菊花賞G1を攻略するポイント - ものさし競馬

現在 京都競馬場は改修工事中のため
同じ舞台で行われる
阪神大賞典のデータを集計&参考にしております

菊花賞2021回顧

菊花賞2021レース結果

年	走破タイム	枠	勝ち馬	上がり	種牡馬	馬齢	位置取り	斤量	人気	ローテ	騎手
2021	3:04.6	2	③タイトルホルダー	35.1	ドゥラメンテ	牡3	1-1-1-1	57.0	4	延長	横山武
	3:05.4	8	⑱オーソクレース	34.8	エピファネイア	牡3	11-11-10-9	57.0	3	延長	Cルメ
	3:05.4	6	⑪ディヴァインラヴ	35.2	エピファネイア	牝3	6-6-6-6	55.0	6	延長	福永

菊花賞2021のラップタイム

15F	14F	13F	12F	11F	10F	9F	8F	7F	6F	5F	4F	3F	2F	1F
12.5	11.1	11.5	12.1	12.8	12.6	12.8	14.3	13.1	12.6	12.4	11.7	11.5	11.4	12.2

走破タイム：3分04秒6
前半3F：35.1
後半3F：35.1（瞬発戦）
前半5F：60.0
後半5F：59.2
ペース：緩急型ミドルペース（+0.8）
時計：−0.8
クッション値：9.6（やや硬めよりの標準）
馬場：やや軽い
直線：やや中伸び
中間にほとんど雨が降っておらず馬場も乾燥気味で
前日のレースから前残り傾向が強かった

スタートから出たなりに好位置を取れた
③タイトルホルダーがそのまま逃げ
レースの中盤が大きく緩む中弛みラップに
※騎手が無難にレースを進めるとこうなります

基本的にはスピードのある
瞬発力タイプの
差し馬が有利だが
阪神芝の内回りは直線が短めなので
逃げ先行馬が突っ込んでくる
流れになります

その結果③タイトルホルダーが
1着で逃げ切り勝ち

2着には⑱オーソクレース
3着には牝馬の⑪ディヴァインラヴが入線しているように
ちょっと上がりのかかる瞬発力勝負になりました

この日の阪神芝は良馬場
スタミナよりはスピード（瞬発力）が求められる馬場状態に
そうなると良馬場でかつ
速い上がりを出せるような馬じゃないと苦戦を強いられてしまいます
前走で不良馬場だった神戸新聞杯組は軒並みキレ負け
2番人気だった⑭ステラヴェローチェは期待を裏切り4着に敗れています
前哨戦でどんなレースを経験したかによって
明暗を分けた感じですね

持久力戦というよりは我慢比べと言ったほうがわかりやすいでしょうか？
道中のラップタイムは12秒前半〜12.9と遅い流れになることが多く
スローペースを嫌って暴走したり
引っかかってしまうような馬では話になりません
前半で無理をするとそのツケは後半に回ってくるのは当然なので
余力を残せなかった馬は必ずバテて失速します

阪神大賞典のラップタイム

15F	14F	13F	12F	11F	10F	9F	8F	7F	6F	5F	4F	3F	2F	1F
12.9	11.6	11.9	12.2	12.5	12.3	12.2	12.9	12.5	12.3	12.3	12.1	12.0	12.0	12.7

基準タイム：3分05秒2（古馬OPクラス）
前半3F：36.4
後半3F：36.8（消耗戦）
前半5F：61.2
後半5F：61.3
ペース：緩急型ミドルペース（−0.1）
有利な脚質：差し
求められる能力：折り合いの良さ、スタミナ、瞬発力、底力、飛びの大きい馬

長距離戦でなるべく疲れずに走るためには
完歩の回転数を落とすこと
それでいてスピードを維持するためには
一完歩の幅を大きくする必要があり
そのためには胴は細く長いほうが無難になります
長距離向きの馬は飛びの大きい馬が多く
首を上下にバランスよく使って
いかにも気持ち良さそうに走るのが特徴的だ
こうした美しいフォームはゆったりとした走りを生み出し
飛びの大きい馬は体力を消耗しにくいので狙い目になります

逆に短距離馬の中には
ほとんど首を動かさず
上を向いて走っている馬もいるが
こうしたバランスの悪いフォームは
消耗が大きくバテやすくなります

阪神大賞典・過去5年間の成績表

年	走破タイム	枠	勝ち馬	上がり	種牡馬	馬齢	位置取り	斤量	人気	ローテ	騎手
2021	3:07.3	5	⑥ディープボンド	36.9	キズナ	牡4	4-4-4-3	56.0	3	延長	和田竜
	3:08.2	7	⑩ユーキャンスマイル	36.8	キングカメハメハ	牡6	12-12-12-7	57.0	2	延長	藤岡佑
	3:08.3	6	⑤ナムラドノヴァン	36.8	ディープブリランテ	牡6	13-13-11-10	56.0	9	短縮	内田
2020	3:03.0	8	⑩ユーキャンスマイル	35.8	キングカメハメハ	牡5	9-9-8-4	56.0	2	延長	岩田康
	3:03.3	4	④トーセンカンビーナ	35.8	ディープインパクト	牡4	10-10-10-7	55.0	5	延長	藤岡康
	3:03.4	6	⑥メイショウテンゲン	36.0	ディープインパクト	牡4	7-7-7-7	55.0	4	短縮	松山
2019	3:06.5	8	⑩シャケトラ	37.6	マンハッタンカフェ	牡6	8-9-2-2	57.0	1	延長	戸崎
	3:07.3	6	⑦カフジプリンセス	38.2	ハーツクライ	牡6	5-5-4-3	56.0	6	延長	中谷
	3:07.7	1	①ロードヴァンドール	39.2	ダイワメジャー	牡6	2-1-1-1	56.0	10	延長	横山典
2018	3:03.6	6	⑦レインボーライン	35.8	ステイゴールド	牡5	8-9-8-4	56.0	3	延長	岩田康
	3:03.8	6	⑥サトノクロニクル	36.0	ハーツクライ	牡4	7-6-7-4	55.0	4	延長	川田
	3:04.0	7	⑧クリンチャー	36.6	ディープスカイ	牡4	4-4-3-3	56.0	1	延長	武豊
2017	3:02.6	8	⑨サトノダイヤモンド	35.4	ディープインパクト	牡4	7-8-8-4	57.0	1	延長	Cルメ
	3:02.8	3	③シュヴァルグラン	35.9	ハーツクライ	牡5	7-7-5-2	57.0	2	延長	福永
	3:03.2	4	④トーセンバジル	35.8	ハービンジャー	牡5	9-9-9-7	56.0	5	延長	四位

ピンクは→上がり最速1位
青は→上がり最速2位
オレンジは→上がり最速3位

過去5年間は上がり最速1位の馬が4連勝中
2〜3着以下の連対馬も上がり3位以内をマークしており瞬発力は必須
特に差し馬はキレ味と折り合いさえつけば良く
騎手の言うことを素直に聞く折り合いの良さは重要になります

一方、逃げ先行馬はかなり不利
長距離戦と急坂を2回上るダブルパンチなので
スタミナは必須
このコースで逃げ切るには
相当な量のスタミナを内包していないと苦戦を強いられます
なのでこのコースで逃げ馬を狙うのはまさに無謀と言っても過言ではないでしょう

枠順別の成績

枠順	1着	2着	3着	着外
1枠	0	0	1	4
2枠	0	0	0	5
3枠	0	1	0	4
4枠	0	1	2	3
5枠	1	0	0	5
6枠	1	2	1	4
7枠	0	1	1	8
8枠	3	0	0	7

枠順	1着	2着	3着	着外
内枠	0	1	1	13
中枠	2	3	3	12
外枠	3	1	1	15

脚質別の成績

脚質	1着	2着	3着	着外
逃げ	0	0	1	5
先行	1	0	1	10
差し	4	3	2	20
追込	0	2	1	5

逃げ先行馬は相当な量のスタミナを内包していないとかなり不利
逆に中団〜後方でスタミナ温存&じっくり脚を溜められる差し追い込み馬はかなり有利
あとは速い上がりを出せれば鬼に金棒です

枠順	脚質	1着	2着	3着	脚質	1着	2着	3着
内枠	逃げ	0	0	1	差し	0	1	0
	先行	0	0	0	追込	0	0	0
中枠	逃げ	0	0	0	差し	1	2	2
	先行	1	0	0	追込	0	1	1
外枠	逃げ	0	0	0	差し	3	0	0
	先行	0	0	1	追込	0	1	0

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