真・中華一番!の第50話

「真・中華一番!の第50話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

真・中華一番!の第50話 - (2019/06/27 (木) 09:27:57) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

上海にて行われた、マオ達、‘龍鎮大連合軍‘と裏料理界の宴席料理四連戦。 その最後の戦いとなったのは、マオとショウアンの豆腐対決だった。 そして、その結果は―――ショウアンが自身のオリジナル料理として繰り出した、‘豆腐の三重奏‘が師パイの料理でもあったことが決め手となり、マオが勝利を収めた。 これにより、‘龍鎮連合軍‘の勝利が決まったが・・・ サンチェ「うああ――――!!!爆発だァ!!爆発で屋上の中央部がふっとんだ―――――!!!」 ショウアンが自爆装置を起動させたことにより、船が爆発を起こし始めた。 船員たち「一体どうなってるんだ――――――!!」 「船のあちこちから爆発が―――――!!」 マオ「な・・・何をしたんだ、ショウアン!!」 ショウアン「フ・・・我が軍の敗北が決まった今・・・全てを無に帰すまでよ・・・」 マオ「なにィ!?」 「し・・・沈む・・!!」 「船が沈むぞ~~~~~!!」 シャン「・・・・!!」 ショウアン「ここは既に長江河口から百キロの沖合い・・・誰ひとり生き残ることはできん・・・全ては東シナ海の藻屑と消えるのだ・・!!」 マオ「・・・!!!」 #center(){|&big(){&bold(){第50話 差し伸べられた手}}|} 船員たち「のわ~~~~~ッ!!」 「キャ―――――!!」 「うお――――!!」 「ぐああ――――!!」 シェル「くっそ~~~~ショウアンのやろ――――!!たかが料理勝負の敗北にヤケ興しやがってー!!」 サンチェ「オレら全員巻きぞえにする気か、コンチクショー!!」 裏料理界の手下「ショウアン様・・・!!押してはならぬ非常起爆装置を・・・・!!」 シロウ「どーすんだよー!!海のドマン中だぞー、サメに食われて骨も残らねーよ―――!!」 シェル「オレらがここに来たときに使った小舟があったはずだ!!そいつを探し・・・―――ってええッ!!」 シャンとロウコがその小舟に乗って、船から離れようとしていた。 シェル「シャンてめえ!!」 シャン「フン、敗北者の刹那主義につき合う程甘くはないわ!!‘伝説の厨具‘はいただいたぞ!!」 シャンは、‘龍鎮連合軍‘とサンチェの父親が持ってきた、伝説の厨具の地図を握っていた。 シャン「‘裏‘の力を評価し損なった審査員と愚かな負け犬ともども、東シナ海へ果てるがよい!!アハハハハハ!!」 シェル「くうう・・・!あんのクソアマ~~~^!!」 シャン「!?」 海から上がってきたレオンが、シャンの背後に回り、首に七星刀を当てた。 シャン「う!!」 シェル「おおッ」 サンチェ「レオンさん!!」 レオン「‘地図‘を置いてとっとと失せろ・・・!!」 シャン「レ・・レオン貴様ァ・・!!」 船頭「ひいい・・!!」 ロウコ「あ・・・・・姐さん・・・・!!」 シャン「チィ・・!!」 シャンとロウコが地図を置いて、海に飛び込んだ。 シャン「愚か者どもめェ~~~!!これで終わると思うなよォ・・・・・・・!!今日こそは我らの‘開戦日‘と知れい!!また会おう!!」 シャンとロウコは海の中に姿を消した。 レオン「・・・・」 (船が沈むのも時間の問題だ・・・あれだけの人数・・・こんな小舟一艘ではどうにもならん・・・・どうすれば・・・・) シェル「・・・・」 サンチェ「!?あ・・・・あれは・・・?」 レオン「・・・・!!?」 その場に、一艘の帆船が近づいてきた。 張「あの船は・・・・!?」 シェル「お・・・おお・・・あれは・・・キャ・・・船長だァ―!!!」 その帆船に乗っていたのは、マオ達を上海へ連れて行ったチャイ船長だった。 チャイ「・・・・・」 船員「見れば見るほど異様な巨大蒸気船ですなチャイ船長」 チャイ「ちょ・・ちょっと待て・・あ・・・あれはあの時の――――シェル君ら一行・・・・・・!!」 胡「おお・・・・・!!チャイ!!チャイ船長じゃねーか!!」 チャイ「こ・・・これは一体・・・・!?‘船舶連盟‘胡の大将までもー!!!」 「た・・・・」 「た・・・」 「助かった・・」 シェル「助かったぞ――――!!!」 シェル達は、チャイの船に乗り移った。 チャイ「い・・・一体どうなされたのですか、胡大人!!」 胡「事情はアトだ!!ケガ人の手当てをたのむ!!」 チャイ「そ、そういえばマオ君は・・・?」 メイリィ「そ・・・それが・・・」 シェルたち「なにィ!?マオがいねえ!?」 「バカな!さっきまで一緒にいただろ!!」 「いつはぐれたんだ!!」 シロウ「マ・・・マ・・・マオ兄ィ----!!」 楼鱗艦にマオとショウアンが残っていた。 シェル「あ・・あいつまだ船に残ってやがったのか――――!!」 シロウ「ショウアンも一緒だ!!」 チャイ「マオ君!!」 メイリィ「マオ・・!!」 ショウアン「・・・・・・つぐづぐ天に見放されてるようだなオレは・・・‘裏‘の料理人としても最後の使命さえ果たせぬとは・・・だがマオ・・・てめーだけはどうあってもあの船には乗せねえ」 マオ「・・・!!」 ショウアン「地獄へ道連れだコラァ~!!内蔵ぶちまきやがれ――――!!!」 ショウアンが包丁でマオに斬りかかり、血が飛んだ。 メイリィ「マ・・・マオ――――!!!」 マオ「く・・・!!」 マオは右腕を斬られた。 ショウアン「へ・・・どうだ・・もう逃げらんねーぞ。ガキん頃からの追っかけっこもこれで終わりだ・・」 ショウアンがマオに迫るが、船の揺れによりよろけた。 ショウアン「な!?」 そして楼鱗艦が更に爆発した。 シェル・シロウ「「あ―――――!!!」」 シロウ「マオ兄―――――!!!」 シェル「マオ―――――!!!」 メイリィ「え!?」 爆煙が晴れたとき、メイリィ達が見たのは、 炎の上に投げ出されようとしていたショウアンの左手をつかむマオの姿だった。 ショウアン「き・・・貴様!!何のつもりだァ!!!」 マオ「は・・・早く!!早く両手でつかまれショウアン!!」 ショウアン「・・・・!」 サンチェ「なにバカなことやってんだマオ――――!!!」 シェル「そんな外衆ヤローとっとと放して逃げて来―い!!!」 ショウアン「何故だマオ!!何故こんなマネを・・!!」 マオ「そ・・・そんなこと、僕にもわかんないよォ・・!!ただ・・・」 ショウアン「!!」 マオ「僕も知らなかった母さんの料理を作ってくれた人を、見殺しになんてできないよぉ・・!!」 ショウアン「・・・・!!!」 ショウアンは涙を流すマオに、かっての師、パイの面影を感じ、 マオに斬りかかった包丁を右手から落としていった。 ショウアン「・・・・・」 ショウアンは開いた右手で、懐から一冊の本を取り出し、マオの隣に放り投げた。 マオ「!?」 ショウアン「・・・持って行けマオ・・・必ず役に立つ時がくるだろう・・・」 マオ「・・・・・・!?」 ショウアンは穏やかな表情となり・・・ ショウアン「オレはイヤだぜ。四川の山奥へ帰るのはな・・あこがれ夢見続けた大海へ、この身を葬るとしよう」 左手をマオの手から振りほどき・・・ マオ「ショ・・・ショウアン!!!」 ショウアン「命あらば思い出せマオ!!十年の歳月を共にしたクサレ縁の兄弟子、ショウアンの名をな―――――!!」 炎の中へ落ちていった・・・・ マオ「ショウアン!!ショウアーン!!」 シェル「バカヤロー!!速く逃げろマオ――――!!」 シロウ「マオ兄―!!!」 マオもチャイの船に乗り移った。 マオ「・・・・!!」 シェル「・・・皮肉なものだな・・・かっては師匠の料理を作れずに料理界を追われ、最後は師匠の料理を作ってしまい、全てを失うとは・・・・」 マオ達を乗せた船は、沈みゆく楼鱗艦から離れていった。 マオ(ショウアン・・・!!) #center(){&big(){&bold(){つづく}}}
上海にて行われた、マオ達、‘龍鎮大連合軍‘と裏料理界の宴席料理四連戦。 その最後の戦いとなったのは、マオが[[料理人として初めて戦った>中華一番!の第1話]]因縁の相手であるショウアンとの豆腐対決だった。 そして、その結果は―――ショウアンが自身のオリジナル料理として繰り出した、‘豆腐の三重奏‘が師パイの料理でもあったことが決め手となり、マオが勝利を収めた。 これにより、‘龍鎮連合軍‘の勝利が決まったが・・・ サンチェ「うああ――――!!!爆発だァ!!爆発で屋上の中央部がふっとんだ―――――!!!」 ショウアンが自爆装置を起動させたことにより、船が爆発を起こし始めた。 船員たち「一体どうなってるんだ――――――!!」 「船のあちこちから爆発が―――――!!」 マオ「な・・・何をしたんだ、ショウアン!!」 ショウアン「フ・・・我が軍の敗北が決まった今・・・全てを無に帰すまでよ・・・」 マオ「なにィ!?」 「し・・・沈む・・!!」 「船が沈むぞ~~~~~!!」 シャン「・・・・!!」 ショウアン「ここは既に長江河口から百キロの沖合い・・・誰ひとり生き残ることはできん・・・全ては東シナ海の藻屑と消えるのだ・・!!」 マオ「・・・!!!」 #center(){|&big(){&bold(){第50話 差し伸べられた手}}|} 船員たち「のわ~~~~~ッ!!」 「キャ―――――!!」 「うお――――!!」 「ぐああ――――!!」 シェル「くっそ~~~~ショウアンのやろ――――!!たかが料理勝負の敗北にヤケ興しやがってー!!」 サンチェ「オレら全員巻きぞえにする気か、コンチクショー!!」 裏料理界の手下「ショウアン様・・・!!押してはならぬ非常起爆装置を・・・・!!」 シロウ「どーすんだよー!!海のドマン中だぞー、サメに食われて骨も残らねーよ―――!!」 シェル「オレらがここに来たときに使った小舟があったはずだ!!そいつを探し・・・―――ってええッ!!」 シャンとロウコがその小舟に乗って、船から離れようとしていた。 シェル「シャンてめえ!!」 シャン「フン、敗北者の刹那主義につき合う程甘くはないわ!!‘伝説の厨具‘はいただいたぞ!!」 シャンは、‘龍鎮連合軍‘とサンチェの父親が持ってきた、伝説の厨具の地図を握っていた。 シャン「‘裏‘の力を評価し損なった審査員と愚かな負け犬ともども、東シナ海へ果てるがよい!!アハハハハハ!!」 シェル「くうう・・・!あんのクソアマ~~~^!!」 シャン「!?」 海から上がってきたレオンが、シャンの背後に回り、首に七星刀を当てた。 シャン「う!!」 シェル「おおッ」 サンチェ「レオンさん!!」 レオン「‘地図‘を置いてとっとと失せろ・・・!!」 シャン「レ・・レオン貴様ァ・・!!」 船頭「ひいい・・!!」 ロウコ「あ・・・・・姐さん・・・・!!」 シャン「チィ・・!!」 シャンとロウコが地図を置いて、海に飛び込んだ。 シャン「愚か者どもめェ~~~!!これで終わると思うなよォ・・・・・・・!!今日こそは我らの‘開戦日‘と知れい!!また会おう!!」 シャンとロウコは海の中に姿を消した。 レオン「・・・・」 (船が沈むのも時間の問題だ・・・あれだけの人数・・・こんな小舟一艘ではどうにもならん・・・・どうすれば・・・・) シェル「・・・・」 サンチェ「!?あ・・・・あれは・・・?」 レオン「・・・・!!?」 その場に、一艘の帆船が近づいてきた。 張「あの船は・・・・!?」 シェル「お・・・おお・・・あれは・・・キャ・・・船長だァ―!!!」 その帆船に乗っていたのは、マオ達を上海へ連れて行ったチャイ船長だった。 チャイ「・・・・・」 船員「見れば見るほど異様な巨大蒸気船ですなチャイ船長」 チャイ「ちょ・・ちょっと待て・・あ・・・あれはあの時の――――シェル君ら一行・・・・・・!!」 胡「おお・・・・・!!チャイ!!チャイ船長じゃねーか!!」 チャイ「こ・・・これは一体・・・・!?‘船舶連盟‘胡の大将までもー!!!」 「た・・・・」 「た・・・」 「助かった・・」 シェル「助かったぞ――――!!!」 シェル達は、チャイの船に乗り移った。 チャイ「い・・・一体どうなされたのですか、胡大人!!」 胡「事情はアトだ!!ケガ人の手当てをたのむ!!」 チャイ「そ、そういえばマオ君は・・・?」 メイリィ「そ・・・それが・・・」 シェルたち「なにィ!?マオがいねえ!?」 「バカな!さっきまで一緒にいただろ!!」 「いつはぐれたんだ!!」 シロウ「マ・・・マ・・・マオ兄ィ----!!」 楼鱗艦にマオとショウアンが残っていた。 シェル「あ・・あいつまだ船に残ってやがったのか――――!!」 シロウ「ショウアンも一緒だ!!」 チャイ「マオ君!!」 メイリィ「マオ・・!!」 ショウアン「・・・・・・つぐづぐ天に見放されてるようだなオレは・・・‘裏‘の料理人としても最後の使命さえ果たせぬとは・・・だがマオ・・・てめーだけはどうあってもあの船には乗せねえ」 マオ「・・・!!」 ショウアン「地獄へ道連れだコラァ~!!内蔵ぶちまきやがれ――――!!!」 ショウアンが包丁でマオに斬りかかり、血が飛んだ。 メイリィ「マ・・・マオ――――!!!」 マオ「く・・・!!」 マオは右腕を斬られた。 ショウアン「へ・・・どうだ・・もう逃げらんねーぞ。ガキん頃からの追っかけっこもこれで終わりだ・・」 ショウアンがマオに迫るが、船の揺れによりよろけた。 ショウアン「な!?」 そして楼鱗艦が更に爆発した。 シェル・シロウ「「あ―――――!!!」」 シロウ「マオ兄―――――!!!」 シェル「マオ―――――!!!」 メイリィ「え!?」 爆煙が晴れたとき、メイリィ達が見たのは、 炎の上に投げ出されようとしていたショウアンの左手をつかむマオの姿だった。 ショウアン「き・・・貴様!!何のつもりだァ!!!」 マオ「は・・・早く!!早く両手でつかまれショウアン!!」 ショウアン「・・・・!」 サンチェ「なにバカなことやってんだマオ――――!!!」 シェル「そんな外衆ヤローとっとと放して逃げて来―い!!!」 ショウアン「何故だマオ!!何故こんなマネを・・!!」 マオ「そ・・・そんなこと、僕にもわかんないよォ・・!!ただ・・・」 ショウアン「!!」 マオ「僕も知らなかった母さんの料理を作ってくれた人を、見殺しになんてできないよぉ・・!!」 ショウアン「・・・・!!!」 ショウアンは涙を流すマオに、かっての師、パイの面影を感じ、 マオに斬りかかった包丁を右手から落としていった。 ショウアン「・・・・・」 ショウアンは開いた右手で、懐から一冊の本を取り出し、マオの隣に放り投げた。 マオ「!?」 ショウアン「・・・持って行けマオ・・・必ず役に立つ時がくるだろう・・・」 マオ「・・・・・・!?」 ショウアンは穏やかな表情となり・・・ ショウアン「オレはイヤだぜ。四川の山奥へ帰るのはな・・あこがれ夢見続けた大海へ、この身を葬るとしよう」 左手をマオの手から振りほどき・・・ マオ「ショ・・・ショウアン!!!」 ショウアン「命あらば思い出せマオ!!十年の歳月を共にしたクサレ縁の兄弟子、ショウアンの名をな―――――!!」 炎の中へ落ちていった・・・・ マオ「ショウアン!!ショウアーン!!」 シェル「バカヤロー!!速く逃げろマオ――――!!」 シロウ「マオ兄―!!!」 マオもチャイの船に乗り移った。 マオ「・・・・!!」 シェル「・・・皮肉なものだな・・・かっては師匠の料理を作れずに料理界を追われ、最後は師匠の料理を作ってしまい、全てを失うとは・・・・」 マオ達を乗せた船は、沈みゆく楼鱗艦から離れていった。 マオ(ショウアン・・・!!) #center(){&big(){&bold(){つづく}}}

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: