「七つの大罪 セブンデイズ ~盗賊と聖少女~(漫画版)の最終回」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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#center(){|&big(){&bold(){最終話 誓い}}|}
バン「なっ、何なんだ、この化け物はッ!?」
異形の怪物がバンとエレインの前に現れた。
その怪物の口から光が溢れ出し―――
バン「!!」
怪物の口から放たれた炎の弾が、妖精王の森を焼き払っていった。
エレイン「う・・・!」
バン「無事・・・だな♪」
バンは倒れてきた木からエレインを守っていた。
バン「ぐっ・・・」
エレイン「バン・・・しっかり」
バン「・・・ッ、一体・・あの化け物は・・・何だ!?」
エレイン「・・・この森の木々は決して自然界の炎では燃やすことはできない・・・それを燃やせるのは―――煉獄の炎だけ!!・・・間違いないわ・・魔神族よっ!!!」
バン「魔神・・・族・・・!?」
エレイン「でも・・・どうして!?魔神族は三千音前・・・古の聖戦で女神族に敗れ全て封印されたと聞いてたのに・・・それが何故!!?」
バン「エレイン!「生命の泉」は!?」
エレイン「大丈夫、とっさに・・・」
「生命の泉」はエレインの操る木の枝が取っていた。
バン「そうか・・・あの化け物何か探してやがる・・・狙いは泉かもしんねぇ!」
エレイン「バン!?」
バン「お前は杯を持って逃げろ!!」
バンが三節棍を取り出し、魔神の方に向かう。
エレイン「!!、逃げるって・・・そんな―――」
(この状況の森を置いて・・・!?バンを置いて!!?できない!!)
「逃げるならあなたも一緒に!!魔神はまだ私たちに気づいてないわ!!」
バン「だ~から、今のうち一発で仕留めんの♪」
バンが三節棍に魔力を込める。
エレイン(魔力!?バン何を・・・)
バンは三節棍を魔神の体に突き刺し、引き抜いた。
バン「・・・・な?一発だ♪」
バンの手には、魔神から引き抜いた心臓が握られていたが・・・
魔神「・・・?ガ・・・?」
エレイン「だめっ、バンッ!!魔神の心臓は一つじゃな」
飛び出したエレインの目に、体を裂かれるバンが映り、
エレイン自身も腹を貫かれていた。
魔神が左目から放った光線が二人を切り裂き、貫いたのだった。
エレイン「バ・・・」
バン「エレ・・・」
二人が倒れた。
魔神が二人に向かう中、エレインがバンの方へ這い寄っていく。
エレイン「バン・・・バ・・・ン!!」
バン(おぉ~っし!!今夜は朝まで語り明かすとするぜ~~~~♫)
バン(お前はもう自由の身。そうだろ、エレイン)
エレイン(嫌・・・ダメ・・・!!バンの生命が小さくなっていく・・・)
「バ・・・こ・・・この水を・・・お願い・・・・飲ん・・」
エレインが落とした杯をバンが受け取った。
エレイン(そう飲み干し・・・)
バンは笑っていた。
バン(エレ・・・イン・・・この杯の水を・・・全部・・飲め・・お前は・・・生きろ!!)
エレイン「・・・・!」
エレインは首を横に振るが・・・
バン(俺は・・・いい。どうせ・・・飲む力も・・・残っちゃ・・・いねぇ♪・・・だからお前・・・が・・・)
バンが出した杯をエレインが受け取り・・・
エレイン「・・・・ッ・・・・」
飲み干した。
バン(それで・・・・いい・・・)
そして、エレインはバンにキスをした。
バン「・・・・!?」
そのまま、エレインが飲んだ泉の水がバンの口に流し込まれていく。
バン「ぬんぐっ・・・っ・・・エレ・・・イ・・・やめ・・・んぐっ・・・」
魔神が二人の前まで来て、足を振り上げる。
エレイン(生きて・・・・)
魔神が二人を目がけて、足を下ろした。
バン「バカヤロウ・・・」
魔神「!?」
回復したバンはエレインを抱えて、飛び退いていた。
バン「待ってろ・・・すぐ終わらせる」
バンがエレインを下ろした。
魔神がバンに左手を叩きつけた。
魔神「??」
しかし、魔神の左手の方が裂けていた。
バン「オイ・・・勝負しようぜ~♫」
バンの体もボロボロになっていたが、生命の泉の力ですぐに傷が治っていく。
バン「どっちが先に―――ミンチになるかっ!!!!」
バン「おおおおおおおおおおっ」
バンと魔神が死闘を繰り広げる。
エレインが横目にその戦いを見ていた。
バン「あああああ」
エレイン「バン・・・ああ・・・燃えちゃう・・・みんな・・・なくなっちゃう・・・」
(私が守ってきた七百年も・・・バンと過ごした七日間も・・・・)
バン(妖精王を探して連れ戻すんだよ♪なぁ・・・そうすりゃよお前はもう自由の身・・・)
エレイン(淡い希望、甘やかな夢。バンの言葉を胸に森で待ち続ける。そして―――・・兄さんを連れ帰ってきたバンと私は一緒に旅を―――・・・)
(・・・そんな未来はもう訪れない・・・けれど・・・せめて・・・あなただけは・・・これは・・・私のわがまま・・・たった一つの願い・・・バン・・・生きて・・・)
そして―――
魔神は頭を潰され、息絶えていた。
バンはエレインの元に駆け寄る。
バン「エレイン・・・エレイン!!」
エレイン「バン・・・よかった・・・これを・・・」
エレインはバンに、種を乗せた一枚の葉っぱを渡した。
バン「アルカモの葉・・・?」
エレイン「この・・森の最後の・・・種・・・どこかに植え・・・て・・・」
バン「んなもん自分で・・・お前がやれ!!」
エレイン「森は・・・わかってたの・・・ね・・・あなたが・・守ってくれる・・・こと・・・」
バン「森なんかどうでもいい!!しっかりしろエレイン!!」
エレイン「私・・・すごくうれしかった・・・バンが・・・「そうするか?」って言って・・・くれたこと・・・」
バン「エレッ・・・」
エレイン「ねぇバン・・もう一度・・・ちゃんと・・聞か・・・」
バン「ああ・・・エレイン!いつか必ずお前を―――」
お前を奪う。
バンがその言葉を言い終わる前に、エレインは息絶えた・・・
バン「・・・最後まで・・・最後まで・・・言わせろよ・・・・」
2年後。
全焼した妖精王の森は、新たに生えた大樹を中心に草原として生まれ変わり、
妖精達もいた。
妖精「あっ!みんな!あのお方だ!妖精王が戻られたぞっ!!」
バンが来た。
妖精たち「バン様!」
「バン様だ!」
「お帰りなさい妖精王様!!」
バンが右手から血を注ぐと、大樹が大きくなっていった。
妖精たち「大樹がまだ成長した!」
「バン様が血を与えてらっしゃるんだ!」
背を向けたバンに、七百年前にエレインを置き去りにした、リーダー格の女妖精・グラードが話しかけてきた。
グラード「バン殿・・・貴殿の献身的な行いに感謝いたします。二年前、妖精王の森焼失後・・・・新たな土地に大樹の種を植え・・・こうして生命の泉と同等の血液を与えに来て下さり、我々は―――・・・」
バンは何も言わずに通り過ぎ、グラードは冷めた視線をバンに向ける・
バン「・・・来たぜ♪」
大樹の根元に、花に囲まれたエレインの亡骸が置かれていた。
バン「エレイン♪今日、ここに来る途中花が咲いてたんだ♪何つー花が知んねーけど。何だか懐かしくって・・・思わず摘んで来ちまった♪お前と同じ匂いはすんだぜ♪」
バンがエレインの横に花を置いた。
バン「元・賊のバンが花泥棒なんて柄じゃねぇよな~・・・・・エレイン・・・」
「必ずお前を生き返らせる。待っててくれ、何年・・・何十年・・・どれだけかかろうともたとえ――――俺の命を投げうってでも!!」
エレイン(うん・・・待ってる・・・)
エレインの声が聞こえ、バンは振り向いたが、亡骸があるだけだった。
バン「ああ・・・任せろ♪」
去って行くバンを、エレインの幻が見ていた――――
バン「&ruby(バンデット){賊の}バンで通ってる。嬢ちゃんは?」
エレイン「子供じゃないわ・・・エレインよ・・・」
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#center(){|&big(){&bold(){最終話 誓い}}|}
バン「なっ、何なんだ、この化け物はッ!?」
異形の怪物がバンとエレインの前に現れた。
その怪物の口から光が溢れ出し―――
バン「!!」
怪物の口から放たれた炎の弾が、妖精王の森を焼き払っていった。
エレイン「う・・・!」
バン「無事・・・だな♪」
バンは倒れてきた木からエレインを守っていた。
バン「ぐっ・・・」
エレイン「バン・・・しっかり」
バン「・・・ッ、一体・・あの化け物は・・・何だ!?」
エレイン「・・・この森の木々は決して自然界の炎では燃やすことはできない・・・それを燃やせるのは―――煉獄の炎だけ!!・・・間違いないわ・・魔神族よっ!!!」
バン「魔神・・・族・・・!?」
エレイン「でも・・・どうして!?魔神族は三千音前・・・古の聖戦で女神族に敗れ全て封印されたと聞いてたのに・・・それが何故!!?」
バン「エレイン!「生命の泉」は!?」
エレイン「大丈夫、とっさに・・・」
「生命の泉」はエレインの操る木の枝が取っていた。
バン「そうか・・・あの化け物何か探してやがる・・・狙いは泉かもしんねぇ!」
エレイン「バン!?」
バン「お前は杯を持って逃げろ!!」
バンが三節棍を取り出し、魔神の方に向かう。
エレイン「!!、逃げるって・・・そんな―――」
(この状況の森を置いて・・・!?バンを置いて!!?できない!!)
「逃げるならあなたも一緒に!!魔神はまだ私たちに気づいてないわ!!」
バン「だ~から、今のうち一発で仕留めんの♪」
バンが三節棍に魔力を込める。
エレイン(魔力!?バン何を・・・)
バンは三節棍を魔神の体に突き刺し、引き抜いた。
バン「・・・・な?一発だ♪」
バンの手には、魔神から引き抜いた心臓が握られていたが・・・
魔神「・・・?ガ・・・?」
エレイン「だめっ、バンッ!!魔神の心臓は一つじゃな」
飛び出したエレインの目に、体を裂かれるバンが映り、
エレイン自身も腹を貫かれていた。
魔神が左目から放った光線が二人を切り裂き、貫いたのだった。
エレイン「バ・・・」
バン「エレ・・・」
二人が倒れた。
魔神が二人に向かう中、エレインがバンの方へ這い寄っていく。
エレイン「バン・・・バ・・・ン!!」
バン(おぉ~っし!!今夜は朝まで語り明かすとするぜ~~~~♫)
バン(お前はもう自由の身。そうだろ、エレイン)
エレイン(嫌・・・ダメ・・・!!バンの生命が小さくなっていく・・・)
「バ・・・こ・・・この水を・・・お願い・・・・飲ん・・」
エレインが落とした杯をバンが受け取った。
エレイン(そう飲み干し・・・)
バンは笑っていた。
バン(エレ・・・イン・・・この杯の水を・・・全部・・飲め・・お前は・・・生きろ!!)
エレイン「・・・・!」
エレインは首を横に振るが・・・
バン(俺は・・・いい。どうせ・・・飲む力も・・・残っちゃ・・・いねぇ♪・・・だからお前・・・が・・・)
バンが出した杯をエレインが受け取り・・・
エレイン「・・・・ッ・・・・」
飲み干した。
バン(それで・・・・いい・・・)
そして、エレインはバンにキスをした。
バン「・・・・!?」
そのまま、エレインが飲んだ泉の水がバンの口に流し込まれていく。
バン「ぬんぐっ・・・っ・・・エレ・・・イ・・・やめ・・・んぐっ・・・」
魔神が二人の前まで来て、足を振り上げる。
エレイン(生きて・・・・)
魔神が二人を目がけて、足を下ろした。
バン「バカヤロウ・・・」
魔神「!?」
回復したバンはエレインを抱えて、飛び退いていた。
バン「待ってろ・・・すぐ終わらせる」
バンがエレインを下ろした。
魔神がバンに左手を叩きつけた。
魔神「??」
しかし、魔神の左手の方が裂けていた。
バン「オイ・・・勝負しようぜ~♫」
バンの体もボロボロになっていたが、生命の泉の力ですぐに傷が治っていく。
バン「どっちが先に―――ミンチになるかっ!!!!」
バン「&bold(){おおおおおおおっ!!}」
バンと魔神が死闘を繰り広げる。
エレインが横目にその戦いを見ていた。
バン「&bold(){あああああ!}」
エレイン「バン・・・ああ・・・燃えちゃう・・・みんな・・・なくなっちゃう・・・」
(私が守ってきた七百年も・・・バンと過ごした七日間も・・・・)
バン(妖精王を探して連れ戻すんだよ♪なぁ・・・そうすりゃよお前はもう自由の身・・・)
エレイン(淡い希望、甘やかな夢。バンの言葉を胸に森で待ち続ける。そして―――・・兄さんを連れ帰ってきたバンと私は一緒に旅を―――・・・)
(・・・そんな未来はもう訪れない・・・けれど・・・せめて・・・あなただけは・・・これは・・・私のわがまま・・・たった一つの願い・・・バン・・・生きて・・・)
そして―――
魔神は頭を潰され、息絶えていた。
バンはエレインの元に駆け寄る。
バン「エレイン・・・エレイン!!」
エレイン「バン・・・よかった・・・これを・・・」
エレインはバンに、種を乗せた一枚の葉っぱを渡した。
バン「アルカモの葉・・・?」
エレイン「この・・森の最後の・・・種・・・どこかに植え・・・て・・・」
バン「んなもん自分で・・・お前がやれ!!」
エレイン「森は・・・わかってたの・・・ね・・・あなたが・・守ってくれる・・・こと・・・」
バン「森なんかどうでもいい!!しっかりしろエレイン!!」
エレイン「私・・・すごくうれしかった・・・バンが・・・「そうするか?」って言って・・・くれたこと・・・」
バン「エレッ・・・」
エレイン「ねぇバン・・もう一度・・・ちゃんと・・聞か・・・」
バン「ああ・・・エレイン!いつか必ずお前を―――」
お前を奪う。
バンがその言葉を言い終わる前に、エレインは息絶えた・・・
バン「・・・最後まで・・・最後まで・・・言わせろよ・・・・」
2年後。
全焼した妖精王の森は、新たに生えた大樹を中心に草原として生まれ変わり、
妖精達もいた。
妖精「あっ!みんな!あのお方だ!妖精王が戻られたぞっ!!」
そこへ来たのはバンだった。
妖精たち「バン様!」
「バン様だ!」
「お帰りなさい妖精王様!!」
バンが右手から血を注ぐと、大樹が大きくなっていった。
妖精たち「大樹がまだ成長した!」
「バン様が血を与えてらっしゃるんだ!」
背を向けたバンに、七百年前にエレインを置き去りにした、リーダー格の女妖精・グラードが話しかけてきた。
グラード「バン殿・・・貴殿の献身的な行いに感謝いたします。二年前、妖精王の森焼失後・・・・新たな土地に大樹の種を植え・・・こうして生命の泉と同等の血液を与えに来て下さり、我々は―――・・・」
バンは何も言わずに通り過ぎ、グラードは冷めた視線をバンに向ける・
バン「・・・来たぜ♪」
大樹の根元に、花に囲まれたエレインの亡骸が置かれていた。
バン「エレイン♪今日、ここに来る途中花が咲いてたんだ♪何つー花が知んねーけど。何だか懐かしくって・・・思わず摘んで来ちまった♪お前と同じ匂いはすんだぜ♪」
バンがエレインの横に花を置いた。
バン「元・賊のバンが花泥棒なんて柄じゃねぇよな~・・・・・エレイン・・・」
「必ずお前を生き返らせる。待っててくれ、何年・・・何十年・・・どれだけかかろうともたとえ――――俺の命を投げうってでも!!」
エレイン(うん・・・待ってる・・・)
エレインの声が聞こえ、バンは振り向いたが、亡骸があるだけだった。
バン「ああ・・・任せろ♪」
去って行くバンを、エレインの幻が見ていた――――
バン「&ruby(バンデット){賊の}バンで通ってる。嬢ちゃんは?」
エレイン「子供じゃないわ・・・エレインよ・・・」
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