煙晶竜

初登場 1064話
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水晶竜らと同様の貴種らしい。遙か昔に生き、そしてすでに死んだ身であったが、一人目の魔神N4E22東端の岩雲城の地下のすでに滅びたドラゴンの巣の跡で儀式をして操ったようで、キースの敵として出現した。
全体的に半透明の装甲を備えた茶色のドラゴンで、角張った印象、どこをどう見てもゴツいとても渋い姿。琥珀竜雲母竜以上の存在感。

識別】結果(登場時)
 煙晶竜の縛霊身 スモーキードラゴン・スレイブ
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神と同様ゆがめられた状態らしく助けを求めてきた。煙晶竜が自らの縛霊身の動きを阻害し、その間にキースがダメージを与えることにより封印が外れた。
自らの制御を取り戻した後はマーカーも黄色となり魔人勢力を一掃しキースの敵をかっさらった。

+ 煙晶竜との会話インフォ
  • 戦闘中
『我ヲ、解放セヨ!』
『小サキ者ヨ!我ガ眷族ノ盟約ニ誓約、約定ヲ備エシ者ヨ!我ハ目ノ前ダ!』

『イイゾ!モットダ!』
『我ガ動キヲ止メルノモ長クハ続カン!ダガ諦メルナ!』

『よし!後は任せよ!』
「大丈夫なのか?」
『無論だ!小さき者よ!』
  • 戦闘後
『手間を掛けさせたようだな。感謝する、小さき者よ』
『我がここに留まれる時間はそう長くあるまい。汝に頼みがあるのだが』
「その前に貴方は縛霊身となっているんですが」
『然りだ。肉体も精神も仮初めのもの、そこに霊を固定させているだけに過ぎん』
「仮初め、ですか」
『うむ。我の肉体も精神も遙か昔に滅び、霊のみの存在で在った筈だ』
『我が知る者はおるとも思えぬが、眷族たる者が息災であるのは確かなようだな』
『今、このような在りようなのも運命であるかもしれぬ。汝が如き者がいる事もだがな』
「魔人、それに魔神もいました。貴方を何かに利用しようとしたのですか?」
『恐らくそうであろう。だが儀式は不十分であったようだ』
「不十分?」
『贄は十分であったようだがな』
「儀式、というのは?」
『不遜にも我の霊を束縛しようとしたのだ!生半可な術者ではあるまい』
『危うく走狗とされる所であったわ!』
「はあ」
『ま、こうしておれるのだから気分は悪くはない。現世の様子を知る事も出来ようしな』
「そう言えば、頼みとは?」
『礼じゃよ。小さき者よ』
「はあ」
『これがその証となるであろう』

識別】結果(解放後)
 煙晶竜の霊 スモーキードラゴン・スピリット
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礼として称号【煙晶竜の祈願】をキースに授けた。
但し「頼みがある」という申し出から始まっているため、なんだかんだで面倒事になる可能性がある。
おそらく知己はありえたとしてもエルダードラゴンの名物長老くらいのものであり、長老との関わりも深くなっていく可能性がある。

1071話でサニアの町に立ち寄った際に称号がばれる。
どうやら煙晶竜は先々代らしい。少なくとも記憶の一部を継承している紫晶竜なら詳しいことがわかるらしいが、本人は動けない状態らしい。エルダードラゴンの名物長老とはぎりぎりニアミスで終わる。

予想通り素直に成仏はしてくれないようで1078話では雲母竜,琥珀竜の前でキースの背後に顕現した。どうやら二人目の魔神とは旧き知己であるらしい。魔神によるとはっきりと取り憑いていたらしく、わからないのなら不感症ではないかとの疑惑を投げかけられ、それにあせったキースは自らの性癖を暴露した。
1079話では二人目の魔神とは同種の重度の戦闘狂であることが判明した。
通常のドラゴンたちには取り憑いているかはわからないらしい。
読者の期待の中新たなドラゴンパピーを2頭召喚したが、クラス5に至るまで通常との違いは見られなかった。

1142話召魔の森で格闘に対する不思議と消えない飢えを満たそうと言うキースの前に勝手にまた出現し、キースに話しかけてきた。
始め星雲のようにも見える淡い光が渦巻いていて、その後大きくなりドラゴンの体を形作った。
召喚モンスター達の一部、ゴーレム組や人形組、スライム組に蜂組以外が怯えていた。特にドラゴン系は固まっていた。
どうやら召魔の森という拠点の結界の効果で、ここなら出てきてもばれないらしい。

+ 煙晶竜との会話インフォ
  • 煙晶竜との会話
『そろそろいいかの?』
『ここであれば余計な連中に気付かれ難いのでな。特に今の我であればじゃが』
「余計な連中って?」
『言わせるでない! それに告げ口はせん事じゃ。何が起きるか分からんぞ?』
「それ、脅してます?」
『どうとでも。紫晶竜と言ったか? 何の用件かは分かるが儂は忙しいんじゃ』
「何で会いたがらないんです?」
『もう少し今の様子を見ていたい。それだけじゃよ?』
「本当に、それだけですか?」
『おうとも。儂の目を見るがいい! 嘘を言っているように思えるかね?』
凝視し続けているうちに視線が僅かに逸れた
「私に取り憑いているんですよね?」
『迷惑は掛けていないと思うがの』
「どうでしょう?」
『ふむ。やはり称号を与えたのは不味かったかの?』
『では提案じゃ。連中に儂が与えた称号が見えんようにする方法ならある』
「いや、それだけでは本質的な解決にならんでしょう?」
『なるとも。汝の体を媒介する事を止めたら良い。儂の依代となる肉体を用意してくれんか?』
「はい?」
『汝配下のドラゴンじゃよ。貸してくれたら有り難いんじゃが』
「申し訳ないですが既に召喚したドラゴン達はダメです」
『むう。だがこのままでは汝を依代とするしかないぞ?』
『思いの外、頑固者じゃの』
「それはどうでしょう?」
『仕方ないのう。では、新たにドラゴンを加えるのはどうじゃ』
「はい?」
『今更増えてみた所で大して差し障りがあるとは思えんのじゃが』
「えー」
『何、育てておる様子を見ておるが、大した手間でもあるまい?』
「えー」
『どうじゃな? 汝のような者には邪魔にならんと思うぞ?』
「えー」
『これ。何も考えておらんな?』
「えー」

 看破されても呆れたフリを続けるオレ。
 それを分かっていてニヤニヤ笑っている雰囲気の煙晶竜の霊。
 これってどっちもどっちなのかな?

「大丈夫なんですかね?」
『儂の言葉を軽く見ておるな? だが誓って汝の迷惑にならんよ』
「さて、どうだか」
『だが今の状態では汝の迷惑なのであろうに』
「まあ、そうなんですけどねー」

 この煙晶竜の霊に対するオレの印象は?
 好ましくもあるんだが、不安も大きい。
 平地に乱を起こすような存在に思えてならなかった。
 それと表裏で面白そうな予感もあるのだが。
 一言で纏めてしまえば、問題児だ。

「私だけでなく周囲に迷惑を掛けないで下さいね?」
『うむ』

 急に殊勝な態度になる煙晶竜の霊。
 さて、どこまで豹変するかな?
 きっとこれは豹変するパターンだ。

そして結局転生煙晶竜を新たに召喚し、称号煙晶竜の隠遁】を取得することとなった。
しゃべることができ、異常なステータスを持つ個体でマーカーは黄色、要するにNPC扱いであるが、怪しさ満載なのでステータス偽装しビーコンと勝手に名乗り、マーカーも緑色となって通常召喚モンスターに偽装した。姿を変えたところ、ようやく召喚モンスターたちは平静を取り戻した。

しかも育成のためと称し、自らも戦いたいと本音が出てきた。ウズウズしている様子で、体を動かしたくて仕方ないらしい。
転生煙晶竜ことビーコンは仮想ウィンドウで表示したリストによるとパーティに組み込まれている訳じゃないし召魔の森のポータルガードになっている訳でもないらしい。

紫晶竜らから逃れるためとの動機や、その後の戦闘好きそのままの様子など憎めない振る舞いだが、実際は3日後の闘争の聖地で行われるファルネーゼ家の二人の王女の儀式で起こるであろう重大事への備えとも考えられる。飄々と過ごしているようだが、自らの過去の選択の責任をとることを決意しているのか、儀式に向けて力をつけることに焦っているようにも見える。
にもかかわらず闘争の聖地での戦いにはあえて参加しないで、直後の狩りでは義務のように暴れまくるなど、不審な行動がどんどん多くなっていった。

紫晶竜が受け継いだ先代の紅晶竜の記憶によると、煙晶竜は豪放磊落であり、ドラゴン系の在りようを定めた存在だが、早々に長の位を降り世界を放浪したらしく、かなり難儀であったらしい。その放浪のせいで紫晶竜は直接の面識が無い。(1148話)

見つからないように召魔の森を避けて海魔の島に居続けていながら、ドラゴン達の黒い球体封印の動きもしっかり把握していた。(1185話)
本当は名持ちドラゴンには近づきたくないはずだが、やはり黒い球体関係はほっとけないのか1186話でキースに同行しN4E28に同行した。

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最終更新:2020年11月13日 02:31