馬場読み馬券術のやり方（改訂版） - ものさし競馬

令和版芝コースの馬場レベル表

オール野芝	小倉(夏)	中山(秋)	阪神(秋)	新潟	中京(秋)
軽い芝	東京	京都	新潟	小倉(夏)	中山(秋)	阪神(秋)	中京(秋)
オーバーシード	東京	京都	阪神	福島	中京	中山	小倉(冬)
重い芝	阪神	中山	中京	福島	京都(冬)	小倉(冬)
非常に重い芝	函館	札幌

オール野芝 ▶︎最も軽い芝で、速い時計が出やすい
軽い芝 ▶︎時計面では野芝に劣るものの、こちらも速い時計が出やすい
オーバーシード ▶︎ケースバイケース
重い芝 ▶︎馬場が重く、時計もかかりやすい
非常に重い芝 ▶︎JRA10場の中で最も重く、時計もかかりやすい

時計の出方は芝の生育状況によって左右されます。例えば、気温が上がり野芝の生育が旺盛になる初夏〜晩夏は速い時計が出やすく、スピードと瞬発力を求められます。
逆に気温の低い野芝の休眠期・特に冬場は時計がかかりやすくなる。小倉芝の夏開催は野芝のみ、最高レベルの軽い芝になるが、オーバーシードで冬場に行われる開催は時計を要するので、重い芝になることが多く、スタミナとパワーを求められます。京都の冬開催も同様の傾向がみられます。

リーディング上位騎手の位置取りをチェックしよう！

馬場読みが上手い騎手
浜中俊
武豊
戸崎圭太
C.ルメール
西村淳也
福永祐一

個人的に馬場読みが上手だなと感じるのは福永騎手
福永騎手は朝から馬場状態をチェックするため
実際のコースを歩いて確かめるのが日課になっているそう
難しい馬場になるほど
その強みを発揮します

有力騎手のコース取りに注目しましょう
馬場のどこを通って伸びていたのか
真ん中あたりを通ったのか、それとも内側を通って伸びていたのか、馬場読みをする上ではとても重要になります。
こればかりは実際のレースを見ないとわからないので
必ずご自身の目で確かめてください。

前週の馬場傾向を用いて予想する方もいますが
これじゃ駄目です
なるべく前日の馬場を観察するのが理想です。

馬場読みは点で見るな線で見ろ！

4角の位置取り

真横から見た場合

真正面から見た場合

意外と知らない方が多いのがこれ↑
ズバリ見る角度です！

これはマーメイドステークスのパトロールビデオを
それぞれ4角、真横、真正面から見た際の位置取りである

パトロールビデオというのは?
走行中にインターフェア（妨害）があったのか、騎手の騎乗ぶりはフェア（公平）だったのかを監視すること
ここで制裁を受けた場合は一定期間騎乗停止になる場合も

大半の方はテレビの映像を見ている方がほとんどでしょう
テレビの映像は真横から見たものが多く
一番下の画像のように
真正面から見られることはほとんどありません
そこから得られる情報は微々たるものです

JRAのパトロールビデオには馬が斜めにヨレながら走ったり
他馬と接触して騎手が落馬したり
馬群に囲まれて身動きが取れなくなり
右往左往する馬など
見えない部分がたくさん詰まっています

なので馬場読みは
客観的に捉えるのではなく
見る角度が重要なのです

パトロール映像はJRAのホームページから誰でも無料で見れるので、使わない手はありません。
使わないと勿体ないですよ。

持ち時計から馬のキャラクターを見抜く方法

瞬発戦	32.0〜34.4
消耗戦	35.7〜

競走馬に持ち時計があるのはご存知だろうか
持ち時計というのは各距離において、その馬がこれまでに記録した最も速いタイムのことだ。

私の知る限り無料で見られるのは競馬ラボさんのみ
あとはコンビニで競馬新聞を買うか
有料になってしまうことが多く自力で調べるしかありません

自力で調べるとなると相当な時間と労力がかかってしまいますが
JRA-VANの公式スマホアプリを使えば
ポチッとするだけで一瞬で弾き出してくれるんです！
（※上記画像参照）

いや〜便利になったもんだね(笑)

さて、そもそも持ち時計というのは
その馬自身のベストパフォーマンスでもあり
馬場適性にも繋がるんです

例えばクロノジェネシスの場合
東京芝に良績が集中しているのがわかるだろうか
直線が長いコースを得意とし
わりと速い時計勝負にも対応できる他
万能タイプであることが推測できます

このように馬キャラは簡単に調べることが出来るので
是非皆様もやってみてほしい

走破タイムで馬場レベルをチェックする方法

馬場レベル	タイム差
超高速馬場	−2.0以上
高速馬場	−1.0以上
やや軽い	−0.40〜−0.99
標準的な馬場	0〜−0.39
標準的な馬場	0〜+0.39
やや重い馬場	+0.40〜+0.99
重い馬場	+1.0秒以上
道悪馬場	+2.0秒以上

予想手順
❶前日の馬場と当日前半の馬場傾向をチェックする
❷タイムをチェックするのは1着と2着馬
2頭の走破タイムが基準タイムより何秒速いのか遅いのかチェックし
❸全ての馬のタイム差を足して平均値を出す
❹+3.6ならノーマル標準的な馬場など

基本的に速い持ち時計のある馬は人気になりやすく
時計が速くなればなるほど
その時計で走れる馬は確実に減るので
堅い決着になりやすい

逆に持ち時計が遅い馬は
時計が遅くなればなるほど有利
物理的に来られる馬が増えるので
穴馬が激走すると大半のレースは荒れます

馬場を読む

開催前半
開催前半はスピード馬場、芝の状態が整っているため速い時計が出やすい。
その他にも開催期間が長時間空いた時や、高速馬場では速い時計が出る。
このようなスピードが要求される馬場では、特に内枠の逃げ先行馬が有利になります。
スピードを最大限に発揮できる延長&同距離ローテと、斤量が軽くなった瞬発力タイプの馬や牝馬などは積極的に狙っていきましょう！
逆にゴリゴリのパワー型とスタミナ型の馬は不利になる。

開催中盤
開催が進み、内がやや荒れてきた状態。
馬場の有利不利が小さくなる、フラットな馬場では、特に中枠の先行と好位の差し馬が好走しやすくなります。

開催終盤
開催が進み馬場が荒れてくると、徐々に時計がかかるようになってくる。
道悪や、荒れ馬場など、タフな馬場になるほどパワーとスタミナを要求されます。
開催終盤は中枠と外枠の差し追い込み馬が有利になる。また、スタミナ面で有利になる短縮ローテの馬も狙い目になります。

馬場が軽くなると→速い時計が出て、逃げ先行馬が有利に
馬場が重くなると→時計が遅くなり、差し追込が利く

時計&上がりが早く軽い芝
時計が速い時は前に行く馬にとって有利になります
特に逃げ・先行有利&瞬発力タイプが狙い目
差し・追い込みが利く場合は、とにかく速い上がりを出せる、瞬発力タイプの馬を狙ってください

高速馬場
差し馬は後方にいると届かないので、前から中団にいる馬が理想、特に逃げ先行馬が恵まれるため、どの脚質も先行力がないと厳しいです。
逃げ先行馬を狙うなら、ワンペースか、一本調子で走れるような一貫性のあるタイプが理想的。
差し馬なら、経済コースを回りつつ、速い上がりを出せるタイプが狙い目になります。
時計が速くなると内枠の逃げ先行馬はかなり有利なので、先行策が得意な騎手を中心にピックアップするようにしましょう。

時計&上がりがかかる重い芝
展開次第では前残りになる場合もあるが、基本的には速い上がりを出せる差し・追い込み馬が台頭する。
追い込みは上がりがかかるほど決まりやすくなるので、ハイペースが予想される場合は積極的に狙っていきましょう。

有利な枠と脚質

枠順別の成績

枠順	1着	2着	3着
1枠	0	1	0
2枠	0	0	0
3枠	1	1	2
4枠	0	1	2
5枠	0	1	0
6枠	2	0	0
7枠	1	1	1
8枠	2	1	1

枠順の定義

枠	枠番
内枠	1〜3
中枠	4〜6
外枠	7〜8

外枠が好成績なら外伸び
内枠が好成績なら内伸びなど

枠	有利な脚質	開催前半	開催中盤	開催終盤
内枠	逃げ先行馬	有利	有利不利なし	不利
中枠	先行と好位の差し馬	有利不利なし	有利	有利不利なし
外枠	差し追い込み馬	不利	有利不利なし	有利

内枠
枠番は1〜3、色でいうと白と黒と赤色が内枠になる。
馬場の整った開催前半は圧倒的に有利。
逆に開催が進み、内が荒れてくると、終始馬場の悪いところを走らされ、外に出しづらくなるので不利になる。

中枠
枠番は4〜6、色でいうと青と緑と黄色が中枠になる。
基本的にはどんな馬場状態でもOK。ある程度は自由に立ち回れるので、有利不利の少ない枠。
特に開催中盤と後半が狙い目。

外枠
枠番は7〜8、色でいうとオレンジとピンクが外枠になる。
開催前半は圧倒的に不利。開催後半は内が荒れてくると、コースロスと馬場差が相殺されるので有利になります。

その他のチェックポイント

❶馬番
例えば1〜3着(入線馬)の馬番が②④⑥なら内伸び。⑬⑮⑰なら外伸びなど。
❷4角の通過順位
前が有利なのか、それとも後ろが有利なのか、これは実際のレースを見て判断してください。
❸前残りか差しが利くか
例えば、時計が速すぎて逃げ先行馬が止まりにくいようなら前残りなど。
❹レース全体の上がり3ハロンを見る

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