスクド竹之内……あいつは名簿でもこの名前なのか。
最悪な事に、俺の天敵の神山もいる。絡まなければならないのだろうか……?
ゴリラ、というのはあのゴリラだろうか……いくら俺でも、あれと殺し合いなど無謀だろう。
いつも同じクラスにいたのだから、向こうも顔くらいは覚えているかも知れないが……。
「……!」
思考が瞬断される。
銃声と怒声が、堰を切ったように流れてきていた。
5人―――いや6人? 言い争う声の合間を縫うように、殺し合いの音が鳴り響く。
俺は高校生だが、それなりの修羅場は潜ってきている。
ヤクザ者をボコボコにしたり、ちょっとした手違いで外国に渡って身一つでマフィアを掌握した事もある。
それだけに、分かってしまっていた。俺が辿りつく頃には、この音は鳴り止んでいる――――。
一つの惨劇が終わり、いくつもの命が失われている、と。
銃声と怒声が、堰を切ったように流れてきていた。
5人―――いや6人? 言い争う声の合間を縫うように、殺し合いの音が鳴り響く。
俺は高校生だが、それなりの修羅場は潜ってきている。
ヤクザ者をボコボコにしたり、ちょっとした手違いで外国に渡って身一つでマフィアを掌握した事もある。
それだけに、分かってしまっていた。俺が辿りつく頃には、この音は鳴り止んでいる――――。
一つの惨劇が終わり、いくつもの命が失われている、と。
「これは……」
駆け足で行き着いた浜辺のその場所は、血と硝煙と焼ける土の臭いに覆われていた。
充満する死臭。倒れ付す人間が、やはり6人。その中の一人が、俺に気付く。
アフロヘアーの、壮年の男だった。爆発物にやられたのだろうか? 右足首が吹っ飛んでいる。
ショック死してもおかしくない重症に見えるが、男は鋭い眼光で俺を睨み続けている。
日本刀を地面に突き刺し、返り血に塗れているその姿から連想される男の職業は一つしかない。
充満する死臭。倒れ付す人間が、やはり6人。その中の一人が、俺に気付く。
アフロヘアーの、壮年の男だった。爆発物にやられたのだろうか? 右足首が吹っ飛んでいる。
ショック死してもおかしくない重症に見えるが、男は鋭い眼光で俺を睨み続けている。
日本刀を地面に突き刺し、返り血に塗れているその姿から連想される男の職業は一つしかない。
「本職か……」
「……同業さん、笑ってくだせえよ。あっしゃ、こんな子供相手にこのザマですわ」
「いや俺は高校生だが……こいつらも、只者じゃなかったようだな」
アフロの言うとおり、転がっている死体はおしなべて女子供。
だが、彼女らが手に握った武器や、互いの身体に付いた傷痕から、プロ級の戦闘要員だと容易に読み取れる。
クロマティ高校にも、これほど鮮やかに戦える人間はそうはいまい。
アフロの男は、政と名乗った。やはり、どこぞのヤクザの構成員らしい。
既に終わっている者たちの名前は、ほとんど知らないという。
顔面に散弾を食らった形跡がある、雨宮という少女の名前だけを、政は知っていた。
改めて、動かない参加者達の様子を確認する。
まるで趣味のいい芸術品のように死に映える金と銀の髪の二人の少女は、蜂の巣にされて死んでいる。
お互いを撃ち合った末に倒れているように、俺には見えた。
死体に傷痕のない二人―――俺と同い年ほどの少年と、腹が黒そうな目の少女は、どうやって
こんな動かない躯に成り果てたのだろうか。柄にもなく、目の前のヤクザに怒りをぶつけてしまう。
だが、彼女らが手に握った武器や、互いの身体に付いた傷痕から、プロ級の戦闘要員だと容易に読み取れる。
クロマティ高校にも、これほど鮮やかに戦える人間はそうはいまい。
アフロの男は、政と名乗った。やはり、どこぞのヤクザの構成員らしい。
既に終わっている者たちの名前は、ほとんど知らないという。
顔面に散弾を食らった形跡がある、雨宮という少女の名前だけを、政は知っていた。
改めて、動かない参加者達の様子を確認する。
まるで趣味のいい芸術品のように死に映える金と銀の髪の二人の少女は、蜂の巣にされて死んでいる。
お互いを撃ち合った末に倒れているように、俺には見えた。
死体に傷痕のない二人―――俺と同い年ほどの少年と、腹が黒そうな目の少女は、どうやって
こんな動かない躯に成り果てたのだろうか。柄にもなく、目の前のヤクザに怒りをぶつけてしまう。
「不良(ワル)ってのは……本職(ヤクザ)になろうが、自分の認めた相手以外の言いなりにはならねえのが
信条だろうが、おっさんよ。一体どうして、あんたはこんな殺し合いなんぞに言われるがまま乗っちまったんだ?」
信条だろうが、おっさんよ。一体どうして、あんたはこんな殺し合いなんぞに言われるがまま乗っちまったんだ?」
「勘違いしてもらっちゃ困りますな、坊や……あっしは、自分を曲げなかっただけに過ぎません。
そしてその結果……今こうして、死に掛けている。それでも、何も恥じる事はありませんよ、そう―――」
そしてその結果……今こうして、死に掛けている。それでも、何も恥じる事はありませんよ、そう―――」
政は、最初に雨宮を見つけ、保護すると申し出たらしい。
だが、拒絶された。当然だ。俺も人のことは言えないが、裏家業の人間は見てくれだけで人を威圧する。
そこへ銃弾と、殺意を持った金髪の女が飛んできた。雨宮は一瞬で殺害され、政は応戦する。
それを俺より先に嗅ぎつけた者たちが、各々の思惑で戦闘に介入した。
そして最後に荒い息を吐いているのが、政だったというわけだ。
話の真偽は分からない。死屍累々たるこの惨状は、
政の語るのとはまったく別の理由で出来たものなのかもしれない。
だが――― 一つだけ、確かに言える事がある、と政は言った。
だが、拒絶された。当然だ。俺も人のことは言えないが、裏家業の人間は見てくれだけで人を威圧する。
そこへ銃弾と、殺意を持った金髪の女が飛んできた。雨宮は一瞬で殺害され、政は応戦する。
それを俺より先に嗅ぎつけた者たちが、各々の思惑で戦闘に介入した。
そして最後に荒い息を吐いているのが、政だったというわけだ。
話の真偽は分からない。死屍累々たるこの惨状は、
政の語るのとはまったく別の理由で出来たものなのかもしれない。
だが――― 一つだけ、確かに言える事がある、と政は言った。
「あっしも、そしてこいつらもね。自分の意志で抗い、自分の意志で乗り。自分の意志で戦ったんです。
だからそれ自体がこの殺し合いを仕組んだ奴の思惑通りだとして―――あたしらが死ぬ事で
仲間達がそれを蘇生させる為に道を踏み外すような事だけは許せない、それが共通の意見のはずなんです」
だからそれ自体がこの殺し合いを仕組んだ奴の思惑通りだとして―――あたしらが死ぬ事で
仲間達がそれを蘇生させる為に道を踏み外すような事だけは許せない、それが共通の意見のはずなんです」
「政さん……」
今にも命の灯を消しそうな政の言葉には、ほんの一縷の無念が宿っていた。
年長者の、非行の先輩が見せた僅かな緩みに、俺の心が動かされる。
この殺し合いを仕組んだ奴が許せない。その思いが、政から、死者達から、俺の身体に流れ込んでくる。
彼らが殺し合いを演じたのにも、それぞれに何か理由があったのだろう。
それは誰かを守るためか、願いを叶えるためか、本当にただ殺し合いたかっただけなのか。
どういう理由があったとしても、その思いが捻じ曲げられ、放送などという下卑た手段で仲間に伝わる。
このゲームは狂っている……、というように、俺は彼らの無念を感じとっていた。
年長者の、非行の先輩が見せた僅かな緩みに、俺の心が動かされる。
この殺し合いを仕組んだ奴が許せない。その思いが、政から、死者達から、俺の身体に流れ込んでくる。
彼らが殺し合いを演じたのにも、それぞれに何か理由があったのだろう。
それは誰かを守るためか、願いを叶えるためか、本当にただ殺し合いたかっただけなのか。
どういう理由があったとしても、その思いが捻じ曲げられ、放送などという下卑た手段で仲間に伝わる。
このゲームは狂っている……、というように、俺は彼らの無念を感じとっていた。
「こんな事を学生さんに頼むのは酷かもしれないが……どうか、あたしらのような事になる連中を減らして欲しい。
どうか、この殺し合いを仕組んだ奴の鼻面に一発ブチかまして欲しいんですわ……」
どうか、この殺し合いを仕組んだ奴の鼻面に一発ブチかまして欲しいんですわ……」
「……俺に何が出来るかわからねえが、元からあんな連中に従うつもりはねえ。分かったよ政さん。
このイカれたゲーム……クロマティ高校一年裏番の名誉にかけて、ぶっ潰してやろうじゃねえか」
このイカれたゲーム……クロマティ高校一年裏番の名誉にかけて、ぶっ潰してやろうじゃねえか」
決意表明。泥のように濁っていた俺の思考に、明確な目標が生まれる。
すれ違いや行き違いから殺し合い、このゲームを知らず知らずに進める者たちを止める。
死んだ者を生き返らせるなどという歪んだ願いを持つ者を、言葉ではなく拳で説得するのだ。
俺には偏差値の高さを活かした説得などより、やはりこの拳を使う方がやりやすい。
それから、俺はまだ暖かい連中の死体を、浜辺に止めてあった長船に乗せていく。
このまま放置していくのはあまりに不憫だったし、かといって全員分の墓穴を掘る体力も時間も使えない。
だから、こうして潮を見る限り岸に沿って流れるだろう船に死体を乗せて、それぞれの仲間に
上手く発見されて埋葬される事を祈らざるを得なかった。
すれ違いや行き違いから殺し合い、このゲームを知らず知らずに進める者たちを止める。
死んだ者を生き返らせるなどという歪んだ願いを持つ者を、言葉ではなく拳で説得するのだ。
俺には偏差値の高さを活かした説得などより、やはりこの拳を使う方がやりやすい。
それから、俺はまだ暖かい連中の死体を、浜辺に止めてあった長船に乗せていく。
このまま放置していくのはあまりに不憫だったし、かといって全員分の墓穴を掘る体力も時間も使えない。
だから、こうして潮を見る限り岸に沿って流れるだろう船に死体を乗せて、それぞれの仲間に
上手く発見されて埋葬される事を祈らざるを得なかった。
「……」
「あっしを積んで、終わりですね……そろそろ、目がくらんできましたわ」
流石に、黙々と死体を船に積む作業は気分が悪い。
本来なら死者の荷物を全て手に入れるべきなのだろうが、そんな余裕すらなかった。
何より船……乗り物に積み込むためには、錨を下ろし、波に揺れている乗り物に乗らなくてはならない。
一瞬とはいえ、激しく揺れる船に足を踏み入れるのは俺にとっては地獄の苦痛。
乗り物酔いであることを政に隠す事に、全ての神経を集中させていた。
最後に、息も絶え絶えになった政を船に乗せる。息も絶え絶えになっているのは俺も同じだが。
なんとか全ての作業を終了し、僅かに残った気力で、散弾銃と日本刀を拾った時だった。
本来なら死者の荷物を全て手に入れるべきなのだろうが、そんな余裕すらなかった。
何より船……乗り物に積み込むためには、錨を下ろし、波に揺れている乗り物に乗らなくてはならない。
一瞬とはいえ、激しく揺れる船に足を踏み入れるのは俺にとっては地獄の苦痛。
乗り物酔いであることを政に隠す事に、全ての神経を集中させていた。
最後に、息も絶え絶えになった政を船に乗せる。息も絶え絶えになっているのは俺も同じだが。
なんとか全ての作業を終了し、僅かに残った気力で、散弾銃と日本刀を拾った時だった。
「きゃあああああっ!!」
「!?」
背後で、女の悲鳴が聞こえた。
見れば、始めてみるタイプの制服を着た、雨宮という女と同じか少し下くらいの女学生。
この光景を目の当たりにすれば無理もないが、彼女は顔を真っ青にして駆け出していく。
きっと、この殺し合いの中で始めて人を見つけて、接触しようと近づいた瞬間だったのだろう。
どうみても多人数を殺害して死体を処理しているようにしか見えないだろう俺の姿に、恐怖を感じない筈もない。
船に乗り降りして最悪な気分になっていた俺はとっさに何も言えず、少女を見失ってしまった。
見れば、始めてみるタイプの制服を着た、雨宮という女と同じか少し下くらいの女学生。
この光景を目の当たりにすれば無理もないが、彼女は顔を真っ青にして駆け出していく。
きっと、この殺し合いの中で始めて人を見つけて、接触しようと近づいた瞬間だったのだろう。
どうみても多人数を殺害して死体を処理しているようにしか見えないだろう俺の姿に、恐怖を感じない筈もない。
船に乗り降りして最悪な気分になっていた俺はとっさに何も言えず、少女を見失ってしまった。
「……」
「誤解、されちまったみたいですね……あっしが釈明してあげたいとこですが……もう、駄目みたいですわ……」
「てめえのケツはてめえで拭く……政さん……あ、ありがとうよ。
あんたがいなきゃ、俺も自分を見失ってたかも知れねえ……」
あんたがいなきゃ、俺も自分を見失ってたかも知れねえ……」
馴れない感謝の言葉を言う俺に、政は静かに微笑みかけた。
そして、指笛を鳴らす。最後の力だったのだろう。政は静かに目を閉じる。
パカラッ、パカラッ……何かが、近づいてくる。
そして、指笛を鳴らす。最後の力だったのだろう。政は静かに目を閉じる。
パカラッ、パカラッ……何かが、近づいてくる。
「うおっ!?」
「ブルルルルル……!!!」
爆撃のような嘶き。
見覚えのあるそれは、フレディの愛馬、黒龍号。
まさか、俺にこれに乗れというのか……。
政を見ると、「これが最後のプレゼントです」といわんばかりの顔で、安らかに眠りについていた。
男としてこんな顔をした漢が最後に自分に託した物を、ないがしろにするわけにはいかない。
見覚えのあるそれは、フレディの愛馬、黒龍号。
まさか、俺にこれに乗れというのか……。
政を見ると、「これが最後のプレゼントです」といわんばかりの顔で、安らかに眠りについていた。
男としてこんな顔をした漢が最後に自分に託した物を、ないがしろにするわけにはいかない。
「乗るしかねえのか……」
俺は静かに黒龍号に跨り、嘔吐感と共にこのゲームを潰す為の戦いを始めた。
【一日目 A-2 浜辺 深夜】
【竹之内豊@魁!!クロマティ高校】
[状態]:吐き気(極大)、疲労(小)
[装備]:散弾銃(残弾20セット)@現実、燦の日本刀@瀬戸の花嫁、黒龍号@魁!!クロマティ高校
[道具]:基本支給品×1、ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考]
基本:この殺し合いを止め、現実に帰る
1:少女(咲良)を追いかけ、誤解を解く
2:クロ高の仲間と合流(マスクド優先、神山にはできれば会いたくない)
[状態]:吐き気(極大)、疲労(小)
[装備]:散弾銃(残弾20セット)@現実、燦の日本刀@瀬戸の花嫁、黒龍号@魁!!クロマティ高校
[道具]:基本支給品×1、ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考]
基本:この殺し合いを止め、現実に帰る
1:少女(咲良)を追いかけ、誤解を解く
2:クロ高の仲間と合流(マスクド優先、神山にはできれば会いたくない)
【要咲良@蒼穹のファフナー】
[状態]:健康 恐怖
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×1、ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考]
基本:生き残る
1:竹之内から逃げる
2:アルヴィスの仲間達と合流したい
[状態]:健康 恐怖
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×1、ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考]
基本:生き残る
1:竹之内から逃げる
2:アルヴィスの仲間達と合流したい
運がいい。まったくもって、運がいい。
中村剛太が目を覚ました時、最初に思ったのはそれだった。
乱戦に参加した際、桜花によって催眠弾を装填した銃で狙撃され、失神していたのが功を奏した。
剛太は船酔いした竹之内に死体と間違えられて、他の死体と一緒に船で島の岸辺に沿って移動しているのだ。
彼の目的は一つ。津村斗貴子を守り、錬金の戦士としてヴィクターと武藤カズキを再殺する事だけだ。
中村剛太が目を覚ました時、最初に思ったのはそれだった。
乱戦に参加した際、桜花によって催眠弾を装填した銃で狙撃され、失神していたのが功を奏した。
剛太は船酔いした竹之内に死体と間違えられて、他の死体と一緒に船で島の岸辺に沿って移動しているのだ。
彼の目的は一つ。津村斗貴子を守り、錬金の戦士としてヴィクターと武藤カズキを再殺する事だけだ。
(そのためにはどんな汚い手でも使う……先輩に危害を加える恐れがある奴は、こっちから排除する!)
剛太は、カズキ達以外にも、戦力を保有する者は全て抹殺する決意を固めていた。
自分が知っているのは斗貴子と火渡だけ。それ以外の参加者は一切信用せず、確実に殺す。
戦力のない民間人なら話は別だが、それくらいの厳しい裁断を下せる意志は、錬金の戦士として持ち合せていた。
先の乱戦に巻き込まれたのも、銃撃戦に巻き込まれてしゃがんでいた少女を助ける為だった。
もっとも、少女は自分が助けに入った時にはすでに死んでいたのだが。
死体と間違われた身体で、他の死体から全ての支給品を回収して、船の端に隠す。
そして、小型の銃を手に取って、自分達を見つけて近づいてくる参加者を待つ構えを取る剛太。
自分が知っているのは斗貴子と火渡だけ。それ以外の参加者は一切信用せず、確実に殺す。
戦力のない民間人なら話は別だが、それくらいの厳しい裁断を下せる意志は、錬金の戦士として持ち合せていた。
先の乱戦に巻き込まれたのも、銃撃戦に巻き込まれてしゃがんでいた少女を助ける為だった。
もっとも、少女は自分が助けに入った時にはすでに死んでいたのだが。
死体と間違われた身体で、他の死体から全ての支給品を回収して、船の端に隠す。
そして、小型の銃を手に取って、自分達を見つけて近づいてくる参加者を待つ構えを取る剛太。
(先輩……どうか、生きていてください!)
6人の人間が乗っている、屋根のない船上。
だが今現在、願いを思い、それを言葉にする権利があるのはたった一人だけである。
だが今現在、願いを思い、それを言葉にする権利があるのはたった一人だけである。
【早坂桜花@武装錬金 死亡確認】
【銀@DARKER THAN BLACK 死亡確認】
【雨宮優子@ef - a tale of memories./melodies 死亡確認】
【ドライ@Phantom ~Requiem for the Phantom~ 死亡確認】
【政@瀬戸の花嫁 死亡確認】
【銀@DARKER THAN BLACK 死亡確認】
【雨宮優子@ef - a tale of memories./melodies 死亡確認】
【ドライ@Phantom ~Requiem for the Phantom~ 死亡確認】
【政@瀬戸の花嫁 死亡確認】
【残り70人】
【一日目 A-3 海(浜沿い) 深夜】
【中村剛太@武装連金】
[状態]:健康
[装備]:マテバ 2006M@Phantom ~Requiem for the Phantom~
[道具]:基本支給品×1、ランダム支給品0~4(確認済み) H&K G3A3@GUNSLINGER GIRL
睡眠薬搭載弾装填拳銃@現実 CZE Vz.61 “スコーピオン”@Phantom ~Requiem for the Phantom~
[思考]
基本:津村斗貴子を守る
1:戦力を持つ参加者の殺害(カズキ、ヴィクター優先)。
2:斗貴子、火渡と合流する。
3:民間人の保護。
[状態]:健康
[装備]:マテバ 2006M@Phantom ~Requiem for the Phantom~
[道具]:基本支給品×1、ランダム支給品0~4(確認済み) H&K G3A3@GUNSLINGER GIRL
睡眠薬搭載弾装填拳銃@現実 CZE Vz.61 “スコーピオン”@Phantom ~Requiem for the Phantom~
[思考]
基本:津村斗貴子を守る
1:戦力を持つ参加者の殺害(カズキ、ヴィクター優先)。
2:斗貴子、火渡と合流する。
3:民間人の保護。
※斗貴子にカズキ再殺指令を伝える直前からの参戦です。
※A-2から島の岸を沿って右側に流れる潮に、中型の船が乗っています。速度は後の書き手さんにお任せします。
※船には、中村剛太と、ドライ、桜花、優子、政、銀の死体が乗っています。
※A-2から島の岸を沿って右側に流れる潮に、中型の船が乗っています。速度は後の書き手さんにお任せします。
※船には、中村剛太と、ドライ、桜花、優子、政、銀の死体が乗っています。
004:a hard day's night | 投下順に読む | 006:誰が為にその命 |
時系列順に読む | ||
000:胎動 | 竹之内豊 | 032:Inner Light |
要咲良 | 032:Inner Light | |
中村剛太 | 015:鮫は地を這い、竜は天を撃つ | |
ドライ | 死亡 | |
早坂桜花 | 死亡 | |
雨宮優子 | 死亡 | |
政 | 死亡 | |
銀 | 死亡 |