台灣に来て最初に困るのが携帯電話事情だと思います。
日本の電話を使うのは非現実的
旅行者ならさておき、ドコモなど日本の電話をそのまま台灣で使う(国際ローミング)ことは費用の観点から現実的ではありません。1分155円の通話料、高いデータ通信料に耐えられますか?
まずは電話機を買おう
台灣では、電話機が電話会社の契約とは無関係に電気店など普通のお店で電話機単体で売られています。(もちろん日本のように契約とセットで安くなったり無料でもらえたりもしますが、台灣居住4ヶ月経過後に申請できる居留證が無いと契約できないのでここでは対象外とします)
電話機単体の価格(空機と言います。契約のない空っぽの電話機だからですね)は、ただ通話出来ればよいものであれば1800元~、ネットを見たり地図が出たりする日本で言うところのガラケーで3000元~、スマートホンで5000元~ぐらいです。
電気店、小さなケータイ屋さん、ショッピングセンターなどあちこちで売られていますが値段はそんなに変わらないようです。
日本の電話機でも2011年4月以降発売の機種であれば、電話会社へ出向きSIMロック解除を依頼すると台灣の電話会社の契約でも使用できるようにしてもらえます。これでも構いませんが、せっかくですし台灣で電話機を買うのも楽しいですよ。
電話会社選び
台灣には現在6つの電話会社が有りますが、外人が契約可能なのは下記3つです。
- 中華電信(Chunghwa Telecom)
- 遠傳電信(Far Eastone)
- 台灣大哥大(Taiwan Mobile)
中華電信がドコモ、遠傳電信がKDDI(au)、台灣大哥大がソフトバンクと表現するのがわかりやすいでしょう。
しかし、日本ではドコモのサービスエリアは最大で、他社はそれに劣る感が有りますが、中華電信と遠傳電信はほぼ互角。互いに自分だけがサービスエリアの場所があり、完璧な電話会社は台灣には有りません。自分の生活エリアに適した会社を選ぶのがよいでしょう。台灣大哥大は新しい会社なので若干エリアが狭めです。
ちなみに、他の3つとは威寶電信(VIBO 3G),亞太電信(CDMA),大眾電信(PHS)ですが、これらは居留證が必要だったり電話機が特殊なため外人は手を出すべきではありません。風前と灯火でいつ消滅するかわかりませんし:-)
居留證が無い外人はプリペイド契約のみ可
どの電話会社もそうですが、外人はプリペイド契約のみ可能で、通常契約ができません。
これはまぁ日本でも外登証が無い外人はそうだから仕方ないですね。台灣の外登証である居留證を取得したら契約可能です。この取得についてはビザのページを参照のこと。
プリペイド契約のSIMカードは、300元から買えます。300元のカードでも300元分の通話が可能ですが、高いカードを買うと無料通話分が多くなります。
有効期限は180日で、賞味期限前にチャージ(お金を追加)しないと、その電話番号は消滅します。
プリペイド契約の通話料
音声通話はだいたい1分5~9元です。同じ電話会社宛は毎分5元ぐらい、他の電話会社宛だと9元ぐらいです。つまり300元のカードでは最大でも1時間ぐらいしか通話出来ません。
残高が無くなると電話を掛けられなくなります。どのくらいの期間で無くなったかで、チャージする金額を決めればよいでしょう。一度に高額チャージすると無料通話ボーナスがありますからね。
チャージするには、電話会社の窓口へ行く他、コンビニでも可能です。言葉が通じないうちは電話会社の窓口へ行き電話機を出して「チャージ」と言うのが簡単です。
ケータイでネット(パケット通信)したい
ケータイでネットするのが当たり前の現在、必要な人も多いでしょうが、結構なお値段です。
何も申し込まず、プリペイド契約でネットなんてしたら15分と持たずに残高ゼロになる事でしょう。
しかし、プリペイド契約には日本のように月額何千円でハゲホーダイというプランがありません。
台灣大哥大だけは日単位のプリペイドハゲホーダイが有る
電波の弱い台灣大哥大ですが、日単位で申し込めるパケット通信定額があります。料金は利用期間で3種類有り、
100元/1日 250元/3日 350元/5日
から選び自分の電話機からセンタに電話を掛け、自動音声ガイダンスに従って申し込みます。(英語対応なので安心)
5日よりも長いものが無いので、5日単位で払い続けることになり1ヶ月だと2100元(約5800円)です。ドコモが5985円ですからプリペイドなのに日本の通常契約より安いのです。
更に、ドコモの月額5985円はスマホやケータイだけで使った場合の値段で、パソコンを接続すると13650円になってしまいます。台灣は何をしようとこの金額で収まりますから、安く安心して使えます。
居留證をゲットしたら通常契約に移行しよう
プリペイドですら日本よりも安い台灣の携帯電話、通常契約にすればもっと安くなります。
音声通話料は月額基本料(約200~1000元)で差がありますが、どれを選んでもプリペイドよりは安いです。
それよりもハゲホーダイが月額800元になるので、毎月の電話料金が大幅に下がります。
2年契約などの縛りは有りません
ネット上に、通常契約は2年契約だけどそんなに台灣に居ないから困った。なんて発言が散見されますが、そんなことはありません。
契約時に新しい電話機を安く買うと契約期間の縛りが発生するだけのことで、既に自分が持っている電話機を持参して契約だけするのであれば、好きなときに申し込み、好きなときに解約して構いません。
(前回契約日からの経過日数や複数回線契約に関するNCCの規定など細かな規則は一般人には当てはまらないので割愛します)
最終更新:2011年10月21日 02:58