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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫
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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫

第03話

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「……うわあぁぁぁっ!!」
「きゃあっ!?」

悪夢に魘されていた柊は、叫び声を上げながら
仰向けに横たえていた身体の上半身を撥ね起こさせた。
暫く荒く息を吐いていた柊は、朧げながらも徐々にゆっくりと
回復して行く意識で自身の状態と置かれている状況を確認してみた。

いつの間にか制服のブレザーも愛用の赤いTシャツもその上に着ている
袖捲りしているYシャツも脱げていて、身体はそこそこ傷付いているものの
誰の手に由るものかきちんと応急手当てされていて
程良く鍛えられた上半身には丁寧に包帯が巻かれている。
しかし、厭な感じの汗でその包帯も自身の身体もじっとりと湿っている。
どうやらベッドに寝ていたらしく、無意識に勢いで掴んでいた
布団は軽く清潔な物だ。
然りとて此処は病院と云う訳では無さそうで、
視界の端に入った周囲の感じから
フローリング張りの何処かの結構広い民家の一室の様だと柊は認識した。

其処迄確認して、柊は自身の腹辺りに感じる温かく柔らかな感触に漸く気が付いた。

そこには、艶やかな金髪を頭の横でツインテールに纏めている少女が
上半身うつ伏せに熨し掛かっていた。
少女は、柊自身が通う輝明学園の女子制服に色合いもデザインも似ている
制服を来ているが、見直せばやはり所々のデザインは違っていて
その少女が輝明学園の生徒では無い事は見て取れる。
少女が右手に握っている畳まれたタオルを見て察するに、
状況的に何かを拭きに来て躓いたか何かして俺に熨し掛かって来たんだろうか
と柊は推測する。
先程の「きゃあっ!?」は恐らくこの少女の上げたものだろう。

と、柊が此処迄思考した所で柊の腹に熨し掛かっていた少女が
ベッドに両手を着いて身体を起こし、柊と視線が合うと
両手を激しく横に振って慌てて口を開く。

「あ、あたし、あなたの身体を拭こうと思って!ほら、何か寝汗びっしょりですし!
 そしたらあなたがいきなり起き上がったのに驚いて倒れちゃって!て言うかごめんなさいっ!!」

弁明の言葉を撒くし立てて少女は自分が熨し掛かっていた柊の身体から
大慌てで退いて、柊が寝ているベッドの脇に置かれていた丸椅子にちょこんと座った。

少女が退く際に指貫きグローブが脱がされていた柊の手の甲に落ちたタオルが
程良く冷たく湿っているのを感じて、少女の言葉に嘘は無さそうだと柊は考えた。

(……アンゼロットならこの濡れタオルを俺の顔に広げて被せそうだな…
 …いや、そもそもアンゼロットが介抱しに来る事なんざ無ぇか)

思わずそう思考してしまうのは、柊の日頃の女難故か。

柊が何気無く視線で追った金髪少女のその顔が朱らんでいるのは、
ドジな姿を俺に見られて恥ずかしがってっからか?と柊は内心で独りごちた。

「どうやら謝るのは俺の方みてぇだな。傷、手当てしてくれたのはアンタだろ?
 驚かしちまって悪かったな…って、恩人に“アンタ”ってのも失礼だわな。
 俺は柊蓮司、君の名は?」

「は、はい!柊蓮司さんですね! あたしの名前は春日野うららって言います!
 サンクルミエール女学園中等部の1年生で、まだそんなに有名じゃありませんけど
 アイドルやってます! えとえと、それから……」

「おいおい、んなアがる必要なんざ無ぇだろ、俺なんざ相手に。
 ま、丁寧ではきはきした自己紹介で良かったぜ、有難うな。
 後、俺の呼び方はフルネームじゃ無くてもっと砕けた感じで良いぜ、うらら」

相手の緊張を解すつもりで軽く声を掛けた柊の応えに、少女――うららは再び顔を真っ朱にして
わたわたと手足をばた搗かせた後に大きくひとつ深呼吸し、てへっ☆と小さく舌を出して自分の頭を
右手グーで軽く小突きつつ屈託の無い笑顔を浮かべる。

へぇ…良い笑顔するじゃん、と柊は内心で素直に誉め、じゃ俺ももうちっと
詳しい自己紹介しねぇといけねぇなと思い口を開こうとした瞬間――

「……柊蓮司君、東京の私立輝明学園秋葉原分校に通う高校3年生、
 歳は18歳……」

部屋の窓際からそう述べる青年の声が柊とうららの会話に割り込んで来た。

「……誰だ、アンタ?」

柔和な優男風な青年に顔を向けた柊は、柊的にはそう失礼にはならない様に
幾分意識的に緊を解した声調で青年に訊いた。
傍のうららが特に警戒してはいない所を見るに、どうやら少なくとも彼女の知り合いでは
在るのだろうと柊は推測したのだ。

青年は背を預けていた窓際の壁から離れ、柊達の傍に歩み寄りながら柊に向け話し掛け始めて来た。

「失礼、治療と洗濯の為に君の服を脱がして調べていたら、これらの物を見付けてね。
 僕の名前は古々田コージ、彼女の通う学校の教師で、此処の家主の親戚兼同居人だよ」

古々田と名乗った青年は、そう弁解と自己紹介をしつつベッドの傍に有ったもうひとつの丸椅子に腰掛け、
着ているフード付きベストの懐から柊の生徒手帳を取り出して柊に差し出した。

「後、君の携帯電話と手袋はベッドの脇のサイドテーブルに置いて有るからね。
 勿論、携帯電話の方は勝手には見てないからね」

古々田の言葉に導かれて柊が左手側を見てみると、確かにサイドテーブルの上には
柊の0-Phoneと愛用の黒革の指貫きグローブ、その他にもポケットティッシュ等
洗濯に巻き込むと困る物が揃えて置かれている。

「……それで、単答直入で申し訳無いけど柊蓮司君、君は何故化け物と戦っていたんだい?」

古々田は柊の目を真っ直ぐに見据えて正面から尋ねて来た。
柊もその眼差しを正面から受け止める。

と言っても、その実は双方共に事実を語るのは内心で避けたがっていた。
古々田――ココにしてみればうらら始め自分達がプリキュアとその仲間達で在る事は
無関係な人間にはばらしたくは無いし、柊にしても詳しい事情を話す事で
うらら達無関係な人達を巻き込みたくは無いと考えていたからだ。
だが、うららやのぞみから話を聞いていた古々田には自分達の敵――ナイトメアが
今回の件に関わっている事はコワイナーの存在に因って明白で有る為に、その巨蟹コワイナーと
戦っていた柊からは是非にも事情を聞く必要が有ると古々田は考えていた。
また、柊の目の前で戦ったキュアドリームやキュアレモネードの事を柊がどう認識しているのか
にも気になっていた事も事情を聞く理由としては有る。

1分程だろうか、御互いを気遣う奇妙で緩やかな沈黙が場を占めて
その緊張感に当てられたうららがコクリと生唾を呑み込んだ時に、

「うらら~、替わりの水、洗面器に入れて持って来たよー。
 って、柊先輩起きたのー?」

と云う春の陽射しの様な脳天気さをたっぷりと染み込ませた女の子の暢気な声が
階段下から響いて来て、徐々に近付くその声に着いて赤み掛かったセミロング髪の少女―
―のぞみが水の張った洗面器を両手に掲げて階下から上がって来た。

と、のぞみは階段の最上段に左足を引っ掻けて唐突に転んだ。
勿論、水の張った洗面器を両手に持ったままで。

「きゃっ!?」「危ないのぞみ!?」ばっしゃーん!

視界の端でのぞみの頭が見えた瞬間に水入り洗面器をのぞみが手にしている事が
耳に入った古々田は既視感と共に厭な予感を感じて
柊との見詰め合いを即座に放棄して身を翻して電光石火の速さでのぞみの許に駆け寄り、
前向きに転び始めたのぞみの下敷になって床との激突迄は防げたが、
宙に放り出された洗面器のフォロー迄には間に合わず、古々田とのぞみは重なり合って床に倒れたまま
盛大に水を被ってびしょ濡れになってしまった――この間、僅か2秒。

そして、その一瞬のアクシデントを切っ掛けとして今迄場の空気に呑まれて圧し黙っていたうららが
口を開いて雪崩の如く柊に訴え掛け始めた。

「蓮司先輩!あの時にあなたと一緒に戦った黄色い女の子は実はあたしです!
 あたしがキュアレモネードに変身して戦ったんです!」

その叫ぶ様な告白を耳にした古々田は目に見えて仰天して直ぐに撥ね起きてうららの告白を遮ろうと
動こうとしたが、何かががっしりとしがみ着いて来て古々田の動きは封じられてしまった。
古々田が何事かと自身の身体に視線を巡らせると、びしょ濡れののぞみが重なり合ってる下側から
四方固めのなり損ないの様な感じで古々田にしがみ着いて顔を上げて古々田の瞳を真剣に見詰めていた。
その眼差しには『うららを信じてあげて』と云う懸命な想いが込められていて、
それを感じた古々田は刹那の恂巡の後に駆け出す為の身体の力を抜いてのぞみに頷き返す事で、
のぞみの信じるうららを自分も信じる事を表した。
返されるのぞみの微笑みが心地良くは有った古々田だが、万が一の為に駆け寄れる為の心構えと
姿勢だけは崩していない。

そんな二人の葛藤を余所にうららの柊に向けた訴え掛けは続く。

「あなたの振ってた剣、あれ不思議な光を放ってたけど魔剣かなにかでしょう?
 ならあなたも普通の人じゃない戦士かなにかでしょう?あの大きなカニはあたし達の敵の手下なのよ。
 だから、あなたがあたし達を巻き込まないようにって考えてるならそれは見当違い、あたしとあなたが出会って
 あのカニのコワイナーと一緒に戦った時点であなたとあたしは赤の他人じゃない、お互いに協力し合える―
 ―ううん違う、お互いに協力しなきゃいけないんです。あたし、あたしの事を守ってくれた蓮司先輩の事を放って置けないんです!」

うららは此処迄をほぼ一息で言い切り、紅潮した顔を僅かにうつ向かせてはぁはぁと息を弾ませていた。

「………」

そのうららの怒濤の訴え掛けを聞いていた柊は、
内心ではうららの現した熱さに感心しつつ
思考はクレバーにうららの言った事を吟味した。

うららはキュアレモネードと云う名前の戦士に変身出来て
それなりに戦う力を持っている。
そして柊を襲って来た巨蟹やそれを率いてる謎の存在を
うららや古々田は知っている様で、
少なくともうららは其等を「自分達の敵」と断言していた。
それならば柊自身がこの家を出てうらら達と離れて柊独りで
奴等と渡り合うとしても、
遠からず彼女達独自の迫り方で奴等と対峙するだろう。
その時迄に柊が奴等を倒せていればそれで良いが、
最悪の場合は柊自身は奴等に倒されてしまって
彼女達の力にはなれなくなってしまうかも知れない。
そしてこれが最も重要な点だが、うららは「あたし“達”の敵」と言っていた。
それはつまりうららには共に戦う“仲間”が居ると云う事で、共闘したとしても
少なくともうららだけに無茶を強いる戦い方はしなくても済むだろう、
と柊は暫しの間に其処迄考えを纏めていた。

そう思案した後に柊は自身の後ろ頭を右手で軽く掻きながら
小さな溜息をひとつ吐き、
うららに顔を向き直して真面目な声音でうららに訊いた。

「…敵はうららや古々田さんが知ってる相手たぁ
 微妙に質が違うかも知んねぇけど、
 それでも俺と一緒に戦ってくれんのか?」

その質問に、うららは元気良く顔を上げて「はい!」と答え、階段の方からも
のぞみが快闊な声を挙げる。

「はいはいはーい! わたしもうららと一緒に戦いまーす!
 あの大っきなカニにキック決めて隙作ったのはこのわたし、
 キュアドリームこと夢原のぞみなんだからね!
 ちなみに、サンクルミエールの中2だよ♪
 それに、他にも仲間の――」
「……と・こ・ろ・で、の・ぞ・み。
 そ・ろ・そ・ろ・は・な・し・て・く・れ・な・い・か・な…?」
「へ?」

快笑を浮かべて右手サムズアップでうららと柊にアピールしていたのぞみが
ポンポンと背中を叩いて来る古々田の掌に気付いて彼を見てみると、
四方固めのなり損ないから何時の間にかフロント・チョーク・スリーパー・ホールドに
体勢が変わっていたのぞみが古々田の首を絞めていた。

「あ、ごめんココ!?」

慌ててのぞみはしがみ着きを解いて古々田から離れ、
古々田はゲホゲホと咳込みながらも何とか立ち上がり、
何とも言えない微妙な微笑を向けてどうにか無事な事を
皆にアピールすると、それ迄の堅い空気が誰かが小さく噴き出したのを
切っ掛けとして一気に和らいだ。

「何だ、もう起きたのか?」

階段の方から今度は古々田とは別の青年の声が聞こえて来て、
柊は其等の方を向いた。
階下から声を掛けて来た青年は金髪黒瞳でやや褐色の肌をしている
少し尖った感じの美青年で、そのやや愁いたニヒルな口調やストリート系の
あっさりとしたファッションと云い、受ける印象は古々田とは正反対なものを
柊は覚えた。首飾りにして胸許に下げている鍵が目立つアクセサリーとも言えた。

「ああ、ナッツ。柊君は今起きた所だよ」

柊より僅かに早く古々田が褐色の美青年に応える。

褐色の美青年の名前はナッツって言うんだな、
と柊が認識するのと同じタイミングで
ナッツの直ぐ後ろに続いていた緑髪ボブヘアーの和風美人な少女が
柊に微笑みかけながらゆったりと口を開き、
風貌通りの優しく落ち着いた口調で柊に声を掛けて来る。

「蓮司さん…でしたよね? 勝手に申し訳有りませんでしたけど
 貴男の制服、洗わせて載きましたよ。それとかなりぼろぼろでしたから、
 乾燥機で乾かした後で破れていた所を繕って置きましたよ。
 あ、わたしは秋元こまちと申します。宜しく御願いしますね。
 それで、こちらが…」
「ナッツだ。この店のオーナーで、そこに居る古々田の親戚だ」

良く気の付く感じのこまちがナッツの事も紹介しようとして、
それを遮ってナッツはぶっきらぼうに柊に向けて自己紹介した。
どうやら、第一印象通りの二人らしいと柊は認識した。

こまちの台詞に牽かれて柊がこまちに視線を向けると、
その胸許には柊の制服が綺麗になって丁寧に畳まれて抱えられていた。

そのままナッツとこまちは柊の許迄歩み寄って、
ナッツは傍の壁に背を預けて両腕を自身の胸前で組み、
こまちは柊の制服をサイドテーブルに置くと
隣のベッドの端に腰掛けた。

制服のブレザーを手に取った柊は、殆んど目立たない程に見事に繕われた
破れ痕を見て感嘆の溜息を洩らした。

「へぇ、見事なモンだ。仕立て屋でもやってけるんじゃねぇか?
 えぇと…こまち、有難な!」

そのまま柊は包帯だらけの上半身にブレザーを袖を通さずに肩掛けに羽織る。

「お世辞がお上手ですね、蓮司さん。ありがとうございます」

やんわりと微笑んで礼を返して来るこまちに対して、
いや決してお世辞なんかじゃ無ぇぜと柊が声を掛けようとした所で
階下から「「ただいまー」」と云う二人の少女のユニゾンした挨拶が聞こえて来た。

「あ、りんちゃんとかれんさんも来たぁ♪」

階段に顔を向けたのぞみが嬉しそうにそう言うと、
こまちはベッドから立ち上がって「お茶の準備をしなくちゃね♪」と
微笑んで階下に歩いて行き(今柊が寝ているのが3階で、
台所は2階に有るのだと後に教わる事になる)、
のぞみは古々田に促されて別室に入って服を着替え始めた。

その間に階下から先程のただいまの声の持ち主達が上がって来て、
燃える様な赤髪のショートヘアで体育会系方面で快活そうな少女と
しっとりとした癖の無い蒼髪ロングヘアで委員会活動方面で快活そうな少女と、
対照的な二人の姿が柊の視界に入って来た。

赤と蒼の二人の少女はうららやナッツに挨拶して
他の人達がどうしてるかを尋ねた後に柊の枕元に歩み寄り、
柊の容態を心配しつつ自己紹介する。

「アタシの名前は夏木りん。柊さん…だっけ、怪我、大変だったみたいだね、大丈夫なの?」

「私は水無月かれんと言います。無理はなさらない方が良いわ、柊さん」

「いや、大丈夫っちゃあ大丈夫なんだけどな…」

柊がりんとかれんの二人に応えていると、その間にジャージに着替えたのぞみや
紅茶の煎れたポットと柊も含めた人数分+1のカップとシュークリームや
豆大福を載せたトレイを持ったこまちが部屋に戻って来て、
皆が揃うのを待っていたかの様に古々田が再び柊に顔を向け、
真面目な声でこの場に居る皆に宣言した。

「皆、今先刻のうららの柊君への呼び掛けで僕は決めたよ、
 こっちの素性や事情も話した上で柊君と協力して今回の敵に当たろうと。
 良いかな?」

それは形式こそ問い掛けで有ったが、その実は決定事項の宣言で有った。

「何ですかそれ!?」「本気なの!?」「何を考えているんだ、ココ!?」

りん・かれん・ナッツから即座に異句同音な批難が上がるが、
うららとのぞみと古々田の「自分達と、うららを助けた柊の正義感を信じて欲しい」と云う
熱意に負けて3人も何とか納得した。

尚、この間はこまちは終始心配そうにナッツの顔を見上げていて、
ナッツが納得したのを見届けると安心して微笑んで紅茶を注いだティーカップに
口を着け始めた事だけは記して置こう。

三度柊に顔を向けた古々田は「それじゃあ、良く見てて欲しい」と
言い残した直後に柊の目前で変化を解き本来のココとしての姿を露にし、
それに続いてナッツも変化を解いてパルミエ王国の者としての姿を露にした。

そして、ココ達側の事情を柊に対して語り始めた。

ココとナッツとパルミエ王国の事。
伝説の戦士・プリキュアとこの場に居る5人の少女達がそのプリキュアで在る事。
パルミエ王国を滅ぼした敵・ナイトメアの事。
ドリームコレットとピンキー達の事……。

掻い抓んだ所だけでも、全て話し終える頃には1時間は経過していた。

「……それじゃあ、今度はヒイラギの方の事情を話して欲しいココ。
 どうしてヒイラギはナイトメアに襲われてたココ?」

ココの正体を見て最初は吃驚して面食らっていた柊で在ったが、
うららやのぞみ達がプリキュアで在る事の行で
柊も自身がウィザードの魔剣使いで在る事を明かした後は黙ってココ達の話を聞き、
そして今ココに促されて柊は苦蟲を噛み潰したかの様な表情で
重くなった口を無理矢理開いて語り始めた。

柊とアンゼロット宮殿を急襲した、その暴威な悪夢の出来事を……――。

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