配給・制作会社のオープニングが流れた後。夜明けの景色を背景に雪が積もった岩山が映る。 時の流れだけが真実か伝説かを伝えることは出来ない。時とともに消え去る真実もある。 だが、青い目の子供の伝説は雄大なる白き天の山から伝わり永遠に生き続けるだろう。 我らのヤガルは狩猟民族。獣の王者を狩って暮らす。マナクをだ。 だが谷には変化を訪れていた、マナクが谷に来る時期が遅くなり、時には全く現れない季節もあった。 狩人は不安を募らせ、村人は空腹を募らせた。 ヤガル一族らはマナク(マンモス)のを捜索を終えて煙が這い上がる村へと戻る。 女達の中に巫母(みぼ)と呼ばれる、年老いた巫女がいた。 彼女は大地との精霊の言葉を交わし、父達先祖の魂に救いの知恵を求めた。 変わって村の家の中でヤガル一族の巫母は村人を中心に儀式の踊りをしていた。 何日も祈りを捧げた。そしてある夜、ようやくひとつの答えが送られてきた。 それは終わりの始まりだった。 少年・デレーは石砥ぎをしていた中、 山から戻ってきたその父親が何かを持ってきて、デレーはそれに気づく。 デレーの父「山の中で見つけたんだ死んだ女にしがみついたんだ」 次に家の中で巫母が少女・エバレットに何らかの呪文をかけるのように声を出し儀式をしていた。 デレーは家の外の隙間からその様子を見ていた。 巫母「父たちからの贈り物だ」 巫母がそう言うとエバレットの頬に両手を触れて何かに反応したように震えた中で別の民族が村を襲撃するビジョンが映る。 そのビジョンを見たと思われる巫母は磁力に反発されたかのように吹き飛ばされる。 巫母「娘を同志に得たぞ。四本足の悪魔がやってくる。そして我らの世界は終わりを迎えるだろう。悪魔がこの谷を訪れる時と同じくして我々は最後の狩りへと向かう。だが恐れることはない。この狩りに一人の戦士が現れる。そしてその娘がその戦士の妻となるであろう。二人は新たな暮らしを齎し。ヤガルの谷は二度と飢えに苦しむことはなくなる…」 巫母がそう言うと気絶する。 その夜、 巫母は戦士の顔を見ることはなかった。 青い目の子供は祝福された存在だった。 必ず守らなければならない。 少女の名はエバレット。 ヤガルの未来の星。 少年の名はデレー。 運命を変える出会いだった。 変わってデレーの父親は家の中で荷物をバックパックに入れていた。 ヤガルでただ一人、巫母の予言を信じない男がいた。 デレーの父親だ。 狩りで白い槍を携え、合図の笛を吹く男であった。 変わって夜が近づく中で村の前ではデレーの父とティクティクが話していた。 ティクティク「息子のことは任せろ。我が子も当然だ」 デレーの父「よろしく頼む。でも俺が谷を去る理由は誰にも言わないでくれ」 デレーの父がそう言うと持っていた白い槍をティクティクに渡す。 デレーの父「最後の狩りまで待ってはいられない」 デレーの父がそういった後、ティクティクに笛を渡して、村を出る。 変わってデレーらの村人の子供らは槍を投げて狩りの練習をしていた。 子供「うまい!×2」 デレー「カレン…」 カレン「駄目だお前は駄目。お前の親父は仲間を捨てた。消えろ」 カレンに嗾けられたデレーは喧嘩となる。 子供「やっちまえ!」 ティクティク「おいやめろ!。カレン!喧嘩はやめるんだ」 ティクティクがそう言うとデレーはその場から離れる。 ティクティク「デレー」 カレン「卑怯者の息子だ」 ティクティク「二度と口にするな。お前達もだ」 変わってデレーは石を研いでいた中、エバレットがやってくる。 エバレット「ひとりぼっちね…私もよ」 エバレットがそういった後、デレーの隣に座る。 デレー「家族はどうした?」 エバレット「殺された…四本足の悪魔に…」 エバレットがそういったあと、デレーはエバレットの手に触れる。 デレー「でも、もう一人じゃない。あの光が見える?」 デレーがそう言うと星の光を指差す。 デレー「あれだ。他のと違って。あれだけは空を動かないんだ。君はあの光と同じだよ。僕の心から消えない」 エバレット「絶対に消えないの?」 デレー「消えない。絶対」 巫母「エバレット。戻りなさい。黙って家を抜け出すんじゃないよ」 巫母がそう言うとエバレットは巫母の元へと戻る。 こうして時をかさねエバレットとデレーの二人は成長をみつめあい、愛の絆を深めていった。 語り手がそういった後に映画のタイトルが映る。 |CENTER:BGCOLOR(#1e90ff):COLOR(white):&bold(){&big(){10,000 BC}}|