|CENTER:BGCOLOR(#000000):COLOR(white):&bold(){&big(){ARGO}}| タイトル画面が表示された後、とあるアニメと思われる脚本のラフ画が映される。 |これはペルシャ帝国。現在のイラン。2500年にわたってこの国を治めてきた王たちはシャーと呼ばれた| 変わって語り手であるナレーションが発すると同時に実際の映像が映される。 |1950年。イラン国民はモサデクを首相に選んだ。彼は宗教色のない民主主義者でイギリス、アメリカが牛耳る石油を国有化しイラン国民の手に戻した。| 変わって脚本・漫画のイラストのようにモサデク政権打倒の場面となり、それに続く形で歴史が次々と映される。 |しかし1953年。アメリカとイギリスはクーデターを画策し、モサデク政権を倒すとレザー・パフラヴィーをシャーに据えた。若いパフラヴィーは贅沢三昧に明け暮れた。王妃はミルクの風呂に入り、シャーはコンコルドでパリから昼食を届けさせたという。国民は飢えていた。権力を守るため恐ろしい秘密警察が使われた。その名はサバク。拷問と恐怖の時代が始まった。シャーはイランの西欧化に着手、保守的なシーア派の国民を激怒させた。| それからシーア派国民によるデモの場面となる。 |1979年。イラン国民はシャーを追放した。亡命中だった保明主が帰国。新たな国の指導者となった。しかし国民が目にしたのは報復と粛清、そして混沌。| マッキガンのシャーが帰ってくる。 |マッキガンのシャーがアメリカの入国を認められるとイランの人々はシャーの引き渡しを要求しアメリカ大使館に押しかけた。裁判にかけ、処刑するために。| #center(){|CENTER:BGCOLOR(black):&big(){事実に基づく物語(翻訳字幕)}}}&br()&br()}|} 1979年11月4日。 在イラン米国大使館。 その付近ではイラン国民によるシャー引き渡しのデモが起こっており、その一人がアメリカの旗を燃やしていた。 その大使館の職員が外でその様子を見ており、ロバート・ペンダーが話す。 ロバート「今日もいつもより盛大だな」 ジョー「この窓、防弾ガラスだよね」 ロバート「試したことはない」 カナダ大使公邸。 スタッフ「これに記入してもらえますか?、ここのところです」 パスポート申請をする人が待つ一方でデモは激しくなっている中で国民が壁を越えて大使館へと次々と入る。 変わって在イラン米国大使館内。 職員「安全を確保してほしいんです。それはあなた方の責任…」 するとジョーがやってくる。 ジョー「塀を乗り越え始めた。避難した方がいい。オフィスに鍵をかけてる」 国民らは大使館の扉の施錠を壊し開けて強硬突入する。 女性職員「大変だわ…」 一方で監視カメラを見てた守衛である警備員は無線をかける。 警備員「海兵隊は第一集合しろ。」 外交官らはこの事態に急いで逃げようとしており、CIAに何かを送信していた。 タイプライターには「重要書類は破棄」と打たれてる。 職員「書類を燃やせ焼却しろ!」「みんな!焼却しろ!キャビネットの中も。全部だ」 職員らは証拠隠滅ようとするのもつかの間、国民は大使館へと突入しようとし、一方で警備室では国民に監視カメラを壊されたことに警備員らは言葉も出なかった。 職員「カートに運べ!グズグズするな!」「書類を燃やせ!」「全部燃やすんだ!」 職員・外交官らはすべての書類を大急ぎで燃やそうとし、一方で兵隊らはデモの鎮圧準備に取り掛かろうとしていた。 隊長「絶対誰も撃つんじゃない。戦争を始めた大ばか者になるよ。1時間で書類を焼却できる。時間を稼ぐんだ。もし、一人でも撃ったら我々も職員も皆殺しになる。」 国民は一斉に大使館内へと入り、デモの最中で紛れて脱出したカナダ大使公邸に匿ってた6人の外交官らは話していた。 ジョー「警察は職も放棄した」 マーク「警察が来ないにしても、軍が来るはずだイランの首相が大使館を占拠…」 ジョー「首相が来る頃には、もう手遅れだ。その前に革命防衛隊が…」 マーク「聞いてくれ…誰も助けには来ない。」 一方で職員は書類をを処分し燃やす最中であった。 職員「全部燃やせ全部!」「引き出しもだ!」 隊長「催涙ガスを使うな。最後の手段だ。命の危険があるまで使うな」 兵士は催涙弾を突入する国民などに向けて撃つ、カナダ大使公邸で脱出した外交官6人が話していた。 外交官6人「それじゃあ、後5分だけ待とう。」「直接出られるのはこの建物だけだ。もし逃げるなら今しかない」「行くよ」「わかったわ」「行きましょう」 一方で攻撃部隊の隊長はその様子を見てた。 隊長「俺が外に出る」 兵士「だめです!」 隊長「説得する!」 攻撃部隊の隊長は外に出て説得しようとするも束の間、国民の群れに取り押さえられる。 一方で職員らは書類を処分する中、隊長は兵士に開けようとするが、扉を開けた拍子で国民が一斉になだれ込む。 職員「全部燃やせ!急ぐんだ!テープもみんな空にしろ!」 入口のみならず屋上でも国民が突入しようとしていた。 職員「4つの引き出しの書類も全部シュレッダーで処分しろ!」「時間が足りない」「リーダーを旋回しろ!よーし引き出し全部だ!」「みんな処分する!まよったらシュレッダーしろ!」「10分でやるんだ急げ!」 女性職員「警察が来ていません」 カナダ大使公邸。 すると外交官6人が匿ってる人々に話す。 外交官「早く、この建物から出ろ。イラン人から先に。早く出るんだ」 イラン人は国民のデモらが来ることにカナダ大使公邸を出ようとしてた。 一方で国民らは大使館内に突入し残った職員らは袋の鼠であった。 国民「誰が、これを?誰がやった?」 女性職員「終わりよ、来た」 残存の職員は国民に取り押さえられ、先に脱出した外交官6人らはカナダ大使公邸を抜け逃げようとしていた。