ブロッケンに奪われたマジンガーZの攻撃で負傷したムサシは、 リョウマとハヤトを逃がし、自分はダイの艦橋に押しつぶされかけていた。 ムサシ「ぐおおおおおっ!?」 リョウマ「ムサシィィ!」 ゴール「さらばだっ!巴武蔵いっ!!」 ベアー号を押しつぶそうとしていた艦橋の動きが止まった。 ゴール「な・・・なに!?度・・・どうした!?なぜベアー号をかみ砕かん!ダイ!!なに?」 「!?」 甲児が奪い返したマジンガーZがベアー号に手を突っ込んでムサシを守り、 もう片方の手で艦橋を止めていた。 ゴール「マジンガーZだとう!?」 #center(){|&big(){第4話 &bold(){竜が滅ぶ日}}|} 甲児「うおおおおお!」 ムサシ「う・・う!?何をしてる甲児!?いくらマジンガーが頑丈ったってまとも状態じゃないだぞっ!!もういいっ、やめろ!!」 甲児「あいにくそっちがよくてもこっちがよくないんでね。敵に奪われたあげく友人を見捨てたとあっちゃあ、マジンガーを造ってくれたおじいちゃんに申し訳が立たねえ!!」 ゴール「ダイっ!!」 ダイの艦橋がマジンガ―Zとベアー号を押しつぶそうとする。 甲児「おれは・・・おれはマジンガーを悪魔の力にはしないと誓ったんだっ。力を・・・・おれに力を貸してくれっ!!おじいちゃんっ」 「うおおおお」 マジンガ―Zが艦橋を押し戻した。 ゴール「なにい!?バカなあぁ、ダイが・・・・ダイが押し戻されるだと!?マジンガ―っ!!」 ゴールがトマホークを振り上げたが、戻ってきたイーグル号とジャガー号を機銃でゴールの動きを止めた。 ゴール「!!」 リョウマ「こおおおおじっ!」 マジンガ―Zが掲げたベアー号にジャガー号とイーグル号が合体し、ゲッタ―1となった。 リョウマ「ゲッタァビィィム」 甲児「ブレストファイヤアッ」 ゲッタ―1のゲッタービームとマジンガ―Zのブレストファイヤーがダイの内部に炸裂し、ダイの各所で爆発が起こった。 ゴール「ぐおおお」 甲児・リョウマ「「ゴォォル!」」 甲児「貴様に見せてやるぜ!これが本当の!!」 マジンガ―Zがダイの恐竜の頭を掴み、着地した。 ゴール「おおお?」 ゲッタ―1もダイのもう一つの頭を掴んだ。 リョウマ「おれたちの・・・」 甲児「ゲッタ―ロボとマジンガ―Zの・・・」 甲児・リョウマ「「本当の力だ―っ!!!」」 マジンガ―Zとゲッタ―ロボがダイの頭を引っ張り、ダイの体が持ち上がった。 ゴール「ぐおおおおっっ」 甲児・リョウマ・ハヤト・ムサシ「「「「「「おおおおおお」」」」」 ダイが叩きつけられ、その余波がビルを砕き、炎に包んでいく。 脱出し、離脱したボスとさやかはその様を見てるしか無かった。 ボス「あ・・あ、あ・・あの中ではどんな戦いが続いているんだわさ?」 さやか「甲児くん!」 炎の中、ハルバードを構えたゴールに、ゲッタートマホークを持ったゲッタ―1とマジンガ―Zが向かって行く。 竜馬「悪あがきはよしやがれ!てめえの負けだーっ、ゴール!!」 「いいや!おれたちと刺し違えようと思ったときから!!生き残るのをあきらめたときから!!」 「てめえはもう負けていたんだ、ゴールっ!!」 ゴール「今のハ虫人類と同じほどに絶望的な立場に立っても・・・・同じ軽口が叩けるか!?小僧ぉう!!」 ゴールがゲッタ―1にハルバードを振り下ろしたが、イーグル号が分離してかわした。 残ったジャガー号とベアー号の部分をマジンガ―Zが抱え上げた所へ、 イーグル号が下から合体し、ゲッタ―2に変形した。 隼人「ゲッタァァドリールっ!」 ゲッタ―2がゲッタ―ドリルでゴールの胸を突いた。 甲児「ロケット、パァァンチっ!」 マジンガ―Zが、ゲッタートマホークを持った右腕でのロケットパンチを放ち、 ゲッタ―2がドリルを切り離た所へ、ゴールの胸に突き立てられたドリルにロケットパンチが打ち込まれた。 ゴール「!!」 甲児「もおいっちょおお!!」 残る左腕でのロケットパンチもゲッタードリルに叩き込まれた。 ゴール「ぐおおおおおお」 ゲッタードリルがゴールの背中まで突き抜け、ゴールの動きが止まった。 甲児「はあはあはあ、やったか・・・か?」 隼人「う!?なに?」 ゴールが動き出し、ゲッタ―2に組み付いた。 甲児「ゲッター!?」 ゴール「よかろう、とりあえずはおまえたちの勝ちだつゲッター!!だが・・・勝っても・・・勝ち続けても、最後は結局・・・おれの所へ来ることになるぞ!!ゲッタアアッ!」 竜馬「すまねえなゴール・・・地獄へはひとりで行ってくれ―――」 ゲッタ―2からイーグル号が分離し、ゲッター2の頭部に合体し――― 変形したゲッタ―1が組み付いたゴールへゲッタービームを放った。 ゴール「忘れるなっ、ゲッタ―線の望む進化について行けなくなったとき・・・!!次に・・・こうなるのは貴様らだ―っ!!」 ゴールが大爆発した。 平塚。 ダイターン3が投げたゴッドバードがダイを貫いた。 千葉。 剣を振り抜いたグルンガストの後ろで、ダイが大爆発した。 さやか「ああ!?あ・・・」 ボス「あ」 ボスが炎の向こうを指さした。 さやか「あ」 炎の中から、肩を支え合ったマジンガ―Zとゲッタ―1が、 武蔵、甲児、隼人、そして竜馬が帰ってきた。 ボスとさやかが、甲児達の元へ駆け寄った。 竜馬「そうだ・・・ゲッター線だけじゃねえ・・・・確かに人類はいつも危険な力を手に戦い続けているのかもしれねえ」 「だが勝利の向こうに何が待ち受けていたとしても、おれたちは生きる努力をやめはしない!」 降りてきた甲児にさやかが抱きついた。 竜馬「どんな絶望が目の前に迫ってきても、けっしてくじけはしないと。ゴール!おまえに約束しよう。おそらくは―――それだけが、亡びゆく‘竜‘に対して、生き残る者がとれる唯一の責任のあり方だと信じるから・・・・」 ライディ―ンとダイタ―ン3が握手を交わす。 ジャイアントロボと思われる特機は海へ帰っていき、 傷つき倒れたグルンガストのコクピットで、パイロットのイルムが手を振っていた。 新西暦186年11月――― その日、地球連邦政府は 恐竜帝国との戦争の――― 終結を宣言した そして甲児達が手を取り合った。 #center(){&bold(){TO BE CONTINUED SUPER ROBOT WARS α―――――AND・・・・}} 破壊された町の中、打ち捨てられていたゴールの頭に 恐竜帝国の飛行メカが降りてきた。 バット(頭部の傷は致命的ではない・・・・まだ間に合う) 飛行メカを操縦していたのは、バット将軍だった。 バット(見捨てはいたしませぬぞ、ゴール大帝) バットがゴールの頭を持ち帰り、マシーンランドがマグマの底へ潜っていった、 バット(また・・・・眠りましょう・・・何千年も何万年も・・・マグマの底で。猿どもが互いに戦い合い滅びた後に・・・いつかまた再び・・・地上へ!) #center(){&bold(){TO BE CONTINUED SUPER ROBOT WARSα GAIDEN}} (竜が滅ぶ日 スーパーロボット大戦α THE STORY おわり)