筆者メモ
この方法は2021年12月6日の仕様変更(開発期間の追加)により使用不可能な戦法になりました。
ご愛読ありがとうございました。
2021.12.15 high
序章
この箱庭は開発期間と言うものが無く、登録後すぐに攻撃する事が可能である。この仕様は新規登録者に極めて不利な仕様であるが一方で少なからずメリットも存在する。そのメリットの一つとして挙げられるのはゲリラ攻撃が可能な事である。ここでのゲリラ攻撃とは登録後、対象の島に対して攻撃して放棄を繰り返す事を指すものとする。よって通常の戦争行為によって敗北し軍事力を失った島についても対象島に対して一定の損害を与え続ける事が可能である。
このトピックではゲリラ攻撃について、どの攻撃手段が対象島への被害を最大化出来るかについて考察する。
第1章 ゲリラ攻撃に対する考え方とその帰着点
まずゲリラ攻撃の特性について議論する。ゲリラ攻撃の目的は相手に損害を与え続け嫌がらせをする事、そして相手の島をボロボロにする事が目的である。ゲリラ攻撃行為単体では相手の心を折って放棄に追いやる以外で相手の島を無人化させる事は事実上出来ないと言う事をまずは実行にあたって心得ておくべきである。その為ゲリラ攻撃に終わりは無く、攻撃者が飽きたらもしくは気が済んだら終わりになるのが考えられるシナリオとして最も一般的だ。その他に別の要因によって対象島に終焉がもたらされる場合や別の箱庭で行動され攻撃者が屈服してしまう場合もゲリラ攻撃の終わりとなり得る。
次に対象島にとって痛手になる項目、そこから考えられる攻撃者に求められる項目について大まかに論ずる。
まず対象島にとって痛手になる項目は以下の通りである。
①損害とそれを補修する金額
➁損害を補修するのに使用するターン消費
③毎ターン行われる攻撃行為
このゲリラ攻撃に関して攻撃者に求められる項目は以下の通りである。
①攻撃を通して発生する被害金額の大きさ
➁対象島が攻撃箇所を元に戻しにくい攻撃
③-Ⅰ 攻撃の連続性
③-Ⅱ こちらからの攻撃前の、対象島の反撃よる攻撃施設の損壊の回避
以上の観点から第3章で具体的な攻撃方法について論じていきたい。
第2章 ゲリラ攻撃を行う上での前提知識
次章で具体的な攻撃方法を論ずる前に、この章では論ずる上で前提となる知識について書いてゆく。事実を列挙するのみであるので、この章を読み飛ばして第3章を読みながら必要に応じて参照しても問題ない。
2-1 ゲリラ攻撃に使用可能な初期島の資源
攻撃方法について論ずる前に初期島の資源について言及する。初期島の持つ資源は資金・食料・森林だ。攻撃手段は主に資金によって実行可能なのでそれぞれの要素を資金に換金する。食料→資金は食料輸出によって、森林→資金は伐採によって簡単に実行する事が可能である。
初期資金2000億
初期食料20万トン→資金200億
初期森林500本✕4→資金100億
よって新規登録島が攻撃に使える資金は2300億なので、この中で済ませなければならない。また2300億の内、森林分にあたる100億はターン順によっては対象島からの反撃によって得られない可能性がある事も留意が必要である。
2-2 ターン処理順
この箱庭のターン処理順について簡単に説明する
収益処理→コマンド処理(攻撃を含む)→村生え処理→怪獣の移動→災害処理(食料不足処理)→無人化処理
である。各島ごとのターン順についてはターンの一番最初にランダムで決められ、それぞれの処理毎にその島順で処理が行われる。
例:A島B島について
ターン処理に関する島順の決定(ここではA島が先、B島が後)→A島の収益処理→B島の収益処理→A島のコマンド処理→B島のコマンド処理→………
ここではコマンド処理の後に村生えの処理がある事、コマンド処理の後に食料不足の暴動処理がある事、コマンド処理の後に怪獣の移動がある事、無人化の処理はターンの最後に行われる事の4点を押さえておきたい。
2-3 ターン更新時間
この箱庭のターン更新時間は3時間1ターン更新だ。
具体的な時間は2時/5時/8時/11時/14時/17時/20時/23時である。この時間について一般的な学生・社会人のライフスタイルと照らし合わせて考える。
ここで一般的な学生・社会人のライフスタイルについて以下の条件を仮定する。読者毎にそれぞれのライフスタイル・背景は当然異なるので参考程度に考えて欲しい。
1時就寝7時起床、9〜18時学校・会社、暇な時間にスマホを少し見る程度の余力あり
この条件で考えると2時から5時の間に確認するのは困難である。徹夜などをして見ることも可能ではあるが、長期に及ぶゲリラ攻撃において無理をしてライフスタイルを崩す事は現実に影響を及ぼすだけで無く、持続可能なゲリラ攻撃の継続を困難にする要因と成りかねない事が懸念される。規則的な生活を送る事はゲリラ攻撃をする上でも非常に重要なのだ。また9時〜18時の間、またはそれ以外にも見れないターンは各々存在する事であろう。なので1日に8ターン中6回見れるものとして第3章では論ずる事にする。
2-4 各攻撃・開発コマンドの費用・効果
ここではゲリラ攻撃時の使用に適する攻撃コマンドについて費用・効果を示す。有効な使い道については第3章で説明する。
通常ミサイル(1発15億)誤差2Hex、被弾後荒地
PPミサイル(1発40億)誤差1Hex、被弾後荒地
拡散ミサイル(1発15億)誤差3Hex、被弾後荒地
.---以上3つを安いミサイルと呼称する---
陸地破壊弾(1発200億)誤差3Hex、被弾後浅瀬、海底基地攻撃可
SPミサイル(1発2000億)誤差無し、被弾後荒地、ターン消費無し、防衛貫通無し←注意
怪獣派遣(2000億)人造怪獣を派遣出来る
地ならし(50億)ターン消費無しで整地
高速ミサイル基地建設(800億)ターン消費無しでミサイル基地建設
第3章 ゲリラ攻撃による被害の最大化に関する考察
ここからゲリラ攻撃の具体的な攻撃方法に関して検討する。
まず対象島にとって厄介となる行為として、攻撃者による攻撃の連続性が挙げられると第一章で述べた。連続して攻撃する事が出来れば対象島の被害が大きくなるのは必至であり、理想としては毎ターン攻撃したい所である。
毎ターン有効な攻撃をする為には主に2つ方法がある。1つ目は安いミサイルや陸地破壊弾を使って相手を攻撃して反撃による無人化まで待ち、無人化したら島を再登録して同様の攻撃を浴びせる方法、そして2つ目は1回2000億の攻撃など高価な攻撃をした後に島の放棄(SPミサイルの様にターン消費無しの攻撃の場合)や自発的な地ならしによる初期村潰しによって無人化させ、次のターンに再登録する方法である。コマンド処理の後に村生え処理があるので、2つの初期村を地ならしを用いて潰せば確実に自島を無人化させる事が出来る。
筆者としては一定以上(4〜5ターン)連続で箱庭を見れない場合を除いて2つ目の方法をおすすめしたい。通常のミサイル攻撃で相手を攻撃しても大抵は防衛施設によって防がれてしまい殆ど効果が無いからである。2つ目の方法であれば相手に少なくない被害を与える事が可能だと考えられる。よってここからは2つ目の方法を詳細に考える。
2つ目の方法を実施する際の方針として毎ターン無人化して再登録を繰り返す事から毎ターン初期島の保有する資源2300億をいかに効率よく使うか、開発計画の中に自島の放棄や無人化を組み込めるかが重要になる。
筆者はこの初期資源を用いた攻撃について3つの方法を提示する。
①怪獣派遣
➁SPミサイル1発
③高速ミサイル基地建設×2+陸地破壊弾3発
それぞれについて解説する。
①怪獣派遣
怪獣派遣は対象島の好きな都市に怪獣を派遣するものである。怪獣を派遣した後に怪獣は動くので防衛施設の横の都市に怪獣を派遣した場合、防衛施設の自爆による対象島の大きな被害を期待する事も出来る。またそのような被害を引き起こさなくても、堅牢な防衛施設網の維持を相手に諦めさせ相手による自発的な防衛施設地ならしを誘う事や怪獣派遣された相手の反応からある程度、防衛施設の位置を予測する事も可能である。またこの攻撃は相手が人造怪獣を倒さない限り継続して相手の島にダメージを与え続ける事が可能である。また➁③と大きく違う点として、例え攻撃前に相手の反撃によってミサイル基地が破壊されたとしても攻撃をする事が可能である事が挙げられる。ただしこのコマンドはターンを消費する行動である為、毎ターン攻撃を行う為には初期村の地ならしを併用する必要がある。
この攻撃をする時のコマンド命令の一例を示す
例:
1食料輸出20万トン
2〜5森林伐採
6初期村地ならし1
7初期村地ならし2
8対象島の任意の地点へ怪獣派遣
計2100億
➁SPミサイル1発
SPミサイルは誤差無しのミサイルである為、好きな場所にミサイルを落とす事が出来る。ただし防衛貫通はなちゅらる氏の新永続箱庭諸島2と違ってしない設定である為、使用する際は相手の防衛施設の位置についてある程度把握しておく必要がある。また防衛施設の位置を調査する為の道具としても使用可能である事を上に付け加える。またこの攻撃は相手からの反撃によってミサイル基地が損壊した場合は攻撃する事が不可能である為、バックアップとして怪獣派遣のコマンドを入れておくと良いだろう。その為、初期村の地ならしも併用した方が確実である。
狙う対象について論ずる。ゲリラ攻撃で対象島が困る要素はSPミサイルにおいては損害とそれを補修する金額、損害を補修するのに使用するターン消費である事は前に述べた。また防衛施設を撃破しなければそもそも防衛施設圏内の対象にミサイルを当てる事は出来ない。以上の観点から対象島の防衛施設の場所をある程度把握した場合、下記の順番で対象を定めるのが良いと考察する。
防衛施設→重ねがけしてある農場・工場→防衛施設以外の森林→星付きの都市→都市町村→平地
また防衛施設の位置を調査する際のポイントについて、防衛施設の防衛圏外であると思われる場所にSPミサイルを打っててみて防衛施設によって防がれなければ周辺2Hexの森林に防衛施設は存在しないし、防がれればどこかに防衛施設が存在すると言うような感じで消去法を使って推察していくと防衛施設の場所を明らかにしやすくなるだろう。是非怪獣派遣と組み合わせて防衛施設の位置を割り出して見て欲しい。体感として2つの防衛施設を隣接して設置している島はあまり無い印象を受ける。また殆どのプレーヤーが災害対策の為に農場の近くには森林を沢山置き、都市の周りにも一つは森林を置いている。
この攻撃をする際のコマンド命令の一例を示す
例:
1食料輸出20万トン
2〜5森林伐採
6初期村地ならし1
7初期村地ならし2
8対象島の任意の場所へSPミサイル
9対象島の任意の場所へ怪獣派遣(順調なら資金不足で実行失敗)
10島の放棄
計2100億
③高速ミサイル基地建設×2+陸地破壊弾
➁を継続して実施した場合、どうせ壊されるからと防衛施設の建設を辞める対象島が出てくる事が予想される。その場合次のステップに攻撃を進める事が出来る。その他初めから防衛施設が殆ど無い場合は最初からこの攻撃を実施出来る。この攻撃では毎ターン3発ないしは2発の陸地破壊弾を継続して相手に撃ち込む事が出来るものである。陸地を最大3箇所海にする事が出来、対象島に対して小さくないターン消費を強いる事は勿論運が良ければ海底基地へ陸地破壊弾を当てる事が出来てこの場合相手の損失額は一箇所で8000億に昇る大戦果を挙げることも可能である。この攻撃は➁と同様にターン順によっては相手の反撃で攻撃出来る数が変わるが➁と違って高速ミサイル基地を攻撃実施のターンで建設する為、攻撃不能になる恐れは無い。あるとしたら陸地破壊弾で陸地ごと削られるシナリオであるが、この場合相手の消費金額を相手の損害と見なせばそれなりの損害が相手に発生する事になるので良い事とする。陸地破壊弾発射はターンを消費する為、初期村地ならしを併用して行う必要がある。
この攻撃をする際のコマンド命令の一例を示す
例:
1食料輸出20万トン
2〜5森林伐採
6初期村地ならし1
7地ならしした箇所に高速ミサイル基地建設
8初期村地ならし2
9地ならしした箇所に高速ミサイル基地建設
10対象島の任意の箇所へ陸地破壊弾(無制限)
計2300億(3発打てた場合);
この攻撃について反撃が先に行われる場合と後に行われる場合(反撃が行われない場合を含む)の2つに分けて考える。
ⅰ)反撃が先に行われる場合
反撃が先に行われる時に初期島にあったミサイル基地と初期村2つ、森林4つがミサイルによって破壊された場合を仮定する。初期村の箇所2箇所で地ならし+高速ミサイル基地建設を実行する為、攻撃の際に2発のミサイル発射数を確保出来る。よって陸地破壊弾2発を打つことが出来る。その後人口が0である為、無人化処理で無人判定され島は放棄される。初期村が反撃で残った場合なども地ならしで人口は0になるので同様。資金面については森林4つがやられてるので初期使用可能資産2200億、陸地破壊弾は2発打てるので消費金額2100億で問題無し
ⅱ)反撃が後に行われる場合
反撃が後に行われる場合は初期島にあったミサイル基地と高速ミサイル基地建設で建設したミサイル基地2基の計3発を攻撃の際に発射数として確保出来る。よって陸地破壊弾3発を打つことが出来る。その後は地ならしで人口は0になってる為前者と同様。資金面については初期使用可能資産2300億、消費金額2300億で問題無し
以上の3つの攻撃手段を用いた複合攻撃が被害を最大化するゲリラ攻撃手段として有効であると考察する。
考えられるゲリラ攻撃のシナリオの進展については例に挙げるが状況に応じて各位が判断して欲しい
例:
防衛施設と都市が分離されて居ない場合
➁による防衛施設位置の予備調査
↓
①による都市へ大量の怪獣投下
↓
➁による防衛施設撃破
↓
➁による重ねがけ農場・工場の撃破
↓
③による全体的な攻撃・海底基地撃破
↓
防衛施設が建設されたら➁へ戻る
↓
……
防衛施設と都市が分離されている場合(防衛施設の位置が明らかである)
怪獣投下は随時行う
➁による防衛施設撃破
↓
➁による重ねがけ農場・工場の撃破
↓
③による全体的な攻撃・海底基地撃破
↓
防衛施設が建設されたら➁へ戻る
↓
……
終章
この考察で述べた3つの攻撃を組み合わせる事が出来れば相手に甚大なダメージを与える事が出来るのは言うまでもない。またここで必要となる防衛施設の位置推定は通常の戦争においても身に付けると戦闘を有利に進めやすくなるスキルでもあるのでこの際に一緒に学んで実践を通して身に付けると良いだろう。実際に本格的なゲリラ攻撃が行われた事が観測する限り見当たらないので実践した人は是非この内容についてフィードバッグをしていだけるととてもありがたい。読者には是非楽しいゲリラライフを歩んでくれる事を筆者は願ってこの文書を締めようと思います。最後にこの文書を書くにあたって執筆の着想を与えて頂いたせやろがい島のおじさん氏ならびにこの箱庭を運営されているRED氏、いくつかの仕様への質問に答えて下さった諸氏(匿名)に感謝申し上げます。
最終更新:2021年12月15日 20:19