人外×人間でハァハァするスレ 601-625
1-50 | 51-100 | 101-150 | 151-200 | 201-250 | 251-300 |
301-350 | 351-400 | 401-450 | 451-500 | 501-550 | 551-600 |
601-625 | 626-650 | 651-700 | 701-750 | 751-800 | 801-850 |
851-900 | 901-972 |
- 601. 名無しさん@ピンキー 2008/09/26(金) 02:13:22 ID:ESbS7NSE
- >>600
良いね
漫画はたぶん「音禰のないしょ」。葵DESTRUCTION!って短編集に入ってる - 602. ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:08:24 ID:E2hg/eLK
- 今晩は、5レス程お借りします。
スライム♀(擬態練習中)× 人間♂
>>124
or 保管庫 参照
エロ少 会話多。
苦手な方はトリップNGでお願いします。 - 603. 1/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:10:10 ID:E2hg/eLK
- 前の村から4日目にして、やっとたどり着いた宿は祭りの前とかで込み合っていた。
案内された部屋は狭く、明らかに一人部屋として普段は使われているものだろうと推測
できた。
「狭いベッドが一つ……言えば毛布くらいは借りれるかな」
呟いて部屋を出ようとして俺はつんのめる。
振り返ると旅の連れである青い髪の少女が服の端を掴んでいた。手ではなく髪の毛で。
「おい、物を掴む時は手を使え」
諸事情あって一緒に旅をしている擬態練習中のスライムは俺との距離を詰めると服に
絡めていた髪を離す。
上目遣いに俺を見上げる少女型スライムと視線が合い、鼓動が速まった。
「私、あなたのこと、けっこう気に入ってるンですよ」
個人的な好みの問題だが、少々たれ目な点を除けば整った顔立ちの美少女である。
正体がスライムだと知らなければ嬉しい状況だろう。
唐突に言うスライム少女に、その意味を図りかねて聞き返す。
「だから何だ」
「この間の続きをしませンか?」
空気が凍った。正しくは俺の周りの空気だけだが、背中を嫌な冷たい汗が伝う。
「俺、寝るわ」
誤魔化して出ていこうとした俺の前に回り込んだスライム少女が両手、いや髪を広げて
立ちはだかった。
「何処に行くンですか、部屋はここですよ。ちゃンと今度は優しくしますから、ね?」
「髪を使うなっての……」
一応ツッコミつつ今のは普通は男側のセリフだよなと胸中確認する。
「何が嫌なンですか? 前はすごくのり気で止める私を無視して、無理矢理したンじゃ
ないですか」
「それは水に流したんだろ」
「だから、もう一回ヤり直しましょうって言ってるンです」
「発音がおかしい。と言うか忘れろ」
食い下がるスライム少女を一蹴する。
すると顎に手を当て髪をふよふよと泳がせながら暫く悩む仕草をしていたスライム少女の
口から、とんでもない言葉が飛び出した。
「なら、私から強姦する事になりますが」
「女からの強姦は逆レイプと言うんだ。それと」
「そうなンですか、では言い直します。私が逆レイプをしますが、良いンですか?」
どこで覚えたのか物騒な言葉に驚きつつ話題を逸らそうと試みるが早々に割り込まれる。
「いや、良くはない……って言ってるそばから脱ぐなっ!」
「大声を出すと人が来ちゃいますよ。私はバレても構いませンけど?」
「それは女の子の吐くセリフじゃないっ」
服を荷の上に置くとスライム少女はクルリと振り返る。
均整の取れた文字通りシミ一つない身体だったが既に肌の色が抜けていた。
「おーじょうぎわが悪いです。すえぜンは食わねば男のはじになるンです」
「そんな言葉どこで覚えた」
「この間会ったサンゾクの皆さンが言ってましたよ」
「いたな、そんな奴ら」
こいつをスライムとも知らずに手を出したが故に儚くも退治されてしまった憐れな奴等が
いた事を思い出す。
説得は諦めた方が良さそうだった、鼻息荒く自信満々である。
「それに私はスライムですからね。オンナノコではありませンし」
「お前はっ、都合で切り替えるなっ」
「さあ、自分で脱ぐか私に消化されるか、どちらか選ンで下さい」
「その2択かよ。まずは俺の話を聞けっ」
「嫌です」 - 604. 2/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:11:38 ID:E2hg/eLK
- 暫くの問答の後、俺は全裸で文字通りスライムに包まれている。
人間の女の姿ならまだ興奮もできるが、本性のゼリーのままなので何の感慨もない。
感触としては粘り気はあるがベタベタはしない不思議な感覚だった。
一部を掬い上げてみるが掌を滑りヌルリと落ちる。
これは擬態時にはどの部分なのだろう。
「どンな気分ですか?」
いつもより少々低いスライム少女の声が響く。ただのゼリーに見えるが発声器官はどこに
あるのか、気になる点は多い。
「中途半端な温度の風呂に入ってる気分だ」
「そうですか。……あの、ちょっと教えて欲しいンですが」
気を使っているのだろう、スライム少女が控えめに訊ねる。
「何を?」
「局部に前回のような質量の変化が見られないンですが、何でですか?」
「俺にその気が無いからだ」
「えぇ? ややこしいモンですね」
「デリケートなんだよ、ややこしい扱いすんな」
「感覚あるンですか?」
「無いと動かないだろ」
「生えてるンですから当然なンでしょうが、本当に妙なものですね」
他人事だと思って好き勝手なことを言う。
「妙とか言うな。付いてるもんなんだよ」
「へぇ、普段は柔らかいンですね。曲げると痛いンですか? あ、先っぽに穴がある」
「うぁっ、玩具じゃないんだから揉むな」
まだ柔らかいソレを捏ねるように揉まれる。水が意識を持った様な何とも表現し難い感触。
なんでこう無邪気に弄り回せるのか不思議だったが、人間そのものがスライムにとって玩具
だからかと納得する。
「止めろ気色悪い」
「そうなンですか? うーン、硬度を変えてみましょうか。人間のオンナノコの胸部で……
えと、たしか」
ただの水の様だったゼリーはプニプニとした心地好い柔らかさへと転じた。
見た目には何の変化も無いのがまた奇妙だ。
「パイズリ? これなら良いンですか?」
予想外の刺激に反応してしまった。
「あ、ああ」
「ちょっと大きくなりましたよ。その気になりました?」
「……どこで覚えた、こんなもん」
スライムに息子を弄ばれているにも関わらず意外と冷静な自分に驚きつつ訊ねてみる。
あまりにも異常な状況に陥ると、逆に落ち着くと聞いていたが本当だったとは知らなかった。
「以前あなたから貰った“ほん”に載ってたンですよ」
「あれは貸しただけだ。お前が持ってたのか、返せ」
前回の客室半壊時のどさくさ紛れに無くなったと思っていた。
「まだ読み終わってませンからイヤです」
「じっくり読む物じゃないだろ」
「いえいえ、けっこう興味深い内容だったンですよ」
渡してしまった本の内容が内容な上、フィクションだと言っても理解しないだろう。
後悔しても手後れだった。とりあえずSM系でなかったのは救いかもしれない。 - 605. 3/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:13:18 ID:E2hg/eLK
- 「お前は楽しそうだな」
「それはもう。“しる”のと“する”のとでは全く違うンですからね」
苦笑いする俺の前に、透明ないつもの顔が造られ舌を出し笑った。
「口も良いですか?」
これもいつもの事だが俺が答えるより早く行動を開始している。
冷たく柔らかい感触が俺の口内に滑り込んだ。
そこでふと思い出す。口は前に消化用とか言って無かったか?
疑問を察したのか口腔内を確認するようになぞりながら下のゼリーが喋る。
「ああ、心配しなくても大丈夫ですよ。それは消化器官に繋いでいませンから」
まぁ、消化されないのならば遠慮する事は無いか。
舌を絡めるとツルリとした相手は戸惑う様にうねったが、直ぐに何重にも巻き付き俺の舌を
引っ張った。
人間ならあり得ない動き。と言うか待て、痛い。
「ひョラ、ひゃて」
当然ながら舌を絡め取られていては喋れない。
ゼリーから腕を抜きスライム少女の首を引き離すと予想に反してその舌が伸びた。
「はりゃせ」
「ああ、すみませン。やり過ぎました」
舌が伸びたまま半透明のスライム少女が驚いた顔をして、ゼリーから答えが返る。
一応、反省しているらしく舌を縮めると絡め直す。
スライムの内部で行われているため殆ど音はしないが、そんな事をしている間も下は下で、
にゅるにゅると流動して無数の指に全身を突きまわされている様な、擽ったいやら何やら解らない。
特にペニスの周辺は念入りに音でもしそうな程に扱き立てられる。
吸い出すように絡み付き気持ち良い、情けないが早々に限界だった。
「あ、イイ感じみたいですね。前回と同等のサイズに……」
呑気な声を後目に全身を駆け抜けそれは発射口へ至る。
「わわっ! なンっ、出すなら出すって合図して下さいよっ」
スライム全体が波打ち、絡められていた舌が引き抜かれた。
「んなもんする隙あるか。お前が急にするからだ」
呆れた直後に意外と反応が普通だと思う。
「そういえば、この前みたいに変な汁とか出してないな」
スライムの特性を活用しているだけで、割と普通だ。普通の尺度がずれてる気もするが。
「優しくするって約束しましたから、使わなかったンですけど……使用しても良いンですか?」
「ダメ」
「私的には使えば楽なンですけど」
「いや、戻って来れなさそうだから止めろ」
「そうですか。まぁこっちの方法もコツは分かりましたし、イケる所までイッちゃって下さい」
「え、おい」
スライム少女は既に流動を再開している。
「ま……」
休憩をくれ俺は普通なんだ。
しかし当然と言うべきか止めるヒマなど無く、頭の隅であの本は絶倫ものだったかな、などと
考えていた。 - 606. 4/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:15:16 ID:E2hg/eLK
- 「“ほん”にもありましたが回を重ねるごとに量が少なくなっていくのは面白いもンですね」
俺は面白く無い。
満足げな相手の声を聞きながら意識があるのを不思議に思う。
呼吸の度に肺が灼ける。鼓動の度に心臓が痛い。
気が済んだ相手が動きを止めて結構な時間が過ぎていたが、呼吸は落ち着かず汗で湿った髪が
気色悪く額に貼り付いている。
「前は気がつきませンでしたけど行為が終わるとなンだか、ぐったりしてませンか。
大丈夫です?」
ニュッと触手を伸ばして俺の髪を持ち上げた。流れる汗がスライムに吸収され消える。
「おま、連打させんな」
「スミマセン。あなたの反応が楽しくて……水でも飲みます?」
全く反省していない様子で答えるスライムに脱力する。
「あー。とりあえず、くれ」
「はいはい。どうぞ遠慮なく」
ゼリーから差し出されたのは1本の触手だった。
先が窪んでそこに水が入っている。
「おい、勘弁しろ」
「中身は極々普通の水なンですが」
「頼むからテーブルの水差しを」
「ええ? どうせおンなじ水なのに……」
「いいから、本気で頼む」
「なンで……分かりましたよ、だからその本気で情けない顏を変えて下さい」
喉を潤し一息着いて、どうにか動悸も収まったが、未だに俺を解放しないスライム少女に
前々から気になっていた疑問をぶつけてみる事にした。
「なぁ。出した物とか、吸収してるのか」
青みがかったスライムは最初と同じ様に透き通っている。
濁っていても嫌だが、結構な量が出た筈の精液は既に影も形もない。
「もちろンです」
「……気になるんだが、お前ら的には旨いのか?」
「ええっと、好みの問題だと思うンですけど、けっこう珍味な感じで、血とか他の水分
よりも濃い感じでして。こう、活きが違うンですよ」
珍味なのか、確かに粘るとは思っていたが。
もよもよと表面を動かして一生懸命に説明しようとしている様子は何だか可愛い。
「やっぱり細かく言わなくていい」
「あなたの方から聞いたンじゃないですか」
包んでいたゼリーが不満そうに揺れた。
「で、そろそろ出してくれないか」
「いえいえ、ここからなンですよ。思い付いたのが」
俺の言葉に気を取り直した様子で嬉々として答える。
「お前、思い付きでヤってるのか?」
「いいえ。まえに私の仲間がしてるのを見た事があるンです」
「何をするつもりだ?」
質問に暫しの間を置いて、また声が響く。
「心配しなくても大丈夫ですよ。あ、なンなら少々は飲み込ンでも平気ですから」
「ノミコム? 多少はヘイキ?」
一抹の不穏な空気が流れる。
「多分、一応。まぁ、覚悟はしておいて下さい」
段々と声に自信が無くなり、俺を包んでいたゼリーが揺れ蠢く。
「……覚悟?」
言葉に一時思考が停止する。 - 607. 5/5 ◆IyobC7.QNk 2008/09/27(土) 22:16:19 ID:E2hg/eLK
- 飲み込んでも、たぶん平気……つまり、これが口の中にまで入る位置にくるって事か?
そこでやっと自分の置かれている状況に気がつき自然と口が開くのと、ほぼ同時に
スライムが襲いかかる。
ぎゃああああぁ……
叫んだ筈の俺の悲鳴は弾力性に富んだスライムの中に飲み込まれ消えた。
「やンっ、中で暴れないで下さいっ」
もがく俺の耳に響くスライム少女の声は衝撃に近かった。
“やンっ”じゃない、俺の生命の危機だ。
半分意識が飛びかけた頃、スライム少女が文句を言いつつ頭部を解放する。
「ちょっと、私の声が聞こえてるンですか?」
口に残っていたスライムを吐き出し、返事もできずに必死で肺に空気を送り込んだ。
呼吸を整えてから抗議する。
「お前はっ! 俺を喰う気か、殺す気かっ」
少し食べてしまった。まだ胃の中で動いてる気がする。
「いやですね、そンな言い方。私を食べたのは、あなたの方じゃないですか」
「お前が押し込んだんだろうがっ」
俺は怒鳴る様に応え、おもわず振り降ろした腕に何かが触れる。
「……っ!」
ピリッと何かが走った。
同じ位置を探ると見た目には何もないが、確かに何かがあった。
大きさは手に収まる程度で、軽く握るとブルリとスライム全体に震動が伝わる。
もう一度、また水面が波打った。
「あっ、ちょっ……止め……っ」
「ほほぅ。お前の弱点はここか」
焦りを含んだ声に俺は仕返しとばかりにニヤリと笑うと更に揉む。
「……うンっ、やっ……」
「これは何だ? ん?」
聞く。俺も随分と親父臭いと自覚する。
「……それはっ、消化……のっ」
その言葉に昇りかけていた血の気が引く。
スライムにも内臓があったのか、透明な内臓って何だ。
「……はやくっ、私から出てくださいっ」
「どうやってだ!」
反射的に叫ぶ、できるなら言われなくとも逃げている。
答えより早くゼリーが俺を噴き出した。
「いたたたた……」
派手な音がして、したたかに背中を打つけたが、とりあえず助かったらしい。
ニュルリとスライムの一部が伸び少女の半身を形作った。
「誰かさンが消化器官を刺激してくれたおかげで、お腹がすいちゃいました」
俺の事など気にも留めず屈託のない笑顔でケロリとして空腹を訴える。
「俺は全身がピリピリしてるんだが」
「消化しかけたンですから当然です。あなたが、あンな所を触るからですよ」
半透明な上半身だけ人間の形をしたスライムが身をくねらせた。
「で、何をするつもりだったんだ?」
「今回の案としては、あなたの身体に穿いている穴の、できるかぎり奥まで侵入して内部と
外部両方の反応を観察しようかと……次回の課題は呼吸路の確保ですね」
見る間に成形を終わらせ荷物を探っていたスライム少女は振り返りもせずに答える。
「ない! 絶対に次は無いからなっ」
全力で否定するが、ビチビチと跳ねる何かを食べ始めた相手の答えは無かった。
<終> - 608. 名無しさん@ピンキー 2008/09/27(土) 22:16:59 ID:E2hg/eLK
- ↑投下終了です。
お邪魔しました。 - 609. 名無しさん@ピンキー 2008/09/27(土) 23:34:45 ID:iRcsT1/c
- 規制に継ぐ規制で半年ばかり来てなかったら、こんなスレが
出来てたのな。
>>557
確か中国の昔話で、女の姿を模った栞が美女になって
古本マニアのとっちゃんぼーやに学問から芸事から
あんな事やこんな事まで教えちゃう、みたいな話が
あったような希ガス。
でも人間男×人外女はオカルト娘スレ向きかな。
>>564
民話で女が人外ってのは良くあるけど、女が人間でと言うと……
聊斎志異だったかなぁ? 馬皮に包まれて蚕になった女の話。
帰りが遅い父親を心配した娘が「お父さんを連れ帰って来たら
結婚しても良い」みたいな事を飼ってた馬に言ったら本当に迎えに
行って、帰って来てから話を聞いた親父が怒って馬を殺して皮を
剥いだんだけど、皮を庭先に干してた所に娘が通り掛ったら突然
その皮に包まれて桑の木の上に行っちゃって、何日かもにょもにょ
してるうちにそれが巨大な蚕になってしまった、と言う話。
確かその後にあの世で夫婦になって養蚕の守護神になったとか
言って親父の夢枕に立ったんだっけ? うろ覚えで自信が無いが。 - 610. 名無しさん@ピンキー 2008/09/27(土) 23:43:57 ID:iRcsT1/c
- ところで、先日メモ帳を整理してたら昔の日記が出て来たんだが、
こんな事を書いていた当時の自分は荒んでいただろうか?
↓
先日たまたまテレビのチャンネルを変えたら国営放送第二の
教育番組で「伊勢物語」の一節、
「身分違いの恋に焦がれた男が姫君をさらって逃げ出し、
打ち捨てられた蔵の奥に姫君を隠し、入り口に立って寝ずの番を
したが、実はそこは『鬼が住んでる』と地元民に忌避されていた
曰くつきの蔵で、姫君は鬼に一口で食い殺されてしまった。
その時姫君は悲鳴を上げたが、折からの雷雨で男には届かず、
男が顛末を知ったのは夜が明けてからだった」
の説明をやっていたんだ。
リア厨の頃に学校の図書室でこの段を読んだ時は
「うわ、男間抜け過ぎっつーか姫君可哀想」
と思ったんだが、それから●●年経った今は
「え〜一口で食べちゃうなんて勿体無いよ鬼さん。俺やったら
朝まであんな事やこんな事しまくって、男の間抜け面を笑い飛ばして
やるのになぁ」
などと考え、更に
「姫君が気に入ったんで食わずに掻っ攫って逃亡→寝取られ男
怒りの追跡→三年後、山奥の住処で可愛い鬼っ子と赤子を抱いて
めっさ幸せそうな姫君発見→おまいを殺して漏れも死ぬる→
狩りから帰って来た鬼が一撃粉砕→今日はこいつで鍋でもするか」
みたいな光景が四ページギャグ漫画風に浮かんだ。
……時の流れって恐ろしい、と、しみじみと思った。 - 611. 名無しさん@ピンキー 2008/09/28(日) 00:00:49 ID:5r15siSz
- >>608
乙。スラ娘さん可愛いな。 - 612. 名無しさん@ピンキー 2008/09/29(月) 02:42:25 ID:ObKmdfK3
- >>610
早くそれを文章にする作業に戻るんだ - 613. 名無しさん@ピンキー 2008/09/29(月) 18:43:57 ID:WC7/nkVo
- >>610
でもその話って実際は男が姫を連れ出すことに成功するも姫の家来が助けに来て姫は連れ戻されてしまう
男はそれでは面目が立たないので「実はそこの蔵には鬼が住んでいて姫が食われてしまった」っていう話にした
っていうオチだった気がする
でもここのスレ的にはそのオチは余計だな、夢がないw - 614. 名無しさん@ピンキー 2008/09/29(月) 21:13:24 ID:gyEPodik
- >>613
いっそのこと、姫は鬼の生贄として差し出されていたのを見初めた鬼が生かしておいていたら
人間の男が惚れ込んで連れ出したのを連れ戻しに来たって話でよくね?
あれ? - 615. 名無しさん@ピンキー 2008/09/30(火) 07:13:54 ID:lW+56rFb
- >>613
やだなぁ。
>>610
の勘違い男っぷりが鬼と姫のイチャイチャっぷりをひきたてるんジャマイカ。 - 616. 名無しさん@ピンキー 2008/10/01(水) 18:46:50 ID:X3vHwVmX
- >>573
の亜里の続きを投下します。
一人かくれんぼやコトリのお話が苦手な方は、スルーした方が幸せ。
タイトルの亜里でNGをしてください。 - 617. 亜里3 2008/10/01(水) 18:47:39 ID:X3vHwVmX
- 暗い面持ちで椅子に座っていた男だが、入室した亜里を一目見るなり腰を浮かせた。
この場にはまるで不釣り合いな、華やいだ紅色。
面会室のガラスに区切られた向こう側、まるで銀幕の女優に着色を施したような洋装の美人が、男の前へ音もなく座る。
「お待たせ致しました。私が山岸亜里でございます」
そう言ってニィと微笑む唇も、緩やかなドレープを描くワンピースも嘘のように紅い。
男は我に返って着席し、上気した顔を恥じらうようにハンカチーフで押さえた。
「山岸先生でいらっしゃいますか。二川と申します。この度は依頼の相談を受けていただけるとのことで…」
二川と名乗る男は随分と身なりのいい若者だった。まだ三十前だろう。
がっちりとした広い肩に上等な仕立ての背広がよく似合っていた。
恐縮した二川の言葉に、亜里は甘い笑みを浮かべる。
「まあ…。私のような卑しい囚人を先生だなんて、勿体の無い…勿体の無い…」
揃った赤い爪で口元を覆い、喉の奥でくつくつと湧く笑みを殺した。
些か芝居がかかった嫌らしさが、彼女の浮世離れした容姿と相まりひどく淫靡だ。
二川は強くときめいた。
霊能者など、どんな化物が出るかと畏れていたのが馬鹿らしい。 - 618. 亜里4 2008/10/01(水) 18:49:07 ID:X3vHwVmX
- 亜里の背後の壁に控えた看守は、二川の様子に眉をひそめた。
男の依頼者が亜里の外見に心を奪われるのは珍しくない。
しかし、その中でも二川は感情が隠せない類の人間なのだろう。
不躾に亜里を眺めるような真似こそしないが、彼の紅潮した皮膚下に巡る色欲は、誰の目にも明らかだった。
二川はふと思い出したように目線を落とし、膝の上のハンカチーフをきつく握る。
重い扉を押し開くように、彼は静かに語りだした。
「…先生に聞いていただきたいのは、私の屋敷にある土蔵の事なのです」
依頼の話になると亜里もゆらりと姿勢を正す。
亜里はうっすら口角に笑みを乗せたまま二川の話を聴いた。
「先祖の代に建てられた古い蔵でして、中に何が収められているか、私はもちろん、父も祖父の代も把握しておりませんでした」
二川の顔色は徐々にあせていった。
「中を確かめようにも、扉の溝に土が塗り込まれ、壁と一体になっているのです――」
―中に何が入っているかは判りませんが、高価な物などはないでしょう。
そうならば放っておけばよいのでしょうが、入口のない土蔵が屋敷に在るなど気味の悪い事です。
父の代に、屋敷の改築を兼ねて土蔵を取り壊そうとしました。 - 619. 亜里5 2008/10/01(水) 18:50:55 ID:X3vHwVmX
- 私も子供でしたが既に屋敷におりましたので、あの時の事はよく覚えております。
土蔵は古く、大きさもさほどありませんでしたから、人力で壊す予定でした。
数人の大工が大槌を手に土蔵を囲みます。
私は父の傍らで、縁側からそれを見守っておりました。
一人の大工が大槌を振りかぶり、力を込めて土壁にそれを降ろしました。
―私は、その時の事を、未だに夢に見るのです。
ブツンと何かが切れる音が、私の耳にも聞こえた気がしました。
その大工は大槌を振り降ろした格好のまま、しばし静止していました。
やがて、上半身がぐらりと反ります。
天を仰ぐその顔は、まるで笑っているように見えました。
大工仲間が、妙に思ってその大工に声を掛けようと歩み寄ります。
父も私も、何だろうと首を伸ばして彼を注視しました。
大工の下半身から赤黒い物が勢いよく流出し、庭に広がりました。
立ったまま魚のように大きく体を痙攣させた後、大工は自らの排泄物の中に倒れ込みます。
一斉に、周囲から怒号に似た悲鳴が上がりました――
「―それから、あの土蔵には誰も触れておりません」
そう結んだ二川の唇は、白く乾き震えていた。 - 620. 亜里6 2008/10/01(水) 18:52:31 ID:X3vHwVmX
- 亜里の真っ黒な目がつうと細められる。
その唇は血のように紅く、未だ平然と笑みの形を保っていた。
共に二川の話を聞いた看守は、肌を粟立たせ立ち竦んでいる。
思わず自らの下腹部にも鈍痛を感じ、脂汗が浮かんでいた。
「それはそれは、大変な事…」
忌まわしい物を語った二川を気遣うような、柔らかく穏やかな声色で亜里はそっと囁いた。
二川は弾かれたように顔を上げ、救いを求める目で亜里を見つめる。
亜里は笑った。
「御依頼…お引き受け致します」
続く - 621. 名無しさん@ピンキー 2008/10/01(水) 18:54:58 ID:X3vHwVmX
- 投下以上です
- 622. 名無しさん@ピンキー 2008/10/01(水) 21:23:34 ID:u5X8tpPc
- 待ってたよ、投下乙
これからの展開が楽しみだ - 623. 名無しさん@ピンキー 2008/10/06(月) 02:02:16 ID:NupH4qrm
- 中途半端に古く、マイナーなアニメなんだけど
まりんとメラン知ってる人いない?
人外好きにはたまらないアニメだと思うんだが。 - 624. 名無しさん@ピンキー 2008/10/06(月) 02:37:53 ID:tNJVF9iF
- >>623
あれは人外好きで鬱平気なら見て損はない。
自分はDVD全巻買ったけど後悔は全くしていない。 - 625. 名無しさん@ピンキー 2008/10/06(月) 23:05:08 ID:ibmXjh9l
- 懐かしいなw
あれのOPだったか…歌も好きだ。
1-50 | 51-100 | 101-150 | 151-200 | 201-250 | 251-300 |
301-350 | 351-400 | 401-450 | 451-500 | 501-550 | 551-600 |
601-625 | 626-650 | 651-700 | 701-750 | 751-800 | 801-850 |
851-900 | 901-972 |