危険な知的生命体・デーモンが地球に溢れ、それをすべて排除しようとする世界大戦となった中、デビルマン/不動明は全てのデーモンを大きな力で一掃後、飛鳥了/サタンにとどめを刺そうとした果てに両者互いに吹き飛ばされデビルマンは不動明に戻り転落する。 変わって子供時代の不動と飛鳥が砂浜でバベルの塔を作る場面が映る。 ---- 回想。 飛鳥「できた!」 不動「でも、誰か明日に壊されちゃうのかな…」 飛鳥「ずっとあるといいな…」 不動「うん、ずっと…」 二人がそう話す中で雨が降り出すと、二人は作ったバベルの塔を守る。 ---- 変わって転落した中で生死不明だった不動は目を覚ます中、戦いの拍子で真っ二つに割れた月が映る。 そんな中、飛鳥が不動のもとへ行ってくる。 飛鳥「明…なあ…明…」 不動「了…」 不動がそう言うと吐血する。 飛鳥「なんだよ…お前死ぬなよ…デビルマンだろ?生き残れよ…」 不動「お前が生き残ればいい…俺はそれでいい…」 飛鳥「明…」 飛鳥がそう言い、不動が息を引き取ると、不動の下半身は戦いで力を大きく出した影響なのか千切れたように無くなっていた。 彼の姿を見て飛鳥も吐血する。 飛鳥「お前も行くなら…俺もすぐ行くからな…待ってろよ明…」 不動はまだ死に際だったのか、反応して笑顔を見せる。 飛鳥「笑った…明が笑った…」 変わってデーモンと人間との戦いで荒廃した街で川本巳依子/ミーコが生き残った中、ススムがやってきて呼びかける。 ススム「お姉ちゃん。何を見てんの?」 ミーコ「心の中を見ていたの…青い空があって…海が綺麗で緑の森がどこまでも…」 ススム「そんなとこ、もうないよ…」 ミーコ「生き延びるのよ。私たちだけでも…生き延びるのよ…」 ミーコは持っていた口紅を取り出す。 ミーコ「牧村さんと…約束したんだから」 ススム「うん」 二人は絶望的な状況でも安住の場所を探そうとする中、荒れ地周辺にはデーモンの細胞と思われるものが蠢いている景色が映る。 #center(){ (終) }